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PS2 シュミレーション

第2次スーパーロボット大戦α【感想/評価】PS2世代スパロボ屈指の優等生

投稿日:2020-07-16 更新日:






「とにかくスパロボがやりたい!」
たまにそんな気分になりませんか?
僕はなったので買ってきました。

本作は、小隊システムの導入と進化した戦闘アニメで「次世代のスパロボ」を確立した作品。

「F」から「X」まで、新旧スパロボを知る僕が本作の魅力を紹介します。
良い点、悪い点が簡単にわかりますのでぜひご一読を。




第2次スーパーロボット大戦α

第2次スーパーロボット大戦αは、スパロボαシリーズ第3作目。

PS2ハード初の新作。売上53万本以上の大ヒット作です。

新規4作品が登場します。

・鋼鉄ジーク
・ガオガイガー
・ブレンパワード
・クロスボーンガンダム

いずれもメイン扱いで活躍機会が多いです。

システム面で最大の特徴は、後述する「小隊システム」。

 

以下、グラフィックとシナリオの特徴を紹介した後、システム面についてさらに詳しく語ります。

グラフィック

グラフィックで特筆すべきは戦闘アニメの進化。
PS2初新作ということで気合が違います。なんと全て新規戦闘アニメ。

前作「α外伝」でも、凝ったユニットは異様にグリグリと滑らかに動きました。その水準が基本になった感じ。

味方はもちろん、今まで棒立ちが多かった敵までグリグリ動きます。
攻撃以外の行動(被弾・回避・シールドなど)にもアニメが追加され、いちいちグリグリ動く。

戦闘アニメは「F→α→α外伝」で3世代分ぐらい進化してもう十分って感じだったのに、さらに貪欲にクオリティを追求する姿勢に感動。

戦闘アニメのロードが早いのでスキップせずに見たくなります。

 

押し潰したように平らな絵柄はちょっと違和感があります。
ガオガイガーの縦横比率はこれでいいの?

マップは前作に引き続きクオータビュー(斜め見下ろし型)。

スパロボのクオータビューはどうも苦手です。操作しずらい。

PS2なので滑らかなのは良いけど、色味の暗さが気になります。

本作に限らずPS2作品は全体的に色味が暗いので、今プレイするとPS・SS作品の方がパキっとした絵に見えます。

 

シナリオ

αシリーズは次回作「第3次α」で完結します。
本作はα~第3次αの中間。地球上の戦いに決着がつきます。

本作はシリーズの中間なので、立ち位置が中途半端。

各勢力が入れ替わりで揉めるだけ。真の大ボスが登場するのは最後の1話のみ。外宇宙からの侵略者、的な話は一切無し。

その分、原作にまつわるエピソードが多く、絡みが濃厚で見応えはあります。
新規収録作品だけでなく、「逆襲のシャア」「0083」など常連組の再現度も高いのが嬉しい。

一本の大きい流れは薄くても、それぞれの熱量が高い。
シナリオの出来はスパロボ全体で見ても上位に入ると思います。

αシリーズのストーリーは完結しないけど、原作目当てなら満足できるはず。
全57話とボリュームも十分です。

 

プレイヤー主人公が復活しました。

主人公がでしゃばりすぎと批判されたα、主人公削除で批判されたα外伝を経た本作。
主人公が存在感を出しつつ、でしゃばり過ぎない良い塩梅です。

 

主人公は4キャラから選択。
4人とも個性的で、やはり個性的な恋人がいます。

各キャラに専用シナリオがあるので、それぞれ違う展開を楽しめます。

今回のプレイではアラドを選択しました。相方のゼオラが可愛いので。

アラドとゼオラは最初、敵側でヤザンの部下。
連邦軍と敵対する2人が、今後どうなっていくのかが見どころです。

 

システム

小隊システム

本作最大の特徴は小隊システム。

最大4体1組の小隊が1ユニットとして出撃し、行動します。
α外伝の「援護」※がさらに発展した形。
※隣接ユニットが支援攻撃・防御

小隊の組み合わせは自由。リアル系とスーパー系を一緒にしてもOK。
ただしコスト制限(合計5以下)があります。デカくて強いユニットほどコストが高め。

 

攻撃時、小隊全機が同時攻撃できます。
選べるのは隊長の武器だけ。隊員は特定の小隊用武器で攻撃。

攻撃だけでなく、以下のように小隊の組み合わせ次第で可能性が広がります。

・小隊員の精神コマンドが使える
・小隊全体効果の精神コマンドがある

・小隊員に修理装置、補給装置持ちがいると、HP回復・EN回復10%。効果重複

・隊長はマップ上で、任意のタイミングで切り替え可能
切り替えを活用すればユニット4機の火力を限界まで引き出せます。

 

1小隊=1ユニットで出撃枠は過去作から据え置きなので、出撃ユニットが多い。
ほぼ全員に出番があるので、パッとしない二軍も使い続けることができます。

 

