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30代自称在宅イラストレーター男がちょっと深掘りして紹介したい最新ゲーム&思い出のレトロゲーム

PS4 FPS TPS

【サイコブレイク2】レビュー/評価/攻略:前作の不満点と魅力を潰した面白いけど中途半端なサバイバルTPS

投稿日:2019-01-04 更新日:




はじめに


バイオハザードの生みの親、三上真司氏がディレクターを務め「真のバイオハザード」になると大きな期待を集めたサバイバルホラーの続編。
本作のディレクターは前作DLC2本のディレクター、ジョン・ジョハナス氏。三上氏もエグゼクティブ・プロデューサーとして開発を担当。

前作:【サイコブレイク】
バイオシリーズ:【シリーズ別リンク】

あらすじ


STEMの仮想世界から生き延びたセバスチャン。
事件についての詳しい事情を知っていそうな元同僚、キッドマンと謎の組織「メビウス」を3年間追っていたが、家族と友を失った落胆と的外れなカウンセリングで心身ともにもう限界。


そんなとき、キッドマンが目の前に現れる。
なんとセバスの娘、リリーはSTEMにつながれてまだ生きてるらしい。
娘を救い出すため自らの人生を破滅に追い込んだメビウスへの協力を求められるセバス。


動揺して取り乱すが黒服によって強引に連れ去られ、着いた先はメビウスの施設。
娘に対して罪悪感があるセバスは娘を救出するため改良型STEM装置でまた仮想世界へ。


ロクな説明もなく急に出てきた家族設定。序盤からサクサク進行。


相変わらずお美しいキッドマン様。


無事だったんですかタティアナさん!

 

箱庭の探索


前作は狭い空間と一本道な進行で恐怖を煽るデザインだったが、本作は開放的な箱庭フィールドを探索できる。自由度が高い。
ポストエフェクトをバキバキに効かせた8mm映画のような美しいグラフィックと独特の操作性は前作と同じ。


広すぎず狭すぎず、自分のペースで隅々まで探索したくなるようなフィールド。手の内に収まる感じがちょうど良い。


探索には敵に出くわして弾薬を消耗するリスクと、アイテム入手のリターンがある。
前作のようにやらされてるだけではなく、自分の意思であえて危険に飛び込むスリル。


脳汁♪脳汁♪っと
自由行動の探索とコーヒー回復の利用で「稼ぎ」が可能。探索を頑張れば火力でゴリ押しもできる。
色々な方法で攻略する余地があり、パズル的な攻略を求められた前作より難易度は低い。誰でも遊びやすい作り。


拠点のコーヒーは一定時間でドリップが溜まる。飲むと「汚ねぇカップだな」と言いながら全快。
キツい状況でもちょっと外出ては戻りでじっくり進めればなんとかなる。


とはいえやはり難しい。
敵の動きが機敏すぎ、狙いがブレる、弾が少ない。中途半端に戦いを挑んでもロクなことにならない。戦力が整うまで戦闘は避けた方が良い。
目の前に湧いたはずなのに背後から襲われたり、即死攻撃の初見殺しも健在。


前作の目玉要素(?)であり最も不評の声が大きかったワイヤートラップは廃止。
一箇所だけイベントで電撃有刺鉄線がある。「しゃがみ状態で引っかかる→強制立ち状態になって上のワイヤーに引っかかる→即死」で相変わらず凶悪。

 

相変わらず弱い主人公


相変わらず初期状態のセバスが弱すぎる。TPS史上最弱じゃないか?
ちょっと走るとバテるスタミナ不足、狙いがヨレヨレのブレブレ、近接攻撃のもっさりモーション、3発殴られたら終わる紙体力。


