ヤギゲームブログ

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ゲームコラム

格闘ゲームでパッド(笑)と笑えない時代になった

投稿日:2019-05-14 更新日:






格ゲーといえばゲーセンを再現したようなでっかい筐体のアーケードスティック(以下アケステ)でガチャガチャするイメージが未だに根強いです。

そのため、
・パッドだと上手くなれない
・パッドではアケステに勝てない
といった意見が都市伝説のように広まっています。

 

かつては自分もそのウワサを真に受けてアケステを3台買いました。
「rap→刃→TE」と乗り継いで合計すると5万円以上投入。
さらにホームセンターで天板とツーバイフォー材を買ってきて、ちょうど良い高さにカットし自作のアケステ台を作成しました。

その結果どうなったかというと、上手くなるどころか格闘ゲームから遠ざかりました

今は再び格闘ゲームを楽しんでいますがアケステは使っていません。

そんな自分の経験をふまえて、

格闘ゲームにアケステは必須ではない、
格闘ゲームでパッド(笑)と笑えない時代になった
理由を3つに分けて説明します。



アケステの方が上手く操作できると思って買うと後悔する

アケステを買えば「できなかったことができるようになる」と考えている方へ、残念なお知らせ。
そんなマジックは起きません。むしろできていたことが出来なくなります
アケステの方が上手く操作できると思って買うと後悔すること間違いなし。

 

方向キーに比べてレバーは入力の遊びが大きいのでスコスコと入力感がありません。
例えばダッシュ(同方向2回)は方向キーならクイックに入力できますがレバーだと難しいです。

もちろん慣れの問題でしょう。
しかし、僕は「ヴァンパイアセイヴァー」でひたすらダッシュの練習をして慣れましたがレバーの方が入れやすいとは思えませんでした。波動・真空波動コマンドも同様。

 

つまりパッドからアケステに変えるとマイナスからスタートすることになります。
その上で、アケステに慣れてマイナスから0に戻した先に何か利点があるかというと何も無い。

しいて言うなら「溜め技が出しやすい」ぐらい。ガイル使いはアケステの方が良いかもしれません。

鉄拳のステステも慣れたらパッドの方向キーでできるらしいです。
自分はスティックでもできないので何ともいえませんが、海外の鉄拳トッププレイヤーにパッド使用者を見かけるので練習次第だと思います。

 

アケステの強みはボタンです。

やはり指4本使えるのはデカい。「チェーンコンボ」や「ズラ押し」のようにパッドでは難しい操作が簡単になります。

サターンパッドのように前面6ボタンのパッドもありますが、実際使ってみると右端の2ボタンは死にます。親指1本しか使えないので当然ですね。

アケステのように指を置く方式(ピアノ押し)もありますが、パッドを握れず安定しないため難しいです。Rも押せなくなるのもツラいところ。
なにより見た目が「アケステを買えない人」みたいになるので虚しい。

 

とはいえ、
最近のゲームは家庭用に最適化されているので、基本システムの操作でパッドのボタンがアケステに遅れをとることはまずありません。

同時押し設定ができるように配慮されているし、バーチャファイターのように多種多様な同時押しを求めるゲームは少ないです。

 

要するに、ボタンに関しては「ゲームによる」。
僕はヴァンパイアセイヴァーのチェーンコンボをパッドで入力するのが厳しかったです。昔の2D格ゲーやバーチャはアケステ必須かもしれません。

 

中級者以下にアケステは無用の長物

中級者以下にアケステは無用の長物です。

先ほどレバーの利点は何も無いと述べましたが、それは中級者以下の話。
レバーの利点はつまるところ「精度」です。

方向キーは小さいため、使う人の手の大きさや指のポジションに入力精度が左右されます。
一方、レバーは上記の「遊び」が大きいので手首から先全体を使って操作。台座による安定感もあり決まったフォームで入力しやすいため入力精度が高くなります。

