はじめに
近未来の架空の町「アームストンシティ」のストリートファイトが人気すぎて市主催の格闘大会が開かれた、という謎ストーリー。
市にはストリートファイト自体を取り締まってほしいところだが、実は市長がファイターの誰よりもイカついラスボス「B.M.」なので仕方ない。
コンセプトが謎。なぜギタリストがギターで戦ってるのか。
近未来の設定なのに古臭いステージが目立つ。
主人公格の「バン」は見た目が70年台。
髪と一体化した帽子はジョジョの承太郎と完全に一致。
超衆賭麗斗と書いてスーパーストレートと読む。「いてまうぞコラァ!」。
キャラはラスブロと同じ8人。90年代は「デフォキャラ8人」が鉄則だったらしい。
ロボットのようなぎこちないモーション。
ラスブロと同様、武術の達人じゃないので動きの見映えが悪い。
ゴテゴテして動きが映えないデザインにも問題がありそう。
素人が武器を使うとこうなる:【ラストブロンクス】
典型的なアーケード仕様CPU。1人プレイでは楽しめない。
バクステで引いてから一気に攻め込む巧みな間合い取り。なにか行動しようものなら超反応で後出し。強すぎる。
しゃがパン、昇りジャンプKなど色々ハメパターンを探すが、どうやってもステージ8を超えられない。
システム
バーチャと同じPKG3ボタン。
柵や壁に囲まれたリングで戦うのでリングアウトはない。
壁関係のシステムが独特。投げでプロレスのように壁に投げつけたり、吹き飛んでから壁にぶつかる前に空中受身をとったり。
決着ラウンドに強力な技でフィニッシュするとアーマー全壊&柵の外まで吹っ飛ぶ。
試合中の吹っ飛び方も物理法則を完全に無視。1発でリングの端から端まで飛んでいく。この爽快感が売り。
ここはヤバいって。
アーマーブレイク
全員がアーマー装備。
上下半身パーツ個別の耐久値があり、被ヒットかガードで耐久値が減る。
ゲージ点滅状態でアーマー破壊技を食らうバキーン!と弾けるように破損。その部位のダメージが1.5倍になる。試合中には戻らない。
攻撃を受けて劣勢な側がより劣勢になる、ダメゲーにありがちなシステム。
試合時間が短いアーケードゲームとの相性も悪く、基底ダメージが高すぎてアーマーの意味が無い。
アーマー有りでも1コンボ5割。下手同士だとすぐ決着がついてしまう。
アーマー破損後はキャラの外見が大きく変化。女性キャラの脱衣が見どころ。
おわりに
世界観、キャラ、システム、どこにも自分のアンテナが引っかからない。
CPU戦が超反応で詰んでるのでまともに対戦できないのもツラい。
SS版の出来は良好。見た目の違和感も少ない。ラスブロ移植と比べて雲泥の差。