シリーズ初の家庭用完全新作。
「サターン→ドリキャス→PS2」と乗り継いできた自分はもちろん発売日に購入。
もくじ
バーチャロンマーズとは
待望のバーチャロン新作がPS2で、アーケードのフォースが大人気の中「満を持して」というタイミングで発売。そりゃ買うしかない。
当時、1日でクリアしてすぐ「やっちまった」と後悔したのを覚えてる。
待望の1人用「ドラマチックモード」
モードは3つ。
・チャレンジモード
敵を倒して勝ち進むアーケード仕様。敵は2体固定。
・バーサスモード
「とある」じゃできない分割対戦。DC版オラタンにあった2画面対戦は不可。
・ドラマチックモード
本作のメインモード。
ネット環境前提の作りと容量の問題でフォース移植が難しいため、苦肉の策として制作された模様。
独自ストーリーがRPGのように展開。
娯楽のための「限定戦争」。その秩序を守る特殊部隊「MARZ」となりミッションをクリアしていく。ストーリーを進めるにつれ、バーチャロン世界の根幹に迫る。
敵VRを倒すと回復アイテム、設定資料が出現。条件を満たすと機体が支給される。
ボス戦、護衛、探索などミッション内容は様々なのだが・・・。
以下、不満点のみ
ロードが多い・長い
機体選択、モード選択、メニュー、ミッション前、ことあるごとにロードが入る。
機体選択では肝心の機体の姿がしばらく見えない。系統ごとのソートが出来ないので目当ての機体を探すのにも一苦労。
ミッション開始前も10秒ぐらい待たされる。
機体が少ない
フォースの家庭用移植を期待したファンは大激怒。このバリエーションの少なさはファンじゃなくても不安を覚える。
テムジン、VOX系がやたら多い。
ほとんど色・パーツ違いの水増し。707系はほぼコンパチ。マイザー、スペ、バル、フェイ、エンジェランは1機種。
前線で戦えるのはテムジン747A、747H、ライデンE2、E1の4機ぐらい。
初期機体707S、中盤で支給される後継747Jが高性能すぎて他機体を使う意味が無い。本作がテムジンゲーといわれるのはそのため。
秩序を守るMARZ機体はレギュに縛られない採算度外視のチューニングだから仕方ない。
・テムジン Type a8
最高難度でクリアすると使えるシリーズ最強機体。
ホワイトナイトと呼ばれる白虹騎士団の専用テムジン。設定ではMARZ仕様テムジンの16倍の出力、最大出力は256倍。これでもリミッターつきで、本来の性能はもっと凄いらしい。
装甲はE型ライデンと同等。機動力はゲームスピードがシリーズ最速のオラタン基準。高い回頭性と少ない硬直、強化された武装で別次元の強さを誇る。
前ビだけで鬼のように強い。ベースが747Aなので近接も強い。
■その他大勢の弱機体達
・VOXリー、ルー
見るからに貧弱な敵用ザコ機体。武器はCWだけ。縛りプレイ用。
・アファームド・ザ・ハッター
ハッター軍曹のカスタム機。武装はトンファーのみ。男前すぎ。当然、弱機体。
・マイザーデルタ
サイファー後継機なのに重装甲のライデンと同じ程度の機動力。薔薇の三姉妹機も同性能。
頭がくらくらするシナリオ
あまりにも説明不足。「限定戦争」の設定がテキトー。
「敵」とは一体誰なのか、何と戦ってるのか。どんな行為を取り締まっているのか。全くわからない。
なんで戦場で取り締まらなきゃならんのか。外野がモメてるからってスポーツの試合に割り込んじゃダメでしょ。
「パルスのファルシのルシがパージでコクーン」的な専門用語の嵐。
ナレーションは全て立木文彦(森本レオではない)。独特の世界観でクラクラしてくる。
登場人物も意味深なことを言うばかり。
機体が顔グラになっているのでVRが喋っているように見える。機体のジェスチャーまで人間っぽい。てか擬人化された世界なのか?
行動が支離滅裂なハッター将軍。
単調なミッション
シチュエーションは様々だが、基本的に敵を淡々と倒すだけ。
AIの超反応後出しジャンプが腹立つ。攻撃がさっぱり当たらないのでテンポが悪い。制限時間があるので弱機体なんて使ってるヒマはない。
出現する敵数が無駄に多くてダレる。1対3も当たり前。シャドーと呼ばれるチート機体など一部の敵VRは耐久力が高い。無意味に広いマップは操作性と合わない。
総じて気持ち良く遊べない。
かと思えばザコ一機倒すだけでクリアになるミッションを挟んだり。
同じようなザコ機体、殺風景な同じマップが繰り返し登場。水増しが凄い。無限地獄。
いつまで続くんだこの地獄は。
対戦を前提にした操作性は1人用ミッションには不向き。あのバーチャロンがちっとも面白くない。
後半は面倒くさいのミッションの繰り返し。もうバーチャロンでも何でもない、操作性が悪いだけのロボットアクションと化している。アーマードコアやりてーと思ってしまう。
1人で遊んでも楽しくないことはオラタンで身にしみてたけど、それは友達がいない自分が悪いと納得していた。
しかしこんな1人用を作られたらそうも言ってられない。1人用ゲームの土俵に乗っちまったんだから。
まとめ
「もしかしてバーチャロンって面白くないゲームなのでは?」と思わせる罪深い作品。