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【アドバンスド ワールド ウォー 千年帝国の興亡】レビュー/評価/攻略:ナチスドイツ版スパロボ 遊びやすさと濃さを両立した傑作

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当時、なぜこんな渋いゲームに手を出したのか全く覚えてない。
小学生の夏休みに家に引きこもって極寒のソ連を攻めていた。

千年帝国の興亡とは


ナチスドイツに絞ったWWⅡのウォーシミュレーション。
一言で言うとナチスドイツ版スパロボ。
シンプルなシステムで遊びやすい。自分の部隊を育てるRPG的な楽しみもある。SLG初心者にもオススメ。

サターンのスパロボといえばこれ→【スーパーロボット大戦F】


とにかく濃い。ナチスドイツ100%。
「我が国に対し~」と時代背景も徹底してドイツ視点で語られる。臨場感が凄い。
鳴り響くパンツァーリードがBGM 。「エスティーエースティゴス!エッファローハーイディゲス!」。




このオープニングを見て鳥肌が立たない男子はいない。
BGMも映像も反則的にカッコ良い。誰だ、こんなヤバいゲームを作ったのは!


本作が面白すぎて、その後他のターン制SLGに手をだしてもいまいちハマれないほど。
続編を待ってたけど出なかった。サターンソフト週間売上ダントツの1位だったし評価も高かったのに。

大戦略ってこういうゲームだと思って、後にDC版「アドバンスド大戦略 ヨーロッパの嵐・ドイツ電撃作戦」も買ってみたけど全然違うので驚いた。むしろこっちが普通の大戦略なのだが。

当時、攻略本だと思って買ったのが「アドバンスドワールドウォー 千年帝国の興亡―PANZER LEADER」(鈴木ドイツ)。
ゲームの濃さに負けじと攻略そっちのけでマニアックな方向を掘り下げてる。正直、攻略にはほとんど役に立たなかったけどドイツ空軍のエース、ムカデ砲や列車砲はこの本で知った。設定資料集としてオススメ。




たぶん数回見たらカットする戦闘画面。オプションで切っても戦闘をAで決定すればいつでも見れる。
ミリタリー感あふれる素晴らしい出来。陸・海・空の全ての戦闘を丹念に描く。


無数とも思える兵器、環境の組み合わせ。その全てに妥協がない。
軍事資料として後世に残したいレベル。


地形、時間帯、天候を反映。市街地戦もこの迫力。


粗いポリゴンの血しぶきが飛び散り、2Dの爆炎が上がる。サターンならではの味。


UIも「ガチャガチャ」「ギリギリ」といちいち重厚な手応え。
マップ中のBGMは軍歌・行進歌のみというこだわり。
敵国のターンは敵国の曲になる。国によっては戦いには不向きに思える牧歌的な曲だったりして面白い。


敵の拠点を占領する至福のとき。
凄まじい迫力のSEで喜びも倍増。占領「ゴォンッ!」、撃破「ボカァ!」。
このフィーリングはぜひプレイして味わってほしい。

 

システム

将軍システム


プレイヤーの陸軍将軍&パートナーの空軍将軍で最初から最後まで戦い抜く。
配下ユニット全てに将軍の能力補正がかかるので、将軍の強さが部隊の強さに直結。
配下ユニットで敵を攻撃、撃破して経験値を得るとレベルアップしてステータスが上がる。
条件を満たすと特殊スキルを得る。(例:架橋能力→工兵で橋を15回架ける)


条件を満たせば勲章や記念品を貰える。攻略的には意味ないけど嬉しい。


戦果に応じて得たVPでユニットを開発・生産・改造。
消耗戦ではなく限られたユニットを使い続けるので愛着が湧く。
自分の部隊を育成する面白さがある。

将軍1人につき自分込みで最大9ユニット編成。
大戦略といえば戦闘中にユニット生産して消耗戦。しかし本作の生産は戦闘前だけ。撃破されたら補充もできない(敵も同様)。
ユニット数が限られてるからテンポが良い。

