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★★★★☆ レース PS1

【チョロQマリンQボート】レビュー/評価/攻略:チョロQでボート?大ボリュームで頑張りすぎな異色作

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はじめに


チョロQをモチーフにしたレースゲームが舞台を海に変えて登場。

異色作だがいきなりの大ボリューム。
140種類の船・潜水艦が使える。チョロQシリーズらしい、全ジャンルの船+αを網羅したオールスターなラインナップ。
ヨット、ボート、タンカー、客船、戦艦から働く船、シャチやイルカなど海の生き物まで。様々な種類の船が入り乱れてバトルを繰り広げる。この異様な光景が楽しい。


レース・ミッションは合わせて30種類以上。

開発元のバーンハウスエフェクトは後に「コンバットチョロQ」を制作。
そのためミッションにも力を入れた作り。消化活動や機雷撤去など趣向を凝らした様々なミッションを用意。巨大艦との戦いはコンバットの巨大戦車を彷彿とさせる。

チョロQシリーズでおなじみのパーツによるカスタマイズ要素は無い。

次は戦車:【コンバットチョロQ】
チョロQシリーズ:【シリーズ別リンク】
海戦アクション&カスタム:【ウォーシップガンナー2 鋼鉄の咆哮】


タイタニックや大和など実在する船をチョロQらしい特徴を捉えたデフォルメで表現。
長門は2連装砲塔、大和は3連装だったりしてニヤリ。


船は海上、潜水艦は海底のコース・ミッションを担当。


リプレイが格好いい。存分に勇姿を拝める。


コースのバリエーションも豊富。
リゾート地、ベネチア、洞窟、ジャングル、サンゴ礁、海底に沈んだ都市、海底遺跡、氷河、火山など。これ以上他のパターンが思いつかないほど盛り沢山。
周回無しの1本道コースがあるのも特徴。

BGMもチョロQゲーらしく良い出来。(無駄に)熱いのが印象的。


チョロQ1~3は見た目とは裏腹に運転テクが全てのガチなレースだったが、本作はパーティーゲー要素が強め。
ジャンプポイントや砲台、一定間隔で閉まるゲート、岩が落ちてくるギミックや隠し通路があり、砲撃やアイテムで攻撃可能。


チョロQシティのような探索要素をコース中に導入。
全コース(1以外)に船が入った宝箱3つ+石碑が隠されてる。


クリアする事に新たなコース・ミッションが出現。この辺はチョロQ1~3と同じ流れ。
「選択可能なコース全入賞&ミッションクリア」が次に進む条件なので面倒なミッションも避けて通れない。


最終的にはレース・ミッション・探索、全ての要素をこなす必要がある。

「全コース1位&全ミッションクリア&コース中にある5つの石碑解放」で「エクストラ」出現。
このエクストラミッション3つをクリアすると真エンディング。


エクストラは急にストーリー仕立て。今まで呑気にレースしてたのに。
Qボートポリス基地所属の秘密攻撃艇「ドルフィンスター号」を駆り、マリノイド要塞へ侵入し破壊を目指す。

挙動


浮力でフワフワしながら跳ねるように進む軽快なフィーリング。
壁接触時のロスがチョロQ1~3に比べて緩いのが嬉しい。

主に「加速、急旋回、砲撃、アイテム」のシンプル操作。
急旋回はドリフトのように船体が滑りながら回頭する。旋回中はカメラが動かないのでコーナの先が見えないまま角度をバシっと決める必要がある。これが独特の操作感。


潜水艦と海の生き物は浮上・沈下の上下移動が加わり立体的な動きが可能。


潜水艦は上下反転操作だが、生き物系は反転しない辺りにこだわりを感じる。


■ステータス
・出力:加速
・スピード:最高速
・旋回:回頭性
・重さ:壁に接触時や被弾したときのロスが少ない


■砲撃
武装で攻撃。いつでも何回でも使用可能。被弾すると重量が軽いほど大きく吹っ飛ぶ。
かなり連射が効くが弾速が遅く射程が短いので命中させるのは難しい。
船によって攻撃パターンが違う。戦うボート・船は大型砲や誘導弾(ミサイル)を装備。漁船は網、潜水艦は魚雷、空母は爆撃機発艦。


なぜか我が大日本帝国海軍の戦艦だけ性能が低い。出力はミズーリの半分ぐらい。ドイツ戦艦にも旋回性能で大きく劣る。
これは一体どういうことだと思って使ってみたら理由がわかった。
大和型だけ3連砲の圧倒的火力。重量関係なく広範囲を吹き飛ばす。確かにこれなら性能に差つける必要ある。
さすがバーンハウスさん、わかってらっしゃる。

■アイテム
コース上の固定ポイントに配置してある。マリオカートのように入手して使用。
種類は固定、一度取ったアイテムは周回しても復活しない、ストック不可。取るタイミングが肝心。

とはいえ1人プレイで効果的なのはブーストぐらい。CPUの砲撃は船の種類に関わらず固定で精度が低い。さらにCPUはアイテムを取れない・使わないのでわざわざバリアをつける必要がない。
攻撃系アイテムは目の前の敵を倒すだけなのでトップ集団に離されてるとあまり意味がない。

 

