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RPG ★★★☆☆ PSP PS1

【ヴァルキリープロファイル】レビュー/評価/攻略:ヴァルキリーとその仲間達が難解ダンジョンに挑む ※Aエンドネタバレつき

投稿日:2018-08-18 更新日:





発売から数年後、大学生のとき攻略本片手にやり込んだ作品。ハマったわりにほとんど覚えてない。
今回はPSP版をプレイ。PS版からの変更点は新規ムービー追加とバグ修正。

本作の特徴


北欧神話がモチーフ。主人公は戦乙女、ヴァルキリー
神界戦争の戦力になる人間の魂「エインフェリア」をスカウトするため地上界を飛び回り、志半ばで死に瀕した人間の魂を導いていく。
「凝ったシステムと粗いシナリオ」が特徴のトライエース作品にしては珍しく練り込まれたストーリーが人気の作品。

テキトーな指示に従うだけ→【スターオーシャン セカンドストーリー】


PS後期らしい美しいグラフィック。
繊細なモーションで動くキャラと細かく描き込まれた背景。


真横に進む2Dスクロールに、手前・奥移動の概念があるのが特徴。

■BGM
神界の荘厳な曲、イベントシーンの悲しげな曲。ステージ&戦闘曲は一転してアップテンポでハイテンション。メリハリが凄い。どれも印象に残る名曲揃い。


■あらすじ
神々が住む天界「アスガルド」のアース神族を束ねる王、オーディンはヴァン神族との最終戦争「神々の黄昏(ラグナロク)」が近いことを知る。
戦力になるエインフェリアを集めるため、ヴァルキリー三姉妹の中でも最も神格の高い「レナス・ヴァルキュリア」を召喚。人間界「ミッドガルド」へ送る。


ミッドガルドは渦巻く思惑、絶えない戦乱、不死者達によって混迷を極めている。一方、アスガルドでは陰謀が進行中。
レナスはある人物に出会い、自分の素性に疑問を抱くようになる。


全8チャプター。イベントをこなしたりするとピリオド(ゲーム内時間)が経過。一定ピリオドが経過すると次のチャプターへ。
終章に入るとラグナロクが始まり、強制的にラストダンジョンに突入。


時間に追われて大変そうだが、かなりゆとりがあるので自由にプレイできる。
クリアするだけなら頑張って働く必要もない。
ただしサボりすぎるとめっちゃ怒られる。

設定、システムが似てる→【ライトニングリターンズ】

ヴァルキリーの任務


①人間の魂を見つけてスカウト、仲間にする


②成長させて神界へ送る
誰を育てて誰を送って誰を残すかは自由。自分なりの攻略チャートが組める。

・勇者適正値を0以上に上げる必要がある。
ダンジョンの戦闘でレベルアップしてCP(キャパシティ)を稼ぐ→人物特性に投入して適正値を上げる。
・エインフェリアの能力は装備込み。装備を剥ぎ取って送ると評価は上がらず、神界戦争で死亡する確率が高い。


③神界から評価を受ける
チャプターおきに、送ったエインフェリアの活躍報告を聞く。
評価が高いと報酬が増える。


・ダンジョンの奥には強力なレアアイテム「アーティファクト」がある。
神界に献上しないと評価が下がるが、全て手元に残してもOK。
・評定終了時にもらえる武器はランダム。評定前でセーブしてリセマラ推奨。

エインフェリア達の死に様


20名以上の参入イベント。それぞれの事情があり、死に様が切ない。


ヴァルキリーの仕事上、キャラの死亡描写、悲劇的な展開が多い。


シナリオの暗さは好みが分かれる所だが、ストーリー的に暗さには必然性がある。


みなまで言わず、プレイヤーの想像にお任せすることで強烈な余韻を残す。

とはいえ中にはいくらなんでも描写不足、唐突にイベントが終わる人もいる。
殺された所で終わる、死亡描写すら無い、イベント開始時に既に選定されてるとか。


オープニングから既にムリがある。
ジェラードが憎き相手のアリューゼに助けを求めたり、急に好意的になるのはどう考えてもおかしい。

マルチエンド


エンディングはABCの3種類。Aが真エンド、Bが通常、Cがバット。
真の目的は「自身に秘められた秘密を解き明かす」ことなので、使命に従うだけではAエンドにはたどり着けない。

Aエンドでは常識が覆され物語は二転三転、さり気無い伏線を回収し、真実が明らかになる。
このAエンド条件が厳しい。目指すにはルートを固める必要があり、本作の魅力である自由度が台無し。
ちゃんとフラグが立ってるかを確認できるのはチャプター6終わり。失敗してるとこの時点で詰み、最初からやり直し。

