ヤギゲームブログ

30代自称在宅イラストレーター男がちょっと深掘りして紹介する最新ゲーム&思い出のレトロゲーム

「ぼくたちは水爆実験に使われた」 (文春文庫)を読んで思ったこと

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こんにちは、ヤギです。
現在はフリーランスの在宅イラストレーターとして仕事しています。

わりとストレスフリーな生活ですが、5年前はブルーカラーの派遣労働で消耗していました。

本記事はその頃の読書メモです。
内容は恨みつらみ全快。同じような状況で消耗している方は共感できる話だと思います。

フリーランスになった現在の僕は、考え方がだいぶ変わりました。
記事の結論は「受け入れる」で締めていますが、現在の考えは「拒絶して逃げる」です。



「ぼくたちは水爆実験に使われた」を読んで思ったこと

僕の仕事

ここ数ヶ月ほどある仕事をやっているが、これが非常に退屈。

1日10時間働いているけど、本当に必要な仕事の時間を合計すると30分程度。
それ以外の時間は、壊れてもいないのにどーでもいい外装を点検して時間を潰している。

「何もしないより仕事をしてる方が勤務時間が早くすぎる」という理由で、どうせすぐ汚れる部分を何時間もかけて清掃しているような状態。

そして「ああ今日も仕事した」とみんな満足げな顔で仕事が終わる。

 

慣れた人はスマホで動画見たりしちゃってるが、ゲームをしたり本を読むのはダメ。仕事をしていないのは同じだけど、体裁は取り繕う必要がある。
ネットサーフィンは仕事っぽい要素があるからOKということである。

 

体裁といえば安全講習も毎日やるが、実際は誰もその通りにしていない。
粉塵や危険ガスがあってもマスクをしない。危険物を素手で取り扱う人もいる。

僕は健康に気を遣うからマスクをする(当たり前)。
しかしマスクをすると神経質だと言われ、あげくのはてには「そんなに長生きしたいのか」と罵られる。

一方、仕事前にホワイトボードで「カッターを使うときは刃先に注意して指を近づけない」「熱い部分には触れない」というような幼稚園児レベルの安全確認を真面目にやっている。

いや、そんなことよりまずマスクだろ。

 

こんな仕事でも日給1万以上。
この仕事場は人類が見つけたユートピアなのか、はたまた「賽の河原」的な拷問なのか。

前者のように思える人もいるだろうが、僕にとっては明らかに後者だ。

アウシュビッツなどで行われていた「地面を掘らせて埋めさせる」という無意味な単純労働の拷問と変わらないじゃないか。

 

日に日に苦痛を感じ、頭がボーっとして過去の嫌な出来事が走馬灯のように蘇るようになった。これはヤバい領域の一歩手間なのでは。

このように職場に疑問を感じ、なんてしんどい仕事なんだと思っていたとき本書に出会った。

 

もっとバカ

本書を読めば、本来人間なんて無駄と過ちを繰り返すバカな生き物だということがわかる。

今の仕事もバカだが、人間のバカさ加減はそんなもんじゃない。

 

最先端科学、国家の威信をかけた大プロジェクトである水爆実験。

にもかかわらず島の名前を間違えて莫大な金をかけた爆発が無駄になり、兵士も無駄に被爆。

兵士にはゴーグルが支給されておらず、背後で爆発するから振り向くなと言われているのに手違いで前方で爆発しちゃって全員失明の危機。

死の灰が降り注ぐときは「窓を閉めろ」と警告されるが、その窓が海水のしぶきでサビついており閉まらない。潤滑剤の支給を訴えても却下。

警告だけで実が伴っていないのは自分の仕事と共通している。

 

そもそも何のために兵士を立たせてるのかが謎であり、人体実験以外の意味を見出せない。
そんなことは全員がわかっていながら、認めればとても平静を保っていられないので気づかないフリをしている。

自分の仕事が無意味なことに気づかないふりをしている点もそっくりだ。

 

大国同士が国家予算の大部分を使って2000発自国に爆弾落として不況だの何だのって人類は本当に何をやっているんだろう。

今の仕事は全体では1万人以上が関わっていて、細分化された上に複数業者が入っている。
人が集まれば集まるほど無駄が増えてバカになる。これは真理だ。

 

受け入れる

今の仕事のように無駄を繰り返すのは特別なことではなく、仕事というのはそういうもので、世の中の大半は無駄でできているのかもしれない。

直筆で修正不可な履歴書、何の意味があるのかわからない判子、敬語を正しく使うとやたら長くなるメール、誰にも読まれない大量の書類、意思疎通の手間、通勤時間、
ブランド品、車、家、タバコ、酒、外食…

全くバカげてる。バカげてるのが社会。
バカになれるのが立派な社会人だ。

 

こう考えて仕事に対する期待値を下げることで、任天堂やカプコンに就職した同期や、恵まれた環境で一日中イラストを描いて腕を上げつつ報酬を得ている後輩を忘れることができる。

そう「上を見るな下を見ろ」である。
水爆は僕に大事なことを教えてくれた。

 

おわりに

途中までは良いのですが、結論が急カーブでねじ曲がっていますね(笑)

当時は「ここで働く以外に選択肢が無い」と思っていたので、ねじ曲がった結論になるのも仕方ないです。

今の時代、稼ぐ方法は色々あります。っていうかあるみたいです。僕も今探っているところ。

積極的に情報収集して情弱から抜け出せば、不満な状況を「受け入れる」のではなく「拒絶して逃げる」選択肢が見えてくるはず。

 

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