このオッサン、20mも走れない。エラそうに毎回ドア蹴破るくせに。
敵に発見されるとさらにスタミナ消費がアップ。もう全然走れないジジイと化す。


一方、敵は速すぎ。忍者のごとき身のこなしで斬りつけてくる。もちろん大ダメージ。
そのかわり頭が悪いためすぐこちらを見失う。


茂みに入ると気づかれにくい。しかし自分も何も見えない。


敵が落とした斧を拾って装備。斧攻撃はザコを一撃で倒せる。
ビビってウロウロしてる途中「そうだ、俺は今オノを持っている!」と気づいたときの無双感。


エイムの癖が凄い。ブレブレのヨレヨレ。まるで泥酔状態。
構えると急に視点が前に出るのも狙いづらい要因。


チャプター3最後のスポーン×3はオプションの「自動照準」オンにした。
反復横跳びのスピードが半端じゃない。当たる・当たらないの前にまず敵が見えない。
コンテナ上行くしかねーだろこれ。


自動照準は構えた瞬間に強烈に効く。しかも頭にロックするのでヘットショットが簡単。
ヘットショット1撃でザコを倒すハンドガン、エイム合わせが難しいスナイパーが最強化。
ブレとか関係ないので射撃系のスキル強化は不要。弾は余るし、オートエイムが効かないクロスボウも不要。
難易度カジュアル&自動照準で爽快アクションになるが、本作の醍醐味は味わえないかも。


旋回速度遅せぇ。
クイックターン(左スティック下+R1)を活用すればだいぶマシになる。
操作方法はチュートリアルが1回出るだけでオプションの操作説明に書いてない。本作には説明書が無い。
タッチボタンのメニューからチュートリアルを確認できることに気づくまで全ボタン押しまくって探してた。


スニークキルが難しい。
歩くと気づかれて近づけない、音を消すためにしゃがむと異常なまでに遅いので近づけない。さらに判定がシビアでキルボタン表示が出るのは密着・真後ろ・未発覚のときのみ。
亀のようなスピードでようやく近づいても、なぜか間近で気づかれるためまず成功しない。自ら敵に近づいてピンチに陥るだけ。
スニークキル1回で倒せない敵もいる。しかし見た目がほとんど同じなので見分けがつかない。スニーク1発→ウボァー!と襲われてセバス死亡。


最初、6体ぐらい道でウロウロしてる敵を全部スニークキルするものだと思って1人1人おびき寄せながら大苦戦。全部スルーすれば良かった。
積極的に狙うのはスニーク系スキル強化後にした方が良い。


初期状態が弱い分セバスと武器を強化するモチベは上がるが、よく考えるとマイナス補正をゼロに近づけてるだけ。

 

「サイコブレイク」とは何ぞや

前作より遊びやすい。探索も楽しい。
反面、前作の尖った部分が無くなり、なんだか中途半端なサバイバルTPSになってしまった。

「2」は操作性が悪い&面倒くさいだけのTPS


怖さが無い。プレイ中、怖いと思ったことが一度も無い。
前作で目指したであろう「そこにいたくない」不安な精神世界を描けていないどころか、サバゲーのような開放感すら感じる。


敵に見つかっても、敵の頭が悪い&マップが開放的なためにガン逃げすればやり過ごせる。緊張感がない。


箱庭の探索は面白い。しかしサイコブレイクの操作性・絵作りでやる意味がない。
独特のもっさり挙動と絵作りは前作のゲームデザインだから意味があるわけで、これなら別のゲーム、例えば「ラスアズ」や【バイオリベレ】で良いと思ってしまう。

前作におけるスタミナ不足は操作のストレスで恐怖を演出する意図を感じたが、開放的なフィールドの探索が多い本作では移動とアクションの邪魔でしかない。

広いマップの中にアイテムが散らばってるから常にセバスとカメラを動かしてアイテムを探ってる状態。せっかくのグラフィックを堪能するヒマが無い。

箱庭マップはサイズが小さくロケーションに幅の無いわりに作り込みが甘い。
開かないドアが多数あり紛らわしい。コンテナやフェンスに登れたり登れなかったり「そこ行けるのにこれはダメなんかい」みたいな場所が多い。


唯一、目新しく見えるのは仮想現実の設定だが前作から掘り下げるどころか、薄いシナリオによるネタバレでむしろ浅くなった。
てかホラー要素が薄くなった時点でこの設定の意味が消えてる。

【サイレントヒル 】


急に箱庭に放り出されるチャプター3が面白さのピーク。
箱庭フィールドは大まかに三ヶ所あるがどこも同じような場所。
結局ずっと同じことの繰り返し。指示された場所に行くお使いとバリエーションに乏しい敵。