生産できないかわりに陸軍将軍に隣接すると配下ユニットのユニット数補充・FPW回復※。
SUPがある限り何度でも補充可能。将軍自身は自国都市上でSUP・ユニット数補充。
空軍将軍は同じ空港に格納している配下ユニットを補充・回復。
※FPW:気力・体力・燃料を統合した概念。単純にFPW=火力と考えれば良い。


将軍による回復がめちゃくちゃ強力。
瀕死にされても次ターンにはほぼ全快するほど。
この効果を存分に活かすため、将軍を配下ユニットでぐるりと囲むハリネズミ陣形が基本。

当然、敵も同様の効果があり、たいていこちらの2~3倍の戦力がある。痛み分けで損害を出してると勝てない。
また都市に居座った将軍とその配下の硬さは驚異。航空機や野砲もフル活用して仕留める必要がある。
基本的に集中攻撃で各個撃破できるプレイヤー側の方が有利なので、上手くハマれば敵を一方的に倒す俺ツエーを感じることができる。


武装は左からトーチカ、戦車、歩兵に対する攻撃力。
とりあえず戦車の大砲を撃ち込めば間違いないが、一部の兵種に強い武器もあるので相手よって使い分けると良い。


マップによってはロンメルやマンシュタインなど実在の指揮官も操作する。
能力値の差が大きく、明らかに弱い人もいれば名将ロンメルのように高いステータスと豊富なスキルで無双する人もいる。


限られたユニット数とはいえ複数の部隊を運用すると相当な時間がかかる。
また前半最後の「バトル・オブ・ブリテン」のように陸上部隊が使えないシナリオは少々面倒。ここは都市爆撃のチュートリアルになってる。

デュアルマップ


地・空マップの二層構造。
航空ユニットの下では支援効果を受けることができる。
空中は1マスが地上4マス分。スケールを変えて上手く簡略化・差別化してる。
秀逸なシステムなのに他に採用した作品を知らない。

時間帯・天候

1日は朝・昼・夕方・夜・深夜の5ターン。夜は対地攻撃ができない(都市爆撃は可)。

天候は晴・曇・雨・雪。夜・深夜。地域に応じた確率で変化。
雨・雪だと航空機の支援を受けることができない。索敵範囲が狭くなり、移動力が落ちる。「累積度」が増えるとさらに悪化。進軍するこちらにとってはデメリットしかない。
毎ターン、ランダムで変化するのでどうしても悪天候になってほしくないときはリセマラもアリ。

索敵


暗い部分は未索敵。ここに踏み込んで不意打ちにあうと補正を得られない上、想定外の位置で足止めを食らい進軍がストップ。この一手がジワジワと戦況に影響する。
空からの索敵が基本だが、悪天候だと使えないので恐る恐る進軍することに。天候が与える影響をリアルに感じることができる。

いったん辺りを制圧しても油断は禁物。索敵範囲が狭くなる悪天候や夜間に索敵の網をくぐり抜けた歩兵に裏取りされ、本拠地を落とされて急にゲームオーバーになったりする。
パートナー空軍の空港を落とされても大惨事。格納ユニットを全て失う。

 

シナリオ分岐→マルチエンド


メインの「キャンペーンモード」。
ナチスドイツ視点で第二次世界大戦の始まりから終わりまでを戦い抜く。


複雑なシナリオ分岐と史実と異なるifルートがある。
そのため、ドイツ限定なのに全64マップの大ボリューム。
1マップに要する時間は1~2時間。クリアまで約20マップ。

分岐を簡単に説明すると、
電撃作戦でフランスまで落とした後、バトル・オブ・ブリテンの成功・失敗で分岐。
大成功なら一気にソ連へ進軍。その後上手くいけばアメリカを倒して世界統一。
それ以外はソ連・アフリカルートへ分岐し、上手くいけば再びイギリスに挑む。

苦戦が続くと敵国を落とせないまま次第に後退していく。最後にはベルリンを包囲されて絶体絶命。そうなったらどう頑張っても戦況は好転しない。
唯一の希望はただ1つのシナリオから分岐する南極大陸。


