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★★★★★ RPG SFC

【MOTHER2 ギーグの逆襲】レビュー/評価/攻略:とにかくオススメするしかない作品

投稿日:2018-07-18 更新日:





クロノトリガーと双璧をなすRPGだと思う。

マザー2とは

「大人も子供も、おねーさんも。」


前作の伝説的なキャッチコピー「エンディングまで泣くんじゃない」。
そして本作は「大人も子供も、おねーさんも。」。

前作に引き続き、ゲームデザインはコピーライターの糸井重里。音楽は鈴木慶一と田中宏和。


「音楽を大事にする」という前作のコンセプトを継承。豊かな音源で遊び心を効かせた名曲揃い。街のほのぼのした雰囲気、空気が歪んで暑そうな砂漠、本作を象徴するエイトメロディーズ「SMILES and TEARS」。シンプルなグラフィックを音がこれでもかというほど引き立てる。

敵の種類によって戦闘BGMが変化。戦闘BGMにしては変調が激しい。


本作は「続編」ではなく「リメイク」の位置づけ。
基本的な要素は前作を継承しているが、シナリオや世界観の繋がりはない。

さっきから前作、前作言ってるけど実は前作未プレイなので知ったかぶり。確実に言えるのは「2」からプレイしても楽しめるってこと。


現代アメリカ風の世界が舞台。
シナリオの流れは「救世主として選ばれた少年が仲間を探して旅立つ」という王道的なもの。しかし剣や魔法は全く出てこない。剣のかわりにバットやフライパン、魔法のかわりにPSI(超能力)。

メッセージも独特。敵を倒すと「おとなしくなった」。ロボットを倒すと「動かなくなった」。人間を倒すと「われにかえった!」。

家に電話してセーブ。黒電話は無料だが公衆電話はちゃんと1ドルかかる。
お金の出し入れはキャッシュディスペンサー。


ドラッグムービーやトランステクノなど前衛的なサブカルチャーをテーマにしている。そのため戦闘シーンの背景はビカビカ。キャラやシナリオ展開はたまにぶっ飛んだことになる。
一見ほのぼのした世界観を裏切り、なんともいえないギャップを作り出す。


小学生だった当時、友達がやってるのを見て「なんか地味なのやってるなー。何が面白いんだろ」と思ったが、数カ月後にプレイしてハマった。百聞は一見にしかずな作品。

あらすじ


イーグルランドにある町オネットにすむ主人公。ある日、隕石の落下で目が覚める。


様子を見に行くが、警察の包囲網で見ることは出来なかった。


夜も更けた頃、隣人のポーキーの弟ピッキーを探すため、ポーキー・犬の3人パーティーで隕石の場所へ行く。


ピッキーを無事発見して帰ろうとしたとき、隕石から未来人を名乗る「ブンブーン」が登場。地球の未来に危機が迫っている、主人公が地球を救う救世主となる存在であることが語られる。その後、謎の宇宙人(?)に襲われるもブンブーンのサポートでなんとか切り抜ける。


ギーグの野望を阻止するため、世界に散らばる8つのパワースポットと仲間を探す旅が始まる。


ストーリーはあえての説明不足。プレイヤーの感性に委ねる点が多い。
ギーグは最後まで全く姿を現さず、ポーキーが最終的にあんなことになる理由もよくわからない。
豊富な雑談にまぎれて何が進行フラグになってるのかもわからん。


なんかわからないけど泣きそうになる。そんな作品。

冒険してる感


地球規模の世界を舞台にして様々な場所を冒険する。
シナリオの攻略順は明確に固定化しており縛りは厳しい。シナリオ毎にフィールドが道路やトンネルなどではっきり区切られてる。にも関わらず、世界旅行してる感がある。


田舎町→大都会→世界旅行。そして異国、ピラミッド、ストーンヘンジ、魔境へと未知の世界に足を踏み入れていく。少しずつ自分の世界観が広がっていくワクワク感。

こちらはタイトル詐欺→【トレジャーハンターG】


両親や友達がいつも暖かく見守ってくれる。安心して帰れる場所があることで、そこから離れていく冒険が引き立つ。


ゲームのテキストはすべて糸井氏が監修。台詞のユニークさ、豊富さ、無駄の多さは唯一無二。RPGお決まりの台詞を吐くような人がいない。
その懐の深さによって実際に世界がそこにあるように感じる。


「話しかけた」という行為自体にリアクションがある。ただのモブキャラも存在感が凄い。


モンスターの台詞までユニーク。


アイテムの種類も無駄に多い。ハンバーガーやサンドイッチから回復効果をアップするやたら豊富な調味料。
他にも「やぎバターがゆ」など土地の名産品が沢山。旅情感溢れるものが多い。

