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メタルマックス2【評価/レビュー】竜退治はもう飽きた!戦車はもうウンザリ!!

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「SFCの名作はほとんどプレイしたはずだけどなー。他になんか良いゲームあったっけ?」
と探しているうちにたどり着いた異色のRPG。

 

知らない人間からすると、メタルマックスというタイトルが紛らわしい。

メタルスラッグでもなければ、マッドマックスでもない。
メタルブラックでもなければ、メタルギアでもない。

作風も紛らわしい。
武器や戦車のミリタリー感はメタスラ、世紀末な世界観はマッドマックス。

そんなわけで今まで自分の目に止まらなかった作品です。

ニンテンドーDS版「メタルマックス2:リローデッド」ではなく、SFC版をプレイしました。



どんなゲーム?

竜退治はもう飽きた!

キャッチコピーは、
「竜退治はもう飽きた!」

ファンタジー全盛の時代にファンタジー要素を完全に排除。
挑発的なフレーズでわかるとおり、RPGの代名詞になっていたドラクエのアンチテーゼを意識して制作された作品です。

 

舞台は北斗の拳のような荒廃した近未来。
過酷な世界だけど、西部劇っぽい明るいノリなので悲壮感はありません。楽しく冒険できます。

 

主人公は凶悪な賞金首を狩るバウンティハンター。
ショットガンやガトリングガンなど現代的な武器を装備するだけでなく、戦車に乗り込んで砲撃!

敵も敵で、物騒な怪物がさらに大砲や銃で武装。こちらに負けじと敵戦車も出現し、鳥は爆撃してくるような有様。

 

個性豊かな敵の中でもひときわ強烈なインパクトを放つのが宿敵「テッドブロイラー」。

ファンタジーの真逆をいくこの姿。アクの強い敵の中でも、抜きん出て目立ちます。
ファンからは「テッド様」と呼ばれる人気キャラ。シリーズを代表するカリスマボスです。

 

世界観はドラクエの真逆をいく一方、フィールドマップの探索やターン制コマンドバトルなど大まかなシステムはドラクエに近いのでとっつきやすい。(ただし、後述する難点あり)
そこに本作最大の売りである戦車関係のシステムを組み込んで、てんこ盛りな内容です。

 

戦闘画面は敵と味方が横に対峙するFF仕様。
ショットガンなど銃器の範囲攻撃で敵集団をなぎ倒す戦闘は爽快感抜群。

戦闘画面は4つのモードから選べます。
中でも戦闘描写を一斉に表示するモードCが人気。

 

戦車と犬

人間と並ぶ主役になるのが戦車と犬。

荒廃した世界で活躍する、鋼鉄の戦車と武器を背負った犬。これぞ男のロマン。

 

戦車に乗り込む独自のシステムは、本作最大の特徴といえるほど重要な要素です。

生体兵器のような怪物がはびこる過酷な世界は、生身では生き抜けません。下手すると一撃であの世行き。
でも戦車に乗れば対等以上に戦える。この世界で戦車は必需品です。
ちなみに、バギーや装甲車のようなクルマもこの世界では戦車と呼ばれています。

シャシー、エンジン、各種武装で構成されていて、パーツを組み替えてカスタムできます。これがミニ四駆をイジってるみたいで楽しい。

戦闘に使うだけでなくフィールド上で乗ったり降りたり、いったん置いたり「けんいん」したり。街中でも戦車に乗った状態が基本で、屋内にも乗り込める。
ただの武器扱いではない、戦車は第二の主人公といえるほど凝ったシステムになっています。

 

犬(ポチ)は頼れる仲間としてパーティーに同行する自立行動のNPC。

序盤から終盤まで戦い続けてくれる相棒。
パーティーにワンちゃんが一匹加わることで、雰囲気がなごんで旅が情緒あふれるものになります。

戦車に乗れないけど、戦車並みの強力な武装を装備可能。
成長システムは人間と別物で最初は弱い。でもちゃんと育てると鬼のような強さ。

 

オープンワールド型RPG

「両親と育ての親であるマリアを悪の組織「バイアス・グラップラー」に殺された主人公が、仇討ちのために旅へ出る。」
という出発の動機はあるものの、ストーリーや明確な目標はほぼ無い

イベントをメインクエスト、サブクエストに分けるとほとんどサブクエみたいなもの。数少ないメインクエをこなせばラスボスまでたどり着きます。

さらに、ドラクエでいう「関所」のような通行止めがないので進行順の制限もユルい。

そのため、
今でいうオープンワールド型RPGのように、広大な世界を自由に探索できます。

 

西部劇がモチーフということで、「賞金首」という褒賞金がもらえる特別な敵が30種類も登場。シナリオ進行的には倒す必要はないけど、ボス相当の強さ。
腕試しと褒賞金ゲットのため、要所要所で賞金首を倒すのが一応の目標になります。

 



だだし自由な探索を楽しめるのは何度かクリアしてゲームに慣れたプレイヤーだけ。

仲間加入や進行フラグはノーヒント。
探索といってもいきなり自由行動になるので、初見ではどこに行けばいいのかわかりません。

マップの自由度は高いけど、強力な敵が配置されているので順当な攻略ルートは限られます。間違って戦車前提の敵に生身で挑むと一撃死とか当たり前。
だからゲームに習熟した上級者以外にとってはそんなに自由でもない。

攻略情報が無いと心折れます。てか攻略見ながらでも厳しい。
自分でフラグや攻略可能なルートを探す根気が必要

といっても、当時のRPGはどれもこんな感じなんですよね。
プレイヤーの努力と忍耐力を試すのが当たり前の時代でした。

 

戦車はもうウンザリ!!

