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ゴジラ・ジェネレーションズ【レビュー/評価/攻略】こだわりの原作再現・破壊表現 アクションゲームとしては難点が多すぎる

投稿日:2018-11-23 更新日:









ゴジラを操作して日本各地の都市を破壊していく。ただそれだけのゲーム。

 





はじめに

DCの目玉ロンチタイトル

ドリームキャストの本体同時発売(ロンチ)タイトルとして1998/11/27発売。
ロンチなので注目度は高く、ゲーム誌で表紙を飾ったりしてた。まさかゴジラゲーが目玉扱いされる日がくるとは、と感動。

新世代機の性能を見せつけるべく細かく描き込まれたグラフィック。
破壊表現が凝ってるので見てるだけで楽しい。
建物は破壊の仕方に応じて全く違う崩れ方になる。その後炎上し周囲が火の海に。

 

「バイオハザード」のような固定カメラ&ラジコン操作で映画のカメラワークを忠実再現。
これが斬新。怪獣になりきるというより、映画監督になったような気分。
バストアップ、見上げ、引き、など目まぐるしく変化。さながら平成ゴジラシリーズの映画を見ているかのような大迫力。

BGMは映画で使用された曲の旋律をそのまま使用。昭和・平成の名曲揃い。

 

怪獣は見た目だけでなく鳴き声、モーションまで映画を忠実再現。
日本製なので海外スタジオが制作した以降の作品のようなバタ臭さが無いのが嬉しいところ。

ただ登場怪獣のラインナップがなんとも微妙。
平成ゴジラ、初代ゴジラ、昭和メカゴジラ、エメリッヒ版GODZILLA、ミニラ、隠し1体の計6体。

このゲーム性でゴジラ縛りにする必要があったのかが疑問。スペースゴジラがいないし。

 

登場する都市は福岡・大阪・名古屋・横浜・東京の5か所。それぞれ2、3ステージ。ストーリーはない。
新宿の高層ビル群、タワー、ドーム、大阪城などランドマークの周辺を再現。

都市の雰囲気に関してはドリキャスの綺麗なモデルと発色の良さが裏目に出てる。妙にサッパリした感じなのでウソくさい。人間が住んでる都市の「らしさ」がない。

 

「ジェネレーションズシアター」で予告が見れるのは嬉しい。でも作品が飛び飛び。
当時としては予告集を楽しめる唯一のメディアなので貴重だったらしい。

 

システム

ラジコン操作で怪獣を操り都市を破壊。
ステージ外に出る、時間切れ、破壊率100%のいずれかで終了。
建物に接触、自衛隊の攻撃を受けると体力が減る。0になるとゲームオーバー。

 

■操作
スティック:移動
A:遠隔攻撃
B:ガード
L・R:左右攻撃
X:ゲージ消費の必殺技
Y:「咆吼」で体力を一定量回復

 

プレイ内容に応じて評価される。「大怪獣」以上ならクリア。

明確な点数が無いので大怪獣になる基準がよくわからない。
とりあえず破壊率30~40%でクリアになるので、ある程度破壊したらさっさとエリア外に出て終わらせるのが効率的。

 

■評価基準

・DESTROY:破壊率
・SPEED:クリアタイム
・SHOOT:自衛隊の破壊数
・POWER:残り体力
・COMBO:コンボ攻撃の数
・BALANCE:攻撃をバランス良く使った度合い

 

小さい樹木や民家も破壊対象になっているため、高い「DESTROY」を目指すほど「壊し漏らし」を見つけるちまちました作業になる。後半ステージは多くの対象物がエリア外にあるのでなおさら面倒。

 

後述するが、最も効率良い破壊方法は歩き。

建造物は接触しただけで崩れるほど脆いので壊すだけならコンボなんぞ必要ない。
攻撃コマンドは使いづらく、効率が悪いのでバランスも必要ない。
そのため「COMBO」「BALANCE」が形骸化しており、ここの高得点を狙うと他の項目が下がってしまう。

