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RPG PS1

チョコボの不思議なダンジョン【評価/レビュー】ローグライクとしては反則的にライトなアレンジ

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人間だれしも、全てを忘れてひたすらダンジョンに潜りたいときがあります。
ほのぼのした雰囲気に癒やされながらひたすら潜れるのがこの作品。



どういうゲーム?

スクウェアのマスコットキャラ「チョコボ」を操作して、100階を超えるダンジョンを探索するゲームです。

1997/12/23発売。
売上117万本の大ヒット作。

 

「不思議の~」シリーズは、
ローグライクというジャンルになります。

ローグライクの語源は、1980年に登場したダンジョン探索型RPG「ローグ」。

最大の特徴はランダム生成ダンジョン。武器やアイテム、次の階に進む階段などの場所がランダムで決まります。

日本では「トルネコの大冒険 不思議のダンジョン」で一気に普及したジャンルです。

 

不思議のダンジョンとFFの融合

ローグライク「不思議のダンジョン」シリーズとファイナルファンタジー(FF)が融合。

全体的にほのぼのしたグラフィックで、可愛らしくデフォルメされたFFのキャラ(モンスター)が登場します。

FFのブランド力はやっぱり強いです。
FFのキャラが出るとワクワクしますね。

チョコボのドット絵が可愛い。敵も可愛い。
でも敵の可愛い見た目にだまされると、先の階に進んだとき何気ない攻撃でケタ違いのダメージを食らうのでビビります。

 

FFらしいグラフィックの美しさは健在。

魔法・召喚獣の攻撃演出は、FFナンバリング作品並の力作です。
宇宙規模のド派手攻撃で敵に大ダメージ。

FFシリーズおなじみのイフリートやシヴァといった召喚獣も可愛くデフォルメされています。可愛い見た目とは裏腹に、容赦ない攻撃で地形ごとぶっ壊して敵をめちゃくちゃにします。

 

BGMは後に「サガフロ2」「FF8」「FF10」を手がける浜渦正志氏の作曲。
期待どおりの浜渦サウンドで良曲ぞろいです。
壮大なボス戦BGMが、ほんわかしたグラフィックとギャップがあって印象的。

 

 

ストーリーは終始、ぼんやり。
エンディングは続編をにおわせる終わり方。
正直、何のために何をやってるのかよくわりませんでした。

ボスはオリジナルですが、隠しボスに「神竜」「オメガ」が登場します。

 

ライトユーザー向けの大胆なアレンジ

一般的にローグライクといえば難しいイメージがあると思います。
で、実際難しいです。

僕はSTGローグライク「エンター・ザ・ガンジョン」を40時間プレイしましたがクリア出来ませんでした。

 

でも本作はライトユーザー向けの大胆なアレンジが入っており、自分のようなローグライク初心者でも遊びやすいです。

 

ライトユーザー向けの、ローグライクとしては反則的なシステムを導入。
そのため、タイトルは「不思議の~」ではなく「不思議な~」に差別化されています。

そのシステムとは、
・ダンジョンを出てもレベル・アイテム維持
・下の階に降りるたびセーブ可能

レベル維持、セーブ可能なので、ローグライク特有の「やられたら今までの苦労が水の泡」になることはありません。
RPG感覚で遊べます。

 

ATBバー(キャラ下の赤ゲージ)による戦闘も特徴。

ローグライクはプレイヤーが行動しない限り敵も動かないターン戦闘です。
本作では、そこへ大胆にFFでおなじみのATB(アクティブタイムバトルシステム)を導入しました。

止まっていてもATBバーが進んで敵が攻撃してくるので、じっくり次の手を考えたり休むヒマがありません。

 

アレンジでゲームバランスが…

・レベル・アイテム維持
・セーブ可能
・ATBバー戦闘

これらのシステムはいずれもローグライクのお約束を破っています。

死んでもその階からやり直せるし、外に出て再びダンジョンに潜ると強くてニューゲーム状態。
ローグライクならではの緊張感が薄いです。
そのため「不思議のダンジョン」ファンの硬派なユーザーには不評。

また、
大胆なアレンジを導入した一方、ひたすら下に潜るダンジョン探索や、多種多様な効果を持つアイテムなどローグライクのゲーム性はそのまま。
なので、色々とチグハグな部分があります。

 

欲しいアイテムが無いので探索する楽しみが薄い
さっさと下の階に降りるのみ。

ローグライクは、レベル・アイテムリセット&セーブ不可なので、毎回貧弱な状態でスタートします。
だからこそ毎回ランダムに落ちてる豊富なアイテムを活用するのが楽しい。

でも本作はレベル・アイテム維持&セーブ可能。
少ないアイテムをやりくりしたり、色々な手段を駆使してリスクを抑える必要がありません。
装備も残るので、1つ良いのを持っていればもう拾う必要がない。
そのため利用価値のない死にアイテムが多いです。

 

ATBがいまひとつ噛み合っていない。

部屋から出ると敵のATBバーが0にリセットされる仕様。
そのため、通路を利用してヒットアンドアウェイを繰り返せば一方的に攻撃できちゃいます。

また、敵のATBバーの長さは固定なのに対し、チョコボのATBバーはアイテムで短くできます。だからアイテムを使えばこれまた一方的に攻撃可能。

結果、「トルネコの~」のようなターン制の絶妙な戦闘バランスが崩れています。
かといってATBバーならではの面白味があるかというと、それも微妙。

ローグライクとATBの相性はいまいちだと思いました。

 

まとめ

ローグライクのゲーム性はそのままに、
レベル・アイテム引き継ぎ、セーブ可能といったライトユーザー向けの大胆なアレンジとFFならではのATBを導入。

結果、ゲームバランスがちぐはぐ。
全体的にローグライクともRPGともいえない中途半端なゲームになっている感があります。

とはいえ、やり始めると止まらない。
誰でもとっつきやすく、しっかり遊び込める作品。
「ひたすらダンジョンに潜りたいけど、シレンやトルネコは難しくてちょっと…」という方におすすめです。

 

可愛いグラフィックに魅力された方へ、
次におすすめするのはチョコボが主役のレースゲーム↓








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