戦車システムは醍醐味であると同時に、面倒な要素に感じました。

戦車に乗れるのは最初こそ楽しい。でもプレイするほど不親切でちゃごちゃしたシステムでストレスが溜まります。

 

戦車の乗り降り、回収が面倒くさい

戦車の乗り降りがめんどくさい。

一部の建物に入ったときや、ダンジョン内の特定ポイントで降りるので、その度に手動で乗りなおし。

乗る操作も面倒で、乗せるキャラと乗り物の位置を合わせる必要があります。
ショートカットボタンがないため、いちいちメニューを出して選択。ボタンを押す回数が多くてしんどい。
一括で乗せたくても、全員コマンドを選ぶと乗ってる人は降りてしまう。かゆいところに手が届きません。

パーティーキャラ3人がそれぞれ戦車を持つので、戦車は3台。
それぞれ乗り降りさせるのが本当に面倒くさい。

 

戦車の回収もめんどくさい。
乗り捨てた戦車はその場に残り、置きっぱなしの状態になります。

離れた場所から回収する機能がないので、回収するには再び乗り捨てた場所に行く必要があります。

大マップ上での戦車の場所はBSレーダーに表示されますが、街やダンジョン内の詳しい位置はノーヒント。
そのため乗り捨てた戦車を見失うと大変。「置き去りにした戦車を探す」ゲームと化します。
戦車を探して延々とウロウロする時間は、ゲームを投げそうになるほど苦行。

 

パーティーが全滅したとき、戦車は全滅した場所に残ります。
普通のRPGなら「ゲームオーバー→準備を整えて再トライ」と進むところが、本作はその前に回収作業が必須。この手間がダルい。

 

走行系パーツが大破した戦車は走行不能になります。
走行不能になったら他の戦車で「けんいん」して動かすリアル仕様なので、他の戦車を持っていない場合は乗り捨てるか、ワープ機能で街に引き返して修理するしかない。

キャラを復活させるアイテムも無いため、人間・戦車ともに途中で力尽きると立て直せません。1人やられただけで引き返すことになります。

ダンジョンがややこしい構造な上、エンカウント率が高くてなかなか先に進めないので、引き返してまた攻略するのは骨が折れます。

また、戦車の機能で街までワープしても、走行不能の戦車は街の手前から動けません。いちいち街中の修理屋までけん引するのが手間。
他に走れる戦車を持っていない場合、けん引するためだけに戦車をレンタルするハメに。
「街の真上まで来てるんだから、ちょっと表に出て直してくれ!」と修理屋に言いたくなります。

 

乗り降り、回収、「けんいん」は画期的で凝ったシステムなのですが、総じてプレイのテンポを損ねる手間が多いです。
使い勝手の悪いシステムで、面白さより面倒くさいストレスが勝りました。

 

アイテム管理、施設利用が面倒くさい

パーティー戦闘に、凝った戦車システムをどーんと乗っけたせいでアイテム管理も面倒なことになってます。

人間用と戦車用、キーアイテムがごちゃ混ぜでややこしい。
アイテム名称がややこしいのも混乱の原因です。アルカリスプレーで「さん」状態が治るとか、気づかないだろうと。

 

施設利用がとにかくわずらわしい。

人間用の施設と、戦車用施設があるので施設の種類が多い。
にも関わらず、建物も店員も配置がごっちゃごちゃな上、見た目で判別できません。どこに行けば何ができるのかさっぱりわからない。
目当ての店を探すためしらみつぶしに話しかけるハメになります。

 

ざっと施設の種類を書くと、

人間装備屋、人間道具屋
戦車装備屋、戦車道具屋
修理屋、改造屋
満タンサービス、砲弾屋、洗車屋
宿屋、トレーダー、こばい屋
インテリアショップ、トランクルーム
レンタルタンク屋、サルベージ屋
ハンターオフィス、メモリーセンター、てんそうセンター
各種自販機

この多種多様な施設が、規則性なくごちゃ混ぜで配置されているもんだからたまったもんじゃない。

 

例えばドラクエなら武器・防具・道具屋や宿屋がぱっと見ですぐわかります。
しかし本作は看板もなければ店員の見た目も特徴が無く、配置に規則性が無い。自販機も同じ形・色が横並び。

せめてドラクエのようにわかりやすい看板ぐらい出してほしいです。
こんな部分までドラクエのアンチテーゼにしなくても良いのでは。

 

まとめ:手間を惜しまずプレイできる人向け

ファンタジー全盛の時代に真逆をいく世紀末な世界観と、凝った戦車システムを実現。他とはひと味違うRPG。

2Dドットで描かれた荒廃した世界と敵グラフィックは今見ても新鮮。広大な世界にはオープンワールド型RPGのような自由度と、豊富なやり込み要素があります。

難点は、
・ノーヒントすぎてイベントフラグ、攻略ルートがわからない。
・乗り降り・回収、ややこしいアイテム管理など何をするにも手間が多い戦車周りのシステム。

手間を惜しまずプレイできる方は楽しめると思いますが、僕は面倒くさがりなので終始ストレスを感じました。

これからメタルマックスに触れる方は、「修理屋で戦車を回収可能」など色々とシステムが改良されたDS版の3作の方がおすすめです。






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