咆哮で無限回復できるので「POWER」も無意味。
ちなみにエリアオーバーと判定されるまで20秒ほど間があり、この間に咆哮4回で7割ぐらい回復可能。

 

難点

アクション要素が皆無

プロレスのように軽快に動く昭和ゴジラではなく、重量感のある動きの平成ゴジラシリーズの動きを忠実再現。
そのため歩行・旋回が非常にモッサリで遅い。動きを見てウットリはできるが、爽快感はない。

 

攻撃コマンドがいずれも使い勝手が悪い。
単純に接触して破壊していく方が簡単で効率が良い。接触で体力が減ってもいくらでも咆哮で回復できる。

もっさりモーションでお散歩して建造物を壊すだけ。方向グリグリするだけでクリア可能。片手でプレイできる。
本作より単調なゲームが思いつかない。当然、飽きるのが早い。

こんなゲームバランスなので動きが俊敏なGODZILLA、小回りがきくミニラのようなゴジラらしくない怪獣がゲーム的には強キャラ。

 

ゴジラといえばぶっとい尻尾を振り回す攻撃だがゲーム中では引きずるだけ。左右攻撃も攻撃範囲が狭いので使い所がない。
熱線は射程が短すぎ&射角が狭い。

 

昭和メカゴジラといえば全身武器庫と化した大火力。
しかし必殺技のスペースビーム、左右攻撃の指ミサイルともに射角が狭いため膝下への攻撃手段は踏みつぶしのみ。

 

自衛隊に為す術なし

ステージには自衛隊の戦車と戦闘機が展開しているが、ロックオンのようなシステムがないため倒すのが難しい。

戦車が小さい上に建造物に混じって判別しづらい上、カメラワークのせいで建物に隠れて見えない。場所によっては怪獣すら見えなくなる。
攻撃コマンドの性能が前述の通りなので、攻撃手段は踏み潰しか体当たりのみ。

画面に頼らずミニマップを見て赤点(戦車)を綺麗に踏み潰す正確なライン取りが求められる。
ラインが少しでもズレると旋回が遅いので修正が大変。

戦闘機に対しては攻撃手段が無い。
勝手に突っ込んで自爆するのを待つのみ。複数にまとわりつかれて非常にウザい。

 

元々動きがトロい上に攻撃を受けると怯んで動きが止まる。
包囲されてると逃げることもできず、有効な攻撃もない。
メーサー戦車の水鉄砲のような攻撃に為す術なし。

 

そもそも

映画の怪獣はなんかしらの目的があって都市に上陸することが多い。初代ゴジラのように破壊衝動のみで暴れる怪獣は少数派。

目的もなしに人間の土地に踏み込んでただ街を破壊するのは怪獣らしくない、というか生物らしくない。
これには怪獣が好きな人ほど違和感を覚える。

 

おわりに

1時間ぐらいなら楽しく遊べるがその先は…

解放したキャラでクリアするたびキャラが増えるが、どの怪獣を使ってもステージの順番・構成が全く同じなので周回が苦痛。
自分は3体目で限界。誰もが衝撃を受ける隠しキャラ※を出せなかったのは心残りだが、これ以上プレイする気力が無い。

 

凝ったカメラワークや音楽、原作再現のこだわりは一見の価値あり。しかし1つのアクションゲームとして見ると難点が多すぎる。
ターゲットを絞って発売すれば隠れた良作扱いになったかもしれないが、ローンチタイトルとして広く売り出されたこともあり酷評を浴びた。

 

本作の反省か、続編の「マキシマム・インパクト」は怪獣との戦いを前面に押し出した作り。本作のこだわりを捨て、雑なシューティングアクションになってしまった。

 


初代ゴジラで活躍した悲劇の科学者。自身の開発した酸素破壊剤「オキシジェン・デストロイヤー」でゴジラに勝利。演じたのは名優、故・平田昭彦氏。
その博士がなぜか映画ラストそのままの姿で怪獣サイズに巨大化。「ああ…こんなものさえ作らなければ」と悲壮感を漂わせる鳴き声(?)で暴れまわる。






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