アクション PS4

Bloodborne【感想/評価】クリアできないかもしれない…と思ったけど続けた結果、やっぱりダメだった

投稿日:2019-03-28 更新日:

B01BLYF6IE




Bloodborne、通称ブラボ。

ダークソウルでおなじみフロムソフトウェアが送り出した、新たな死にゲーです。

ソウルシリーズの初作『デモンズソウル』」同じ、SCEとフロムの宮崎チームの共同開発。
PS4本体発売の約1年半後、2015/3/24発売。

2年前、ブラボはダークソウル(ダクソ)の数倍難しいと聞いてビビりながらプレイしました。
結果、中盤ぐらいで心折れて積み。

今回、ブラボに再び挑戦します。
システムも何もかも忘れたのでニューゲームで開始。

結論からいうと、また中盤で投げました。
今回は積みではなく“投げ”。再再挑戦はたぶん無い。

投げた理由は2年前と同じ。
まずブラボがどういうゲームなのかを解説した後、つらつらと理由を書きます。



ブラボってどういうゲーム?

ゴシックホラーの新たな死にゲー

基本はダクソと同じ。
やられながらパターンを覚え、少しづつ先に進む死にゲーです。

世界観はダクソのようなファンタジーではなく、ゴシックホラー。
雰囲気はバイオ4序盤が近い感じ。ずーんと重くておどろおどろしい。

ブラッドボーン(血と骨)というだけあり、自分・敵ともに血が吹き出します。自キャラは返り血を浴び、周囲が血まみれ。血みどろの死闘が楽しめます。

何の説明もなくいきなり負けイベントでゲーム開始。

「古都ヤーナムで主人公が「血の医療」を受けた後、「獣狩りの夜」に目覚めて獣を狩る狩人(ハンター)となる。」

ゲーム中に説明的な演出が無く、ストーリーは意味不明です。ダクソと同じく雰囲気で感じる系。

一応、フィールドに落ちているメモやアイテムの説明文がヒントになっています。

 

「ブラボはダクソの数倍難しい」ウワサは事実。

最初のエリア、市街地で心折れます。

私は一応、ダクソ3はDLC込みで8周目全ボス倒しました。
仁王もDLC込みで一通りクリア済です。

この2作と比べて、ブラボは序盤の難しさがダントツ。

最初のショートカットまでに何度投げそうになったか。
ショートカットに気づかないと死のループから抜け出せない。

開始1時間で「続けるか、やめるか」の選択を迫ります

 

理不尽な落下死や初見殺しは目立ちません。
単純に敵が強くて硬い。敵配置を覚えた上でキツい。

眼の前の敵に手こずると周りの敵がわらわらと寄ってきて、気がついたときには囲まれて詰み。

「同じザコ相手になんどもやられて頭にきて、順路関係なく倒そうとするが30分粘っても結局倒せない。そっとPS4の電源を切る」
ってことが何度もありました。

 

市街地の先に待ち受けるのは、序盤にしては異常に強いボスの代名詞になったガスコイン神父。

2年前は初見で倒したんです。本当に。
今回は苦戦。こんなのを初見で倒せたなんて信じられない。

レベルアップと武器強化を進め、距離を詰めるのがコツだと気づいてようやく倒せました。

 

ダクソとは一味違うアクションとシステム

ダクソとは一味違う部分を紹介します。

 

・ゲームスピードが早い

ダクソに比べて自キャラの動きが軽快。
相応に敵の動きも早く、スピード感のある戦いになります。

後手に回るゲーム性はダクソと同じ。
敵は超反応でこちら入力に行動を被せてくるし、ステップは回避後の硬直がしっかり長い。先制攻撃は危険です。

スタミナ管理が重要なのもダクソと同じ。
ただ、ゲームスピードが早いためスタミナを忘れがちです。調子に乗ってシャカシャカ動くとすぐスタミナが尽きる。
ダクソとは一味違うスタミナ管理が求められます。

 

