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PS2 対戦格闘

鉄拳4【評価/レビュー】失敗作? 意欲的なシステムを取り入れた待望のナンバリング

投稿日:2018-06-23 更新日:






格ゲー史上最大のヒットになった「3」。
そのシステムを引き継ぎタッグバトルのお祭りゲーに仕上げてヒットした前作「TT」。

その後、満を持して世に送り出された待望のナンバリング作品です。

アーケードは2001年8月稼働。
同じ月にバーチャ4がリリースされてガチンコ勝負の形になりました。
その勝負の結果は…

3D格ゲーの分岐点になった鉄拳4を紹介していきます。

鉄拳シリーズのレビュー↓
【シリーズ別リンク】

3D格ゲーのライバル↓
【バーチャファイター4 EVO】



進化した鉄拳

次世代のグラフィック

次世代水準のグラフィックに進化しました。

PS1上位互換基盤の「TT」から、PS2ベースのSYSTEM246基盤になりモデリング・質感を一新。

バトルフィールドと背景が一体化したようなステージになっており、高低差と壁や破壊可能なオブジェクトがあります。

また、開始位置が変わるので同じステージでも毎回新鮮な気持ちで遊べるのも特徴。

 

ステージに関しては次作「5」を超える力作。
見物人や建物内の描写、水、スモークの表現は手が込んでいます。

 

ゲーム性の変化

鉄拳といえば、ステップでしゃかしゃか動いて風神拳のようなコンボ始動技狙い。
その「2~3回浮かせば勝ち」のゲームバランスに調整が入りました。

・バクステ、空中コンボ弱体化
・横移動が上下1回入力(しゃがみは斜後)で使いやすい
・壁と高低差の導入で不確定要素が増加

これらの調整により、今までの鉄拳とは違う立ち回りが楽しめます。詳しくは後述。

 

地味で真面目な鉄拳

キャラ数減少

計19人。家庭版「3」の21人から減少。
決して少なくはありませんが、前作「TT」(33人)の後なので物足りない気が。

 

キャラモデルがイマイチ。
ポールの顔を見た瞬間に「あ、ダメだこれ」と思いました。猿みたい。

 

平八のふんどし姿はインパクトあります。
腹巻部分が妙に分厚いので海外では「オムツ」と誤解されたらしい。

 

新キャラの登場

「スティーブ・フォックス」

グローブをつけてボクシングで参戦。
パンチに特化したキャラなのでキックボタンが回避行動になっています。

 

「クレイグ・マードック」

デビュー以来4年間無敗のバーリトゥーダー。
鉄拳キャラの中でもトップクラスの体格。

 

「クリスティ・モンテイロ」

「3」で登場したエディの師匠、カポエイラマスターの孫。
エディにカポエイラを伝授されたので性能はエディのコンパチ。

 

「コンボット」

フレームむき出しのロボ。ランダムで他キャラのスタイルになる木人キャラ。
木人はラウンドごとにスタイルが変化しますが、コンボットは1ステージごとに変わります。

 

シリアス調にイメージチェンジ

雰囲気はシリアス調に一新されており、鉄拳らしいハチャメチャなお祭り感は控えめです。

「プロの脚本家に執筆してもらった」という中途半端に本格的なストーリーは地味で真面目なノリ。

各キャラの設定やエンディングもシリアス寄りで、ギャグ回もノリが暗めです。

 

「デビル因子」というややこしい設定が追加されました。
これが良かったのか悪かったのか、僕にはわかりません…

 

ゲーム性の変化

壁・高低差

無限ステージ廃止し、壁や障害物を追加。

本作から鉄拳に「壁コンボ」の概念が生まれました。

バーチャ3のような高低差(アンジュレーション)も導入。
空中コンボに影響し、高低差によってダウン状態に当たらない技が当たります。

とはいえ、アンジュはバーチャ3に比べると中途半端。傾斜があるのか無いのかひと目でわからない程度です。
次作で廃止されたバーチャと同じく、本作1代限りのシステムとなりました。

 

空中コンボ弱体化

コンボ始動技が弱体化。

全体的に隙が増え、風神拳がノーマルヒットで浮きません。
さらに、

・浮き直し低下&2発目以降50%→40%でコンボ火力も低下
・横移動の性能アップで軸ズレが起きやすく技が外れやすい

1発ドカーン!と入れて体力半分減らすのが爽快な鉄拳シリーズでこの調整はシリーズファンから不評でした。

 

おまけモード「鉄拳フォース」は相変わらず

家庭用「3」のオマケ、ベルトスクロール風ゲームがパワーアップ。

ターゲット変更が可能になったので、これを駆使して立ち回ります。

 

パワーアップしたとはいえ、相変わらず面白くない。

フリーランが無いのでアイテムが取りづらいのが難点です。
ステージ3あたりからやたら難しく、次エリアに行くといきなり飛び蹴り食らったりでストレス。

平八の崩拳、9RK連発が楽ですね。てかこれ以外でクリアしたことがありません。

 

まとめ

エンジョイ勢にとっては、キャラが少なく鉄拳っぽいワイワイ楽しい雰囲気が無いので物足りない。
CPUは技を入力するとしゃがパンで潰してくる超反応で全く楽しくない。

読み合いが重要になった反面、シリーズ特有の爽快感が減ったシステム変更はガチ勢にも不評。

結果、エンジョイ勢・ガチ勢どちらからも不評という残念な作品です。

 

ひとつの格ゲーとしては楽しめますが、鉄拳のナンバリング作品であり名作バーチャ4と同時期のリリースだったのでファンは落胆。
バーチャ4と勝負にならないまま姿を消し黒歴史扱いになりました。

開発者いわく「プレイヤーの意見・要望をできるだけ詰め込もうとした結果、相反する意見もゲームに取り入れてしまった」とのこと。

自他ともに認める失敗作ですが、アーケードのシリーズインカム記録を塗り替える次作「5」のたたき台になり、反面教師として最新作「7」までシリーズを支えています。






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