まずはプレイヤー将軍を作成して士官学校で試験を受ける。
ちなみに喋ってるオッサンは千年帝国の名物キャラ、ロドリゲスさん。

見事合格すると、第二次世界大戦の口火を切る「ポーランド侵攻」から実戦開始。
クリア状況によって隠し数値の「GP」獲得。これがシナリオ分岐に影響する。
・勝利ターン数が早い→「戦略的勝利」
・勝利→「戦術的勝利」
・制限ターン数で勝利できない(引き分け)→「戦術的敗北」。シナリオは続く。
・拠点が落とされて敗北→「戦略的敗北」。これはゲームオーバー。


戦略的勝利のターン数は厳しい。25ターン制限のマップなら15ターンクリアが普通。大きなロスが一箇所でもあるとまずムリ。
マップによる難易度のバラつきも大きい。10ターン以内にクリアできることもあれば、「これはムリだろ・・・」と思うようなマップもある。
特に友軍の活躍がキーになるステージは運ゲー。NPCイタリア軍なんて下手すると敵に落とされる。その尻ぬぐいをするハメになると戦略的勝利どころの話じゃない。
ただ、ポイントは一定区間で補正されるので全シナリオ最高ランクとか神経質に狙う必要はない。


好成績だと報酬として兵器を貰えることがある。
複葉機や敵国の鹵獲兵器、トンデモ兵器など実用性が低いものが多い。こんなのを限られた9枠に入れる余裕はない。

マルチエンド

「世界新秩序構築」
3国で世界統一。上手くいきすぎてどうも現実味がない。

「欧州国家の誕生」
ソ連を倒したドイツが世界のリーダーに。

「千年帝国の誕生」
イギリス、ソ連を倒しヒトラーがヨーロッパ皇帝となる。

「そして伝説へ」
南極で宇宙人や怪物を殲滅し「聖杯」を奪取。
祖国に戻らず新帝国樹立を目指す。第一部完。
聖杯とは一体何なのか、この期に及んでどこでどうやって帝国を築くのか、全てが謎。

「新たなる対立」
ソ連戦の膠着状態が続く中、ソ連軍に不審を抱く西側連合国と講和。
新たな対立構図で第三次世界大戦が始まる。

「敗戦」
ほぼ史実どおり。ベルリンが包囲され無条件降伏。

「国家消滅」
ソ連はドイツの降伏を拒否。ベルリンは壊滅。ドイツは分割され二度と統一されることは無い。

下のEDを狙うと時間切れ勝利でGPを制限する必要がある。普通にプレイすると敗戦にたどり着く方が難しい。
敗戦ルートは連合軍のローラー作戦のような戦車部隊を相手に3:1のただ耐えるだけの戦いを強いられたりで難易度も高い。BGMも暗く、勝利しても待っているのは悲しいシナリオ。

 

YAGI将軍で枢軸勝利エンド


斜に構えた顔を選択。将軍に見えない。
顔のラインナップは様々で選びがいがある。新兵なのに半数はオッサンで笑う。


試験の点数によって能力が決まる。
120点満点。100点以上もカウントされる。高得点の方が能力値が高いが、点数が低い能力にも特色があるので高得点の方が良いとは一概には言えない。


大まかに万能・攻撃・守備の3タイプ。
「攻撃力が高い→撃破数を稼げる→レベルアップしやすい→全体的にステータスが上がる」ってことで攻撃タイプがオススメ。


相方はランダムで決まる。固有ステータスなのでけっこう重要。
実は裏技コマンドで任意に選択可能。裏技を使えば女性も選べる。


将軍は戦車でも占領可能。装甲車と歩兵はさっさと下取りして編成を整える。
最終的には「戦車5・自走砲3・野砲1」って感じ。
戦車は移動力が重要。4号戦車が出たら他をさっさと売って揃える。時代が進んだらパンターG→E50と乗り継ぎ。
空軍はテキトーに。どうせ活躍するのは開始数ターン。配備枠が増えたら戦闘機を買う。


