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PS2 シュミレーション

スーパーロボット大戦Z【感想/評価】シリーズ歴代屈指の良作

投稿日:2020-08-05 更新日:








スパロボZの特徴・魅力

PS2世代の集大成

スパロボZは、PS2最後のスパロボ。(スペシャルディスク除く)

シリーズ最後を意味する「Z」※を冠するだけあり、PS2世代の集大成といえる力作です。
(※寺田Pの過去発言より)

 

新規参戦作品は、

超時空世紀オーガス
宇宙大帝ゴッドシグマ
宇宙戦士バルディオス
オーバーマン キングゲイナー
THE ビッグオー 2ndシーズン
超重神グラヴィオン、Zwei
創聖のアクエリオン
交響詩篇エウレカセブン

従来作の新規参戦は3~5作品でした。
本作は一気に9作品へ拡大し、全体の半数が新規。気合が入っていることがわかります。

特にアクエリオン、エウレカセブンが目玉です。
TV版ラストまで濃厚に原作再現。
この2作品を見ると、ロボットアニメの世代交代を感じますね。

2作品はユニット性能も優遇。

ニルヴァーシュtype2のマップ兵器「セブンスウェル」は画面内全ての敵を消し去ります。

アクエリオンは射程10以上の無限拳、エレメントシステム、精神コマンド3人分と盛り沢山。

「第3次α」に引き続き、ガンダムSEEDも登場。
「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」を、原作以上に掘り下げて描写します。

個人的に原作はズタボロな出来で、リアルタイムで観て落胆しました。

本作ではキラとシンが和解・共闘する場面や原作エンディング後のフォローを追加。原作に足りない要素を補うように各キャラの心情を描いてくれます。

宇宙世紀組は劇場版「Ζガンダム」準拠にリニューアル。いつもの面々にも新鮮味があります。
劇場版カミーユがシンの良き理解者になっててなんか笑う。

 

ストーリーの舞台は、「超時空世紀オーガス」の「混乱世紀」を元にした「多元世紀」。

時空転移により、ロボット・キャラだけではなく原作の世界ごと融合する設定です。

数話の短い期間で、入れ替わりで各作品世界へ飛ばされます。
作品世界そのものを入れ替わりで介入させることで「空気参戦」※を解消しました。
(※会話に絡まない。戦闘でも活躍しない。ただいるだけ状態)

空気参戦が無くなった反面、展開は唐突です。

次々と別作品世界に飛ばされ、気がつくと味方同士で揉め始め、自軍が二分して対立。逆側の勢力は55話(全60話)あたりまで合流しません。

もう序盤から頭がついていけませんでした。
でもまあ、僕はスパロボのストーリーに期待していないので大丈夫です。
キャラ達が濃厚に掛け合い、戦う。クロスオーバー感は十分なのでOK。

ストーリーは適当に流すとしても、参戦・離脱が多くて好きなユニットを使えないのはツラいです。

過去作のように、徐々にメンバーが増えたり分割されたりではなく、増えたり減ったり敵になったりで訳わからん。

 

戦闘アニメは力作揃い。「第3次α」から3年かけた※だけあります。

※発売日
第3次α:2005/7/28
Z:2008/9/25

機体が細かくアニメーションしながら何度もカットが切り替わり、長々と魅せてくれます。

地対空、空対地など、味方・敵の位置関係によって描写が変わるのも特徴。
寺田Pいわく「地形別のアニメはこれからもやるけど、今回ほどにはならないだろう」という、やりすぎたクオリティ。

全体的にキャラ顔絵のクオリティが高いのも嬉しい。αシリーズとは違います。

 

演出は文句無い一方、機体プロポーションはクセが強め。好みが別れます。
ガンダムやLFOは頭でっかちで下半身が小さい。

「第2次α」「第3次α」の平らに押し潰したようなデザインから一新されたものの、カッコ良さはもう一歩という感じ。

PS2スパロボの中で最も機体がカッコ良い作品は「MX」だと思います。

 

システム・UI

システム・UIにも、「第3次α」から3年分の進化があります。

 

■トライバトルシステム

小隊システムの改良版。
αシリーズの4機から3機編成になり、陣形を3種類から選択可能です。
陣形の相性を考える戦略性が生まれました。

陣形「トライ・フォーメーション」は、小隊全機による全体攻撃「トライチャージ」が使えます。

 

■SRポイント

過去作でいう熟練度。
取得すると全員がPP25入手し、難易度がイージー・ノーマル・ハードの三段階で上昇。ルート分岐にも影響します。
ハード固定、パイロット養成・改造不可の「EXハードモード」もあり。(1周クリア後)

 

■隠し要素
隠し要素はスパロボ史上最多の34個。
あちらを立てるとこちらが立たない、周回前提の要素が多め。

 

■UIの改善

・小隊の自動編成・登録の改良
・ユニット・武器改造を同一画面で行える
かゆいところに手が届く改善が嬉しい。

マップ上では、
・移動マスの端を選べる
・移動モーションカット
が非常に嬉しい。

戦闘アニメの読み込みが早いのも素晴らしい。
「第2次」「第3次」よりさらに早いです。

 

ゲームバランス

「F」以前の旧スパロボからお約束のエース単機オトリ戦術※が弱体化しました。

(※回避or耐久を上げたエース単機(小隊)を敵陣に突っ込ませてオトリにし、反撃で無双する戦術。簡単、手間いらず。)

