もくじ
- 1 自己啓発
- 1.1 原体験ドリブン 人生の答えの9割がここにある!
- 1.2 1%の努力
- 1.3 頭に来てもアホとは戦うな!
- 1.4 メンタルの強化書
- 1.5 革命のファンファーレ 現代のお金と広告
- 1.6 世界一のプロゲーマーがやっている 努力2.0
- 1.7 知ってるつもり――無知の科学
- 1.8 まず、バカになろう
- 1.9 君たちはどう生きるか
- 1.10 人生が大きく変わる! 時空の超え方
- 1.11 時間革命 1秒もムダに生きるな
- 1.12 捨て本
- 1.13 パズるの法則~奇跡は常に2人以上
- 1.14 ストレスに動じない“最強の心”が手に入る セルフ・コンパッション
- 1.15 「人見知り」として生きていくと決めたら読む本
- 1.16 反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」
- 1.17 続けない働き方。: キミを解き放つ、たったひとつの方法
- 2 哲学
- 3 心理学
自己啓発
原体験ドリブン 人生の答えの9割がここにある!
▼紹介
行動と原体験と結びつけて、成功と幸せに直行する方法を解説する本。
▼メモ
方向性がブレブレになると成功しない。
ブレブレになるのは原体験を忘れているから。
動機のレベルは4つある。それは、
・ファッション
・テンション
・モチベーション
・ミッション
下にいくほど強い。
原体験と紐付ければモチベ・ミッションまで落とし込める。
落とし込めたら「なぜそれやっているのか」などの質問にすべて答えられるようになり、迷いが無くなる。
よってビジネスで成功するだけでなく、自分の本心と近いから幸せになれる。
原体験を掘り下げる方法は2つ。
1人でやる方法「原体験ジャーニー」と、2人でやる方法。
(僕は1人でやる方法だけ読んだ)
■「原体験ジャーニー」のやり方
①紙とペンを用意
②5項目を書く
・今していること
・時間を忘れてできること
・好きな言葉
・したくないこと
・将来したいこと
③それぞれの項目を、別(メタ)の自分が質問するイメージで「なぜ5回」により掘り下げていく。
・ゴールは意識・無意識が曖昧な3才。
・腹落ち感が出るまで何度もやる。
・特に「~したいのにできなかった」みたいな怒りに注目。エネルギーになる。
④キーワードを抽出し、ストーリー化して行動に紐付け、実生活を寄せていく。
■僕の場合
・絵を描くようになったのは、親父が描いたダンプの絵に憧れたのがきっかけだったような気がする。
・内気でドッジボールの集まりとかに入れずハミってたから、一人で楽しむ趣味として絵を描いていた気もする。
・絵を描く以前はレゴブロックで遊ぶのが好きだった。
・同級生のドラゴンボール絵が鬼上手くて嫉妬した。
上記のような体験から掘り下げていくというわけ。
この先は人に見せるものじゃないので省略。
▼感想
確かに、好きでやっているつもりが気がつくとズレていることってありますよね。
僕は大学からズレっぱなしな気がします。単純に具象画が上手くなりたかったのに、なんで抽象画描いてんだと。
元々のモチベ・ミッションに戻したいので、ヒマなときにじっくり原体験を掘り下げてみます。
本書に難癖をつけると、著者の体験談が失敗エピソードからいきなりスタートアップ会社立ち上げ移るのが気になりました。
そこは「原体験ドリブンで成功した→みんなに広めよう」ってフェーズが必要じゃないかと。
あと前田裕二さんの話を聞くと、やっぱり原体験から人並み外れていると思ってしまう。小学生で路上ミュージシャンって。
結果は環境・才能で決まると言う、下に書いたひろゆきさんの著書「1%の努力」を思い出しました。
1%の努力
▼メモ
■努力をしない
大半の結果は、ほぼ環境・遺伝で決まる。
例えば、
・世界を白人が支配しているのは地理的な理由。白人が優秀なわけではない。
・超裕福層は600年前から裕福。
・東大生の家庭は9割が年収950万円以上。450万以下は1割。
さらに学力は6割が遺伝。
つまり努力と結果の因果関係は薄い。
稀に努力で成功する人もいるが、それは「努力の才能」があっただけ。
手ぶらで一週間放浪の旅に出て、綺麗な状態で帰ってこれるなら努力すればいい。
努力とはそういうもの。
仮想通過で稼いだことに努力なんてない。たまたま当たっただけ。
しかし成功者は「たまたま」と言うと受けが悪いから努力のおかげだと言う。
それに騙されると金儲けの犠牲になる。
受験に落ちるのも、ダイエットに失敗するのも意思が弱いからと言われる。
しかし実際のところは環境・才能で決まるから、自由意思の力なんてたかが知れてる。
努力の問題だと思うと環境が支配する構造から出られない。やり方を変えなくなる弊害もある。
結果、因果関係を間違えて人生を無駄に浪費する。
だから、やるべきは努力ではなく選択。
自分の感覚を頼りにする。
例えば、銀行が危ないことは肌感覚でわかる。
競争の無い場所に張る。そういう場所を選ぶ。
だから選択肢は調べまくる。これが1%の努力。
■働かないアリになる
世の中は高校生レベルで動いている。ほぼアホ。ロクなもんじゃない。
だからダラダラと過ごせばいい。
テキトーにやりたいことをやる、余生のように生きる。「働かないアリ」になる。
そのために「どうやって限界までサボれるか」を考える。
2時間かかることを1時間に、それを30分にする方法を考え続ける。
■優先順位をつける
優先順位をつけて他を捨てる。
「1年にやりたいことを25個上げる→そのうち3ヶ月でやりたいことを5個選ぶ→残り20個を捨てる」(ウォーレンバフェット)
例:壺と大きな岩
今やるべきことは「修復可能かどうか」で判断。可能なら後回し。
=明日できることは今日やらない。
▼感想
僕も自由な生活のために色々なことを捨ててきたなと、「1%の努力」を実践してることを確認できました。
冗談はさておき、本書を読むと「良い話を聞いたな~」と思うけどふと気づく。
これはひろゆき氏の立場だから言えることなんだと。
そこらのこじらせた奴や僕が言っても誰にも響かない。
つまり本書を読んでいるときも「成功者の言うことは正しい」的な発想に陥っている。
これに陥ると努力の犠牲になるとひろゆき氏は言っているわけです。
だから「この人、面白いこといってるなー」ぐらいの気持ちで読むのが良いのでしょう。
頭に来てもアホとは戦うな!
頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法
朝日新聞出版 (2014-07-08)
売り上げランキング: 2,949
▼紹介
アホに出会っても負の感情にとらわれず、合気道でアホを利用する方法を解説。
70万部突破の大ヒットらしい。
▼メモ
■アホとは戦うな
本書は「非戦の書」。
デキる人は空手ではなく合気道。
アホと戦っても得るものはないから戦うだけムダ。
自分の人生を生きろ。
エネルギー、時間は有限資産だからムダ使いするな。
デキる人は可処分時間に限りがあることを知っている。
「外国人ははっきり意見を言う」方ばかり注目しがちだが、それは柔軟だからできる。
アメリカではAmazonレビュが実名。海外ではディベートを教育される。議論に慣れている。
日本では議論が人格否定と思われがち。だから匿名文化。
また、日本人はサンクコストの概念が薄い。
逆にサンクコストバイアスで「ここまでやったんだから」と戦いを続けてしまい、割りきるのが下手。
戦うべき相手とは戦うのもアリ。
戦うべき相手=絡んで得るものがある、アップサイドがある、アホじゃない人
どう絡んでも損しかないなら戦うな。
でもリスクがないなら経験のために、試しに戦ってみてもいい。意味ないことわかるから。
■アホと戦ってしまう人の特徴
・正義感が強い
「正義がいつも勝つ」と思っていいのは学生まで。世の中そんなに甘くない。
正義の範囲が広がると、組織の正義も背負うから「責任感が強い」になる。
矢面に立ってくれるから組織にとっては便利な人になるかもしれないけど、本人は消耗するだけ。
・プライドが高い
プライドが高い=他者の目、評価を気にしている。
他者ではなく自分を主役にしろ。プライドは必要ない。
プライドが高いと損なことがわかっている人は腰が低い。
困ってなくても困った顔をする。弱みを見せて他人を利用するのが上手い。
「生意気で元気がいい」は上司の度量アピール。本心では全員に嫌われるから損する。
成功体験で変なプライドを持つ、調子に乗ると自分を見失う。
著書は議員になって「先生」とか言われて自分を見失った。
田中マー君は過度に上げても落とされても自分を見失わない。それが凄い。
・おせっかい
善意には客観性がない。自覚がないから止まらない。
■自分のために利用する
戦って打ち負かすのではなく利用する。メンツより実利をとれ。
自分の人生の主役は自分だから、妬みそねみより「どう利用できるか」だけ考える。
どんなキツい相手でも利用できる可能性はある。
苦手な相手ほど研究対象として客観的に見る。観察する。
コツ)
・すぐに反応しない
・幽体離脱
・単純接触効果:触れ合う回数を増やす
■他人の気持ちを考える
本当に頭がいい人=他人の気持ちを考えられる人。
これができないとどんなハイスペックなエリートでも挫折する。
自分の数字しか気にしてないのは相手に伝わる。
数字だけが評価されるビジネスだからこそ、まず相手の気持ちを考える遠回りが必須。
コツ)
経験から法則を見つけ、相手の背景を読む。
仮説を立てて、検証しつつ経験値を溜める。
■その他
・本当にデキる人はマーケティング以外でSNSを使わない。
本物の情報は共有すると損だから。
・なぜあいつだけ評価されるのか?
陰でめっちゃ取り入る努力してる
▼感想
「バカとつき合うな」の次に読んだのが本書「アホとは戦うな!」です。
バカとかアホとか、「~するな」とか、なんだか息苦しくなってきました。
本書を「バカとつき合うな」と比較すると違いがあります。
本書はバカともつき合って利用している。
これは新しい価値観を提案するホリエモンと、「今どうするか」を話す本書の立ち位置の違いだと思います。
著者は社員だったり国会議員なので相手を選べない、バカと付き合わざるを得ない。だからバカを利用する。
ホリエモンはそんなの面倒だから最初から「バカとつき合うな」になるわけだ。
2冊を合わせて考えると
「バカ・アホとはなるべく付き合わない。仕方なく付き合うときは合気道で利用する」
って感じかな。
メンタルの強化書
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) (2020-01-31)
売り上げランキング: 578
▼紹介
「知の巨人」佐藤優が、心を守る仕組み、しなやかな生き方を提案。
正直、最初から難癖つけるつもりで読んでます。
▼メモ
■病まない方がおかしい
メンタルがやられて当然の社会。
不安・孤独は資本主義の病気。
マスコミは「ラベリング」をする。
負け組を作ることで勝ち組を作るため。
ホームレスや引きこもりなどの疎外者はラベリングにより疎外させられている。
「一人で誰にも迷惑かけずに死ね」「引きこもりは犯罪者の温床」みたいな暴論になる。
下の人間はこうして疎外されるのが怖いからどんな悪条件でも働く。そして勝ち組は儲かる。
この先、日本は下り坂なので、より勝ち組特化社会になる。
こんな社会では、「さんかく」が出世する。
・義理をかく
・情をかく
・恥かく
つまり下品な奴が生き残る。
良いポジションを取りたい人は「前のめり」(=意識高い系)になる。
これはむしろ思考停止。カモにされる。
教養すらポジを取るのに必要と脅される。教養が脅しの道具にされている。
教養とは「立ち止まる力」である。ポジを取るのに使うものではない。
SNSで24時間、狂った社会や会社、他人とつながってしまう。いいねがつかないと落ち込む。気が休まらない。
