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★★★★☆ レース PS2

【首都高バトル01】レビュー/評価/攻略:ライセンス化の功罪 新エリア、グラフィック一新で遊びごたえは十分

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洋ゲーでいうとこれ:【Need for Speed (2015)】

はじめに

首都高バトルとは


プレイヤーは彗星の如く現れた孤独な走り屋。
首都高を走るライバル達を倒し完全制覇を目指す。


ポエム炸裂の語り画面。
現代の日本とは思えない走り屋ファンタジー世界が広がる。


特徴的なのは「SPバトル」
タイムを競うのではなく、HPに相当するSP「Spirit Point」を削り合う。
後ろを走る方はSPゲージが減り、車間が開くほど減り方が激しい。
壁や一般車にぶつかっても大きく減る。


求めるのは小手先の上手さではない本物の強さと速さ。
闇から相対速度300km/hで現れる分離帯や一般車の恐怖。コース外の逃げ場が無いので緩いカーブも文字通り「命取り」になる。


走り屋の車だから車高が低いのか臨場感のためなのか主観視点が異様に低い。


ライバルはチームに属してる。チームメンバーを全員倒すとボスが登場。


各エリアのボスを全員倒すと派手な演出で大ボス登場。威圧感が凄い。
大ボスは走行中も炎や雷のようなオーラをまとう。


ストーリー進行とは無関係のチームに属さない「WANDERER」達。
中には有名チューナーのMCR小林兄貴や、織戸学、谷口信輝といった有名プロドライバーの名前が。

作業感が気持ちいい


シリーズの仕様は「2」(DC)の時点で完成してるので目新しい新要素はない。
ライバルに勝つ→次の繰り返し。それ以外の余計な要素がない。


繰り返しライバルを倒していく過程は単調で作業的。
同じコースをグルグル周って同じバトルを延々繰り返す。何割倒してどれだけ進行したのかもわからない。
しかしなぜかやめられない止まらない。それが首都高バトル。
過去に3周はしてるから計2000人は倒してきた。

「なんだか精神的に疲れて何も考えたくない。頭を空っぽにして何かに没頭したい」
そんなときにうってつけのゲーム。


画面左上ミニマップの緑矢印は倒した車。青が未撃破、オレンジがボス。
ライバル数は前作400人から600人に増加。実際にプレイすると600という数は途方もないように感じる。倒しても倒しても青矢印が湧き続ける。

コースに出てすぐ未撃破のライバルが眼の前を走ってるのは親切。
未撃破の相手を探して長い高速をさまよう必要はない。

 

前作「0」からの変化


挙動は前作よりリアル寄り。
慣性が強くてグニャグニャ。ねじ伏せるのが楽しい挙動なので高速道路をドライブするには良い感じ。

SPバトルに調整が入り、接戦や壁に車を軽く擦る程度ではSPが減らなくなった。勝敗をつけるのに決定打が必要。
基本的にスペック差を鬼ブロック戦法でカバーするプレイヤー側が不利。

油温・水温は本作で初めて可視化。


1対1以外の対戦形式が登場。
2人同時に相手にしたり、連戦で戦ったりとバリエーションに富んでいるがやはりいずれもプレイヤーが一方的に不利。厳しいバトルになる。

コース


前作「0」は「2」の使い回しだが、本作では新規描き直し。
全エリアで航空写真、レーザー計測データを駆使し、
誰が言ったか「実際に運転練習になる」との声もあるほど精巧に再現。

コース造形の精度が上がり路面のうねりや細かなギャップも増えた。
車体と道幅とのサイズ比を見直したことで車の合間を縫って走る難しさがアップ。


首都高に加え、なんと大阪・名古屋コースが登場。
走行エリアの総延長は「0」の180kmから340kmに増加。もちろんシリーズ1のボリューム。


それぞれのエリアにそれっぽいテーマがある。
BGMもそれぞれ違うテイスト。首都高は重々しく、名古屋はスタイリッシュ、阪神はイケイケ。


新コースのレイアウトは首都高に比べると単純だがライバル数も多くボリュームは十分。
単純な分、抜きどころが少ないのでボス戦の難易度は首都高を凌ぐ。


首都高エリアは八重洲線を廃止したかわりに横浜環状線を追加。


名古屋エリアは名古屋高速、東名阪自動車道。


大阪エリアは阪神高速。
一般道を走る区間がある。(国道26号線:湾岸線・大浜出入口~堺線・堺出入口)
信号機やコンビニっぽい建物が並ぶ下道らしい風景を200km/hオーバーで走り抜ける。

なんで一般道と合流してるんだろうと思って調べたら、
阪神高速や首都高速は高速道路ではなく「有料自動車専用道路」という単なる自動車専用道らしい。だから制限速度50~60km/hの区間もある。

車両のライセンス化


アンダーグラウンドな作風のためか、車は前作まで「実車そっくりの架空の車」。
本作はライセンス許可を受けて車はメーカー公認の実車になった。
ホイール・エアロも実在メーカーの協力を得たので実在のデザインを使用。

