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ドラゴンボールZ インフィニット ワールド【感想/評価】ディスクに気功砲ぉぉぉぉぉ!!!

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なんだかドラゴンボールのゲームが無性にやりたい気分なので、「スパーキングメテオ」を678円で再び買ったのです。で、ワクワクしながらパッケージを開けると…

ちょ待てよ、「ドラゴンボールZ インフィニットワールド」が入ってるじゃねーか!

店員がディスク入れるときに間違えたっぽい。
レシート持っていくのが面倒だから泣き寝入りし、せっかくだからインフィニットワールドの記事を作ることにしました。
だって何かしらアウトプットにつなげないと悔しいじゃないですか!

上記のいきさつがあるため、最初から負の感情で遊び始めています。




メテオの後にZ3劣化版が出た

このゲーム、ぱっと見は「ドラゴンボールZ3」(Z3)と全く同じ。
Z3と何が違うのか、コンセプト・立ち位置がよくわかりません。

発売時期もわからないので調べてみると、なんとあの「スパーキングメテオ」(メテオ)の1年後、2008年11月4日発売。
技術も煮詰まった頃に登場した、PS2ハードでのドラゴンボール最終作なのです。

この情報から考えると、メテオを超える、ドラゴンボールゲーの集大成的作品に仕上がっているはず。

ではなぜ評価が低いんだ?
それ以前にドラゴンボール好きでゲームブロガーの僕ですら存在を知らないのはなぜだ?
という疑問が湧いてきます。

その答えはプレイして10分でわかりました。

本作はZ3の使い回しどころか、Z3劣化版なのです。
(どのように劣化しているのかは後述)

メテオの後に劣化Z3出してどうすんねんって話です。
Z3劣化版なのだから「Z2→本作→Z3」の発売順が自然な流れでしょう。
メテオの後だと余計に表現が大きく退化したように感じます。

発売時期が遅い上に出来が悪い。
2008年当時、ゲームを自主規制していた僕の耳に入らないのも当然です。

 

なんだかもっさりな画でカッコよくないCGのオープニングムービーでさっそく萎えます。

このテカテカで不自然な画作り、開発が同じディンプスだけに「ゼノバース」と似てますね。
ディンプスについては記事の最後に少し触れています。

 

1人で遊び込めるモードはメインモードの「ドラゴンミッション」のみ。

メニュー画面は一見色々なモードがあるように見えますが、

・デュエル→対戦
・戦士の修行→トレモ
・戦士の部屋→キャラのカスタム

となっており、固有名詞に言い換えて色々あるように見せているだけです。
過去作ではゼニー稼ぎで何度も遊んだ「天下一武道会」もありません。

ちなみに、メニュー画面一番下の「ファイターズロード」は「ドラゴンミッション」モードクリア後に出る隠しモード。
全員と総当たりしてゼニーを稼ぐだけです。
トーナメントではない分、天下一武道会より楽だけど単発バトルをこなすだけなので単調。

 

よって、本作のメインモードは「ドラゴンミッション」であり、実質1択。
しかしこのモードが酷いことになっています。

難点を大きく3つに分けると、

・ミニゲームがドつまらん上に難しい
・敵が強すぎてバトルが楽しめない
・ショップUIが不便すぎ

以下、詳しく説明します。

 

ミニゲームがドつまらん上に難しい

操作性の悪い探索やリズムゲー、フリーザに気円斬、気功砲でセルを足止めするなど、色んなミニゲームをやらされます。
それらミニゲームのどれもがドつまらん上に難しい。

イオンのフードコートとかに子供向けの筐体ゲーがあるじゃないですか。
ドラゴンボールヒーローズとか、アイドルを着せ替えて遊ぶやつ。

あれをZ3に混ぜると本作になります。

結果、本当に狙うべきターゲットである、原作ドラゴンボールを愛する世代を外してしまい、低年齢層の取り込みにも失敗し、誰からも求められないゲームになってしまった感じです。

少なくとも、僕のような30代半ばでそれなりにゲームを遊んでいる人が楽しめる内容ではありません。

 

まず探索ミッションからスタートします。

僕はさっそく途方に暮れました。
だだっ広い3Dマップに放り出されて、何をすればいいのかわからない。
とりあえず、ミッション中にもクリア条件を確認できるようにするべきでしょう。

操作に慣れるためのステージにしては制限時間が短いです。
難易度「ふつう」以上ではシビアすぎて、最初なのに気ままに遊ぶヒマがありません。すぐピッコロに急かされます。ピッコロうざい。

 

目的がよくわからない状態でピッコロに急かされる中、移動の操作感が悪いのもツラい。

マップがまあまあ広いのに、移動手段は歩き、ジャンプ、ステップ、短距離ダッシュのみ。
舞空術が使えないので、ちょっとした丘の上に行くだけでも登るルートを探すことになります。

短距離ダッシュは出した自分も驚くほど速い、速すぎる。そして気力消費がデカすぎる。
徒歩のもっさり移動との差が極端すぎて操作感がチグハグです。

空中でのジャンプ(2段ジャンプ)とダッシュには高度制限があるため低空で使えません。ラグって操作が効かないような感じになるので気持ち悪いです。

サクサクと操作すると空中ダッシュ不発で谷底に落ちます。
せっかく丘を登ってきたのにまた下から登り直しでやってられない。

崩壊後のナメック星では、ジャンプ失敗するとマグマに落ちて大ダメージ。

 

回避不能の雷に怯えながら、徒歩移動でナメック星脱出を目指す超サイヤ人悟空。
宇宙の帝王・フリーザ様を倒した超サイヤ人とは思えない立ち回り。飛べよ!

