偉大なるドラゴンボール伝説とは
ポルンガが登場するオープニング。ワクワク感が良いですね~
当時、サターン版を繰り返しクリアした。思い入れのある作品です。
画期的な多人数バトル
3対3、最大6人が入り乱れる多人数バトル!
1対3なども可能。1人以外はCPUが勝手に戦います。
さっそく残念なお知らせですが、本作は出来の良いゲームではありません。
フィールドは3D、キャラは2D。
どちらも粗い、スーファミより粗い。
操作性も悪いです。
アニメ枚数が少なくて動きがぎこちなく、ゲーム性は2Dなのに上下で前後移動というのがしっくりきません。
キャラを動かした直後に買ったことを後悔するほどフィーリングが悪い。
BGMにはアニメのような熱さ・緊張感がありません。
どんなゲームでも使えそうなほど印象が薄くて盛り上がりに欠けます。
ちなみに、SS版の方が背景、アニメ枚数、SEなど微妙に出来が良いらしいです。
本当に画期的なのはこの、バトル中にセレクトを押したときの画面。
なんとオートで戦ってくれます。その間、原作に沿った台詞を喋ってくれる。
放置すれば全員オートでクリア可能。
これが本当のムービーゲー。
割り切った戦闘システム
攻撃方法は「殴る、気弾」の2種類のみ。
どちらも気力が必要で、気力が尽きるとヘトヘトになります。
このゲーム、通常攻撃ではダメージが入りません。
ではどうやって相手を倒すのかというと、
・攻撃すると画面下メーター(青・赤)が自分の方に傾く
・端まで振り切れると自動で必殺技が発動
・必殺技一発で体力が2~5割減る
つまり、頑張ってボコボコ殴り続けてメーターを傾け、自動発動の必殺技を数発当てて倒します。ええ、単調です。
アニメの引き伸ばしを再現するようにたっぷり間をとる「ウスノロ…」
必殺技デモがずっとフリーズしてんのかってぐらい長い。しかも地味。
3、4回撃ってようやく1人倒せるので繰り返し見るハメになります。相手が3人なら当然手間も3倍。凄まじい作業感です。
必殺技の演出は様々だけどダメージが違うだけ。
キャラは30人以上と多いけど、どのキャラを使ってもやることは同じ。
技のモーションに大差は無く、固有技も無い。キャラの特色は無いに等しいです。
Zキャンペーンモード
原作に沿って闘う本作のメインモード。
てか、これしかやることがない。
ゲーム部分は前述の通りク◯ゲーだけど、原作再現という意味では見どころがあります。
ステージ前デモの「世界の命運をかけた戦いが始まる!」的な煽りがいい感じ。
「Zランク」を溜めるのが一応の目標になります。
■Zランクとは
原作に沿った条件が複数あり、1ステージ最高100ポイント貰える。
クリア時450ポイント以上ならスペシャルエンディング。
条件を満たすには、わざとやられたりする必要があるので面倒。
ちなみに「1対1で闘う」といった人数縛りは条件下でしばらく戦えば良いので、その後のキャラ入れ替えは自由です。
グルド→リクーム→バータ&ジース→ギニューと原作通りに登場。
対するこちらも原作の展開に合わせてキャラを出しましょう。
いきなり最終形態のフリーザ様。
ギニュー特戦隊は完全再現なのに、フリーザ様の変身は大胆にカット。
人造人間編からはだんだん金髪が増えて、性能だけでなく見た目にも個性が無くなります。
当時は最後のベジットを使うのが楽しみで周回していました。
ベジットといえば、ドラゴンボール超の超サイヤ人ブルーベジットの強さが微妙でガッカリでしたね~
「こ、この力は…!」と大神官がビビるぐらいの強さが見たかった。
最後の相手は原作と同じく純粋ブウ。
「超3悟空でダメージを受けてノーマル悟空にして、かめはめ波ではなく元気玉で倒す」
という面倒な手順を踏んでZランク獲得。
まとめ:原作人気を証明
あらためてプレイすると悪い意味で想像以上でした。
今の時代、本作レベルの作品がフルプライスで発売されたら軽い事件になる。
これでもPS、SS合わせて売上30万本以上。国内でゼノバース2並に売れています。
「当時、なんでこんなゲームを買ったんだろう」と考えたところ、
「小学生だからバカだった」というのが第一ですが、連載終了から日がたっておらずドラゴンボール熱が冷めていなかったのが大きいです。
・連載終了:1995/5
・アニメ最終回:1996/1/31
・本作発売:1996/5/31
30代半ばぐらいの方ならわかると思いますが、ドラゴンボールのゲームならなんでも買うのが当然でした。
しかも1996年はドラゴンボールGT放送中。どんなゲームを出しでも売れる。作り込む必要なんてない。
ゲームの出来の悪さは原作人気の証明といえます。