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★★★★☆ RPG PSP PS1

【スターオーシャン セカンドストーリー】レビュー/評価/攻略:凝ったシステムと粗いシナリオの両極端

投稿日:2018-08-12 更新日:





中学生の頃、攻略本片手に何度もやった作品。今回はPSP版でプレイ。

次作→【スターオーシャン3DC】
トライエースもう一つの代表作→【ヴァルキリープロファイル】

SFファンタジーRPG


■あらすじ
主人公、クロード・C・ケニー少尉。
連邦軍の英雄である父ロニキスと共に惑星ミロキニアへ調査に向かう。
親の七光りにコンプレックスを持つクロードは、父の忠告にも耳を貸さず未知の機械に触れ見知らぬ場所へ飛ばされる。


もう1人の主人公、レナ・ランフォード。
未開惑星エクスペルの辺境に住む少女。謎の「癒やしの力」を持つ。
森で魔物に襲われて、ワープしてきたクロードに助けられる。
連邦軍の武器「フェイズガン」をおとぎ話の光の剣だと勘違いし、クロードを村へ招く。


エクスペルは謎の隕石「ソーサリーグローブ」落下以来、魔物の凶暴化や自然災害が多発しているらしい。
その隕石が宇宙っぽいから唯一の手がかりだと思ったクロードは、自分が勇者じゃないことをしつこく説明しつつ父の元へ戻る手段を探すため旅立つ。レナも自分が何者かを知るために旅に同行。


事故で未開惑星にやってきた主人公が未開の地で様々なトラブルに遭遇。
やがて宇宙規模の災厄を招く敵と対峙する、というSFモノの王道。


「ダブルヒーローシステム」
主人公を2人のキャラから選択。選択しなかった方も序盤で仲間になる。大筋の変化はない。


仲間になるキャラは全12人。パーティーメンバーは主人公2人含めて8人まで。
文字通り背中に二匹の龍を背負うアシュトンなど、個性的なキャラが揃う。
主人公2人以外の仲間の加入は任意、さらに主人公を戦闘メンバーから外せるので編成の自由度が高い。
途中離脱はできない。二者択一の場合もある。誰を仲間にするかが嬉しい悩みどころ。

キャラ数が多いと使わないキャラが空気になりがちだが、本作はイベント中の会話で絡んできたり個別イベントもあるのでベンチメンバーも存在感がある。


ロードは当時のゲームとしては早い方。
しかしイベント台詞で妙なウェイトがかかるのでテンポが悪い。周回推奨の内容なのにイベントを見るのが苦痛。台詞が連続するOPイベントがツラい。初戦闘までに20分かかる。
ゲームオーバーになるとボス戦前の長い掛け合いを再び見るハメになる。
イベント自体も長い。クリアまでのプレイ時間の3割はイベント。

贅沢なプリレンダCG


キャラと浮いてるプリレンダCG背景。この時代のRPG特有の味。


街が多く、それぞれ店名つきの特色ある店や宿がある。RPGの旅気分を存分に堪能できる力作。


ダンジョンもCG背景。


寄ったり引いたりパースつけたり、色々な魅せ方が楽しい。


描き込みと枚数が凄い。イベント1カットだけの背景も多くて贅沢。


一方、フィールドマップは3D 。
このFF7~9みたいな古臭い仕様が懐かしくて好き。

 

やり込む系

スキル・特技


「スキルポイント(SP)」を振り分けてスキルレベルを上げる。
スキルは全46種類。戦闘に直接関わるものから、アイテムクリエーション(IC)で強力な装備を作る、料理の効果を上げる、音楽を演奏して様々なメリットを得る、など効果は多彩。
自由度が高くやり込みがいのあるシステム。

要素が多く複雑。攻略情報なしではツラい。
「装備製作に必要なスキルはこれとこれで→レア鉱石も必要だから錬金も覚えないと→錬金に必要なのは・・・」と面倒。
このスキルを覚えると何ができるようになって、それによってどういうメリットを得られるかがピンとこない。

SPが貰えるのはLVアップ、タレント開花したときだけなので限りがある。
中途半端に取っても無意味なスキルが多く、そういうスキルにSPを大量投入すると取り返しがつかない。

