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RPG ★★★☆☆ PSP PS2

【TOD2 テイルズ オブ デスティニー2】レビュー/評価/攻略:ストーカーから始まる自称英雄の旅

投稿日:2018-09-03 更新日:





高校生のとき「OPが良いんだよ!」と同級生に勧められてPS2版を購入。
今回プレイしたのはPSP版。内容はPS2版とほぼ同じ。演出が少し劣化、追加要素、バランス調整。

本作の特徴

シナリオ


冒険活劇、ボーイミーツガール、タイムスリップ。RPGの美味しいところをムリヤリくっつけたような感じ。
前作主人公スタンとルーティの息子、カイルの活躍を描く。続編だが前作とのつながりが不自然なまでに薄いので前作未プレイでもついていける。スタンの死すらストーリーにほとんど影響しない。

世界を救うとヒロインが消える→【FF10ファイナルファンタジーⅩ】
冒険活劇→【グランディア】
歴史改変→【クロノトリガー】

キャラ


メインシナリオや任意で出せる「チャット」はフルボイス。
戦闘時も行動に応じたセリフや掛け合いがあったりでよく喋る。


「カイル」
15歳の主人公。両親が英雄。その影響で英雄への強い憧れがあり、
両親が英雄だから息子の自分も英雄になれるという非常に甘い考えを持っている。
特に何の修行をしたわけでもないのに自分を未来の英雄と信じて疑わない。


「リアラ」
物語を引っ張るヒロイン。最初は綾波レイみたいな儚げでつれない感じだったのに、仲間になると同時に態度が急変。明るくポジティブになりいつの間にかカイルと良い雰囲気。


「ロニ」
カイルの旅に同行する兄貴分。明るくて情に厚い男。
カイルに対して異常に甘い。 自分の立場を投げ捨ててまでカイルについていく。ホモ疑惑を拭うためか「ナンパ好き」という設定。


「ジューダス」
頭蓋骨の仮面をかぶる謎の少年。名前はカイルがテキトーにつけた。犬じゃないんだから。名前の理由が全く言及されないのも奇妙。
カイルとロニが地下牢に捕らえられたときに唐突に登場。いったいどこで何をやってのか 気になるところだがこれも全くわからない。


「ナナリー」
狩猟などで生計を立てている女戦士。わりと空気。


「ハロルド」
1000年後も有名な天才科学者。神の力に対抗できるのはほとんどこの人のおかげ。

グラフィック



アニメの出来が素晴らしい。
OP曲は倉木麻衣「KEY TO MY HEART」。ゲームの雰囲気とピッタリ。同級生が勧めるだけのことはある。


テイルズといえば横スクロール対戦アクションのような戦闘。
派手なエフェクトと敵との距離でカメラが寄ったり引いたりで迫力がある。
移動、攻撃・防御、追加入力、コンボなどアクション要素が多い。コマンド猶予は長いので誰でも上手いっぽい操作が可能。



町やダンジョンは2D背景。印象には残る場所は少ないけど丁寧に描き込まれてる。


宝箱が沢山あるけど食材ばかりでガッカリ。有毒な場所でもキュウリやジャガイモが入ってる。


ワールドマップは3D。2D絵に対して質が低い。
PS1のゲームをやっているような気分になる。

こっちの方が綺麗→【スターオーシャン セカンドストーリー】

 

システム

戦闘


「トラスト&タクティカル リニアモーションバトルシステム(TT-LIMBS)」長い
キャラそれぞれ行動設定してAIと共闘。

■システム
・SP(スピリッツ)
色んな行動で消費。半分以下で命中・回避低下、0で攻撃すると弾かれる。
時間経過やガードで回復。1人で攻撃しまくっても弾かれまくるのでCPUとの連携が必要。

最大SPは100固定。MPに相当するTPも同じく100。
いくらLVアップしても増えないので上級昌術を使う頃にはカツカツ。
回復速度は早くなるのでそれ系の補正を積んでいく。


