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30代自称在宅イラストレーター男がちょっと深掘りして紹介したい最新ゲーム&思い出のレトロゲーム

SS アドベンチャー

【Dの食卓】レビュー/評価/攻略:奇才、飯野賢治が生み出した「インタラクティブ・シネマ」

投稿日:2017-08-22 更新日:




はじめに


主人公の金髪美女ローラを操り、一人称視点で謎の古城を探索しながら謎を解くアドベンチャーゲーム。
リアルタイムの制限時間(2時間)や途中セーブ不可など臨場感を演出するシステムが斬新。

サターン版は1995/7/28発売。3DO版と合わせて世界累計100万本売り上げたヒット作。
「マルチメディアグランプリ’95通商産業大臣賞」というゲームの枠を超えた賞を受賞。


プリレンダCGのムービーで移動し、静止画へ。ルート、位置、向きは完全に固定。
説明書2ページ目に「BCXYZボタンは使用しません」
もうパッドでやる意味なくね?

定位置で小物などチェックして移動ムービーで次の位置に行く方式はデスピリアを思い出す。
多くの作品が本作にインスパイアされたに違いない。

気持ち悪すぎて気持ち良い:【デスピリア】



イベント時は主人公、ローラを映画風のカメラワークで映す。
このへんが「インタラクティブ・シネマ」たる所以。


初代バイオハザードっぽい雰囲気。発売日は本作が先。
本を差し込むと本棚が動いて隠し扉が出現。謎解きの手順もどことなく似てる。トゲ壁など見たことあるトラップも多数。
銀、金の鍵、ハンドル(六角クランク)にも見覚えが。

初代バイオ:【バイオハザード】


■あらすじ
1997年、LAのダウンタウンの病院で院長のリクター・ハリスが患者や職員を射殺して立てこもる事件がおきた。
リクターの娘、ローラ・ハリスは父親を説得するため単身病院に乗り込む。
しかし異次元空間のような物に引きずり込まれて謎の古城に迷い込んでしまう。そこで明かされるローラの閉ざされた記憶。
果たしてローラは父親のもとへたどり着き、説得することが出来るのだろうか・・・。


「Dの食卓」のDとは何を意味するのか。
Dark.Danger.Dead.Dream.Death.Dad. Dracu・・・
オープニングでいきなりコウモリが出て来る時点で察し。

父親の精神世界からの脱出を目指して探索を進めるが、
真の目的は「玉虫」を集めてローラの母親に関する閉ざされた記憶を解放し、真エンディングに辿り着くこと。


取説を読むと、
120%楽しむためには「部屋を真っ暗にして大音量でガールフレンドと一緒に、できればローラのコスプレ推奨。」とのこと。
てか画面が暗すぎて周りを暗くしないとまともにプレイできない。
コスプレとガールフレンドが用意できなかったのが残念。

パッケージにはメッセージつきのCGポートレートが6枚封入されている。

(painより)
このような瞬間的恐怖の演出に
登場するモノは特に、細部にこだわった
作り込みがされています。
ディティールの細やかさがあって
初めて、恐怖の演出が出来ると思うんです。
(fearより)
この鎧との戦闘シーンは、本作品中
一番、演出に神経を使いましたね。
迫力も必要なんだけど、熱くなくちゃいけない
どこか、「冷たさ」を出さなければという
狙いが、映像に良く出ていると思います。

自画自賛で少々気持ち悪い。

PSで「Dの食卓 コンプリートグラフィックス」が発売されてる。何がコンプリートなのか不明。
現在、Steam版が発売中。なぜか日本語は無し。

 

斬新なシステム

時間制限(リアル2時間)

後述する操作性もあり、初見では理不尽にタイムオーバーになる。
謎解きはなんの脈絡も無いパズル的なもの。変化もないので2回目からは完全に作業。
行ける場所も調べる物も少ない。さっさとやれば30分ぐらいでクリアできる。