・調味料
食べ物系アイテム使用時に自動的に併用される。その食べ物と相性が良ければ回復量2倍(ピザとタバスコなど)。


じてんしゃ
嬉しい無駄の一つ。専用BGMつきでベルも鳴らせる。正面向くとめっちゃ笑ってる。
実用性は低い。速く移動できるが操作性に難あり。1人乗りなので乗れる期間が短い。アイテム枠1つ埋まるのが地味に痛い。


ダンジョン男
ダンジョン作りという趣味が高じてダンジョンになってしまったブリックロードさん。シナリオ的には全く必要性のない人だが強烈な印象を残す。
こだわりのダンジョンはご丁寧に看板の解説つき。電話や回復できるベンチも配置されてる。

主人公と3人の仲間


パーティーメンバーは固定。テレパシーで通じ合ってるのかロクな説明もないまますんなり仲間になる。途中でもめることもない。
一時的に犬や猿などがNPCとして加入することもある。


ぼく(ネス)
RPGでよくある「無口系主人公」。世界の命運を託されるだけあって、ただの野球少年ではなくPSI(超能力)が使える。

攻撃・回復の要。
無属性全体攻撃の専用PSI「(かっこいいと思うもの)」が強力。終盤、能力開放後はダントツのステータスでパーティーを支える。


おんなのこ(ポーラ)
隣町に住む11歳の女の子。 幼い頃から超能力を持っていたので町の有名人。
「主人公と運命を共にせよ」という予知夢に従い、主人公の訪れを待ち続けていた。 しかしギーグに目をつけられたことで誘拐され小屋に監禁されている。

PSI攻撃が得意な火力特化タイプ。ザコ戦のエース。PKフリーズの単体火力でボス戦でも大活躍。回復系PSIを覚えずHPが低い。


おともだち1(ジェフ)
雪国ウィンターズの寄宿舎で寮生活を送っていた学生。
ポーラのテレパシー「南へ向かって」という言葉だけを頼りに単身寮を飛び出し、はるばるスリークへ向かい主人公達のピンチを救う。

唯一PSIが使えず物理攻撃もイマイチ。しかし専用攻撃アイテムがバランスブレイカー。ボス戦の切り札になる。


・ペンシルロケット
ジェフ専用アイテム。「ペンシルロケット5」は食べ物と同じような値段なのに2、3発でボスを倒せる。コスパがおかしい。後半はさらに強力な「ペンシルロケット20」が登場。ラスボス以外はほぼこれだけで倒せる。


おともだち2(プー)
最も天に近い国、ランマの王子。「ム」の修行を終えた後、自身の運命を知り主人公達に合流する。

PSIはPKフリーズγ、サンダーΩまで覚える。専用PSI「PKスターストーム」が超強力。
しかし専用装備品が揃いにくい、一般的な食べ物を受け付けない、PPが低い、強制離脱期間が長いので印象が薄い。

 

明るさと怖さ


ほのぼのとした世界と背中合わせになってる「怖さ」
陰と陽が引き立て合い唯一無二の世界を作る。

場所


ハッピーハッピーむら
カーペインター様を教祖とする、どう見ても怪しい新興宗教団体。
「ブルーブルー」を合言葉になんでもブルーに塗りたくる。寄付しないとつきまとわれたり、牛が青かったり、BGMがなんだか変で怖い。


スリーク
市街地にはゾンビやゴーストが占拠。空き地に突如として現れる「ばけテント」が怖い。


フォーサイド
デパートで意気揚々と買い物してると突然停電。ポーラがいない!
明るいデパートが一転して暗くなりモンスターが出現。館内放送の煽りもあって雰囲気がなんとも怖い。


ムーンサイド
なにもかもがオカシイ。トラウマになる怖さ。
真っ暗な背景にネオンがビカビカ。住人が皆どうかしちゃってる。
グラサンに話しかけると「ハロー!そして…グッドバイ!」で別の場所に飛ばされ、どうやったら元の世界に戻れるのかもわからない。なぜか「はい・いいえ」の操作が逆になる。2人パーティーで心細いし敵が多い上に強敵揃い。


「ム」の修行
血肉共に最後の1つまで無くなったときに「ムとは何か」がわかるらしい。最初に「試練は一時中止です。ほんとうです。」と警告されるのが怖い。

「お前のまなこをつぶすが…それもよしとするのか?
暗闇の中に生きることをお前は望むのか?
まなこをつぶすぞ。よいな?」→画面暗転。
プレイヤー自身がどこまで耐えられるか試されてるような気分。