ただライセンス化の影響で前作の134車種→77車種に大幅減少
通常車77台+カスタムカー37台の合計114台。


ライセンス許可を受けた実車を使うため「首都高をサーキットとして開放した」設定になってる。
そのためアザーカーの一般車乗用車や大型車は廃止。
オフィシャルカーとして「GENKI」ロゴつけた黄色いトヨタ・ハイエースで統一。
サーキットなので前作の「オービス」も廃止。

システム

■天候

「雨・雷雨・雪」を追加。天候は1日ごとに各エリア別で変化する。
悪天候ではグリップが落ちて滑りやすい。公道で走る恐怖が倍増。
排水性が高いノーマルタイヤが最もグリップが高くなる。逆に晴天用のSタイヤのまま走るとズルズル。
雪と雨の影響は同じ。雷雨はさらにグリップ低下&視界悪化。

■エンジン換装
ODO(総走行距離)が2000kmを超えるとエンジン載せ換え可能。
NAとターボ、レシプロとロータリーを積み替えたりと自由自在。
換装エンジンはいずれも元エンジンのフルチューンより強力。500馬力近いデミオとか、旧車なのにGTRより速い悪魔のZみたいな車を作れる。

■ガレージデータ引き継ぎ
前作には無かった「ガレージデータを引き継いで最初から」が復活。
ライバル600人を全員倒すとゲーム開始時に「KEEP GARAGE」を選べる。
車、CPの引継ぎ。さらに最初から全車のエンジン換装可能。ODOを稼いで換装するよりはるかに効率が良い。


エリア制覇の莫大な報酬は一度きり。全エリア制覇後は金を稼ぐのが大変なので周回できるのは嬉しい。

 

問題点

ハンデ戦


「1vs2バトル」

同時式・乱入式の2種類。一度に2人倒す必要がある。
乱入式はライバルのSPが一定以上減るともう1人現れて仕切り直し。ライバルのSPは完全回復するのにこちらのSP回復は僅か。負けると1人目からやり直し。
同時式はまとめて倒せて手間が省けるが、乱入式はSPダメージを引き継ぐデメリットがあるだけ。


「連続バトル」
勝利するとそのまま次のバトル開始。プレイヤーのSP回復は半分まで。
全員倒した時点で初めて勝利となる。どこかで負けると1人目からやり直し。
首都高エリアはザコ専用の連続バトルがある。こちらは勝ち分が残るしSPも全快するので楽。


阪神・名古屋ラスボスが理不尽。
タイマンで倒すのも困難な速さなのに「1vs2バトル」と「連続バトル」。もはや運ゲー。


首都高ラスボスはタイマンなので相対的に弱く感じる。

速さがインチキ


相手だけブースト補正がかかる。
今までのシリーズでもブーストはあったが今作はより強力。どう見てもスペック以上の速さなので理不尽。

ボスはドラッグカーのような加速で眼の前から消える。
ブーストの効きが弱いザコは簡単すぎて作業。ボスはフルチューンしても勝てない両極端。
せっかく金を貯めて車を買ったりチューンしてもブーストのせいで実感が薄い。


300km/hで走ってる俺の眼の前から一瞬で消えた!?


CPUの頭が悪い。
アザーカー追い抜きやコーナーの処理が下手。ブーストで先行されても遠くの方で勝手に事故って差が詰まる。


当たり前のようにブーストまかせの壁走り。そのままアウトに大きく膨らんでアザーカーに追突し、立ち直れず終了。


分離帯や料金所でも大減速。引っかかるとやはり立ち直れず終了。
特に料金所に弱く高確率で引っかかる。

自分が先行している場合、分岐点で進んだ方向に相手がついてこれずドローになることも。
これが一番腹立つ。CPUを丁寧に案内するような操作が必要。


強敵に勝つ方法はひとつ。CPUの苦手な場所で勝負して相手の事故を待つ。
場所によってはノーチャンス。「湾岸線・横羽線」のようにCPUが苦手なコーナーが少ない場所は差が詰まらない。後ろを走りながらアザーカーと絡むのを祈るのみ。


うまく前に出てもストレートであっという間に追いつかれる。バックミラーを見ながら鬼ブロック必須。

ライセンス化の悪影響

前作の134車種から77車種に大幅減少。100台以下はさすがに少なく感じる。
ライセンスの関係でホンダ車が無い。やはり世界のHONDAが無いのは痛い。
エアロパーツの選択肢も少なく「表面処理・色の変更」不可。

ライバルは大幅に増えて車種は半減しているため、ライバル車の見た目が被りまくって個性が薄い。水増しのように見えてしまう。


一般車が黄色いバン1種類は寂しい。公道バトルの雰囲気が台無し。
判定もデカいしただの障害物でしかない。
ステージはすべて深夜の高速なのでそもそも変化に乏しいのに、さらに一般車の変化まで無くされては・・・。
せっかく現実でできないことをゲームで再現してるのに、現実の都合で規制するのは本末転倒だと思う。

ライセンス化は本作でいうと総じてマイナス面の方が多い。
レースじゃないんだからそこまで犠牲を払って実名にこだわる必要があったのか疑問。

 

おわりに


気なる部分もあるけど総合的には進化した首都高バトル。
2つの新エリア、グラフィック一新、新バトル形式で遊びごたえは十分。

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-★★★★☆, レース, PS2

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