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バットマン アーカムシティ【評価/攻略】おいおいマジかよ!ここを自由に動けるなんて冗談だろっ

投稿日:2018-01-02 更新日:

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バットマン アーカムシティってどんなゲーム?

圧倒的なクオリティでキャラゲーに革命を起こした前作「アーカムアサイラム」。

その続編にあたるのが本作「バットマン アーカムシティ」です。

舞台が収容所から街全体に拡大するなど量・質ともにパワーアップ。

発売当時、舞台となるアーカムシティを一望したとき「おいおいマジかよ!ここを自由に動けるなんて冗談だろっ」と圧倒されました。
そして、もはや国産ゲームは洋ゲーに勝てないことを一瞬で理解しました。

 

■あらすじ

市長は「治安が悪すぎてアサイラム程度の収容所では足りない」という体でゴッサムシティの一部を隔離し無法者を切り離した収容街「アーカムシティ」を作った。

バットマンことブルース・ウェインは「アーカムシティでヤバい奴が野放しになっている!」と主張し閉鎖を訴える。

その会見中、ブルースはDr.ストレンジの私設軍隊に襲われアーカムシティに投獄されてしまう。

・箱庭マップ
・多人数戦(コンバット)
・ステルス(プレデター)

など、近年ゲームのトレンドを詰め込み、バットマンという強力なブランドでパッケージしている。
そんなゲームです。

メインの長さは多少寄り道して10時間ぐらい。
メインは前作と同じくらいのボリュームです。
一方で、マップの拡大や頻繁に発生するサイドミッションで「横」のボリュームが増大しています。

個性的なヴィラン(敵)が多数登場し、膨大な資料も連動。
前作から世界観が大きく広がりました。

 

箱庭をワイヤーアクションでスイスイ移動

箱庭ゲーといえばガジェットや超能力を使った高速移動。

本作の移動はワイヤーアクションを活用します。

ギュイーンと引っ張られる加速感は「インファマス」「トゥームレイダー」など他の超人パルクールと比較してもズバ抜けて気持ち良い。

マップの端から端まで2分で移動可能。
気持ち良く飛び回るうちに目的地に着きます。

 

バットマン世界を完全再現したマップは、行動範囲が高層ビル屋上に及ぶのでサイズ以上の自由度を感じます。

地形が起伏に富んでおり、リドラーチャレンジのギミックがいたる所に配置してあるので密度も高い。

室内は前作と同じく、独特のアーティスティックなデザインが美しいです。

 

2011年のゲーム。当然、2018年水準で見れば見劣りする部分はあります。

アーカムシティは箱庭というより「移動を楽しむための地形」って感じ。

どこのエリアもぱっと見大差なく、暗い。収容街だから一般人や車がいません。
暗い中ぼんやり浮き出る光が睡魔を誘います。

入れる建物の数は前作と大差なし。
同じ建物や道のりの往復が多いです。

それでもコミックや映画の世界をまるごと再現したような光景は素晴らしく、前作から格段の進化を感じます。

 

2種類のバトル:コンバット、プレデター

アーカムシリーズは以下2種類のバトルがあります。

・コンバット:正面から集団の敵相手と戦う
・プレデター:地形に隠れながらステルスキル

ボコれるときはコンバットでボコる。
正面からいけないならプレデターでボコる。
2種類の戦い方で、バットマンならではの戦闘術を楽しめます。

秀逸なのは、コンバットとプレデターの操作体系が全く同じな点。
同じ操作と挙動で、全く違うゲーム性を実現していることに驚きます。

 

どちらも「できそうでできない」「何回かやればコツをつかめそう」な絶妙な難易度。

距離、方向、敵の数や種類、地形によるモーション変化も凄い。
毎回、違うキルシーンが見れるので飽きません。

 

コンバット

「コンバット」は、正面から多人数をひたすらボコってなぎ倒す戦い。

カウンターやガジェットを使い分けながらコンボを繋ぐのが楽しすぎます。

あまりにも出来が良いため、後の作品における多人数戦闘のテンプレになりました。

本作から多人数カウンターが初登場。複数を同時に捌けて気持ちいい。
敵も同時攻撃するようになり、ヒーローらしい「一対多」の戦闘が楽しめます。

 

また、前作から敵のバリエーションが増加しました。

バット持ち、ナイフ、スタン棒、アーマー、盾、銃、隻腕男、タイタンなど本編の進行に合わせて新たな敵が登場。
それに応じてバットマンのガジェット(武器)が追加されるのでやめ時が見つかりません。

それぞれに有効な攻撃を入れてコンボをつなぐ感覚は、だんだん脳トレみたいになってきてハマります。

 

最終的にはバットマンのアクションがやたらと多くなります。

全ボタン使う上、ボタンの同時押しは縦横4種類、さらにボタンとトリガーを使用。
「これいつ使うの?」的なガジェットが山ほどあり、クイックガジェット操作は今でもさっぱりわかりません。

とはいえ「ローリング→攻撃orカウンター」の繰り返しから必殺技を使い分けるだけで十分戦えます。

その上でカウンターや色んなテイクダウン、ガジェットを組み合わせて「魅せる」ことが可能。
やり込むほど面白さが倍増する懐の深さがあります。

チャレンジモードが熱い!