味方ユニットが多い上に、小隊とPP養成(PP)の恩恵を受けて火力インフレ。

相応に敵が硬いです。マップ上の1コマがユニット4体分の耐久力があり、その一体一体も硬い。
ボスも硬い。終盤の大ボスはHP15万以上、ラスボスはなんと40万。過去作とは桁が違います。

 

パイロットポイント養成

パイロットを育成するシステムでは、αとα外伝に「技能ポイント」※があります。
※行動に対応したステータスが上がる

しかし、稼ぎに縛りプレイを強いられるため不評でした。

その技能ポイントにかわり、本作から登場したのが「パイロットポイント(PP)養成」です。(初出はスパロボOG)

敵を倒して稼いだPPを、欲しいステータスや技能に割り振るシンプルなシステム。
技能ポイントのような煩わしさはないし、技能や地形適応まで獲得できるので好きなパイロットを最強にできます。

反面、パイロットの個性が薄くなりました。

資金とPPは周回で引き継げます。
これにより「クリアしたらそのデータは終わり」だったスパロボに、周回によるやり込み要素が生まれました。

 

その他

・リアル・スーパー系の戦力バランス

α外伝で弱体化されたリアル系ユニットがα並の強さに戻り、リアル・スーパー系の強さが拮抗。
Fやαのリアル優遇、α外伝のスーパー優遇に比べてバランスが良いです。

 

・機体ステータス「限界」の削除

運動性とセットで上げるだけの意味不明なステータスなので削除されて良かったなと。

 

・機体サイズ補正の導入

サイズで上回ると攻撃・防御力が上がります。
「デカい=弱い」だった大サイズユニットにメリットが生まれました。

 

・武器改造で攻撃力が逆転する現象が無くなった

 

難点:小隊システムが面倒

小隊システムは何かと手間がかかるので面倒くさいです。

最初こそ新鮮味があり、敵・味方の頭数が少ないのでデメリットが目立たない。でもだんだんウンザリしてくる。

 

まず編成が面倒です。
というのも、ソート(検索)機能が不親切すぎる

ソート機能は「作品別」のみ。お気に入り登録はおろか、レベル順すら無いのが謎です。
作品順は並べ替え不可なので、ソート機能は皆無といっても過言ではありません。

ユニット改造、武器改造、パーツ装備、のせかえ、小隊編成…
何をするにもとにかくユニットを探すのが面倒。

まあ不親切なのは過去作も同じだけど、本作は小隊システムにより編成の手間と前線に出すユニットが増えたことで面倒さが格段にアップ。
インターミッション画面でごちゃごちゃと作業する時間が倍増しています。

 

上手く編成しようと思えば、色々と縛りが多くて面倒です。
例えば、

・コスト制限内でやりくり
・移動力低いユニットが足を引っ張る
・飛行・陸上ユニットが混じると、陸上ユニットが足を引っ張る
・小隊員には優秀な小隊用武器が必要
・敵小隊を効率よく倒すため、小隊長は「ALL攻撃」(小隊全体攻撃)持ちから選ぶ

これらを1つ1つクリアする必要があります。

 

ようやく編成が終わった!
と思ったら編成後も面倒です。

・イベント強制出撃ユニットが勝手に除隊
ステージクリア後も除隊しっぱなし。せっかく組んだ小隊が崩れて編成やり直し。
外れたユニットなんていちいち覚えていないので、小隊が崩れたことに気づかず次ステージに出しちゃう。

・小隊長が撃墜されると除隊
同上。

 

これだけの手間に相応する面白さが小隊システムにあるかといえば微妙です。
というのも、戦術の選択肢が少ないから。

結局は強い小隊を囮にするのが楽です。エース囮で無双したFと同じ。

やることは過去作と変わらないワンパターンなのに、準備だけ手間なことをやらされている感があります。

 

Fやαあたりのスパロボは、回避率とダメージ計算だけでシンプルに遊べるのが魅力でした。
α外伝で小難しくなり、本作で面倒になった印象です。

 

小隊システムにより、簡易戦闘でも複数機が攻撃して間をとるので時間がかかります。
もはや簡易戦闘が並の戦闘時間。結果だけ一覧表示する「簡易簡易戦闘」が欲しい。

 

まとめ:PS2世代スパロボ屈指の優等生

後作に引き継ぐ新システムを複数導入したわりに、綺麗にまとまったスパロボ。

進化したグラフィック、熱量のあるシナリオ、ほど良い難易度。
全体的に点数が高い、PS2世代スパロボ屈指の優等生といえます。

小隊システムの難点は、時間に余裕があれば気にならない範囲。

「PS2のスパロボを遊びたいけど、どれからやれば良いかわからない」
そんな方にオススメです。

 

バンダイナムコエンターテインメント







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