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【ウルフェン:TNO】レビュー/評価/感想/:ナチ・グロ・ナンセンス

投稿日:2017-10-29 更新日:





FPSのキャンペーンモードは面白いと思ったことがない。さて、キャンペーン専用の本作はどうか。
画像にグロいものがあるので閲覧注意。

前日譚→【ウルフェン:TOB】

ウルフェンTNOの特徴


現代の「シングルモードは練習、オンラインが本番」というオンライン重視のテンプレFPSに一石を投じる作品。シングル専用でマルチプレイがない。

めちゃくちゃ酔う。移動するときの揺れ、閉所が多いから視点をグリグリ動かす、暗いから目が疲れるのが原因だと思う。
数日は1時間プレイすると強烈な吐き気と睡魔に襲われた。


1992年5月発売「ウルフェンシュタイン 3D」
ウルフェンシュタインは20年以上の長い歴史があるシリーズ。DOOMに並ぶFPS界の生ける伝説。
「人間の主人公が銃で敵を倒す」のが画期的だったらしい。チャプター5で最上階のベットを調べると遊べる。

いまどき逆に新鮮なストーリー


もしナチスが第二次大戦に勝利したら・・・という妄想が膨らんだ世界。


第二次大戦のナチスは、ヴィルヘルム・ストラッセ親衛隊大将、通称「デスヘッド」が送り出した超兵器で勝利目前。
AIロボ、ハイテクアーマー、レーザーなど、当時の科学水準を超えた兵器に他国はなす術なし。


ナチス基地に潜入する主人公「B.J.ブラスコヴィッチ」アメリカ軍大尉。「4つ数える、息を吸う」が口癖。
任務は暗殺だが身心ともにマッチョなアメリカンヒーロー。そのため敵の罠にまんまと引っかかりすぐ捕まる。よく落下物で気を失う。仲間はほとんど殺される。潜入に向いてない。
この主人公、スーパーヒーローなのかそうでもないのか終始よくわからない。なぜか主人公の声だけ小さくてまったく聞き取れない。


大戦末期の1946年、デスヘッドを暗殺するために敵の本拠地に乗り込むが作戦失敗。


生き残った仲間と海に脱出するが脳に損傷を受けて意識を失う。


ナチスは第二次大戦に勝利。東欧諸国、イギリスやアメリカをはじめとした世界中がその手に落ちた。


独裁と軍事力で弾圧。人種差別で粛清を進める。


アメリカに核を落とし、アポロ11号が達成するはずの月面着陸を成し遂げ、月面基地も完成。
今や世界は全体主義が支配するディストピアになってしまった。


時は流れ1960年、ポーランドの精神病院。
ブラスコヴィッチは漁師に助けられてから植物状態で14年の時がすぎた。ナチスの手が迫り意識を取り戻す。


長年世話してくれた看護士アーニャと共に病院から脱出。
わずかに残ったレジスタンスを刑務所から救出するため夜汽車でベルリンに向かう。
デスヘッドを倒し世界の平和を取り戻す戦いが再び始まる!


さすがベセスタ。ヒロインの扱いも容赦ない。


このクソババアとニヤケ男の最高に腹立つからみを見るだけでもプレイする価値あり。


仲間の脳と脊髄が敵ロボットに移植されるとか、B級バイオレンス映画臭がたまらない。


どこかで見たようなシーンの連続。


「潜入に失敗して傷を負い、色々あって仲間達と再び乗り込んで帝国のボスを倒す」あたりはスターウォーズEP5、6を思い出す。
後半はマップや敵のデザインもなんとなくスターウォーズに寄ってる気が。


序盤の選択でシナリオ分岐。ワイアット、すまん。
探索や成長要素あり、エニグマコードを集めて問題を解くとオマケモード解除。周回する楽しみがある。

 

デザインが濃い

妄想が膨らむ


近未来かつレトロなディストピア。ドイツが勝利していたら・・・という妄想が膨らむ。


舞台は基地、刑務所、水中、空、宇宙と多彩。


世界観に深みを与える壁の新聞記事。別ルートに通じる秘密の扉、秘密コード,金の杯,日記などアイテム収集要素もある。


壮大なベルリンの景観。建築物は特殊コンクリート製。


ナチらしいオカルト要素も見どころ。


解像度がアップしているとはいえグラフィックはPS3水準。立体が一枚テクスチャだったり、炎などのエフェクトがチープ。


敵のバリエーションは少なめ。


肉食獣っぽい大型ロボが恐い。


もちろん巨大ロボも登場。


後半はレトロな雰囲気が無くなりなんだか普通の近未来SFになる。


敵もナチスというよりただのエイリアンみたいになる。

CEROに真っ向勝負


演出に必要なグロさは妥協しない。ベセスダの覚悟を見た。


肉片がグチャっとはじけ飛ぶ人体欠損。


放送できないようなキャラ。

日本版は多少の規制が入っているらしい。
ヒロインとのラブシーンが部屋がきしむほど揺れてるのに服を着て抱き合ってるだけで笑う。

 

ステルス重視


ステージクリア型の一本道。常に単独行動でつき進む。仲間と一緒に戦うことが多い近年のFPSとは一味違う。

2丁持ちの高火力で正面突破。あるいはナイフ投げやサイレンサー付きハンドガンで敵をステルスキルするのもプレイヤーの自由。
というのはウソで、大半はどちらかのスタイルを強いられる。

ステルスできる場面で正面突破するメリットはない。てかクリアできない。
初見ではいくら慎重に進んでも厳しい。繰り返しリトライして配置を覚えることになるが、リトライのロードが長いのがツラい。
無双したい場合は難易度をイージー以下に下げるとちょうど良い。難易度はいつでも変更できる。

撃たれ弱い

主人公はいかつい顔の割に撃たれ弱い。囲まれるとあっさり倒されるので正面突破は難しい。
クロークのような特殊能力はない。あるのは二丁持ちできる体力だけ。

敵AIがバカで強い

平常時はバカ。
視界内に入ってもすぐ身を隠せばセーフ。仲間の死体があっても「ん?」と言うだけで再び巡回。

戦闘になるとやたら強い。
中距離から正確に当ててくる。撃ち返すとすぐに隠れ、グレネードを投げて一気に距離を詰めたりと動きがキレキレ。

警報システム


指揮官に見つかると画面右上の「信号を検出」が「無線の警報音」に変化。指揮官を倒すまで延々と増援が湧く。
ゴリ押しでは延々に終わらないので、見つからないようにするか指揮官を真っ先に倒すのがコツ。

重火器二丁持ちよりハンドガン一丁


ほぼ全ての武器で二丁持ちできる。しかし「ADSできない強力なショットガン」のようなものなので接近戦を強いられる。突っ込んでも戦闘にかけては優秀な敵AIに歯が立たないので、サイレンサー付きハンドガンで確実にステルスキルした方が良い。


とはいえ、どうしても見つかることがある。チャプター6格納庫や後半はラッシュ、ラッシュでしんどい。

 

まとめ

続きをやりたくなるストーリーと凝った演出。7時間で終わるコンパクトな作りで濃厚な体験ができる。3D酔い&グロでお腹いっぱい。


デスヘッドの超兵器群はどうやって作ったのか、強大なナチス帝国を倒すことは可能なのか?
疑問は最後までスッキリしない。スッキリするのは主人公の復讐劇だけ。

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