こんな現代では、本書を手に取ったような善良な人は病んで当然。引きこもりの感性が自然。
だから「土俵にあがらない」ことを考えた方がいい。
■自己責任論=責任転嫁論
自助努力と自己責任は別物。
自由の下で行動した結果があるだけ。その責任を問われるのはおかしい。
努力は自分で自由にするもの。他人が強制する筋合いはない。
つまり自己責任論は「俺じゃない、努力しないお前が悪い」という権力者の責任転嫁。
キリスト教では、人間は責任を負わせるに値しない愚かな存在だと言っている。
つまり責任をとれると考えるのが傲慢。
■しなやかに生きるために
「前のめり」の生き方で不安を抱えたままでは、たとえどんなに稼いでも幸せにはなれない。
強いだけでは折れてしまう。柔らかいしなやかさを持とう。
そのために内・外を変えていく。
自分の内面を強くする。環境を変える。
・テキトーに考える
先延ばしにできるなら今やらなくてもいい
・地元や仲間の集まりのようなコミュニティの力を頼る
会社はコミュニティにならない。
会社などの集団は本来「助け合い」のために作られたのに、いつしか組織内でも「奪い合う」になっている。本末転倒。
・宗教により人間的側面を補う
・金は銀行に預けず国に預けて大きな政府を作る
今の社会保障を維持するために消費税20~25%は当然。
▼メモ
既に社会からはみって、パニック障害まで持っている僕としては「ええ、やってます」という感じでした。
なので大筋はわかるけど、読めば読むほど「助け合い、コミューン、大きな政府、社会主義」へ話が寄っていくので萎えます。
結局のところ、資本主義批判・社会主義賛美がしたいのかなと思ってしまう。
中でも消費税20~25%は明らかにおかしい。
日本とはまるで状況が違うデンマークを例えに出してくるあたり、印象操作が見え見えです。
・ヨーロッパ圏の消費税率が高いのは、人の移動が自由なので所得税を取りにくいから。島国の日本とは状況が真逆
・デンマークの1人あたりGDPは日本の6倍なのでそもそも裕福。消費税25%でも痛くない
・デンマークの電力消費量は四国と同等。スケールが違う
この3点だけで比較対象としては致命的だと思います。
なのに「デンマークは25%だ。日本もそこまで上げよう」なんて話になるのはおかしい。
そもそも、消費税を社会保障の目的税みたいに言ってるのがトリックじゃないかと。
消費税は目的税ではないのだから、消費増税=社会保障費確保にはならないでしょうに。
本では下品な人が社会不安を「脅し」に使っていると言うけど、著者も違う角度で社会不安を脅しに使っているのでは?
「自己責任論」の項では、やたら英訳と語源にこだわり、ネチネチと言葉をこねくり回し、長々とややこしい解説が続きます。
どうでもいい知識でマウントとって相手を煙に巻く、いかにもインテリのやり口だなと思いました。
あと、なんでこっち系の方は隙あらば韓国を持ち上げるんだろう。
全然必要ないタイミングで、全然適当ではない例えとして韓国を出してくる。
革命のファンファーレ 現代のお金と広告
幻冬舎 (2017-10-04)
売り上げランキング: 1,015
▼紹介
内容は1年後に出た「新世界」と被る部分が多いです。
本書は「えんとつ町のプペル」の作り方・売り方が具体的に語られているのが特徴的。
正直、僕は西野さんが嫌いです。
反論する気はないのでアンチではないけど、とにかくなんか嫌い。
でも嫌いな人にこそ自分に無いものがある、得るものがあると考えているので著書を読みます。
まず目次が独特。この時点で嫌いだ…
▼メモ
・金=信頼
ネットにより信用を直接でお金に交換できるようになった。
だから大事なのは信頼。信頼を積み上げるために、相手にも自分の気持ちにも嘘はつかない。
「認知」は「人気」は違う。認知に信頼はない。
ベッキーは認知だから仕事が無くなる。西野は人気があるから炎上しても大丈夫。
ディレクターに「信頼関係のないイジり」をされたから収録中に帰った。
それをサンジャポで西川さんに苦言を言われ、また岡村さんにはひな壇の件で苦言を言われた。
でも後ろめたいことはないから誰が相手でも反論できる。
アンチは大切にする。
批判から生まれる議論が最も宣伝になるから。的外れな批判は自然淘汰される。
批判されても最初にオセロの角をとってる状態だから絶対勝てる。
・ネットが作る水平構造
ネットは垂直構造を破壊し、水平構造を作る。
誰でも宣伝できる、つまり実力主義の時代が来た。
多数の発信者(セカンドクリエイター)と力を合せて制作し、広告と違い信用がある「口コミ」の宣伝力を使う。
大きな権力・組織に頼る必要はない。
・お金の奴隷解放宣言
お金の奴隷から解放されるため、プベルは無料公開。
広めるのが目的だから著作権も手放しちゃう。
無料公開すると業界が疲弊するなんて発想は時代遅れ。マネタイズは後でできる。
実力ない奴が食いっぱぐれるようになるだけ。
ネタバレも問題ない。
人は確認作業で動くから。つまり人はネタバレしたものを買う。
特に絵本はその傾向が強い。ビジネス本でも当てはまる。
例:~があるから行く。~が大ヒットしてるから観に行く。
・努力
自分で1万の予約を取り、1万本買う。
その領収書をインスタでアップ→ニュースになる=ノーコストで宣伝
こうやって頭を使い、努力している。
▼感想
「努力量の足りない努力は努力ではない」「努力だ、圧倒的努力」
と王貞治みたいなこと言ってます。
努力努力と言われると萎えるのは僕だけ?
