シュミレーション PS1

ゴジラトレーディングバトル【評価/感想】ゴジラ版遊戯王

投稿日:2019-05-17 更新日:

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「俺も知らないようなゴジラのトレーディングカードゲーム?どーせ安っすいキャラゲーだろ」
と思いながらプレイ。

意外なほどがっつり遊べる作品だった一方、有名作品になれない理由も実感しました。
その魅力と難点を解説します。



ゴジラ版遊戯王

内容を一言でいうと、ゴジラ版遊戯王です。

「怪獣・拠点・イベント・アクション」カードをセットしたデッキを作成し、フィールド(場)にカードを置いてバトル。
カードゲーに馴染みのある方はすんなり遊べるはず。

■ちょっと詳しいシステム解説

・拠点を配置してポイントを得る
・ポイント消費でカード使用
・味方ターンで攻撃。敵ターンで防衛

・拠点防衛の怪獣がいない or 撃破すると拠点入手。
拠点を多く配置するとコストの高いカードが使える反面、拠点を防衛が難しいです。

・拠点を全制圧 or 場の敵ユニットを全滅させると勝利。
後者で勝つパターンがほぼ100%。トラップであっという間に全滅なんてことも。

 

以下の仕様により位置取りはあまり考えなくてもOK。
場に出した戦力で上回るのが重要です。

・敵に対峙中の怪獣は動けない。防衛に向かえない
・1回行動後は攻撃されても行動不可で無防備(ギドラ系以外)
・位置は関係なく攻撃・防衛可能

 

やはりカードゲームは「俺の最強デッキ」作りが醍醐味。
ストーリーモードとデュエルモード(フリーバトル)を行ったり来たりでカードを収集します。

カードのラインナップは初代ゴジラからvsデストロイヤーまでを一通り収録。
サンダガイラやモスラシリーズからも参戦。

カードイラストのテイストが渋くて良い感じ。イラストを眺めるだけで楽しいです。

 

怪獣カードは活躍するとレベルアップ。
ゲソラのようにレベルアップしながら最後まで活躍する奴もいて、マイナー怪獣にも愛着がわきます。

レベルは次戦に引き継ぎ、怪獣によっては一定のレベルになると「ミニラ→初代ゴジラ」のように進化。
RPG的な育成要素を楽しめます。

ギドラ系のみ複数行動可能。圧倒的強さ!

 

イベントカードの世界観がカオス。

 

戦闘画面はなんと3DCG。
こちらも出来が良く、イラストとCGで怪獣を二度楽しめます。

 

このようにゴジラ好き&カードゲー好きにはたまらないゲームです。
ただ、実際遊んでみると本作が有名ならないのも納得の難点があります。

 

難点

テンポが悪い

テンポが悪いです。

もっさりでカット不可な戦闘演出と、戦闘開始・終了のたびに長いロード。
昔のスパロボみたい。

今どきのゲームに慣れているとこのもっさりテンポはツラい。

 

序盤が難しい

初戦がクライマックスに難しい。

ストーリーモードはハンデ戦です。
敵は1ターン目からいきなり拠点3つ置いて怪獣3体出しのチート仕様。

対するこちらの初期デッキは渋すぎる。
敵に比べてあまりにも手持ちカードが貧弱です。

怪獣はレベルアップ時に全快します。そのため序盤でレベルが低いうちは戦うたびに即回復で粘ってくれる。

しかし敵も同様に粘ります。

敵のエース怪獣、ハリウッド版ゴジラは一撃でこちら側の怪獣が次々と撃破しレベルアップで即回復。
勝てる気がしません。

 

チート仕様により戦力の劣勢を強いられるので、怪獣それぞれの強みを引き出して有利を取る必要があります。

ではこちらの怪獣の強みとは何か。
それはズバリ、縛り技です。

ゲゾラの吸盤締め、クモンガの粘着糸の「強襲+縛り」で敵をマヒ状態にするのが強力。
バインド状態からずっとゲソラのターン!

 

…初戦でこんな戦法に気づくわけない。

実は序盤を超えれば楽になります。
一戦目の不親切な難しさでかなり評価を落としたっぽい。

 

不気味

スパロボでいうインターミッションで、何ともいえない不気味な世界観が炸裂します。

私はゴジラ全作観ました。しかし元ネタが全くわかりません。

不自然なセリフ、謎シナリオ、目の死んだ顔グラ、全てが不気味。微塵も馴染めない。

 

まとめ

ゴジラのカードゲームとして十分に遊べる内容。

一方、有名じゃないのも納得です。

・一戦目が難しすぎて不親切
・戦闘のテンポが悪い
・インターミッションが不気味

そのため良作とは言えず「惜しい」印象です。

最初からクライマックスの一戦目を乗り越え、
もっさりバトルをまったり楽しみ、
インターミッションはそういうものだと割り切ってプレイできる方はぜひ。






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