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サイコブレイク【評価/感想】ホラーというよりパズルゲー 見えない動けない

投稿日:2018-06-29 更新日:






ディレクターはバイオハザード生みの親、三上真司氏。
そのため発売前は「真のバイオハザード」になると期待を集めた作品。

 

バイオハザードは一通りプレイ済。
「バイオ6」で本家バイオハザードが没落したので、本作に流れ着いた。

三上氏が作った「バイオリメイク1」が好きで、
モノクロな絵作り、シリアスなホラー感が「リメイク1」に似てるから期待が膨らむ。

 

動画を見る限り面白そうなのに、評価は賛否両論。というか否が多い。

実際のところはプレイして確かめるしかあるまい。

難易度が高そうなので不安だけど、サバイバルモード(ノーマル)でプレイ開始。



サイコブレイクとは

純粋なるサバイバルホラー

「バイオ4」以来、
9年ぶりに三上氏がディレクターとして携わるサバイバルホラー。
オリジナル新作は「ディノクライシス」以来15年ぶり。

三上氏が設立したスタジオ「タンゴゲームワークス」開発。
スタジオ設立からたった4年で大作規模の作品を完成させた。

 

バイオを超える強敵とパズルを味わい方は、
「ディノクライシス」をチェック↓

 

バイオ以前のホラーゲーはADVやサウンドノベルが一般的だった。

初代バイオによって、ホラー表現とサバイバル要素を組み合わせた「サバイバルホラー」というジャンルが生まれ、その後TPS・FPSで数多くの作品が登場。
サバイバルホラーは色んな要素を含む大きなジャンルになった。

そんな中、
原点回帰の「純粋なるサバイバルホラー」を目指して制作された作品。

冒頭に初代バイオを彷彿とさせる、セルフオマージュのようなシーンがある。

 

襲いくる狂った精神世界

現実と精神世界の区別がつかない世界がテーマ。

三上氏いわく、
「どこか壊れている、狂ったような世界をイメージしたタイトル」。

 

精神世界の設定はサイレントヒルの影響がありそう。
赤い服をはおった看護婦のタティアナさんは、明らかに初代サイレントヒルのオマージュ。

 

 

バイオ4のようなステージクリア形式。
精神世界ということで、チャプターごとにガラリと舞台が変わる。

廃工場、病院、廃村、洋館など、ホラーゲーのいいとこ取りのような構成。
プレイヤーに息つく暇を与えない。

 

基本的にこちらの予想を裏切らない演出。

「いかにも奥からデカいのが走ってきそう」と思ったら、やっぱりデカいのが車を押しのけて走ってくる。

「怖さ」を期待すると物足りない。
ホラーよりサバイバルがメイン。

 

美しいモノクロ調の絵作り

映画フィルムのようなポストエフェクト※をバキバキに効かせた独特の質感。

※AA、ブラー、ブルーム、レンズフレアなどの後処理。


現実感のない世界とあいまって映画を見てるような感じ。
この独特の絵作りは体験する価値あり。

相当ムリな処理を重ねてるのか、PS4でも場面によってはフレームレートが安定せずカクカク。

 

ノイズ混じりでめちゃ暗い。
近すぎるFOV(カメラ位置)、レターボックス(画面上下の黒帯)で非常に視界が悪い。
プレイヤーの死角を突いた様々な危険が待ち受ける。

ちなみに批判の的になった黒帯はアプデが入り、オプションで非表示にできるようになった。どちらが良いかは好みの問題。

今回は「せっかく開発者が黒帯を前提にして作ったんだから」ということで黒帯ありで遊んだ。

 

ホラーというよりパズルゲー

レベルデザインが緻密。誤魔化しが効かない。

アクションやエイム力で突破するのではなく、
パズルのように攻略を組み立てるタイプ。

一昔前のゲームのような、理不尽な目にあいながらも試行錯誤を繰り返して先に進む感じ。

 

弾薬数はゲーム側で一定に制限される。
持ってる弾薬が多いと手に入らず、不足していれば支給。

普通に一体一体撃ってると明らかに弾が足りない。

・ヘッドショットを狙う
・誘導して広範囲攻撃でまとめて倒す
・地形に配置されたトラップを活用する
・不必要な戦闘は避ける

など節約を工夫して立ち回る。
このパズル要素にハマると奥が深くて楽しい。やり込みがいがある。

一方、「いちいち工夫するのが面倒くさい」と感じる人は向いてない。

 

「マッチ」

リメイク版バイオのようにゾンビは一度倒しても復活することがある。
それを防ぐためにマッチで燃やす。

マッチは攻撃手段として強力。
燃料なしでボゥと燃え上がり、倒れた相手に使うと1撃で倒せる。
複数を巻き込むまとめ焼きも可能。

マッチを上手く使って、効率良くザコを処理するのが攻略のポイント。

 

「アガニクロスボウ」

本作の最も特徴的な武器。

トラップを解除したりで入手した素材を使って色んな矢を作る。
何の矢を作るかはプレイヤー次第。
爆発、目くらまし、サンダー、フリーズなど種類が多彩。
矢の配分によって攻略パターンが変わるので、やり込みがいのある武器。

