セガサターンの名作。
ガングリフォンとは
リアルなグラフィック
1996/3/15 発売。後に大作RPG「グランディア」を生み出すゲームアーツ開発。
画期的な3Dというだけでなく本物のミリタリー感を追求しているのが特徴。そのため今プレイしても新鮮。
PSの初代アーマードコア(AC)と双璧をなす、3Dロボットアクションの名作。
直感的に動かせる&自機が映るTPSのACに対し、本作は独特の操作&コクピット画面のFPS。ガシガシと重機を動かすような感覚を味わえる。
アーマードコア→【シリーズ別リンク】
驚異の3Dグラフィック(&2Dエフェクト)。サターン登場からたった1年でハードのポテンシャルを引き出した。
サターンなので粗い。しかし粗いことでかえって戦場の風景、凹凸のある地形、埃っぽい雰囲気がある。PSのだとこの味は出ないはず。
ゴリラの歩行パターンを参考にしてAWGS(装甲歩行砲システム)のモーションを制作。30mm砲の音は富士演習場で録音。攻撃されると「ガイーン!」と凄い音がする。思わず「痛てっ」と叫ぶほどの迫力。そのリアリティには本職の人(自衛隊員)がハマったという。
夜は暗視で索敵。体力ゲージなんてヌルいものはない。レーダー外枠の色でダメージを表示。その他の画面表示もほとんど謎だけど気にしない。
フレームレートは20fぐらいでカックカク。それもまたロボらしい味わい。
しかしヘリが質量のある分身かと思うほどカックカクにワープするので攻撃が当たらない。プロペラ音にまとわりつかれてツラい。まず上方向に攻撃するのが難しいってのに。
リアルな操作
ガシガシとロボを動かしてる感が凄い。スクショでは面白さが伝わりにくい。
独特の操作体系。サターンパッドの全ボタンを使用。
前後移動がX・Aボタンで、押すたびに速度切り替え。直感操作を求める人はまずここでふるい落とされる。
オブジェクト全ての判定がデカいのでやたら引っかかる。市街地を曲がるのも一苦労。
しかし何度もプレイするたびに動きがスムーズになり、はっきりと上達を感じる。そうなるともうやめられない。
操作の難しさが似てる→【機動戦士ガンダム】
見た目は似てるけど簡単アクション→【戦慄のブルー】
中途半端なマニュアル仕様→【アーマードコア VD】
武装はGUN(主砲)、MG(機銃)、RP(対地ロケット?)、ATM(対戦車ミサイル)の4種類固定。どれも一癖ある使用感。
基本はGUN、MGはヘリとか小物に、高威力・範囲のRP・ATMは硬い奴や高機動タイプに。
デジタル操作なのでエイムが難しい。被弾すると照準がズレて、修正する間にまた被弾。
目標の少し上を狙うと良い。どうやら弾の当たり判定が大きいので下部を狙うと地面に当たってしまうらしい。
ジャンプはその場で垂直上昇から長―い滞空。最初は何が起こってるのかもわからず混乱。トップアタックは攻撃力2倍なので使いこなすと強力。
難易度は高い。チュートリアルがわりのミッション1~4から難しい。まず操作に慣れるまでの敷居が高い上、テキトーに眼の前の敵を倒すだけではクリアできない。各ミッションごとに攻略を練る必要がある。ツラくなったら難易度を下げてまずは一周クリアを目指そう。
敵に気づかれると攻撃される。旋回が遅いので囲まれると手遅れ。死角から仕留めるのが重要。ジオニックフロントに近い感じ。
粗い画面の情報だけでは足りない。目視に頼らずレーダー情報も活用して手際よく動く。てか慣れると自然とレーダーばかり見るようになる。
■補給
クリア条件は敵全滅が多い。弾数には限りがあるのでムダ弾を撃つと厳しくなる。撃ちまくって俺つえーするゲームではない。
補給ヘリに隣接すると全ての武器が一斉に回復。応急修理もできる。しかし補給中は移動できないので無防備。
補給ヘリは戦場のど真ん中に非武装でやってくる命知らずの猛者。護衛しながら補給する必要がある。
ステージによっては初期弾が少ないので補給必須。補給ヘリが落とされると詰む。
リアルな設定
「EUでヨーロッパが1つに~」なんて盛り上がってるグローバル化全盛の時代にブロック経済が進む未来を予測。
■ゲーム中(2015年)の日本を取り巻く状況
中国を盟主とするアジア太平洋共同体に加盟している日本は、中国からの参戦圧力で憲法9条を改正。日本外人部隊で参戦。」
現実に9条改正するときは真っ先に中国が猛反対しそうだが・・・
プレイヤーは「HIGH-MACS」(ハイマックス)という歩行兵器(12式装甲歩行戦闘車)のパイロット。ユーラシア大陸の紛争を転戦する。
あくまでも一人の兵士にすぎないのでいくら頑張っても戦況が大きく変わることはない。
ナレーションつきのブリーフィング。もうこの画面だけで買い。ユーザーに媚びる気いっさい無し。
文字が無くてもこの有り様。
まとめ
シミュレーターのようなリアルさと重厚さ。かつゲームとして抜群に面白い。ロボゲー好きは一度は味わっておきたい。