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新機動戦記ガンダムW ENDLESS DUEL【評価/感想】キャラゲーの域を超えた傑作2D格ゲー

投稿日:2019-04-03 更新日:






丹念に描かれたガンダムのドット絵が大暴れする格ゲーなんて、今でもこの作品だけなのでは?

ガンダムバトルマスターでおなじみ、キャラゲーの域を超えた作り込みで有名なナツメ開発の2D格ゲーを紹介します。

PS1の「新機動戦記ガンダムW THE バトル」じゃなくて、スーパーファミコン(SFC)の方です。



どういうゲーム?

ガンダムWの傑作2D格ゲー

当時放送中のアニメ「新機動戦記ガンダムW」をモチーフにした格闘ゲーム。

1996/3/29発売。
スーファミ末期すぎるので知名度は低いです。
格ゲー好きの自分も、最近まで本作の存在を知りませんでした。

そもそも、SFCの格ゲーってスト2以外思い浮かばないです。
大ヒットしたスト2のおこぼれをもらったようなキャラゲーが多いイメージ。

というのも、SFCのグラフィック性能では当時のアーケードゲームが移植できないし、時代的にも少し古い。
だからストZERO、ヴァンパイア、VSシリーズ、kofとか、2D格ゲーが一番おいしい時代のラインナップが抜けてるんですよね。
(ストZERO2はSFCにムリヤリ劣化移植しています。)

本作も放送中のアニメを題材にしたキャラゲーという時点で、もう出来が怪しい。
ハズれゲーの臭いがします。

ところがこの作品、
格ゲーとしての作り込みが凄まじい、キャラゲーの域を超えた傑作なんです!

それもそのはず、開発は後にPS1で「ガンダム・ザ・バトルマスター」を作ったナツメ
もはやガンダムとか関係ない、圧倒的な表現を見せつけたバトルマスター。
その片鱗はSFC時代から現れており、本作も「キャラゲーだから」という甘えを一切許さない出来です。

1人で遊んでも楽しめる↓

 

スーファミ末期ということもあり、SFC最高峰の美しいグラフィック。
機体のギミックを活かした豪華なドット絵でガシガシと動きます。

プレイする前は、
格闘メインの「Gガン」はともかく、美形キャラがバスターライフルで極太ビームぶっ放してなんぼの「W」で格ゲーってどうなのよ?
と思っていましたが、この人(ガンダム)達は原作でもみんな敵陣に突撃するタイプなので意外と格ゲーと相性が良いです。

ビームサーベルで斬るだけでなくガトリングガンの砲身やシールドで殴ったり、どの機体も特徴的な格闘モーションを持っています。

 

登場機体はガンダム5機(前期)、トールギス、ヴァイエイト、メリクリウス、ウイングゼロ、エピオンの計10機。

後継機が出ないのは少々寂しいけど、1機1機をしっかりと作り込んでいるので仕方ないところです。

 

アージャスリーズムエーモーショーン♪

格ゲーとして出来が良い反面、ストーリー演出は潔くカット。
対戦に特化した男前すぎる仕様。

キャラのセリフは勝利時とエンディングのみ。対戦前、敗北時のセリフすらありません。
それだけ割り切って格ゲー部分を作り込んでいます。

原作を彷彿とさせるのはオープニングデモだけ。
オープニングとタイトル画面のBGMは、アニメ後期主題歌「RHYTHM EMOTION」のアレンジ。
SFCの音源で聞くと新鮮に感じます。

本作とは関係ないけど、前期の「JUST COMMUNICATION」も名曲ですよね。
イントロの「テテテテッ・テッテテッテテッ」が印象的。
スパロボの曲もだいたいこっち。スパロボFでガンダムを知った自分としては、ガンダムWといえばこのイントロが思い浮かびます。

 

 

触ってすぐわかる良質なフィーリング

僕は2D格ゲーが大好きです。
上手くはないけど今まで色々やってきました。
一番好きなのはヴァンパイアハンター。

そんな自分が触ってすぐわかる良質なフィーリング。

格ゲーでこれは重要です。出来の悪い格ゲーは触った時点でなんかしっくりこないもの。
違和感なく軽快に動かせる時点でもう傑作。

この時代の格ゲーってヤワな入力では真空コマンドはおろか、波動コマンドすら入らないことが多いんですよ。
でも本作は真空コマンドの超必もスムーズに出ます。

 