レース


入手した自分の船を使うか、おすすめ船をレンタル。
レースで入賞すればその船が貰える。優勝、ワールドレコード更新でさらに新しい船ゲット。


ベストを尽くして運が絡んでギリギリ3位に入るかどうか、という厳しめのバランス。初見では「これムリじゃね?」と調整ミスを疑うほど勝てない。

スタートでライバルだけボートレースのようにかっ飛んでいく。
前半コースは簡単なカーブが続くだけでどう曲がっても差が縮まらない。
トップ集団を攻撃しようにも完全に射程外。重い大型船はいくら砲弾を当てても怯まず、そのままゴール。

CPUは難しいコースに弱い。そのため後半コースの方が上位に入るのが簡単。
おすすめ船で1位を取るのはまずムリなので、優勝を狙うときは後に入手するより高性能な船で再挑戦。


コース上には宝箱や石碑が隠されてる。
宝箱を拾ってゴールすれば船や潜水艦を入手。この場合、順位は関係なくなる。

 

ミッション


このゲーム、レースがメインだと思ってると痛い目にあう。
後半のミッションは難しいというより面倒。自分のような面倒くさがりにはキツい。
レースは船の性能でカバーできるが、ミッションは頑張って攻略するしかない。性能で有利になるような内容でもない。


巨大船の撃破は攻撃箇所の全破壊が条件。これが厄介。
複数に別れた攻撃箇所の判定が分かりにくい。
特に前面を攻撃するのが大変。先回りするか追いついて張り付きたいが、敵艦のスピードが速い上に砲弾が嵐のように飛んでくるのでイライラ。


海底ケーブル修理や機雷除去は接触判定がシビアでイライラ。謎の魚にパクパクされるし。
正直二度とやりたくない。


「フィルタプラント」
ここは本当にまいった。
6色のフィルタを回収して色に対応したフィルタを交換。
粗いグラフィックを逆手に取ったようなマップが非常にややこしい。大きく2つの区画に分かれており、渡り廊下で繋がってる。
これではミニマップ無しでメガテンのダンジョンを進むようなもの。
しかも潜水艦のもっさり挙動で右往左往するのが非常にツラい。


「アイアンデューク」
敵の攻撃が激しすぎる。ドラム缶や魚雷を食らいまくって追いつけない。
このミッションは自分にも耐久力があるので被弾しすぎると撃破されてしまう。


「マリノイド・ベイ」
エクストラミッション3つはさらに厳しい。
スピードに乗るのを遮るような多数の障害物&激しい攻撃。自機のドルフィンスターは軽いのですぐ姿勢を崩してしまう。特にクレーンのいやらしい動きには泣かされる。
そんな中ノーミスで走ってギリなペースで突っ走るライバル、マッドスペシャル。


「デスファイト」
側面に攻撃しようにも側面には強力な電撃が走り、狭いから自分の攻撃の爆風で硬直、降下中は攻撃できないしでもう嫌。


「ラストミッション」
レーザー1撃で体力半分持っていかれて初見では「は!?」と唖然。
ここはやり方さえわかれば簡単。まずその場から動かずに左右の砲台を壊す。あとはその場から撃ち込んでキューブを壊すだけ。

 

気になる点

レース中に探索


バリエーション富かなコースの探索自体は楽しい。
しかしコンマ1秒を争うレース中に、自分だけレースそっちのけで逆走しながら探索する状況が意味不明。
レースと探索の両立は仕様的にもタイム的にも不可能。フリーランでは入手できない。

レース無視にも関わらず探索した物を得るには完走必須。散々ウロウロした後、居残りみたいな形でゴールを目指すことになる。
後半のコースは1周2分かかるので非常にダルい。


チョロQシティのようなオープンワールドを作るのはムリでも、フリーランで入手できるようにすれば済む話では。

グラフィック


サターンのゲームでもなかなかお目にかかれないほどの粗い背景。
モザイクみたい、というより完全にモザイクなテクスチャが眼にくる。


OPムービーのクオリティは高い。これぐらいのグラフィックで遊びたいところ。


自分が水中・水上どちらにいるのかもわからない。
今まで当たり前のようにゲームで水中・水上を認識してたけどちゃんと作らないと伝わらないもんなんだなと、大事なことに気づかされた。


粗い背景と船ならではのフワフワした挙動でスピード感が無い。
減速してることに気づかないので操作にも影響が出る。
実際、スピードが無い。最高で70ノットぐらい。十分現実離れした速さだけど車に比べると遅い。

カスタマイズ要素が無い


やはりパーツによるカスタマイズ要素が欲しい。
船を集めるのは楽しいけど低性能の船は性能格差が埋まらないので使い道が無い。完全にコレクション要素。
攻略が進むほど上位互換の船が手に入る。帆船・ボート・大きな船などは中盤以降、カテゴリごと出番なし。
武装、エンジンをカスタムできたり、クラス分けがあれば活躍する機会もあったのだが。

 

おわりに


粗い部分も多いが、それでも元ネタを知ってる船好きからチョロQだからとりあえず買った人からまで楽しめる良作に仕上がってる。
特に探索とミッションを頑張れる人にオススメ。

少々「頑張りすぎた作品」だと思う。
140種類の船、砲撃・アイテム、レースに探索、多種多様なミッション。これだけの要素を放り込んで上手くまとまる方がオカシイ。
本作を洗練した続編が出ることは無かったが、様々な要素は「コンバット」につながってる。

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-★★★★☆, レース, PS1

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