ちていたいりく
急にサイズ感が変わって面食らう。ちっぽけなキャラが巨大な恐竜に襲われる恐怖。


マジカント
主人公の心が生み出した国。「変なとこに来ちゃった」感が怖い。
家族や幼い頃の思い出にまつわるものがあり、過去に戦った敵キャラもフレンドリーに話す。主人公は裸にベースボールキャップ。


過去の最低国
いままでの冒険活劇が一転してシリアスに。4人の少年少女はあまりにも過酷な究極の選択を迫られる。どこかの国歌のような重々しいBGMも怖い。


敵のバリエーションが豊富。黒いアレから宇宙人まで。どいつもこいつも一度見たら忘れられない強烈なデザイン。


ゲップー
実際に人のゲップ音を使ってるのでめちゃくちゃ不快。一刻も早く倒したい。
ちなみにゲップーの大好物「はえみつ」の正体はハエの集めた蜜。ってことは・・・汚ねぇー。


スターマン一族
知らない人にはヘンテコな人形にしか見えないがプレイヤーにとっては恐怖のシルエット。容赦ない即死級の全体攻撃が飛んでくる。


???
主人公の顔が大写しになったり、粗いドットが流れてモザイクのようになる。ドット絵ならではの怖さ。イントロから急に変調するBGMにも驚く。

 

シビアな戦闘


ほんわかした見た目に反して戦闘はシビア。気を抜くとすぐ全滅してしまう。そのギャップがまた魅力でもある。
敵・味方の攻撃力が高いのでテンポは良い。

敵を倒して得たお金はなぜか父親から振り込まれる。道中で全滅しても稼いだ分は半減しないので全滅のリスクは少ない。


序盤の敵が急に強くなる。ちゃんと準備してないと何かの間違いのようなダメージを受ける。


ポーラ、プーが前触れなしに強制離脱。特にポーラ離脱後の2人パーティー時が厳しい。


普通に戦うと勝負にならない「初見殺し」がちらほら。即死級の攻撃、状態異常、全回復を使う敵は対策が必要。後半はボスだけでなくザコ戦もその傾向が強くなる。
パラライズで無力化したり、ペンシルロケットでやられる前に殺る。


状態異常が面倒。知らないと治し方すらわからない症状が多い。
特に序盤から出てくるキノコ敵が厄介。高確率でキノコ状態にされる。最速でほうしをばらまくので避けようが無い。自然治癒しないしPSIでは治せないのでほっとくと永続的にこのまま。主人公がこれになるとフィールド上の方向操作が狂うので非常にウザい。

他にもフィールドで日射病になったり、幽霊にとりつかれたり、ダイヤになったり、常に何らかの状態異常との戦い。


ドラクエでいう「ふくろ」が無い。キーアイテムが多く、用済みになっても消えないのでアイテム管理が大変。たいてい一度で用済みになるが「タコけしマシン」のように再び使う機会があるのも混じってるのがややこしい。デリバリーサービスにアイテムを預けることができるが1回3個までなので面倒。

戦闘システム


クリティカルに相当する「スマッシュ」。SEが気持ちいい。


・ドラムロール式
HP・PPの数値が回転しながら変わる。
即死ダメージを受けてもドラムが回転中に回復すれば助かる。ダメージが大きいほど回転数が多いので猶予が長い。
これによってターン制なのにリアルタイム感のある緊迫した戦闘になる。


・シンボルエンカウト
配置数は多からず少なからず丁度いい。シンボルは画面をスクロールすると復活する。
戦闘終了後は一定時間無敵ですり抜け可能。敵に囲まれても抜け出せるが、欲張ると背後が接触してバックアタックなるので危険。
このリスク・リターンのさじ加減が絶妙。


敵シンボルは種類に応じた特徴的な動きをする。基本的にこちらより素早いので回避は難しい。
木のようにフィールドと判別しにくいシンボルもいる。道路上の乗り物や標識、不審者にいきなり襲われるので街中でも油断はできない。


人間系の敵は顔色が悪い。動きが怪しい。

・敵を瞬殺
先制攻撃を取ったときに通常攻撃で倒しきれる場合、戦闘シーンが省略される。また敵とのレベル差が大きい場合は敵シンボルが逃げていく。
進行が快適になるだけでなく自分の強さを実感できる秀逸な演出。

 

まとめ


さすがに昔のように泣くことはないけど、新鮮な印象は今プレイしても変わらない。

シナリオ進行の自由度が低い。戦闘はメンバー固定で役割分担が明確。そのため縛りプレイでもしない限り毎回同じプレイ内容になりがち。でもそれすら些細なことに思えるほどの魅力がある。

その魅力をなんとか書こうと思ったもが、やはり本作の魅力を書くのは難しい。とにかくオススメするしかない作品。

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-★★★★★, RPG, SFC

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