「R-TYPE FINAL2」発表で興味が出てR-TYPEシリーズの歴史を調べたところ、
「1~3とファイナルは知ってるけど、デルタ?そんなのあったっけ?」
と最近、存在を知って慌ててプレイし始めた作品。
頑張って1コインクリアしました。(デフォ設定)
そこで、デルタを遊んだ感想と特徴的なシステムを紹介。
結論を言うと、
R-TYPEシリーズ、STG初心者も楽しめる傑作です。
続編「ファイナル」のレビューはこちら↓
もくじ
R-TYPEデルタの特徴
PSの性能をフルに活かした3Dグラフィック
2D横スクロールシューティングの傑作、「R-TYPE」シリーズ第4作目。1998/ 11/19発売。
本作最大の特徴は、PSの性能をフルに活かした3Dグラフィック。
PS2の続編「ファイナル」より断然、デルタの方が格好いい!
メカのゴリゴリ感あふれる造形に鮮やかな色。
3Dを活用したド派手な演出と仕掛け。
続編「ファイナル」のどんより薄暗いグラフィックより見栄えが良いです。
粗いポリゴンですが、レトロゲーマーとしてはこの粗さが格好いいと思ってしまうんですよね。
良くも悪くもアクが抜けた雰囲気。
グロ系の描写もあるけど、ゴリゴリしたグラフィックのせいかグロく見えないです。あのゴマンダーすら普通の敵に見える。
R-TYPEならではのおどろおどろしさは控えめ。でもそれを補って余りある迫力の演出。
何か巨大なモノを相手にしてる恐さがあります。
3DポリゴンのSTGでありがちですが、やはり弾が見づらい。
当たり判定もわかりづらいです。
ただ、本作は地形接触OK。
なので、地形に関しては見づらくても問題ありません。地形を気にせず気持ちよく動き回れます。
ただし、2面の落下する柱など動いている障害物に接触したり、スクロールに潰されるとアウト。
難易度は控えめ
アーケード移植ではなく、家庭用専用のためか難易度は控えめ。
シリーズ中で最も簡単と言われています。
とはいえ、
R-TYPEシリーズがそもそも激ムズなので本作もしっかり難しいです。
一撃死で、ミス時は特定の復活ポイントから再開。いわゆる戻り復活。
残機とコンティニューでゴリ押しはムリです。ちゃんと攻略しましょう。
5面以降は全く逃げ場が無いような攻撃の嵐。
戻り復活ということもあり、本当にクリアできるのか不安になります。
でも、諦めず攻略すればクリアできるのでご安心を。
いい具合に復活ポイントがあるので、何度もプレイすれば難所も打開策が見えてきます。
R-TYPEといえばフォース
R-TYPEといえばフォース。
フォースといえばR-TYPE。
敵弾を防ぐ装備「フォース」を切り離し、機体の前後に付け替えることで敵の猛攻をくぐり抜けます。
背後につければ後ろに攻撃することも可能。
このフォースを使いこなすのがR-TYPEシリーズの醍醐味。
STGはふつう、進行方向から敵が来ることが多いです。
でもR-TYPEはフォースを背後に付け替えて対応するのが前提なので、背後から敵や弾が容赦なく飛んできます。
スクロールなのに全方位型STGのように360°対応の立ち回りが求められる作り。
敵の出現を見てから付け替えても間に合わないため、STGの中でも覚えゲー要素が強め。
逆にいうと、パターンを覚えれば安定します。
フォースを付け替えるタイミングを覚えれば、弾避けが下手でも切り抜けることが可能。
フォースの使い方によっては色々なパターンを組めるので攻略の自由度が高いです。
攻略パターンをコツコツ積み上げるのが好きならハマること間違いなし。
また、反射神経や眼の良さがモノを言う弾幕STGが苦手な方も楽しめます。
基本システム
基本システムについて解説。
シリーズ初のシステムが多数導入されています。全体的に爽快感重視の調整。
派手な3Dグラフィックと合わせて、R-TYPEファンから初心者まで新鮮な気分で遊べます。
「波動砲」
いわゆるタメ撃ち。
ショットボタン長押しで波動砲チャージ。
波動砲はゲージ(画面下)が赤くなる2段階まで強化できます。
「ドースシステム・⊿ウェポン」
フォースで敵弾を防御したり敵に接触させるとエネルギーが蓄積。