現実の5分で1時間経過:【シェンムー 一章 横須賀】

セーブ機能がない

「このゲームにはセーブ機能はついていません」(取説より)
ヒントが表示されるコンパクトは、一回使用するたびにヒビが入り最後は砕け散る。
毎回新しいヒントを得ることができるので、プレイするたび先に進めるというリプレイ性がある。

エンディングが最後の最後で分岐。両方見るには最初からやり直す必要がある。

シネマティックな操作性

移動・振り向きが遅すぎ。1回の移動に10秒前後かかる。
まあ実際こんな状況に陥ったらこれぐらいの速度になるだろうけど。

移動ルートが限られているため、常に「なんでそっち行くねん」状態。
横押しただけで180℃グルンと回っちゃったり、移動中に勝手に旋回して逆向いちゃったり。

引き出し開けるのも一苦労。前に進む→Aでチェックの二段階。

 

いざ親父の精神世界へ

前半


水面みたいな場所からモワモワーっと異次元へ放り出されて行動開始。
当時はムービー終わりからそのまま操作できるっていう衝撃があったんだろう。


トラップの基本は骸骨とトゲ。


「ジャーン!」
鍵で扉を開けるとまた骸骨。入るたびにSE流すのやめんかい。
このゲーム、音量でビビらせにくる。


ヒント通り棚を開けるとなぜかハンドル(6角クランク)出現。精神世界だからなんでもアリ。
タルの栓を締めたらトゲが引っ込んだ。脈絡無さすぎて笑う。


単純に目押しが難しい。番号知ってるのに。


丸く磨かれた「コスタリカの石球」みたいなのが転がってきた。
無表情で逃げて前半パートは早くも終了。

後半


いかにも怪しい石膏像、絵、暖炉。だが何も無い。


エレベーターはノーヒント
ここは何がどうなってるのかまったく分からない。
心が折れたので詰まったら攻略を見ることにした。
今の自分にはこのゲームと2時間向き合う精神力は無い。


入力できてるはずだけどな!
今でいうQTEの判定がシビア。チョン押しがコツみたい。

元祖QTE:【シェンムー 一章 横須賀】
QTE地獄:【バイオハザード6】


銀騎士に斬られて5mぐらい下へ落とされるが、何事もなかったように再挑戦。
ローラどんだけタフやねん。


7回ゴロゴローとハンドルを回して庭へ。3回目ぐらいで眠くなってきた。
剣ぶっ刺して星の色を確認。沢山色がある中でわざわざ紛らわしい緑と水色ってのがまた。

また10回ゴロゴローで宝箱へ。回転数を指定させてほしい。


頻繁に現れる親父。
ん、ん?今ドラキュラって言っちゃたよね?


ついに父親のもとにたどり着いた。
「全てを聴いたらすぐに帰れ」と言われるが、そうもいかない。
丁寧に説明してくれるけど口の動きと声が合ってない。


おや、様子が・・・


のわーキモすぎる!!!
こんなキモい表現があったとは。

暴走した父親に近づいたらバッドエンド、撃ったらベストエンド。


この事件、結局なんだったんだろう。
真実を知ったところで何も解決してないじゃないか。


スタッフロールが開発スタッフの写真でちょっと引く。
なぜかロック調BGM。ゲームの雰囲気と全然合ってない。
ちなみにバッドエンドは暗転でクチャクチャ音。後味悪っ。

 

おわりに


本作は「インタラクティヴ・シネマ」
目指したのは「映画のような体験」そのものであり、ムービーとゲームが交互に挟み込まれる、いわゆる「ムービーゲー」ではない。

だから「ゲーム」としてプレイして、あーだこーだ文句を言うのはそもそもズレているのかもしれない。

ということを踏まえた上で、
じゃあシネマとして面白かったかと言われると全く面白くない。
リアルタイムでプレイした人しかわからない何かがあるんだろう。

やっぱりゲームは面白くてナンボだと思うんだよなー。
こんなの1人だからかろうじてクリアできたけど、カップルでやったら開始10分で「じゃあ私マベツムしとくから何かあったら呼んでねー」って言われそう。

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