・スピリッツブラスター(SB)
キャラごとの隠し数値が一定に達すると発動。SP消費なし、仰け反らないなど性能が強化される。
敵がインチキな頻度で使うので有利に使えるというよりむしろハンデ。
ボスに何度も発動されて理不尽。発動されてる間はひたすら耐えるしかない。
ボスはSBに加え「フィールドオブエフェクト(FOE)」という特殊効果を持つ陣を展開。
陣に入ると毒になったり凍ったり、バフがかかったり即死級の大技を撃ったり。力押しでは勝てない。



トラウマになる強さのバルバトス。
よく見るとカウンター攻撃でやられてる。初見殺し。

■コツ

・昌術が強い
ダメージソースは後衛キャラ。昌術は奥義より高威力&確定で仰け反る。
前衛キャラは後衛を守る壁役。左端に詰められると一気に崩れるので、押し込まれないように立ち回る。


左端に押し込まれると後衛ごとボコボコにされて立て直せない。
敵の右側ではSP・TP最大値と回復速度、HP回復量が半減する。
この不自然な仕様で背後をとって挟み撃ちとかは成立しない。壁役はひたすらラインを上げるだけ。

・物理攻撃は命中が重要
敵の回避=防御。防御されるとキンキンと弾かれて手応えがない。コンボ中にも防御で割り込まれる。
そのため前衛キャラの命中は最優先ステータス。さらにSP補正を受けないようにSP絡みのステータスも整えて~とややここしい。
終盤は命中&SP最大でも回避される。システムを駆使して敵のSPを減らす必要がある。
命中・回避が低めのロニはそのあおりを受けおり中盤以降は使いづらい。

・AIが優秀
正直、手動よりオートの方が強い。あくまでも自分の場合だけど。
アイテムも使えるし指示もできる。戦闘が難しいと感じたらオートにしてしまうのもアリ。
ザコ戦をオートで回せるのは助かる。レベル上げの流れでそのままオートでボスを倒してしまうこともある。

育成

・スロット
装備に様々な効果を持つスロットを装着。スロットのレベルが上がるほど効果大。

・エンチャント
術技に効果をつける。レベルが上がるほど効果大。
組み合わせによって別物に化ける技になったりでカスタマイズ性は高い。

・リファイン
「レンズ」と「ルーンボトル」でアイテムや装備品を合成し、違うアイテムに変化。
強い装備や販売されていないレアアイテムを作成可能。

・称号
レベルアップ時の能力上昇に補正がかかる。地味に重要。


・引継ぎ特典
戦闘後に獲得する評価点「グレード」を溜めた分でクリア時に購入。
「ランダムエンカウントが無くなる」「経験値~倍」など公式チートが沢山。周回プレイが楽になる。
値段が非常に高いため普通に1周クリアするだけではロクに購入できない。また溜まった分が本編攻略中に確認できないのでクリア後にガッカリ。(PSP版はだいぶお安くなってる。)

 

クリア後の感想

フィールドが窮屈


分かりにくい高低差でルートを厳しく制限。広大に見えて非常に窮屈。
妙にややこしい地形なのでダンジョンより迷う。場所によっては視点が高くて遠くを見渡せない。エンカウント率が高いのでウンザリ。
街→ダンジョンに移動するだけ。中盤は無駄に往復させられるのもツラい。
飛行機で自由行動できるようになるのは終盤。それも隠しダンジョンのフラグ立てぐらいしかやることがない。
3Dの出来もこれだし、グランディアみたいな地図にした方が良かったのでは。

戦闘に爽快感がない


自由度というより制限が多くて面倒。
SP・TPで行動を制限され、回復待ちの棒立ちで間延び。
物理攻撃がキンキン弾かれるので後衛の魔法でゴチャってるときに殴るしかない。そのためダメージを与えてる実感も爽快感もない。威力も低すぎるので完全に足止め作業。

グレードは典型的な減点主義。マイナスになるとせっかく勝ったのにがっかりなリアクションで萎える。

主人公が哀れ


純粋を通り越してバカ、バカを通り越して哀れにすら見える。


やってることが完全にストーカー。
遺跡で出会ったリアラの「英雄を探している」という一言を受け「俺が英雄だよ!」と即答。「あなたは違う」とフラれても「あの子が探しているのは未来のオレだ!それをわからせに行く!」とストーキングを開始。これが旅立ちのきっかけ。




おまわりさん、この人です!