エネルギー100%まで溜まるとフォースが「ドースブレイク」状態になり、フォースの攻撃力が上昇し得点2倍。さらに「⊿ウェポン」が使用可能になります。
「⊿ウェポン」はいわゆるボム。エネルギー全消費で画面の敵全体に大ダメージ&敵弾を消せるので、絶体絶命のピンチを切り抜けられます。
ボムの実装はシリーズ初。
「ボタン操作で速度調節」
アイテムではなくL1・2(デフォルト設定)で速度を切替え。
ボタン操作の速度調節もシリーズ初。
4段階に調節可能で、場面に応じたスピードの使い分けが重要です。
「ショット」「ショット連射」「増速・減速」の他、「フォースシュート」「Δウェポン」を扱うので、普通のSTGに比べると操作が少々ややこしい。でも1時間も遊べば慣れます。
「プレイヤー機体を3(+1)機から選択」
機体が選択できるのもシリーズ初。
機体性能は次の3つ。
・フォース
・波動砲
・補助装備のビットとミサイル
3機はそれぞれビット以外の性能が異なるので、機体ごとに全く違うパターンの攻略が可能です。
機体を変えて周回を楽しめるのが嬉しいですね。
3(+1)機を紹介します。
()内は「R-TYPE FINAL」での型式。
「R-9aII」
(R-9A2″DELTA”/デルタ)
スタンダードな入門用かと思いきや、攻撃力が低い上に炸裂波動砲が使いづらい。上級者向け。
「RX」
(RX-10″ALBATROSS”/アルバトロス)
触手状「テンタクル・フォース」は育つと強い。
反面、育つまで弱いのでミスると復活しにくいです。
「R-13」
(R-13A”CERBERUS”/ケルベロス)
黒・赤のカラーがライバル機のようなイメージで格好いい!
最大の売りは、本作最強の波動砲「オーバーライトニング」。
敵に喰らいつく有線制御「アンカー・フォース」も使いやすい。
フォースが育っていなくても安定して強いし、ミス後に復活しやすいので初心者向け。
初1コインクリアはこの機体がおすすめです。
「?」
(TP-2″POW ARMOR”/パウ・アーマー)
一定条件を満たすと使用可能。輸送機なのに戦闘能力は高い。
全7面のステージ紹介
最後に、各ステージの印象に残った場面を紹介します。
ステージのネタバレになるので、プレイ予定の方は飛ばしてください。
1面「狂機」
最初から大迫力の市街戦!
背景の夕暮れの街並み(たぶん東京)が哀愁ただよう雰囲気。
1面だからと油断していると、背後からの奇襲や初見殺しの巨大ヘビ(?)の体当たりを食らいます。
2面「異形」
無限湧きのザコが流れてくる場所はフォースの付け替え必須。上から柱が降ってきてラインを間違えると詰んだり。一面に比べて覚えゲー要素が強くなります。
3面「巨襲」
開幕から巨大兵器に追われ続けてもう泣きそう。
後ろから大砲を連射され、その弾が自機の前方で爆裂して拡散するという、意味不明な挟み撃ちにあいます。
足元をくぐるタイミングを間違えると詰み。
4面「侵食」
迷路のような地形に、いきなり現れる砲台。
これはパターンを覚えないとムリっす。
5面「邪悪」
舞台はなんと精神世界。
後半の地形攻めが鬼です。
初代のセルフオマージュで、ゴンドラン、ゴマンダー、グリーンインフェルノといったボスが登場。
6面「覚醒」
狭い通路に物量作戦。敵がいよいよ本気で押しつぶしてきます。
ボスの「ドプケラドプス」も強い。
7面「生命」
これぞR-TYPE、というべき生命の神秘を表現したステージ。
執拗なまでの精子押しが印象的です。
ちなみに、使用機体によってエンディングが異なります。
「R-13」だけバットエンド。
まとめ:ファイナルより断然、デルタの方が好き
R-TYPEシリーズ、STG初心者も楽しめる傑作。
フルポリゴンのグラフィックと大迫力の演出が抜群に格好いい。
シリーズ中ではユルい難易度で、適度に自由度があるステージ構成。
自分なりに工夫して攻略する面白さがあります。
地形ミス廃止と速度調節で、自由に動けるのが爽快。
続編「ファイナル」よりテンポも良いので、遊んでいて楽しいです。
ファイナルより断然、デルタの方が好き。
続編「ファイナル」のレビューはこちら↓