山なりの弾道が絶妙なアクセント。
当たりそうで外れるのがもどかしい。その分、上手く使えた時は嬉しい。

 

見えない動けない

チャプター2で「これ詰んでね?」

難しすぎて怖さを感じるヒマがない。

チャプター2から「これ詰んでね?」と思うほど。

「死にゲー」なのでセバス(主人公)がやられても、そのうちなんとも思わなくなる。

 

チャプター3が早くも難所。

暗すぎ、広すぎ、敵多すぎ。
ゲーム全体でみてもここが一番広い。
自分がどこにいるのかさっぱりわからん。

ゲームに慣れていないうちに、危険なゾンビ&トラップ満載のフィールドに放り込まれる。

チェーンソーが見つからず、ウロウロして40分経過。
もう少しでゲームを投げ出すところだった。

 

自分は記事を作るためにノーマルで頑張ったけど、
どうしてもキツい場合はプライドを捨ててイージーで遊ぼう。
本作のノーマル=ハードと考えればOK。
アプデでイージーがさらに簡単になったので気軽に遊べる。

 

敵はSTEMシステムの犠牲者「haunted」。

ただのゾンビではない。
斧、銃、爆弾、アガニクロスボウまで使う強敵。

さらにボス含めて全体的に疑惑の当たり判定。
攻撃の振りかぶり~振り終わりまで判定持続でやたらと引っかかる。

 

高難度では味方NPCの挙動が問題になる。
勝手に敵・罠に突っ込んで死亡→ゲームオーバー。指示もできない。

 

初見のボス戦は、効く攻撃も即死攻撃を避ける方法もわからない。
ひたすらトライ&エラーが続く。

 

 初見殺しの即死トラップ

頑張ってアイテムを漁る→即死→漁る前のチェックポイントに戻される。

即死でアイテム探索の苦労が水の泡。
そのため「とりあえず難所に突っ込む」的な発想になる。

ここまで即死が多いと体力回復する意味がないため、真面目にサバイバルする気も無くなる。

 

ボタンを押したら串刺し。
捕まったら即死。
インサートされて即死。

など、
様々なバリエーションの即死を楽しめる。

 

そのうち、ただのパズルゲーに思えてくる。

終盤になるほど死に覚えの作業感が増して緊張感が無くなる。

「さーて、お次はどんな罠かな」
→即死→「はいはいその感じね」

 

何が怖いって、ロード画面が怖い。
リトライのロード時間が長い(15秒)。
同じ場所で数十回とリトライすることもあるだけにツラい。

 

初見では対応できないトラップも多い。

曲がり角にトラバサミ、扉を開けたら爆弾。
角度と光の具合によっては全く見えない初見殺し。

トラップに引っかかると大ダメージを受ける。
さらに解体パーツも入手できず、アガ二の矢が減るので非常に痛い。

 

罠がはっきり見える場合は、たいてい罠をエサにした罠になってる。

「スニークキルいただき!」
→ 手前のトラバサミに引っかかり、その隙に殴られて終了。

「そんな見え見えのトラップ引っかかるかよ!」
→ 手前から敵出現。殴られて押されてトラップ起動のダブルパンチ。終了。

 

主人公が弱すぎる

バイオはラジコン操作のもどかしさで恐怖を演出していたが、
こっちは自キャラの動きがもどかしい。

主人公のセバスチャンはびっくりするほどスタミナが無い。
格闘も弱い。射撃も下手。

おまけに移動するとカメラが揺れるので酔う。

 

アップグレード前の状態ではエイムがやたらブレる。
狙いが正確でもレティクルの外に着弾。

うーん、もどかしい。

 

体力管理と同じぐらいスタミナ管理が大変。

ダッシュできるのは3秒くらい。
瀕死状態ではダッシュ不可。

スタミナが切れると敵のど真ん中だろうとお構いなしに足を止めて息を整える。

「ダッシュ3秒ってそんなに問題か?」と思うかもしれないが、
敵の攻撃を避ける手段はダッシュだけなので、戦闘中のスタミナ切れ=死を意味する。

一応、アップグレードで最大10秒まで伸ばせる。しかし必要ポイントが異様に高い。
スタミナ不足は我慢しろということか。

 

まとめ

「真のバイオハザード」を期待すると、だいぶ違う印象を受ける。

ストーリーは夢のようにもやもや。
最後まで何者かの手のひらの上で踊らされてるだけなので、「生き残るために頑張ってる」感が薄い。

テキトーに遊ぶとチャプター3が緊張感と面白さのピーク。
先へ進むほど無くなる緊張感、増していく作業感。

バイオをカジュアルに楽しんできた自分としては、難易度は非常に高いと感じた。
でもプライドを捨てて難易度イージーすればサクサク遊べるし、誰でもクリアは可能。

 

バイオとは違うゲーム、パズルゲーとして割り切って遊べば楽しめる。
美しい絵作りと、弾薬や敵の配置など緻密なレベルデザインでやり込むほど面白くなる。
やり込み派のゲーマーにオススメ。

 

本作の不満点に手を入れた続編、
「サイコブレイク2」をチェック↓








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