「革命のファンファーレはなっている。君に聞こえるか?」
みたいな上から目線が目立つので腹が立ちます。
言ってることはわかるけどすんなり頭に入らない(笑
でも西野ファンに受けるし、アンチは煮えたぎるし、これが正解なんですよね。実際大ヒットしてる。
無料公開の例としてテレビをあげてるけど、それはちょっと話が違うのでは。
・企業の広告費は商品に乗っかる
・日本の電波法は特殊。テレビ局の電波利用料はたったの30億程度。利益に対してほぼタダみたいなもの。あとNHKは無料じゃない。
こうして揚げ足とってあーだこーだ言ってる僕も、西野さんの宣伝になっているわけです。
いやー西野さん、無敵ですね。
実用性:★★
オススメ度:★★
世界一のプロゲーマーがやっている 努力2.0
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 573
▼紹介
僕が知ってるときどさんと言えば、システマチックに勝ちにこだわるスタイル。
スト4豪鬼の「ときど式」が有名ですね。アルカプでも活躍されていました。
個人的にはキャリバー5発売直後にナイトメア使って大会で勝ち、攻略が進むとすぐヴィオラにキャラ変えてハメ倒してたのが印象的。
しかしそれは努力1.0のときどさん。
今は努力2.0のときどさんに変化しているというのです。
▼メモ
努力1.0は、他人より早く高い精度で答えを見つけ、自分の気持ちすり減らしながら社会的にはっきりしている目標に向かう。
2013年まで努力1.0で色んな格ゲーを平行して攻略し結果を出してきた。
しかし今は攻略情報がすぐ広まるので、攻略で差をつけるのは難しい。
攻略スピードが売りの自分から攻略をとったら平凡なプレイヤーだった。
だから努力2.0にシフトする必要があった。
1.0は心をすり減らす努力。2.0はすり減らさない。
過去の自分より上達していることを楽しみ、自分が本当に価値があると思える目標に向かう。
・とりあえずやる
「インプット→アウトプット→フィードバック」のサイクルを早く回す
負けてフィードバック得ることに慣れる。若手はプライド高いからなかなかできない
・やりたくないことはやらない
アウトソーシング:トレーナーに任せる
・自分を変えるのは無理だから環境を変える
家にベットだけ置く→他やらなくなる
掃除が面倒→小さい家に住む
▼感想
ゲームは野球やサッカーといったスポーツのようにフェジカルに差がない。情報が瞬時に広まる今では攻略にも差がつかない。
じゃあどこで差をつけるんだって話。
究極的にはゲームと日々の上達を楽しむ努力2.0が勝つってことでしょうか。
そもそも、プロは競技の楽しさを広めるのが仕事だから勝ち負けはプレイの結果にすぎないともいえます。
僕が思ったのは、努力1.0をやりきったから2.0があるんだなってこと。
1.0も若いうちは必要だと思います。
若いときは劣等感や悔しさを糧にして集中力を出せる。
1.0で精神すり減らしながらガムシャラにやる。そういう時期もたぶん必要。
ときどさんも、マルチでも勝てるうちに勝って結果を出して有名になり今があるわけで。努力1.0も間違ってはいないんですよね。
ウメハラさんも1.0でやってた時期はあるはず。それが他人より早かったというだけ。
でも努力1.0は短期集中型。長く続けると消耗する。
特に30歳超えたらキツいです。
僕も10代の頃は劣等感や悔しさといった負のエネルギーだけで動けたけど、今はムリです。
開き直って何も感じなくなっちゃった(笑
今後は僕も努力2.0で積み重ねます。
実用性:★★
オススメ度:★★★
知ってるつもり――無知の科学
早川書房
売り上げランキング: 42,197
▼紹介
帯が箕輪さんの本みたいになってるのが笑う。
「無知の知」が大事だとよくいうけど、本書を読めばその意味がわかります。
▼メモ
■知ってるつもり
人間の記憶容量は多くて10GB。たかが知れてる。
完璧に記憶できない、記憶が曖昧なのは進化の証。
なぜなら思考力とは、本質的な情報を抜き出す力。
生活に必要十分な因果関係を理解する能力。
この能力が高いほど様々な状況に初見で対応できる。これが「知的」といわれる。
完璧な記憶力はその邪魔になる。
私達は生活に必要十分なことを「知ってるつもり」で生きているが、通用する範囲外には無力。だから詐欺に引っかかるし、マジックに驚く。
優秀な物理学者でも考えられないミスをする。
例えばファスナーやトイレの仕組み、素材は?形は?何もわからない。
実際、分子レベルでは無限に複雑な現象が起きてるからわからないのは当然である。
能力低い人ほど自分を過大評価する。わかっていないことを自覚していない。
■知は集団のもの
どんな天才の偉業も、歴史的に十分に技術・議論が尽くされ準備ができた上でちょいと背中を押したにすぎない。
それを単純化したいから一人の手柄として伝えているだけ。
つまり知は集団のもの。
未だに知能は定義できていない。IQは成功する人を予測できない。
個人の情報量の差はたいした問題ではない。
成功するのは自分の知っていること・知らないことを切り分け、自分を集団のパズルに組み込み、全体に貢献できる人間。
「知らないこと」を自覚できる集団に入るべき。
集団にはIQ高い人を集める必要はない。色んな人がいた方がいい。
教育でも共同学習が有効。
▼感想