耐久・燃費・総火力が低いので、単機で敵を殲滅するのは難しいです。

 

具体的な変更点は、

・「連続ターゲット補正」の導入

敵フェイズで攻撃されるたびに回避率10%低下。
リアル系で回避力を上げても、そのうち被弾します。

受けて耐えるスーパー系も弱体化。「底力」が強化されたので粘りは効くけど、攻撃を受け続けるのは厳しいです。

 

・ユニットの燃費が悪い

全体的に消費ENが多い。
特にALL攻撃の燃費が悪く、ENフル改造でも単機で使えるのは4回程度。

その他、空中ユニットは毎ターンEN10減少、今までは無消費だった格闘武器はEN消費になり、ENが削られます。

 

・パイロットの燃費が悪い

精神コマンドも弱体化しました。
最大SPが低い。消費が多い。覚えるコマンドが少ないの三拍子。
「SPアップ」弱体化、「SP回復」は後天的に習得不可で、伸びしろも無いです。

序盤は「加速」「集中」を使ったらSP枯渇。「熱血」すら貴重で、終盤にようやく覚えます。

 

これらの調整により、エース単機で無双できないバランス。

かわりにほぼ全機、トライチャージを含むALL攻撃を持つので、ALL攻撃格差は減りました。
よって単機無双ではなく、全機の火力を満遍なく使うのが攻略のポイントです。

特にSPを狙う場合、オトリ戦術では制限ターンに間に合いません。
使えるものを全部使ってギリなので、持てる戦力をフル活用します。

 

スパロボZの気になる点

目立った難点はありません。
「第3次α」から3年分の進化を感じる、シリーズ歴代屈指の良作といえます。

とはいえ、部分的に気になる点があるので一応触れておきます。

 

オリジナルキャラが不愉快

オリジナルキャラが不愉快です。

男主人公(ランド)、謎の博士、仮ラスボス、ラスボスの4名が特に気になる。

絵と性格が強烈すぎます。
オリジナルキャラが2人揃うと、画面内がとにかく汚い。

 

男主人公・ランドは、僕としては珍しく「生理的に無理」だと思ったキャラです。

絵面が汚い。不潔というか、AV男優っぽいというか。
特に親指を立てたときの絵が酷いです。幼稚園児が描いた絵をそのまま採用した感じ。

本作の主人公は男・女の2人だけ。他に選択肢がありません。
新たに始まるZシリーズの主人公。それがなぜこんなキャラなのか。どういう指示があり、なぜこれでOKが出たのか、担当者に聞きたい気分です。

実は終盤に印象を逆転させるため、あえて不愉快なまでに暑苦しいキャラにされています。たしかにラストで印象が変わり多少の感動を生む。
とはいえ、これでは序盤でゲームを投げかねません。それほど生理的に無理。

序盤はさんざん暑苦しいのに、中盤から急に出番が減り空気になるのも気になります。

ランドの相方ヒロインも負けず劣らず強烈な個性。
ランドに対してロリすぎるため、健全なカップルに見えません。

一方、女主人公は無個性で魅力がない。なぜこうも両極端なのか。

敵キャラは、一言でいうと醜悪。
ヒステリーと精神年齢低い人達がめちゃくちゃやってるだけで魅力が無いです。嫌悪感100%。

 

正直、本作のオリジナルキャラは二度とスパロボに出てほしくないと思います。
OGとか外伝の方で勝手にやってくれ。

ランドは戦闘BGMも最強にダサい。
機体はカッコいいし、戦闘アニメも凝りに凝っているのにキャラとBGMで台無し。

 

やはり小隊システムが面倒くさい

改善されたとはいえ、小隊システムが面倒です。

簡易戦闘デモが長い点は改善無し。

結局のところ、
好きなキャラで気軽に遊びたいスパロボシリーズと、シュミレーションゲーム的な凝ったシステムは相性が悪い。

僕は「第2次」「第3次」「Z」と小隊システムを経験した後、小隊システムが無い「F」や「α」が遊びたくなりました。

 

小隊システムは実質、本作が最後です。

PSPで発売された「第2次Z」は小隊システム無し。
「第3次Z」は3機から2機編成に減ったタッグ制。
以降、「T」まで小隊システムは採用されていません。

 

第3勢力と三つ巴になる場面が多いのがツラい。

敵勢力同士が戦うのをボーッと眺める時間が長いです。
敵も小隊なので簡易戦闘デモが長く、低い攻撃力の敵小隊同士が削り合うので時間のムダ。

終盤は1ステージに3作品の話、しかも終盤の山場を詰め込んでおり大ボリューム。
三つ巴になると、頭数が多すぎて戦闘アニメカットしてもクリアに2時間かかります。

終盤ステージで敵同士の戦闘を延々と見せられているうち、やる気が失せました。

 

まとめ:スパロボシリーズ歴代屈指の良作

・「第3次α」を超えたグラフィック
・空気参戦を解消したクロスオーバー
・UI・システム周りの改善
により、「第3次α」の不満点がほぼ解消。

その上で、初心者~上級向けまで対応する難易度と豊富な隠し要素でやり込めます。

ランド以外に目立った難点はありません。
スパロボシリーズ歴代屈指の良作といえます。

「PS2の最高傑作スパロボを探している」
そんな方にオススメ。

実は本作、バグが多いです。
バグ修正されたベスト版かゲームアーカイブス版がオススメ。

 

バンダイナムコエンターテインメント







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