チャレンジモードとは、クリア後に遊べるボリューム満点のステージクリア型やり込みモード。

山のようなミッションが用意されておりリプレイ性が高いです。
本編なんぞチャレンジモードのオマケにすぎません、と言えるほど面白い。

私は発売当時、冬休みで大学が閉まっている間ひたすらバトルチャレンジをやっていました。スコア100万超えたときの達成感は今でも忘れられません。

ナイフ敵に合わせて、ナイフ攻撃回避が新登場。
私はナイフ回避が苦手なので、ナイフを見たら即壊す(X+Y)かローリングで逃げちゃいます。

 

プレデター

「プレデター」は、重火器装備でフォーメーションを組む敵に対し物陰に隠れながらステルスキルを狙う戦い。

実は、バットマンの戦闘能力はアメコミ中最弱クラス。
たぶん生身のララ・クロフトより弱いです。

打撃にはまあまあ強いけど銃には無力。
撃たれると怯むし、動きがモッサリなので接近も遅い。

よって重火器装備を持ち広範囲に散開する敵に対して、正面から挑むのは無謀。
バットマンらしく地形を利用し、闇から闇へ飛び移って敵を手玉に取ります。

豊富なギミックやガジェットを自由に使い、背後から忍び寄ったり、おびき寄せて吊り下げたり。
攻略の自由度が高くて楽しいです。

 

今遊ぶとさすがにストレスを感じる部分もあります。

画面が暗すぎて敵の位置や向きがわかりにくい。
前後どちらを向いているのかもわかりません。

できることが多い分、カバーリング、ぶら下がりなど色んな操作の判定が重なるのもイライラ。
ぶら下がり移動しようとしたら上に登っちゃって蜂の巣にされるとか。

バットマンの動きが異様にモッサリなのもストレスが溜まる要因。
歩き速度が遅くてなかなか接近できません。
いざ背後から忍び寄ってサイレントテイクダウン!ってときに慣性が強いから止まれず体が触れてしまう。

しかもテイクダウン判定がシビアでスカりやすい。
ぶん殴ってトドメを刺そうとしたら方向がズレて掴みがスカッ、スカッ。

 

おま国でも気にせず7年ぶりにプレイした感想

Steam版を購入し、7年ぶりにプレイしました。

 

まず、Steam版は日本語が無い。
日本語化の方法を調べて色々試したけどムリでした。

まあ「おま国」ではよくあることなので気にせず遊びます。
目的地が表示されるので攻略する分には問題ありません。困ったときは攻略サイトを参照。

Steam側で設定すれば簡単にPS4パッドが使えます。

 

洋ゲーの女性キャラを見ると「やっぱり自分の眼は2D美少女に慣れてるんだなー」と実感しますね。

 

ゲームオーバーになるとヴィランが煽ってきます。カット不可。
リスタート位置が微妙にめんどくさいので余計に腹立ちます。
デモ前だったり移動に一手間必要だったり。

 

リモートバットラングの操作が難しい。オプションで反転off推奨。

本作に限らず、最近のゲームは上下反転をデフォにするのをやめて欲しいです。

 

ディテクティブモード(透視モード)で捜査します。
障害物ごしの敵も見えるし便利。便利すぎるので戦闘中も使います。

 

やっぱり敵になったMr.フリーズ。

こちらの攻撃に合わせて対策してきます。
例えば背後テイクダウンした後はバックパックからジェット噴射して近づけなくなるし、一度使ったギミックは氷漬け。

違う方法で3回倒しましょう。

 

ラーズ・アル・グールの奇妙な世界へ。

外国の映画やゲームに出てくる日本刀ってサヤが無いことが多いですよね。
無いのに収めるポーズするし。太もも切れそう。

 

キャットウーマンがスーツケースを持ち出したらバットエンドになります。気をつけましょう。

 

終盤のハッキングは面倒です。
意味の通る文字列にすれば良いっぽい。英語苦手だけど雰囲気で突破。

 

ひたすらタワーを登って本作最難関のプレデターへ。

中央でDr.ストレンジが見張っているのが厄介。何度もリトライしてパターンを作ります。
外に登ってベランダに誘い込むのもアリ。

 

ラスボスっぽくないラスボス。
ひたすらトリガーを押してフリーズ玉を投げまくり。指疲れました。

倒した…と思ったらしつこい!
倒し方わからないからずっと泥人形斬ってたし。

 

まとめ

ゲームの水準を5年分は引き上げてしまった神ゲーです。
今遊んでも2011年発売なのが信じられない。

あまりにも出来が良いため、後のコミック原作ゲームやアクションゲームに多大な影響を与えました。
シリーズ続編から全然関係ないアクションゲームまでよく本作と比較されます。

単純に面白いし、2010年以降におけるゲームの進化を理解する上で重要な作品なのでぜひ。

 

バットモービルを駆使するシリーズ最終作↓

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