僕もイラストの練習で、写真や絵を記憶で再現しようとすると何も描けなくて落胆します。「いったい何を見ていたんだ俺はっ!」って感じ。見ているようで何も見ていないんですよね。
知は集団のパズルによるものだから、1人が何でもわかるエリートじゃなくていい。
優秀なリーダーはパズルを上手く配置する人。これが帯にデカデカと写ってる箕輪さん。
読んだ当時、ピンとこなかった本「パズるの法則」の意味がわかった気がします。
実用性:★
オススメ度:★★★★
まず、バカになろう
▼紹介
本当にバカみたいな表紙。
手に取ることに抵抗感さえあるイラスト。
しかし、このイラストみたいになった方が良いというのです。
「常識とは十八歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう。」
まずアインシュタインの名言を引用。
見出しの見開きでは、常識的な考え方を右に、対してバカな考え方が左に書いてあります。
簡単にいうと、常識の逆をいけばバカになれる。バカになったら道が開けるかもしれないって話。
▼メモ
・オリジナリティはいらない。
良いと思った、感性触れたものを片っ端からパクれ。その組み合わせがオリジナリティ。
・「幸福・自由」と「金・時間」は関係ない
「幸福・自由」は感じるものだから、まずセンサーの感度を上げる。
現在に満ち足りた感謝と、未来へのワクワク感があれば良い。
日本ならどんなに失敗しても死ぬことはない。家族もバイトして食わせればいい。
・成長とは新しいものを追加することではない。余計なものを捨てて脱力していくこと。
結果、スピードが上がる、パワフルになる。
・来世に向けて今回の人生で限界までやろうってイメージ
今回のゲームやりきったら次はもっと面白いゲームができる。
・情報は収集するものではない
情報格差は発信力の差。発信すればフィードバックで自然と集まる、それを共有すればまた集まる。
・人間関係の心のモヤモヤは火事みたいなもの
時間を置くほど燃え広がるからその日のうちに、一刻も早く消化する。
▼感想
今の自分にスッとハマる内容でした。
僕は最近、収入が危険ラインを突破し、貯金が減ってヘコんでたんです。
金もないのに何が成長だ幸せだと。
ブログを書くのは楽しいけどそんなことやってる場合かと。
本書を読んで元気が出ました。
やっぱり好きなことはやろう。お金にならなくてもやろう。
実用性:★★
オススメ度:★★★
君たちはどう生きるか
なんか人気みたいなので読みました。
本書は、コペル君が学校のイジメに対してどう対応するかという日常だけで話が展開します。
コペル君みたいな悔しい経験は誰にでもある。
やってしまったことは責めない、受け止め方が問題。
それを掘り下げていくことで、実生活のリアリティを絡めながらナポレオン、ニュートン、コペルニクスなど偉人・歴史を学んでいく物語。
日常にこそ大事な気づき・学びがある、ってことに気づきます。
学ぶとはこういうことなんだなと。
どう生きるかを考える。そのように生きるために必要だから学ぶ。
学ぶことは飯を食う・寝ると同じ感覚なんだなと。
やりたいようにできたら誰も苦労しない。
だから学ばないと「そういうものだ」と割り切って、大人になるにつれ色んなことを諦める。
学び続けることは、生きることを諦めないということ。
そういうメッセージだと思いました。
僕にはコペル君みたいな思考の積み重ねがないですね。
考えては忘れてまた思い出すの繰り返しで、精神のレベルが上がるどころか徐々に下降してる気が。
過去は忘れたい。だからなるべく考えないようにしてる。
直視するとやってられない。特に大学以前は思い出したくない。
でも、過去の経験に向き合って、自分なりの答え・信念を積み上げていくのが大事なのかなと。
その土台なしに知識を積み上げても立派にはならない。
「僕も過去の自分に背中を押してもらおう。押してくれる情けない自分なら沢山いる」と思いました。
やっぱり、一緒に歩き導いてくれるおじさんみたいな大人との出会いが幸運ですよね。
みんながそういう人に出会えるわけじゃないから、本を読んで間接的に出会うわけだ。
で、僕の「君たちはどう生きるか」の答えですが、
「消費者と生産者に優劣があると思わないからテキトーに生きる。楽しく生きる」
本書から何も学んでない(笑
実用性:★★
オススメ度:★★
人生が大きく変わる! 時空の超え方
一章まで真面目に読んでたけど、途中から何言ってんのかわからなくなってきた。
偶然や因果関係を全部ひっくるめて時空移動と言い換えてるだけじゃないかと。
量子論を知ってれば意味はわかるけど「だから何?」と思ってしまう。
要するに認知療法の一種かな?
実用性:★
オススメ度:★
時間革命 1秒もムダに生きるな
朝日新聞出版 (2019-09-20)
売り上げランキング: 654
全ては無常だから、常に移り変わる現在の面白いことに没頭する。
その信念が普通の強さじゃない。
だからシンプルな目的が持てる。そこに全力のスピードを投入できる。
要するに子供の感性そのもの。
ホリエモンの時間感覚をかいま見た気がした。
その信念とは、国も家族も投げ捨てる覚悟。
実行すれば常人にはキツい犠牲を強いられる。
そんな反感を買っても信念が揺らがないか僕は自信ない。てかさっそく揺らいでる。
なぜなら、本書に影響されて「俺は自分の時間を生きることが何より大事だ」と彼女に言ったらバリクソ不機嫌になって2週間たっても機嫌を直してくれない。
ホリエモン本は劇薬注意!