このゲーム、最初からやり直しはツラい。要所、要所でセーブを分けるべし。
周回前提の作りだが、オープニングの掛け合いはカット不可(スマホ版は可)。ボイス付き台詞のメッセージ送りが出来ないため、最初のセーブまで40分かかる。エインフェリア加入イベントもスキップ不可。

(記事の最期にAエンドネタバレあり)


普通にプレイするとたどり着くBエンドは拍子抜けするほどあっさり。そのため運命に逆らう展開があることはなんとなくわかる。
しかし、やみくもに逆らってみても評価値が下がってCエンドになるだけ。

 

育成・戦闘システム

4人パーティーでコンボをつなぐ


凝った戦闘システムが売りのトライエース作品の中でも特に評価が高い。
ゲームバランスはいつも通り尖ってる。


他に類を見ない画期的なシステム。
コントローラーの4つのボタンがそれぞれのキャラに対応。
□を押せばそれに対応するキャラが攻撃、複数同時に押せば同時に攻撃する。武器によって1人につき最大3回攻撃できる。
シンプルで簡単操作。入力に対するレスポンスが楽しい。

レナスが戦闘不能で一定ターン経過するとゲームオーバー。
ヴァルキリーがエインフェリアを実体化させているという設定を反映。


キャラは大きく分けると戦士・魔法系の2タイプ。
攻撃を連続で当ててコンボをつなぐと必殺技ゲージが溜まる他、ガードを崩しやすくなったりと色々なメリットがある。
操作キャラと敵によって、組み合わせやタイミングを工夫するのがコツ。
魔法はガードできないので、ガードが硬い敵にはまず魔法を撃ってから時間差で殴りにいき、次のキャラが続くとか。


コンボを締める必殺技は強力。「その身に刻め!神技ニーベルン・ヴァレスティ!」
キャラごとに個性的な技と決め台詞が用意されてる。ただ演出カットができない上にかなり長い。


アリューゼの決め台詞「テメェの顔も見飽きたぜ」が「テメェの技も見飽きたぜ」に聞こえるようになったら休憩した方が良い。


■大魔法
魔法キャラは一部の杖を装備すると、決め技が中魔法から大魔法になる。
特に聖属性「セレスティアルスター」、闇属性「メテオスウォーム」が強力。これだけでクリア可能なほど。
大魔法を使うたびに杖が一定確率で壊れるが、無制限で使える杖もある。

育成システム


初見では難解。用語が特殊なのでとっつきにくい。


■スキル
攻撃、サポート、常時発動系、ステータスの4カテゴリ。多彩な効果を組み合わせる。
例えば、
①ガッツ:一定確率で生き残る。何度でも発動
②オートアイテム:自動で回復・蘇生アイテム使用
①②を組み合わせるとめったに全滅しない。

やり込みがいのあるシステムだがキャラごとにセットする必要がある上、キャラの入れ替わりが激しいのでかなりの手間。


■道具生成
マテリアライズポイント(MP)を使い、アイテムや装備品を創造。
難しく見えるけど、要するに自分がお店も掛け持つってこと。

■原子配列変換
素材からアイテムを作ったり、魔法やスキルを別のものに変える。
通常、配列、上級配列変換の3種類。それぞれ対応した宝珠を手に入れる必要がある。

難易度選択の罠


ゲーム開始時に難易度「イージー、ノーマル、ハード」を選ぶ。
難しいほど経験値レートが下がるが、ダンジョンが増える。

実はシステムを理解すれば「難しい」の方が簡単なのは有名な話。
・難易度が低いと手に入るアーティファクトが少ない
・守りはスキル、火力は武器に依存するため経験値にあまり意味がない。また、イージーはダンジョン数が半分以下なので、結局はレベルが上げにくい
・難易度が低いほど仲間になるキャラ数が少ないので何かと余裕がない

ただ、イージーにもメリットはある。
ボスを含めて敵が弱いので準備が必要ない。仲間加入時のレベルが高いので即転送可能。そういう特徴を活かせば短時間でクリア可能。

 

ダンジョン

アクション、複雑な構造、トラップ、謎解き


RPGとしては類を見ないほど本格的なアクション仕様。
しゃがみ、ジャンプ、晶石を打ち出して足場を作る、剣を振って先制をとる。
それらのアクションを利用したギミックが盛り沢山。