といっても、その差は熟練したプレイヤーで100回に2回ミスるか1回ミスるかぐらいの微々たる差でしょう。少なくとも中級者以下にはほぼ関係ないです。

 

それに、
間違い無く言えるのは「勝てないのはデバイスのせいではない」ってことです。

格闘ゲームの勝敗は戦略で決まります。「AにBが負ける」のにAに対していくら高い精度でBを入力しても勝てません。にも関わらず「パッドのせいでBの出し方が悪かったから負けた」と勘違いすると勝利から遠のく一方。

 

アケステ最大の問題点は、かつての自分のようにセッティングするのが面倒くさくなって肝心のゲームをプレイしなくなることです。

初心者からアケステで20時間プレイしたけど面倒くさくなってやめた人と、パッドで気軽に100時間プレイし続けた人ならパッドの方が勝つに決まってます。

アケステはガチャガチャとうるさいのも大問題。音もネックになってプレイから遠のきます。
今は静音仕様のアケステもありますが、いくら静音でも無音ってことはありません。
気になる方は購入する前にヨドバシカメラとかに置いてあるアケステのサンプルで試してみることをおすすめします。

 

「中級者以下にアケステは無用の長物」という話をしてきましたが、実はパッドを使うトッププレイヤーが増えています。

10年前ぐらいは日本と海外のトッププレイヤーの実力に大きな差があり、日本のトッププレイヤーは100%ゲーセン出身なのでアケステ率が高いのは当然でした。

しかし今では海外プレイヤーの実力が日本を追い抜く勢いです。
そして、海外プレイヤーは家庭用で腕を磨いているためパッド使用率が高い。
アメリカ・ヨーロッパでは大会に参加するプレイヤーのパッド率は30~50%まで伸びています。

 

パッド使用のトッププレイヤーは自分が思いつく限りでも、

Punk:現在スト5最強といわれるプレイヤー
NuckleDu:「Capcom Cup 2016」優勝
Luffy:「EVO2014 スト4」優勝
Phenom:ヨーロッパのトッププレイヤー

その他、実力者をあげるとキリが無いです。

ちなみにみんな純正パッドを使用。
PS1パッドだったり、アナログスティックを使っていたり、スタイルは人それぞれ。

つまりデバイスの問題ではないってことです。

 

最近の格闘ゲームはパッドで十分遊べる

昔の格闘ゲームはゲーセンの環境を前提にしているため、パッドでは困難な入力を強いられることがあります。
家庭用の入力判定もシビアで、特にPSパッドのような4方向キーではまともに入力できないことが多いです。

しかし2000年代、格闘ゲームはコアユーザーを意識して複雑化の一途を辿った結果衰退していきました。
その反省もあり、近年の格ゲーにはカジュアル層に配慮した工夫が見られます。

 

例えばスト4の昇龍拳はニュートラルを介さず下方向ガチャガチャの「323P」で出る「ゆとり入力」を採用。
スト5ではさらに「ずらし押し」のような特殊テクが求められることも無くなったのでパッドのボタン配置でも問題なし。

鉄拳7のレイジアーツ、ソウルキャリバー6のクリティカルエッジはいわゆる超必殺技ですが、なんとコマンド不要のワンボタンで発動できます。

 

新規のカジュアル層を取り込むために「操作のゆとり化」の流れは今後さらに進むでしょう。
そうなるとアケステの利点はどんどん無くなっていきます。

 

まとめ

・パッドに慣れている場合はマイナスからのスタートになる。

・少なくとも中級者以下では、対戦の勝敗と使っているデバイスは無関係。

・カジュアルに遊ぶなら慣れ・準備の気軽さ・静音性の点でパッドの方が良い。
アケステを用意するのが面倒くさくなってゲームを遊ばなくなっては本末転倒。

・最近のゲームはパッドで遊べるように配慮されているのでゲームによってはパッドで頂点を狙える、はず。

というわけで、僕は今後もパッドで格闘ゲームを楽しみます。






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