実用性:★★
オススメ度:★★★
捨て本
半生が時系列で語られており、ホリエモン本の中でも共感を持って読みやすい一冊。
意外や意外、ホリエモンは人並みに所有欲があったのだとか。
しかし有罪→刑務所収監により強制的に断捨離されて覚醒。
やはり転んでもただでは起きない方ですね。全部自分のプラスに変えてしまう。
僕なんかから見ると、東大卒業という肩書きを捨てた時点でホリエモンは人並みの感覚ではないと思います。
僕なら東大卒の肩書きは所有したいですよ。
あと結婚生活についても語られていますが、これがロクなもんじゃない(笑
結婚なんて田んぼを守るための制度であり、現代においては不要と言い切ってます。
考え方を一言でいうと「諸行無常」。
きっとホリエモンには現実世界が「無限にアップデートされる神ゲー」のように見えているんでしょうね。
だから余計なモノは全部捨ててゲームに没頭したい。そんな感じなのかなと。
僕も昔から子供や家はいらない思ってるし、出かけるときは手ぶら。
でも「家は必要だよ」「それは変だよ」とか周りに言われるとやっぱり揺らぐんですよね。
若いときは良いけど歳をとるほど色々背負わされ、ミニマリストを完遂するのが難しくなってくる。
捨てるのは簡単なようで難しいです。
実用性:★
オススメ度:★★★
パズるの法則~奇跡は常に2人以上
売り上げランキング: 12,685
▼紹介
抽象的すぎて正直ピンとこなかったけど、魅力的な文章なのでつい読んでしまいました。
▼メモ
個人はパズルの一部であり、形がハマる場所がある。
ハマればパズル全体が上手くつながる。これが奇跡。
本当の自分が既に完成形、世界に必要なピース。
存在する意味がある。
▼感想
僕みたいな、自分の好きなようにテキトーに生きてる人間にはまだ早い内容だったかも。
でも「自分がしっくりくる場所が必ずある」といわれたら、何だか気が楽になりますね。
ヘコんだとき、生き方に迷ったときにまた読む機会があるのかも。
それが「奇跡」ってことなんでしょう、たぶん。
実用性:★
オススメ度:★
ストレスに動じない“最強の心”が手に入る セルフ・コンパッション
ストレスに動じない“最強の心”が手に入る セルフ・コンパッション
大和出版
売り上げランキング: 202,560
▼メモ
セルフ・コンパッションとは「自分への思いやり」。
人の心は「脅威・動因・充足」の3つで成り立っている。
脅威:危機回避の本能。一番強い
動因:楽しくてドーパミンが出る。ゲームとか
充足:落ち着く。冷静
色でいえば「レッド・ブルー・グリーン」
現代社会は脅威・動因ばかり追求され、充足が圧倒的に弱い。
現代人は1日うち80%はネガティブなことを考えている。
しかし、社会も充足が生産性に影響すると気づき始めた。
自分の気持ちを隠さず、他人に包み隠さず相談できる職場は生産性が高まる。
さらに人生100年時代で仕事が人生を占める割合が増えている。
だから今、セルフ・コンパッションが注目されている。
他者の評価を頼りにする人はセルフコンパッションが低い。
▼感想
8割ぐらいは典型的なコピーライティングでメリットを書いて、実践編はあっさり。
「後はあなた次第」ってスタンス。
個人で実践する気にはならないでしょう。
姿勢とか呼吸とか、やっても続かない。ムリムリ。
これ系の本はいつもこんな感じです。
でも書いてることに嘘はないだろうし、これが本という媒体の限界なのかもしれません。
まあ、概念だけはなんとなくわかりました。
自分の客観視が重要なポイント。
その対策であるセルフライティングは自然にやってると思いました。
例えば、ゲームの記事を書くときはゲームしながら「何を感じ何を考えたか。それは正しいのか」と自分と対話している。
「書く」行為は自分を客観視するトレーニングになっている実感があります。
実用性:★
オススメ度:★★
「人見知り」として生きていくと決めたら読む本
すばる舎 (2019-11-19)
売り上げランキング: 13,789
▼紹介
人見知りには良いことしかないじゃないか!
と思える一冊。
▼メモ
人見知りは決してマイナスではない。
人前に出るときは不安なので人一倍努力して準備する。だから差がつく。
人見知りで成功している営業マンもいる。
ビジネスや創作で成功者といわれる人は人見知り=内向型が多い。
内向型の方が知能が高いというデータもある。
人見知りとして生きる、と決めれば孤独を楽しめる。
自分を高める時間が増え、同調圧力から解放されて幸せになれる。
孤独を楽しめれば本や映画を見る時間が取れるので、見識が広がり話せることも増える。
今はSNSなどにより人に会わなくても他人と触れ合える。
人見知りはこれからのデジタル時代に向いてる。
話せないなら聞き役に徹する。質問力を鍛える。
結婚が寂しさの防波堤になる。
▼感想
自分の話をすると、
僕は元々典型的なB型といわれるマイペース人間でした。
それでもやっぱり周りからハミると嫌でしたよ。
「もう孤独でいいや」と開き直ったのは20代手前。
高校卒業から色々あり、一般的なルートから外れました。
それから開き直り、今までずっとストレスフリーな生活を送っています。
(社会的には問題山積してますが…)
僕が絵を描いたりブログ書いたりしてるのは人見知りで孤独だから。
友達と遊んでいたらこんなことするエネルギーありません。
本書の、パーティーを乗り切る方法が面白い。
・勘定係とか何かしら役割を持つ
・飲み食いに徹する
完全に付け焼き刃(笑
僕が言うのもなんだけど結婚は良いと思いますね。
決まった人がいれば目移りして疲れなくて済むので。
大学時代は目移りしまくって本当に余計なエネルギー使いました。
とにかく本書の言うように、人見知りは否定するのではなく受け入れる方が良いと思います。
というのも、動物として人見知り=警戒心が強いのが普通なんですよ。
他人には「子供じゃないんだから」とか言われるけど、恥ずかしいことじゃない。素直な感性を持ってるだけです。
人見知りを受け入れて長所を伸ばし、社会的に困る部分だけ対策していきましょう。
実用性:★★★
オススメ度:★★★
反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」
反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」
売り上げランキング: 917
▼紹介
まずビジネス本って権威作りが大事で、「東大」と入れるだけで売れたりする。
本書ではある意味、最高権威のブッダを出してきました。
▼メモ
・悩む、反応するエネルギーがムダ
反応しないだけで勝ち。