あらゆる特技はアイテムを消費するため、持ってなかったり残量が無くなると買いに戻るハメに。モノによってはどこに売ってるかわからず右往左往。


ブラックスミスなど「スーパー特技」は複数キャラの特技LVが条件でより複雑。攻略情報なしで強力なアイテム製作までたどり着くのはまずムリ。

リアルタイムバトル


奥行のある擬似3Dフィールドで2Dキャラが動き回る。
強敵相手だとダメージを与えるより行動させないことが重要なのでけっこう忙しい。

パーティーは最大4人。そのうち1人を操作。方向キーで移動を直接操作しリアルタイムで行動を入力。
キャラは戦士、術士の2タイプ。戦士は必殺技を2つセットし、戦闘中ボタン1つで撃つ。


通常攻撃が強いのでボコボコ殴るだけになりがち。通常攻撃の鈍い手応えが一番気持ちいいし。
攻撃術は演出が長い上にカット不可なので余計に使いたくない。
PSP版は攻撃術の演出が長いもので30秒→10秒以下になったが、通常攻撃が3連になったので優位がさらに進んだ。


位置取りは重要。直線上に固まってると瞬殺されることもある。
ほとんどの敵は正面で攻撃すると弾かれるので挟み撃ちに。


特別な武器を入手するまでの「十賢者」戦は負けイベント。1分経過で進行する場合もあるのがややこしい。


ボス戦は対策必須の「初見殺し」の傾向が強い。
しかも硬い。ダメージが見づらいのでどれだけ削ってるのかわからない。4000を連発していい調子と思ってたら400、0が重なっててガッカリ。


vs「ミカエル&ハニエル」
ミカエルの火属性全体攻撃で瞬殺。火属性軽減装備で挑むもハニエルの石化攻撃でボロボロに。
負けイベントだと思った人も多いのでは。

プライベートアクション(PA)


□ボタンで町に入ると、パーティーメンバーが町で分散行動する。その間、仲間と会話可能。
サブイベントを抜き出して別にまとめたようなシステム。これによってメインストーリーは一切変化しない。
イベントの数が多く、かなりシビアな期間限定や、フラグを立てると別のPAイベントが発生したりでやはり攻略情報必須。

隠しダンジョン「試練の洞窟」


「ラストダンジョン最後のセーブポイントでセーブ→特定NPCに話し掛ける→砂漠の遺跡へ」
というゲーム中で一切説明がない手順を踏んで隠しダンジョンへ。


凶悪なザコ・ボスが多数。全階に何かしらの仕掛けがある。セーブ不可。
13階のダンジョンを潜るだけだが、攻略には本編以上の時間がかかるほどの厳しい道のり。

しかもこのゲーム、フリーズが多い。戦闘終了後にボタン連打するだけでフリーズしたり。
セーブ不可によって最大の試練はフリーズといわれてる。


各階にいるボスはラスボスを超える強さ。


vs「イセリア・クイーン」
トライエース定番の裏ボス初登場。正面に立つと瞬殺される凄まじい火力と石化攻撃。HP300万なので長期戦。


装備を整え、消費アイテムを使いまくってなんとか撃破。
チサトが全く活躍してない気がするけどまあいいや。

ちなみにラスボスは特定条件を満たすことで「真・ガブリエル」になる。
その強さはイセリア以上。本編攻略中に偶然条件を満たすこともあり得るので危険。

 

SF感が無い&雑なシナリオ


SF感が薄い。話は壮大なのにやってることは地味。
ストーリーは田舎っぽい未開惑星エクスペルと超文明エナジーネーデだけで完結。
銀河連邦は本筋にはほぼ関わらない。登場する宇宙船は戦艦カルナスだけで、それに乗るのもほんの一時。


前半の冒険の舞台、惑星エクスペル。
紋章術(魔法)は発達してるが科学技術の水準は低い。
星の人口10億人らしいけど全くそう思えないスケール感。


後半の舞台、人工惑星エナジーネーデ。
地球を遥かに上回る文明だが雰囲気はエクスペルと変わらない。むしろ活気がない分、文明レベルが低いようにも見える。いくら進化をやめたとはいえ、これでは超技術の説得力に欠ける。
こちらも人口数億人らしいが、やはりそうは思えない。