 

ミニゲームや縛り条件つきバトルは1ミスが致命的なので、すぐ失敗になります。

にも関わらず、失敗後はリトライできずマップに戻されてしまうため、もう一度挑戦するにはまたロードを挟みます。このロードがまた長いのなんのって。

ミッション中はいくらでもリトライできるので技術的な都合ではありません。プレイヤーへの配慮が欠けているだけ。
開発は本当にテストプレイしたのか?と疑問です。

 

クリア後の2週目では1周目で足りなかったエピソードと、クリリンなどのサブキャラや敵側で戦うミッションがバラバラと追加されます。

サイバイマンやナッパ、フリーザ様のアイコンが乱立する圧倒的水増しは、2Dマップの絵面がマヌケすぎて笑います。
これだけ密集していると選びづらい。

ミッション開始地点を一つにまとめて、その中で1~5個のミッションを選べるようにすりゃいいと思います。
それは僕だけでなく開発者含めた誰もが思ったはず。

しかし「そんなことをしたら水増しできないからダメだ!」と上の人間に指示されて、キャラアイコンでマップを埋め尽くす形になったのでしょう。

 

2周目のミッション内容は1周目とほぼ変わらず。ちょっとアレンジした難度アップ版となっています。

アレンジされた探索系ミッションはさらにツラいです。
セルはレーダー無し&ピッコロに追いかけられながらゲートを探すハメに。これほどピッコロを脅威に感じさせるゲームも珍しい。

 

敵が強すぎてバトルが楽しめない

本作の難易度はなぜか「とてもやさしい=難しい」仕様になっています。
最低ラインが高いのがツラい。

フリーザから苦戦する?
いいえ、リクームから苦戦します。

フリーザの後はさらに難度が上がり、ひたすらプレイヤーイジめが続きます。

相手がオーラをまとった覚醒状態になると、こちらの攻撃はなにも当たらず超反応でカウンターを食らってしまう。
もはや気弾一発当てるだけでも苦労します。

そんな強敵達に、スキル「ラーメン」の体力回復で対抗するラーメンゲーと化します。

 

ブロリーやジャネンバ、超一神龍を押しのけて、なぜかアナザーストーリー編「パイクーハンを倒せ」が2周目最終ミッション扱いです。
パイクーハンってそんなに重要なキャラだっけ…

 

ショップUIが不便すぎ

ショップのメニューデザイン(UI:ユーザーインターフェース)は不便どころの話じゃないです。どうかしてる。

全員が各々のスキルを持つ仕様なので、同じ「かめはめ波」でも悟空用やクリリン用など、山ほど数があります。
それらは別スキル扱いなので、1つ1つ対応したものを買う必要があります。

にも関わらず、キャラごとのソートができません。
よって使いたいキャラのスキルを探すために延々とスキル欄をスクロールするハメに。

ここでも開発は本当にテストプレイしたのか?と疑問です。

「まずキャラを選ぶ→そのキャラで使えるスキルを選ぶ」
にしてほしい。そうしない理由がわからない。

 

オマケ:ディンプスについて

最後に余談として開発元の話を少しだけ。

同じドラゴンボールゲーでも以下のように開発元が違います。

・スパイク:「スパーキング」シリーズ3作
・ディンプス:Z1~Z3、インフィニットワールド(本作)、バーストリミットなど

ドラゴンボールゲー最高傑作の1つであるメテオの後に本作が出てしまったので、本作をプレイしたユーザーは、
「次からはスパイクに作ってほしい」
「二度とディンプスをドラゴンボールに関わらせるな」
と悲痛な声をあげています。

ではディンプスはクソ開発なのかというと、そうでもない。

最近のドラゴンボールゲーでわりと好評な「ゼノバース」はディンプス開発。
格ゲーシーンのメインとなっているストリートファイター4・5や、8年間ヒットを続けているドラゴンボールヒーローズもディンプス。

よって、ディンプスの作品は出来・不出来の差が激しいということで、ゲーマーからは作品を二分して「良いディンプス」「悪いディンプス」と呼ばれています。

(とはいえ、スト4とヒーローズ以外の開発作品はほとんど酷評されているし、個人的にゼノバースやスト5も悪いディンプスだと思う。)

本作は間違いなく「悪いディンプス」の仕事でしょう。

まあ開発元が好き勝手なゲームを作れるわけがないので、やはりバンナムが指示した仕様にも問題があるのだと思います。

 

最新作「ドラゴンボール Z KAKAROT」の開発はサイバーコネクトツー。

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まとめ

「ドラゴンボールゲーなら何でも売れるし、せっかくだから手持ちの素材を使ってもう一本作っとこう。もしコケてもファンはこりずに次も買うからノーリスク」

そんなスケベ心が見え見えです。

当時のPVやCMでは「ドラゴンボールゲームの最高傑作、集大成、究極」などと謳っていたらしい。
そりゃ買った人は怒りますよね。

あらゆる点においてテストプレイしたか怪しい出来なので、開発とゲームディスクに「気功砲ぉぉぉぉぉ!!!」を連打したい気分になりました。

あと、スパーキングメテオと間違えてこんな作品をパッケージに入れた店員にも気功砲ぉぉぉぉぉ!!!







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-アクション, PS2, 対戦格闘

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