①思ったこと感じたことを書き出す
②体の感覚を意識する
これで自分を客観視し、反応を制御できる。
・三大煩悩「貪・瞋・癡」は心の状態を確認するツール
戒めるものではない。
・判断しない
「良い・悪い」「好き・嫌い」「正しい・間違ってる」
これらの判断はエネルギーのムダなのでやめる。
判断せず「今できることは何か」を考え、やるだけ。
まず自分が「判断」してることに気づく必要がある。
あの人嫌い、今日は調子悪い、とかは全て判断。
比較もムダ。なぜなら勝ち負けを判断してるから。
判断しないなら何を基準にするのか。
それは「真実であり有益である=自分の役に立つかどうか」
快を増やして不快を減らし、快適に生きるため。
他人に対しても同じ。相手にとって有益なら話をする。
▼感想
本書よるとブッダは、今でいうセルフコンパッションを2600年前に提唱しています。
でも正直「ほんまか?」と思っちゃう。
現代人が好き勝手に解釈してるだけじゃないかと。
理念の説明に終始するので、反応・判断するなと言われても「それができたら苦労しないよ…」という印象が残りました。
実用性:★
オススメ度:★★
続けない働き方。: キミを解き放つ、たったひとつの方法
Clover出版
売り上げランキング: 327,121
▼紹介
モチベアップ系。 病んでるときに読みたい本。
まず著者の経歴をチェックすると、まさに本書を体現しています。
抜粋すると、
33歳で5回転職6社目のジョブホッパー。
株式会社ポケモンに入社。25歳でトップセールス、27歳で最年少マネージャーに就任。
株式会社レベルファイブにて妖怪ウォッチのライセンスビジネス、映画やアニメのプロデュースに従事。
このように、輝かしい活躍に見えます。
だから説得力があるし、信じる気になる。
これが大学教授や、なんとか研究者なら読む気になりませんでした。
▼メモ
気に入らなかったらすぐ辞めろ、なんて話じゃない。
「逃げたい」「辞めたい」
そういう気持ちは誤魔化さず、むしろ自分をより深く知るチャンスと捉える。
ドリームキラーは自分の決意を試してくれる貴重な存在。
個人で稼ぐ時代が始まり、僕らはその先頭に立っている。
▼感想
世捨て人みたいな生活をしている僕としては「ええ、そうしてきました」と思いました。
ただ僕にはお金が集まらないので足りない部分があるのでしょう。
本書を読んですぐ人生が大きく変わることはない。
でも「自分は間違っていないかもしれない」と自信を1%ほど強くすることはできます。
実用性:★
オススメ度:★★★★
哲学
スター・ウォーズ 善と悪の哲学
かんき出版 (2019-12-18)
売り上げランキング: 13,469
▼紹介
スター・ウォーズには哲学がある。その哲学を読み解く本。
僕は哲学について無知だけど、とりあえず読んでみました。
▼メモ
◼️「遠い昔、遥か彼方の銀河系で…」で始まるオープニング
「昔昔あるところに…」で始まるおとぎ話と似ている。
子供向けのおとぎ話と、スーパーヒーローが活躍する神話の両面を持つ。
ハンナ・アーレントが「娯楽が文化を破壊する」と言ったとおり、それまでの娯楽は文化と対立するものだった。
スターウォーズは「善・悪とは何か」を掘り下げることで娯楽・文化を両立させた。
しかし、最初からそれを狙っていたわけではない。
「アーティストは自分がなにをやっているのかわかっていない」
ルーカス「家を建てるうちに色々調整することになる。建てる前に完成形を見ることはできない。」
■「自由は死にました。万雷の拍手の中で。」
共和制(民主主義)は自らパルパティーンへ権利を渡し、銀河帝国が成立する。
大衆は、自由と安全なら安全を取る。大衆の選択がいつも正しいわけではない。
パルパティーン=マキャベリズム。
どんな手段や非道徳的な行為も、結果として国家の利益を増進させるのであれば許される。
大衆は愚かなので、外見や耳障りの良い言葉で判断する。
言っても伝わらないから本音は言わない。
■フォースの二面性
スターウォーズの世界に善悪を決める神はいない。
フォースには光・闇(ダークサイド)の二面があり、表裏一体。
成長には闘争・生存競争が必要なのも事実。
正義気取りで保守的なジェダイもまたアンバランスな存在。
一方で、徹底して戦争を悪として描いている。
戦争は間違ったことであり、得るものはない。戦争に二面性はない。
だから戦争を仕掛けてくる敵が一方的に悪い。
デススターの爆発で巻き込まれる下っ端や作業員のことなど考えない。
敵なら正義の名のもとにアリ一匹残さず爆殺しても良い。
■その他
・決定論
因果律=カルマ:何をやっても逃れられない
運命=バタフライエフェクト:この先は選べる
・アイデンティティ(同一性)=パーソナリティ(人格)
だからシスは過去を捨てるために二つ名を持つ。
▼感想
テーマがざっくばらんな上に結論が無いため、ちょっと難しい内容でした。
哲学は明確な答えを与えてくれません。
とりあえず、「家は建てる前に完成形がわかるだろ」とルーカスに突っ込みました。
でもルーカスが言いたいのはそういうことじゃない。
つまり、アーティストは作っている最中に意味なんて考えていない。ただ面白いものを作ろうとしているだけ。
それを後で批評家が小難しい意味を見いだしているわけだ。
フォースの善・悪の二面性は描く一方で、戦争は絶対悪として描いているのが面白いところ。
戦争を仕掛けてくる敵が絶対的に悪いから、敵なら何人殺そうがお構いなし。デススターの爆発で敵は皆殺し。
日本人が作ればこうはならない気がします。
死んだらどうなるのか?――死生観をめぐる6つの哲学
亜紀書房
売り上げランキング: 160,103
僕は死後の世界があってほしい。死んで消滅したくない。
生きていることに何か意味があると思わないとやってられませんから。
とはいえ根拠ないものを信じることもできず、開き直って「人生は死ぬまでのヒマ潰し」だと思って生きてきました。
本書を見て
「もしかしたら死んでも生き続ける可能性がある?だったら嬉しいな」
そんな期待を持ち、読んでみました。
■メモ
・仏教
六道輪廻で転生する。
六道のどこに行っても輪廻してるうちは苦しみから逃れられない。
因果とは関係なく悟れば仏様が救ってくれて浄土にいける。
・キリスト教
世界はひとつであり、始まりがあり終わりがある。
人間の祖先は神が作ったアダムとイブ。
終わりの「最後の審判」では天国・地獄行きの二択。
因果により決まる。
人間・天使以外は善悪を行使する意思をもたない。
悪を行う天使が悪魔(堕天使)。
審判まで死者は交信できないので、神との対話するしかない。
・日本は雑食?