自分が絶対正義だと信じて疑わない。独善的。
改変後のまがりなりにも幸せそうな世界に「なんかおかしいよ」と難癖をつけ、意にそぐわない世界を頭ごなしに否定。
しかも自分が歴史に介入することでこの世界の人たちが抹消されることについては何も考えてない。


「人はこうあるべきだ」「幸せとは~」を偉そうに語るが、これだけ資質と環境に恵まれた人が言っても説得力ゼロ。
そりゃお前みたいなリア充は良いよな!仲間も彼女もいて色んな人にチヤホヤされてさ!と思ってしまう。


共感性が欠けてる。他人が自分と違う選択をとったらボロカスに批難。


そういう自分は精神論ばかりで具体的な解決策が何もない。
「教えてくれ!どうしたらいいんだ!」といつも他人に頼る。


そしていつも他人の意見に乗っかり「よし!行こう!」。
お前が考えたみたいに言うな!


成長を演出するために過度に未熟に描かれてる部分もあるが、終盤になっても成長が無い。
「自分で考えろ」と言われると「英雄なんてやめてやる!」
コイツは今までの旅で何を学んできたんだ。

シナリオが粗い


唐突な新設定、思いつき、行き当たりばったりの行動、都合良すぎる歴史改変などなど。変な部分をあげるとキリがない。


歴史の改変を防ぐためにタイムスリップ。過去、未来を行き来する。
タイムパラドックスに「神」による改変が絡んでややこしい。
実際やることは雑に事件に介入するだけ。突っ込みどころが多すぎる。


過去の英雄達と会話、共闘してる時点で十分改変してるような気が・・・。


リアラにとっての英雄が何なのかも全くわからない。
結局、力でエルレインと神を始末しただけ。エルレインと違う方法で人々を幸せに導く方法を探してたはずなのに何でそうなった。


カイルがちょっと気持ちを入れ替えただけでペンダント(英雄レーダー)が反応。えっ、それでいいの?


トラウマ的強さを誇るバルバトス。
重要な役回りで3回も戦うのに何がしたいのか、何をやってたのか、どういう存在なのか全くわからない。いつの間にかカイルをライバル扱いし、お前と戦うのが最大の目的とか言い出す。最後も倒した気がしないし生死不明。
前作の英雄と称えられるキャラがバルバドスにあっさりやられるのは前作未プレイでも違和感がある。


10年前にスタンを殺したのはバルバトスだが、カイルが事実を知っても怒るどころかそれに対して言及すらない。
ロニも強い因縁があるのに対峙したときはまるで初対面のよう。なんの説明も感情描写もない。0083のガトーとニナぐらい不自然。
仇としての側面をスルーされたバルバトスは、ただ強い奴みたいな薄いキャラになってる。


歴史をかき回すエルレイン。
とにかく神、神うるさい。色々動き回ったあげく、失敗したから隕石を衝突させて全てを破壊するんだとか。それによってなぜか真の神になれるらしい。ハロルドの言う通り論理が破綻してる。


スタン達の時代、外殻形成後のダイクロフトに主人公達が居ても何の疑問も無し。
ここに見ず知らずの少年少女がいるのは明らかにおかしいだろ。


都合良く歴史を弄ったらエルレインのやってることと同じだ、とか散々言ってたのに最後はなぜか都合よくスタンが生きてる世界になる。ズルい。

 

まとめ


粗いシナリオについて散々言ったけど「なんか頑張って過去の英雄達と戦ってるなー」ぐらいに思えばそんなに気にならないかもしれない。
窮屈な3Dフィールドやハードル高めの戦闘にも難ありだが、普通にRPGしてるので遊べる内容ではある。


どれだけキャラやシナリオに疑問を抱いてもEDムービーはグッとくる。終わり良ければなんとやら。

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