凄まじいご都合主義。
昔、攻略本見ながら何度もプレイしたのにストーリーについては何も覚えてない。それほど印象が薄い。
どんな問題が起きても解決手段が都合よく用意されており、主人公達は指示に従うだけ。「城とか街に行く→困りごとを聞く→洞窟へ」みたいなおつかいの繰り返し。


「なぜそうなる、なぜそこで納得する」みたいな展開が続く。


なぜか武具大会に参加、気がつけば大量破壊兵器の製造に加担し、軍の先発隊になり魔物との戦争にガッツリ身を投じる。
ソーサリーグローブの調査したいだけなのになんでこうなった。


永遠の別れのように演出したのに、この後たった2時間で帰ってくる。


十賢者には重要な背景設定があるのだが、それが本編で全く明かされない。
「宇宙征服を企む悪の10人組」みたいな浅い話になってる。


後半はさらにご都合主義が加速。
エナジーネーデとかいう未知の土地に飛ばされたのにクロード達の飲み込みが早い。


ネーデ人の指導者、ナール。前代未聞の事態になってるのにこちらも話が早い。
後半はナールさんの指示に従うだけなのだが、この指示がテキトー。
内容がよくわからないのにとりあえず4つの試練に行けと言う。

そもそも自分達に十賢者を倒す力が無いからって、なんでクロード達に丸投げなんだ。ネーデの因果を自らの手で断ち切るとか、宇宙を守る責任感とか無いわけ?


試練ではRPGにありがちな回想も入るが、クロード自身が言うように力を手に入れた気がしない。入手した宝珠を使うこともない。
にも関わらず、クロード達が4つの力を入手すると同時に、さっそく明日から決戦に踏み切るナールさん。


せっかく4つの力を手に入れたのに、待っているのは負けイベント。


結局は武器の問題だった。てかその武器を最初から出せ!
アンタのせいで凄い被害出てるじゃないか。


ナールさんも初めて見るビデオの、しかもたまたま見た最後の場面からアクセスコードをゲット→設計図を入手したが内容がよくわからない→この町に天才がいるから大丈夫。
っておい!計画がガバガバすぎる。


天才がたった3日で星を破壊するような武器を作成。
その間クロード達はアミューズメント施設の戦闘シミュレーターでのんびり調整。どうも緊迫感がない。


その武器を手にした途端、「あと8人!、あと6人!」みたいなトントン拍子で十賢者を倒していく。


ラスボス戦直前、ガブリエルがフィリア(レナの実母)の名前を口に出す。しかし2人の関係について本編では全く説明がないので意味不明。
あと、味方の誰かが「宇宙を崩壊させるだけならこんな回りくどいことする必要ないはず」とか言ってたけど、明らかに崩壊させようとしてるぞ。


最後は主人公達だけ助かってエクスペル復活という、なんとも強引なご都合主義。
タイムパラドックスとか色々問題ありそうだし、かなり無理がある。
てかナールさん達の独断でエナジーネーデ崩壊させちゃって良いのか?星に住んでる数億人の意見はどうなる。


古文書の内容、レオンの両親の生死などの伏線が回収されるのは特定EDのみ。
クロードの冒険のきっかけになった惑星ミロキニアの謎が最後までほったらかし。
何故エクスペルに飛ばされたのか、あの遺跡は何だったのか。何も明かされない。

 

まとめ


大ボリュームと凝ったシステムでガッツリやり込むRPG。ただし攻略情報は必須。
豊富なプリレンダCGや3D表現を活かしたバトルも見応えあり。
SF感が無く粗いシナリオは、まあそういうものだと割り切れば。

PSP版の変更点

・イベント、PAフルボイス
・PA、EDの追加
・OP、イベントにアニメ追加。一部CGムービー削除
・キャラクターの立ち絵、声優を一新
これが賛否両論。好み云々以前にイラストとドット絵のテイストの差が激しくて違和感ある。
重要キャラにないのにモブにあったり選定もよくわからない。
・バトル周りを色々調整
通常攻撃が3連になったのがデカい。

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