・盾が無い。銃が使える

ダクソで頼りになる盾が無い。
攻撃をひたすらステップで避けて反撃します。
防御の選択肢を捨て、攻めを重視した作り。

パリィは使えます。それが、盾のかわりに銃で使える「銃パリィ」。
決まると銃撃で敵の攻撃をバコォン!と弾き飛ばして爽快です。

 

・回復

回復アイテム「輸血液」はダクソのエスト瓶より貧弱です。

ゲームスピードが早い上に回復アイテムの回復量が少ない。一撃食らうたびに1個使う状態です。
いくら連打しても回復が追いつかずジリ貧。

そこで重要なのが新システム「リゲイン」。
被ダメージ後、一定時間内に反撃すると体力が回復します。
ピンチであえて攻める。ここも攻めを重視した作りです。

追撃を食らうリスクと、攻撃&回復で一石二鳥のリターン。
このリスク・リターンのギャンブル性で熱くなります。

 

ブラボは輸血液が回復しないのも特徴。エスト瓶と違い、死んでも補充されません。

輸血液はザコ狩りで入手します。
道中をスルーしがちなダクソを改良した、ザコと積極的に戦闘させる仕様です。

ボス戦に備えて稼ぐつもりがザコに苦戦し、輸血液使いまくったあげく死亡して経験値ロスト。みたいな悪循環で熱くなります。

消費した輸血液を用意するのが手間なので、ボス戦は回復縛りで練習します。これがボスが強く感じる一因。

 

・血の遺志

経験値「血の遺志」はソウルと同じ仕様です。
死亡した場に残り、戻って回収。未回収で死ぬとロスト。

ブラボは血の遺志が敵に乗り移る場合があります。
こうなるとその敵を倒すしかない。ささっと回収してささっと帰れない。

 

途中で投げた理由

物陰から不意打ちされ、視界外から銃で撃たれ、ときには高所のガトリング砲で狙い撃たれ、被弾硬直中に複数敵に差し込まれて終了。

そんなのは別にいいんです。死にゲーだから。

途中で投げた理由は、

・敵の強さに納得感がない。
・かわり映えしないステージ
・ひたすら回避して斬るのみ(遊びの幅が狭い)

この3点。
詳しく説明します。

 

敵の強さに納得感がない

敵の強さに納得感がない。

敵の攻撃は見てから反応できない速度&見た目と一致しない攻撃範囲。
そんな攻撃を無双乱舞のように5秒ぐらいずっとブンブンします。
1回引っかかると追撃食らって終了。

こちらはシビアなスタミナ管理を強いられるのに敵はどうなってんだと腑に落ちません。

ようやく反撃すると、見た目で判別できないスパアマ攻撃を超反応で被せてきます。

 

接近戦に特化したゲーム性に合わせて常にカメラが寄り気味。
デカい敵がほとんど視界に入りません。

巨大ボスなんて、見えるのは下半身の一部だけ。
自キャラがめり込んでなにやってるのか全然わからない。

「なんか動いたっぽい」と慣れで回避します。

ガスコイン神父戦で画面外の墓石に引っかかって猛攻を受けるなど、地形やカメラワークのせいとしか思えない死も多々あり。

慣れたら遊べるけど、アクションゲームとしてどうなのこれ?と悶々とします。

 

こちらの手数に応じて敵が硬いです。

特にボスが気が遠くなるレベルで硬い

モーションを1つ1つを体で覚えて、かつお節のように体力ゲージを削り取る地道な作業です。

「弱点やギミックを理解したら体力がゴリッと減って楽勝」みたいな近道はない。

しかもたいていのボスはHP半分以下で発狂状態の新モーションに変化します。
せっかく見切ったのに新モーションでボコボコにされてまた覚え直し。かつお節を削り直し。

倒しても達成感より「しんどかったー」な疲労感が強いです

 