自走砲を活用すると進軍速度が大きく変わる。
間接攻撃が可能。ユニットが詰まった状態でも集中攻撃しやすい。近接攻撃は歩兵、トーチカに効果絶大。

野砲は移動が貧弱なので地形が悪いと前線に追いつけないことも多い。その場合は都市上に置いて他部隊の援護に回すと良い。プレイヤー軍は支援なしでも進軍できるし。


航空機で索敵、支援攻撃でしっかり削ってから戦車で叩く。これが基本にして最大のコツ。

このゲーム、同じ条件でも戦闘結果にかなりの幅がある。
仕留め損なうと次ターンに将軍で回復されて、それに戦力をつぎ込むもまた仕留められずで数ターンロスしたり。
下手すると戦況がひっくり返り、ルート分岐で戦争の行方まで変わって・・・とバタフライエフェクトのように影響が広がる。
そうならないように要所要所でセーブ推奨。


俺の部隊強えー!てか他の味方が弱すぎ。
いくら攻撃してもちっとも削れないし攻撃されたらゴリゴリ減る。トーチカ1つ壊せない。


「バトル・オブ・ブリテン」は空戦オンリー。陸軍は全て高射砲になってしまう。
占領は都市爆撃を使う。目的地への距離を考慮した計画的な運用が求められる。

面倒くさいからターン切れで終わらせた。航空機を出さないと敵も出てこないので平和なまま終わる。GP分岐で自動的に次の「あしか作戦」もパス。
GPは区間ごとに一定数値に補正されるので、まだ「欧州国家の誕生」ED以外は全て狙える。
しかしVP的には大損。また空軍パートナーの経験が積めないのも大問題。


分岐はソ連ルートを選択。もう一方はアフリカ。
自分で選ぶ分岐はマンシュタイン/シェリーフェン計画のような戦術レベルの選択から、ソ連/アフリカのようにルートに大きく影響する戦略的選択もある。


ソ連ルートは戦車の硬さにビビる。アイコンがすでにデカくて強そう。
さらに雪が積もって思うように進軍できない。実際のドイツ軍の苦悩を体感できる。


ルートによっては時代がなかなか進まないので兵器開発を堪能できない。今回自分が通ったルートがまさにそれ。ソ連戦の最後まで4号戦車を使うことになった。
もっとも、ソ連戦で時代が進むようでは敗戦まっしぐらなのだが。


ソ連戦が早期決着したので結局またイギリスを攻めることになった。
それにしても島国は面倒。目の上のたんこぶとはこのこと。


今回は拠点が沿岸に並んでるのでブライトン、ドーバーは簡単に都市爆撃できる。ポーツマスの艦隊戦がメイン。


「落日の帝国」
ついに念願のイギリス本土上陸が実現。
上陸すればこっちのもの。自慢の戦車部隊で無双。10ターンでクリア。


北大西洋を渡りはるばるアメリカ東海岸にやってきた。
カナダに亡命したイギリスとアメリカの連合軍は戦車・航空戦力ともに強力。B29の爆撃でまとめてボコボコにされる。


しかしこちらも連戦連勝の無敵部隊。最新兵器で揃えた我が軍にもはや敵は無い。
最初の激烈な抵抗を抜けれたあとは歩兵やトーチカがまばらに置いてるだけ。南西方面は制圧完了。


イタリア軍に任せた北部の守りが厚くて苦戦。戦力の配分を間違えた。


下はロンメルに任せてプレイヤー軍は北上。背後から一気に攻め落としてクリア。
守りスカスカの南西に敵の強力な援軍が来たので焦った。

 

まとめ


ナチスドイツ視点に絞ったことでシナリオに没入できる。
戦闘は限られたユニットを運用するのでシンプル。RPGのように育成も楽しめる。
遊びやすさと濃さを両立した傑作。

ただ将軍システムの回復が極端に強く、プレイヤー軍でゴリ押しできるためガチのSLGファンは物足りないかも。自分としてはそれが楽しいけど。

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-★★★★★, シュミレーション, SS

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