簡単操作で色んな攻撃を繰り出せます。

空中ガード、空中投げ、投げ抜け、通常技をつなぐチェーンコンボ、キャンセル必殺技といった、カプコン製格ゲーのヴァンパイアやX-menなどで一般的になったシステムを取り入れています。
そのためボタン連打でも攻撃がつながり、それっぽい戦いができるので楽しいです。

通常技は4種類。
・格闘攻撃の弱・強
・武器攻撃の弱・強
それぞれコントローラーの4ボタンに対応。
テキトーに押してもチェーンコンボになってつながります。

必殺技はほぼ共通コマンド。
スト2でおなじみの、波動拳、昇龍拳、竜巻の3パターンで出せます。
ド派手な超必殺技も搭載。

 

移動システムも豊富です。
地上ダッシュ、空中ダッシュ、ブーストジャンプ、2段ジャンプ、ホバリング。
格ゲーとしては斬新な、ガードしながら接近&離脱できる「ガードダッシュ」も装備。

これらの豊富な移動手段を使いこなせば、プレイヤーの操作テクを反映したスピード感ある多彩な動きができます。

空中での方向転換や、落下速度を遅くするのは人間キャラでは不可能な動き(ダルシムのような例外はありますが)。
メカならではの機動が面白いです。

 

ウイングゼロがぁ! 画面端ぃっ! スライディング!まだ入るぅ!!

困ったらとにかく足元狙ってスライディング連打!
見た目はかっこ悪いけど気にしない。
やられる側はたまったもんじゃないですが、やってる側は爽快です。

大足→ダッシュ大足が間に合うぐらいダウン追い打ちの猶予が長く、受け身がないから回避不能。
ダウン追い討ちがしつこいぐらい入ります。
しかもダウン追撃のダメージ補正がほとんど無いのでめっちゃ減ります。

ダウンしてるからといってガードを忘れると、延々と追撃を食らってそのままKOされることも。

ダウン追撃がしつこいぐらい入るのは「ガンダム・ザ・バトルマスター」も同様です。
ハイゴックの大足でゴリゴリ削る爽快感は今も忘れられません。

 

必殺技ゲージにあたる、エネルギーゲージがあります。(体力バーの下)
試合開始時、すでに最大値300溜まった状態。
強必殺技で100、超必殺技で200消費。

攻撃をガードするとゴリゴリ溜まります。超必をガードすると超必分溜まることも。
ラウンドをまたいでもゲージは回復しません。使い所が重要。

 

謎のエピオン押し

対戦相手がいないので、詳しいゲームバランスとか強キャラについてはわかりません。

1人で遊ぶと20分かからずクリア可能。
10機で遊べば3時間は遊べる計算ですが、たぶん1人プレイだと3機ぐらいでお腹いっぱいになります。
やっぱり格ゲーは人と対戦してナンボですよね。

 

お手本のような格好いいキャンセルコンボを決めてくる後半のCPUは、なかなか歯ごたえがあって熱い対戦を楽しめます。

でもストーリーモードの最後に出てくるエピオンが強すぎる。

接近戦特化で遠距離武器はいっさい装備しないという機体コンセプトが、格ゲーの本作ではメリットしか無いです。

弾を撃ったら空中に飛んで変形直角ターンの変態機動からカウンター食らったり、
接近戦からおもむろにキャンセル超必で半分減らされたり。

Xmenのマグニート様を彷彿とさせる超性能。
機体が強い上にCPUが容赦ない反応なのでどうしようもない。

 

ダウンしたらひたすらヒートロッド乱舞で追いうちされます。

 

ガンダムシリーズのラスボスの中でもエピオンってあんまり強いイメージないけどなぁー。

エピオンってウイングゼロと同じくらい強いはずなんだけど、スパロボとか他ガンダムゲーだと使いづらい性能です。
だから使った覚えがないし、敵になっときも存在感が薄い。

本作はそんなエピオンが最も輝いているゲームだと思います。

 

スタッフロールの背景はなぜか壊れたエピオン。
謎のエピオン押し。

 

まとめ

グラフィック、操作性ともにSFC最高峰。
ガンダムゲーの域を超えた2D格ゲーの傑作です。

豪華なドット絵は、同じナツメ開発の「ガンダム・ザ・バトルマスター」のパーツ分けされたグラフィックとは違う見応えがあります。

ダッシュなど移動システムが豊富。さらにコンボゲーなので、格ゲー初心者にはハードルが高いのが難点でしょうか。

でもとりあえずガシガシ動かしてるだけも楽しいので、ガンダム好きや2D格ゲー好きの方にオススメです。






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