キリスト・神道・仏教ごちゃまぜで雑食。
でもキリスト教だってクリスマス・ハロウィン・マリアの元は別ルーツ。
雑食は日本だけじゃない。
・物質と心
心は客観的にみれば電気反応かもしれないが、それを主観的に心だと認識している存在は何なのか。
突き詰めると答えは出ない。
■感想
一周読むだけではモヤモヤします。
特に後半の哲学的問題が難解。
とりあえず色んなことが未解決であることはわかりました。
僕はたまに寝るのが怖くなるんです。
「意識が無くなる(主観的視点の喪失)=死」だと思うから。
でも自分の主体は無意識で、意識が途切れても存在していると考えたら恐怖が和らぎます。
これは本書でいうと、無意識を意識した時点で上位システムと繋がったってことなのかな。
えーと、なにを言ってるのかわかりませんね(汗
本書を読んでもすっきり理解はできません。モヤモヤしっぱなし。
でもこのモヤモヤは良いモヤモヤ。次の学びへの道しるべになります。
時間をおいてまた読みたい一冊。
実用性:★
オススメ度:★★★★
心理学
世界最先端の研究が教える すごい心理学
総合法令出版
売り上げランキング: 12,874
▼紹介
日常生活に使える心理学を平易に、網羅的に紹介。
▼メモ&感想
・「ドレス効果」:相手の申し出を受けるかどうかは服装で決める
・待ち時間は「あと~分」と言われると耐えられる。だから遊園地は待てるけど病院キツい
ライティングでいうと、「項目は3つです」「これで最後になりますが」と宣言すれば聞き手は楽ってこと。
・近くに住んでるほど結婚しやすい。「単純接触効果」のため
・ビューティープレミアム:美人がエッセイを書くと価値が上がる
文章は「何を書いたか」より「誰が書いたか」なんですよ結局。芸能人の本がよく賞を取るのも関係ある。
だからまず肩書きを作る必要があるんですね。
・犬は飼い主に似るのではなく、似ている犬を選んでいる
どうりで彼女が飼ってるパピヨンちゃんは飛び抜けて可愛いわけだ。(のろけ)
・男性は顔を見られる。女性は全身を見られる:雑誌の表紙や絵画にもその傾向あり
俺は顔が良くて助かったぜ(?)たしかに男の服装はあまり気にしない気がする。
同じ身長なら女性の方が等身が高くてスタイル良いですよね。
全身を観られる女性は全身のスタイルを重視して進化したのかも。
・顔が大きいと出世する。業績いい会社のceoは顔がデカい人多い
僕も顔デカいから社長素質あります。
・黒い羊効果:いけにえを作ることで集団がまとまる
虐められてる人に原因は無い。原因を無くしても次の原因をでっち上げるだけ。
これは世の教師に聞かせたいですよ。
みんなが仲良くなんてムリ。社会はいじめ行為を法で裁くわけだから、学校もそうするしかない。
実際、教師もいじめやってましたよね。激辛カレーのやつ。
・結婚すると長生きする
人が近くにいるだけで安心する。9.11テロ後2年間は離婚率が下がった。
・新しい環境で人脈を広げるのは3ヶ月が勝負
経験とも一致します。学校でも夏過ぎたら友達の輪が広がらないもの。
・選択記憶:自分の善行、他人の悪行だけ覚える→自分だけ善人だと思う
さらに「自分は他人より程度が高い」「自分だけは大丈夫」バイアスが乗っかる。だからゴムなしでやっちゃう。
・犯人に立ち向かったり緊急時に活躍するのはガタイが良い人、あるいは護身術や救護活動の訓練を受けた人。
勇気は関係ないので動けなくても引け目を感じることはない。
・簡単なことを間違えるのは難しい:2+2と言われたら4と言っちゃう
逆に言うと、そのレベルまで定着すればもう安心ってことですね。
ドリキン土屋圭市がワイルド・スピードの撮影でドライバーを務めたとき、「下手なドリフトをしてくれ」と言われたのにどうしても上手くなっちゃって困ってる動画を観たことがあります。ドリキンレベルになると下手に走る方が難しいわけだ。
・人を殺すのは難しい
戦場では誰でも殺人マシンになる、というのは間違い。
軍隊で訓練を受けてもちゃんと相手を狙えるのは100人中15~20人。
テキトーに外して撃ってるフリをする。
・選挙で受かる人の特徴
有権者は顔と人柄を見ている。有能そうなポスターが良い。
前向きな発言をすると受かる。
ネガティブなことばかり言ってる野党は政権とれない。
ニュースキャスターが印象を左右する。
実用性:★★★
オススメ度:★★