かつて自分も、広いフィールドを探索できる前作のチャプター3が楽しかったから、ずっとあの感じが続く箱庭型になったら面白いに違いないと思ってた。
浅はかだった。やっぱりゲーム作りはそんなに甘くない。あれは1チャプターだから楽しい。ずっと続くとダレる。

シナリオが意味不明


前作はシナリオどころか設定から何から全てが意味不明、そんな場所にいきなり放り込まれたこれまた人物背景不明なセバスと自分がシンクロした。
その続編でいきなり家族愛をテーマにされても困る。全く入り込めない。
しかも妻がステム関係者(しかも上層部)で娘がシステムのコアって、いくらなんでも超展開すぎる。リリーがコアになってる理由もわからん。


兵士の死体を見ると「運が悪かったな」。仮にもミッションを一緒にこなしてきた仲間が死んでも「それでも俺は諦めない!」「リリー!リリー!」
自分のことしか考えてないのかこのオッサン。


ほぼ独立した3部構成のシナリオ。これが致命的にダメ。
3人のボスに関係性がない。芸術家気取りを倒したら、脈絡もなく次のボスが登場。イメージカラーは青→オレンジ→白と変化。全体で何も印象に残らない。3倍に薄めたような薄味。

起承転結で言えば本作のシナリオは「起起起結」。
「おつかい→ボス1」→「おつかい→ボス2」→「おつかい→ボス3」という昔のRPGみたいな構成。


「子供を助けに行く」だけの分かりやすいストーリーのはずなのに道中、主人公が何のために何をしてるのかさっぱりわからない。とりあえずお使いをこなし、特に盛り上がりもなく終わる。


必死でゾンビと戦ってきたのに最後は「妻が凄かった」的な収まり方。セバスの頑張りを返してくれ。


チップ簡単に外せるんかい!


チャプターを無駄に小分けしてるので全体の流れが把握しづらい。少なくとも15~17は1つで良いと思う。


芸術家(ステファノ)による一連の事件は一体何だったのか。あれだけ印象的な演出で引っ張っておいて前半で出番終了。
一体何者でどこからアクセスしてるんだ?特殊能力でやりたい放題なのになんで野放し?


相変わらず仮想世界のルールが曖昧。
一方的にセバスを罠にハメるボス達はもう何がしたいのかわからない。


セバスを殺るチャンスなんていくらでもあっただろ。そんな強大な力持ってるのになんで負けてんだよ。

 

その他気になること


リトライのロードが長すぎる。最近プレイしたゲームの中で最長かも。
しかも死にやすい。違うパターンを試して失敗するたび30秒。
カット不可のデモ前からリスタートすることもありイライラ。その後はだいたい難所なので余計に腹立つ。
オートセーブの間隔が大雑把なので場合によっては数十分の探索が無かったことになる。



演出がワンパターン。長い直線からドアが半開きみたいな場面がやたら多い。


アニマ(通称、貞子)。前作のルヴィクのように突然現れる、倒せない、大雑把な判定で掴まれると即死。
ただウザいだけで正体は謎。本筋に全く絡まず最後まで倒せない。セバスも「俺と何の関係があるんだ」と愚痴をこぼす。


AKBっぽい顔のNPCユキコ。1人だけテクスチャを貼り付けたようなのっぺり顔で完全に浮いてる。


挙動もなんか笑う。

声優下手じゃね?特にセバス。
探索中も心細いのか自分に言い聞かせるようによく喋るが、たどたどしく感情が伝わらない棒読み。チャプター11で懐かしのリボルバーを入手したときの「ひ・さ・し・ぶ・りだな」、チャプター14でチェーンソー男を倒すときの叫び「ウォァァー」が特に気になる。

クリア後に「ニューゲーム+」が解放される。様々な特典を得られるが選べるのはクリアデータの難易度以下なのであまり意味が無い。

通信機が使えなくなるバグ発生。
クリアに必須じゃない場所で助かった。

 

おわりに


不評だった部分を削って遊びやすいシステムとシナリオで薄めたサイコブレイク。
次につながる作品ではないと思う。

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