かわり映えしないステージ

探索の楽しさは最初、市街地がピーク

ステージはどこも暗くてかわり映えしない上、狭くてややこしい。

どこに行っても同じ場所をぐるぐる周っている感じ。先に進んだ実感がありません。

探索で手に入るのは使い道に困るアイテムばかりで探索しがいも無い。
せっかく脇道でアイテムを見つけても「なんだよ、こっちが順路じゃねーのかよ」とがっかりです。

中盤に隠し街ヤハグルをうろうろするうち、何が楽しくてプレイしているのかわからなくなりました。

 

ダクソと違い各エリアからファストトラベルができないのも面倒。
別エリアへ行くには「エリアA→拠点(狩人の夢)→エリアB」と経由する必要があり、毎回ロード2回挟みます。

エリアロードの長さは地味に効く。というのも、

・エリアの特徴が薄いためイメージと名前が一致しない
・エリア名がややこしい
・どこに行けばいいのかわからない

これにより場所を間違えがち。
間違えるたびロード2回がツラいです。

 

ひたすら回避して斬るだけ

接近して回避しながら斬る。敵のモーションを覚えて差し込む。
最初からずっと同じことの繰り返しです。

例えばダクソなら、
「大斧に飽きたら片手剣、近接に飽きたら魔法キャラ作って、見た目に飽きたら防具を色々替えてみて…」
と色々なビルドを楽しめました。
ブラボにその楽しみはありません。

 

まず盾・弓・魔法が無い。

ソウルシリーズと比べて武器の種類も少なく、使用感はどれも似たり寄ったり。
変形ギミックで攻撃の使い分けを楽しむといっても結局は接近して斬るだけです。

「銃で遠隔攻撃が楽しめるじゃないか」
と思われるかもしれません。しかし銃は銃パリィ専用です。
弾数が少なく攻撃力が低い。遠距離でちまちま撃っても全然倒せない。

肝心の銃パリィは、確定するタイミングが曖昧すぎて使う気が失せます。

攻撃モーション中に確定するかと思えば、そうでもない。
石を持った大男の振り下ろしとか、明らかにパリィ取れたはずなのにズドンと振り下ろされて大ダメージ。

結局、ザコ戦ではパリィを狙わない方が安定します。
銃が空気。盾がない=防御の選択肢も無い。
よって回避しながらザクザク斬るだけです。

 

防具の組み合わせも楽しめない。
見た目・性能ともに大差が無い。返り血をあびると全部ただの黒い布です。

ビルドに幅が無いのでキャラ育成の楽しみも薄い。
レベルを上げ、武器を強化しても各ステータスがちょっと上がるのみ。

武器強化も楽しめない。
武器はめったに落ちていないし、強化素材の縛りが厳しい。

 

輸血液が回復しない仕様も、同じことの繰り返しになる要因。
結局のところ、道中を突っ切りショートカットを見つけてボス戦にたどり着く流れはダクソと同じ。
稼ぎ場で稼ぐ手間が増えただけです。

 

まとめ:ガスコイン神父まではおすすめ

「よし、クリアできなかった記事にしよう」
と決心して諦めると、何かから開放されたようにスッキリした自分がいました。

・敵がやたらと硬い。攻撃に納得感が無い
・輸血集めがムダに手間
・景色が代わり映えしない
・やることも代わり映えしない。ザクザク斬るだけ

よって中盤あたりで飽きました。

例えばブラボが、カプコンやスクエニが作った新規IPでも高評価されたか?と疑問です。
フロムのブランド力で紛れた部分があるのでは。

 

ただ、徹底したゴシックホラーとダクソ以上の死にゲーを味わえる唯一無二のゲームなのは間違いない。

中盤で心折れた私も、序盤のガスコイン神父を倒すまでは濃厚な体験ができました。一度触れておいて損はない作品です。

「ダクソは難しい」と言う人に「ブラボの序盤はダクソの3倍難しいぜ!」とマウントとれるのでぜひ。

 

ソウルシリーズの原点↓
B08JH9BJGN






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