手前・奥を絡めた複雑な構成。どこに行っても背景が同じに見えるのがヤバい。
なにがツラいって、エスケープできないから奥の方で迷うと出ることもできない。


まず最初のダンジョンから出る方法がわからなくて困る。


一応マップが用意されてるけどこの有り様。


行く手を阻むトラップの数々。


火山弾が避ける間もなく落ちてきたり、


穴に落ちると強制的にダンジョンから放り出される。


特に難易度「難しい」の後半ダンジョンは謎解きが面倒でツラい。
広大で複雑な構造と大量のトラップが待つ。説明不足だったり背景に同化してる仕掛けでも詰む。


アクション要素もシビア。アクションのレスポンスがお世辞にも良くないのでイライラ。


全てスルーしてもクリアはできるが、「難しい」ダンジョンには隠しダンジョン攻略に必須の「紅蓮の宝珠」がある。
やり込むなら8ヶ所全て行かざるを得ない。

 

まとめ


うーん、今プレイするとあまり楽しめなかった。
アクション&謎解きが最高に面倒。普通の大人はこんなややこしいダンジョンに正面から挑むほど忍耐強くない。
凝った戦闘システムにありがちだが、毎回ザコ戦でタイミング良く入力するのは手間。長い演出もダルい。
「ストーリーが良いらしい」みたいな軽い気持ちで手を出すと厳しいかも。

時間がない人用のAエンドネタバレ

運命の3女神は神族でも特殊な存在。
普段は転生体として人間界で生活しており、オーディンに召喚されることで人間から転生し神族になる。任務が終わると再び人間界に転生、別の人生を過ごす。
これは人間と神族の橋渡しをする役割に必要な、神族と人間の二面性を獲得するため。


とある寒村に暮らす少女、プラチナ。
貧しい家に生まれ、実の両親に虐げられて育ち、生きる事に絶望。
幼馴染のルシオから自分が身売りに出される事を知らされ、
ルシオに連れられて村を逃げ出すが鈴蘭の草原の毒で命を落とした。

プラチナはレナス・ヴァルキュリアの転生体。レナスが神界に召喚されたことでプラチナは死亡。ルシオはプラチナを鈴蘭の草原に連れてきたから命を落としたと後悔しているが、実際は関係ない。


任務の妨げになるということで、レナスはプラチナの記憶をオーディンによって封印されている。
それにより力が不完全なので最初の任務はフレイが同行した。

実は人間界の混沌もオーディンのせい。
力を得るため人間界を安定させる四宝「ドラゴンオーブ」を人間界から持ち出したため、人間界は騒乱と混沌に包まれた。オーディンはむしろ死人が増えてエインフェリアを集めやすくなった程度に思ってる。


記憶の無いレナスによってルシオはエインフェリアとなり、神界に送られた。
神界でレナスとプラチナの関係性について悩むルシオ。
そこへ「ドラゴンオーブ」で力を得ようと暗躍する下級神「ロキ」が訪れる。
ロキはルシオを利用できると考え、「プラチナとレナスは同一人物だが記憶を封印されてる」「人間界の乱れもオーディンが原因」と伝える。
そして、想いを告白すれば封印が解けるといってドラゴンオーブがある水鏡の場所へ誘う。


ルシオは水鏡からレナスに告白するが、レナスに怒られてしまう。


失意にくれるルシオ。さらにドラゴンオーブを奪ったロキに罪を負わされたあげく消滅させられる。


ルシオの消滅を聞き疑問を覚えたレナスは、導かれるように鈴蘭の草原を訪れる。そこあったプラチナの墓に触れることで封印されていた記憶を取り戻し、酷く動揺。
不安定になったヴァルキリーに対し、別のヴァルキリーに交代させる神界のセーフティーシステムが作動。レナスはヴァルキリー3姉妹の姉「アーリィ・ヴァルキュリア」になってしまう。


レナスの意思により辛うじて助かったが、従うに値するヴァルキリーを失い途方に暮れるエインフェリア達。
そこに逃亡して行方をくらましていたレザードが現れ、人間とエルフの肉体にレナスの魂を入れて復活させる方法を教える。
幼いホムンクルス(エルフの肉体)は、ヴァルキリーを偏執的に愛するレザードが既に作っていた。


アーリィを倒して魂を手に入れ、ホムンクルスの体に魂を入れてレナス復活。
レナスは神界と決別するためエインフェリア達と共に神界へ向かう。


ドラゴンオーブで力を手に入れたロキにより、ヴァン神族の王スルトもアース神族の王オーディンも既に倒されていた。


レナスはルシオの仇であるロキと対決するが、ロキの圧倒的な力によって人間界とエインフェリアは一瞬で消滅。


ホムンクルスの体で復活したことで、レナスはハーフエルフのオーディンと同じく成長して力を得ることが可能になっていた。
ヴァルキリーの力「死を通じて他人の人生を共有する」能力を拡大し、滅亡した人間界の魂の力を使って人間界とエインフェリアを復元。


ロキを倒し、レナスは創造神として人間界を見守る神となった。

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