ラスブロの特徴
バーチャとは違う、ストリートギャングの抗争という独特の世界観を描く。
舞台は昭和終わりの東京。
ステージはスクランブル交差点、地下鉄のホーム、埠頭、工事現場など現実の世界を表現。
渋谷109、スズキ、JALなど、実在の企業とタイアップ。看板や文字が非常に目立つ(PS2版は一部削除) 。
地下鉄にも実在の地名があり生々しい雰囲気。
都庁ステージ脇のマンションの感じがリアル。
攻撃の軌跡は不透明の残像で表現。
Model2基盤は半透明テクスチャが扱えないらしい。このバキバキでカックカクなグラフィックがModel2の味。
今見ると格好良い表現って、ハードの制約で生まれたものが多いよなー。
魅力的なキャラ
・ライダーチームのリーダー「工藤優作」
・新宿MADのリーダー「稲垣 丈(ジョー)」
・アマゾネス集団のリーダー「豊饒 椰(ナギ)」
・ボーダーの「富家 大(トミー)」
・葛飾ダンプスターズのガテン系オッサン「財目三郎(ザイモク)」
・サバイバルゲームチームG-TROOPSの「港野洋子(ヨーコ)」
・ミニスカ&魅せパンを履くコギャル「草波リサ」
・遊び人グループ「六本木野獣会」のリーダー「黒澤 透(クロサワ)」
声優が豪華。()内は自分が知ってる作品から抜粋。
矢尾一樹(ジュドー、池谷)、塩沢 兼人(マ・クベ、レイ)、緒方恵美(蔵馬、シンジ)、檜山 修之(飛影、中里)、井上喜久子(アイナ、グレイスオコナー)、若本規夫(セル、オオタコーチ)、冨永みーな(弥彦、リン)、玄田哲章(海坊主、戸愚呂弟)、林 延年(バサラ、小柏カイ)。
ライダースーツ、金髪、ミニスカ、ロングブーツなど、リアルとフィクションの狭間をいくストリートファッション。セガの格ゲーにしては珍しくコスプレする人が多かったとか。
魅せパンのリサ。
みんな武器持ち。三節棍、ヌンチャク、トンファーなど物騒なものばかり。こんな人達が闊歩する昭和の東京、治安悪すぎ。
フィクションです。
バーチャ+αのシステム
バーチャと同じPKGの3ボタン。
・アタックキャンセル
攻撃判定が出る前にガードボタンで技をキャンセル。
先行入力が効くので、プレイヤーの工夫次第で連携の幅がどこまでも広がる。
・リングアウトはない。周りは壁なので壁コンボになる。
・コマ投げがしゃがんだ相手にも入る。しかも高威力。
バーチャの「しゃがパン合戦」の影響でしゃがみが弱い。
使ってみると見た目に反して性能に個性が無い。そのためバーチャ+αな印象。
バーチャキャラのようなプロの格闘家ではないのでモーションが荒っぽい。
頑張って振り回すだけなので武器の特徴が出てない。リーチが若干違うぐらい。武器より蹴りの方がリーチ長いし。素人が武器を使うとこうなるってことか。
キャラ差は大きいらしい。
出の速い技を持つキャラが有利。リサ以外の女キャラ、丈、レッドアイが強いんだとか。
当時のアーケードゲームらしく3面以降のCPUは超反応でツラい。
超反応で牽制を潰され、固めてからアタックキャンセルで下段・投げで崩される。CPU特有の「ガード入力確認」投げが恐怖。
攻撃がスカると0フレで確反。ワンコンボで5~7割。
逆にキャンセルで揺さぶっても効果なし。
CPU特定の隙をつくパターンでなんとか勝ち進む。
間合いを取って、武器を振らずに使いやすそうな蹴り技で押す。反撃の連携をガードしてからダッシュ投げ。崩しは捨てる。
ラストのレッドアイはどーやっても無理。
サターン版は見た目の劣化が酷い。
粗いキャラ、簡素な背景、キャラサイズ縮小、一部モーション削除、キャラセレ画面のキャラモデル表示が無い。リサのパンツが見えにくい。
かわりにトレーニングモード、最終戦前のライバルとのやりとり、エピローグ追加。キャラがボイス付きで解説してくれる「ラスブロ道場」つき。
まとめ
設定やキャラデザ、ステージ背景は今見ても格好良い。BGMもオシャレな良曲。
しかしプレイしたときのフィーリングはバーチャ+α。全盛期セガのアーケードゲームなので安定した面白さはあるが、個性的なキャラ・武器が活きてないので勿体無い気がする作品。
素人が作るとこうなる→【御意見無用】