発売当時はもうドリキャスから離れてた。
前作→【パワーストーン】
パワーストーン2とは
時代に埋もれた
パワーストーン2発売は2000年4月27日。
2000年はゲーム業界が大きく動いた年。
PS2本体発売。初期ソフトはバウンサー、アーマードコア2など。
PSも負けじとFF9、ドラクエ7、スパロボαといった人気シリーズ最新作が揃う。
ドリキャスもエターナルアルカディア、グランディアII、クレイジータクシー、バイオハザードCVとハード史上最高のラインナップで挑む。
この中では埋もれるのも仕方ない。
前作からの進化・変更点
4人対戦のバトルロイヤル形式を採用。風変わりな格ゲっぽい前作から一転、パーティーゲーになった。
砲台やら何やらのギミックが多数あり、もはや戦いにフェアもへったくれもない。とりあえず物と宝箱が集中しているところが有利っぽい。
このように戦闘中リアルタイムでステージ状況が大きく変化するのが特徴。変化についていけないとひたすら地形にハマるだけで戦いに参加できない。
乗ってる飛空艇が壊れて大空に放り出されたり。ここで回復アイテムを取って体制を立て直すべし。傘を取らないと着地に失敗する。
大玉が転がってきて横スクロールで逃げる。逃げながら相手を蹴落として自分だけ助かるのが醍醐味。
潜水艦の主砲で泳ぐ相手をイジめる。対人でこれをやるとリアルの関係が悪化しかねない。
前作よりさらにシンプル操作。
アタック、アクション、ジャンプボタンの3ボタンになり、同時押しもほぼ必要ない。
2つのボタンを略すと「A」になる名称にしたのはどうかと思う。
前作の8キャラに加え「アクセル」「ジュリア」「グルマン」「ピート」「プライド」「メル」が参戦。
モードも色々増えた。前作のようなタイマン戦、アイテム収集モード、その他色々。しかしステージ、ボスの構成は全く同じなので実質は2人、4人対戦の2種類。
アイテム収集というやり込み要素ができた。全121種類。集めたものを合成して新アイテムを作ることができる。
パーティーゲーに進化?退化?
前作から大きく進化したようだが、一歩引いて見ると普通のパーティゲーになってしまった感がある。
あいかわらずの変身ゲー。
ステージが広いので絡みづらく、硬いので生身攻撃ではロクに体力が減らない。
前作と違い技を撃ってもゲージが減らない、パワーフュージョン(PF)はゲージ全消費から一定量消費になった。変身を長く楽しめる。
4人対戦にともない同時出現するパワーストーン数が7個に増加(前作は3個)。1人平均2個弱持てる割合なのですぐ集まる。2人変身するともうわけわからんことに。
石レーダーが無く、4人が入り乱れるので漁夫の利を狙うコソ泥石集め野郎が得をする。ABCが殴り合って得をするのは遠くで物投げてるD。
簡単操作なのに操作のストレスが凄い。前作以上に敷居が高い。
見下ろし視点に近くなり、キャラが小さいのに3Dで乱戦。さらにステージの強制スクロール。
近接攻撃のリーチが短い、足が遅い。チマチマしてるので何をやってるのかわからない。自機を見失う。
「GO、GO」と移動を強制するステージギミックが面倒くさい。
足場が崩れたり強制スクロールしたり。最初は楽しくても何度もやるとダレる。
また、前作2ラウンド制から1ラウンド制になったことで、その分体力が多く回復アイテムもよく出るため一試合がダラダラと長い。
繰り返し対戦するゲームとしては、ボンバーマンみたいにサクッと遊べるゲームにしてほしかった。
1人でプレイしてみる
ボスは前作ヴァルガスの反省か、初見殺しだがパターンさえ見切れば勝てるデカボス。
中ボス。最初やったときの感想は「ムリゲー」。
3ステージぐらいは気持ち良く遊ばせて、急に難易度上げて回転率を上げるのがアーケードゲームの基本。
アーケードらしくリトライがキャラ選択からやり直しなのでテンポ悪い。やはり互換基盤が裏目に出ていると言うしかない。
攻撃はどれも大ダメージ。レーザー多段ヒットで半分ぐらい減る。レーザーを避けて顔の下に入ると舌でベロンチョ。足の近くにいくと踏みつけ。背中に乗ったら誘導弾。
攻撃を見切っても、とにかく硬いのでダルい。下に潜り込んで足の外装をはがす→潰す×2本。へたりこんだら顔を攻撃。
2人で戦えば断然ラク。2人用向けに調整されてるのでは。
ちなみに本作のガンロックは前作と違い強キャラ。
ギミック満載のステージで乱戦なので、足の遅さによる石取り合戦の不利を誤魔化せる。ヴァルガスのように鈍速キャラ回避困難な攻撃をしてくるボスもいない。
高い攻撃・防御力。物投げが速い。判定激強のドロップキック。変身したら見た目どおり当たり判定デカい岩投げ、ヒット率が良いPD、PF。という最強の基本性能が活きる。
ラスボス戦の前に棒人間との戦い。絶妙な連携攻撃でボコボコにされる。小さい方すら硬いしアーマーつき。テキトーにやるとボスにたどり着くころには瀕死。リトライは人形からやり直し。
時間経過で先に進めるので相手にしない方がいい。
2人の方がラク。一方をオトリにすればノーダメ。やっぱり2人前提の作り。
ラスボスも中ボスと同じく初見殺しのオンパレード。つかみ攻撃は知ってても食らう。変身すれば空中浮遊できるので楽勝だが、石が全然出ないときはツラい。
顔を攻撃すると出る心臓を攻撃。
まとめ
ゲームはカジュアルに、操作はさらに簡単になった。しかし敷居は前作より高い。
チマチマしてるので動かす気持ち良さがない。落ち着いて遊べるステージが少ない。「ワチャワチャしてなんとなく盛り上がる」以上の面白味を見いだせない。
前作同様、スマブラが2Dである理由がよくわかる作品。