どうも、19歳でm-floに魅了されたまま30代半ばになった男です。
当記事は、好きな曲「miss you」(m-flo)について思い出話を絡めつつ語るだけの記事です。
私にとって、音楽の用途は作業時間の暇潰し。
好きな曲は色々あるけど個別のアーティストを追うことは少ないです。
そんな私が唯一ハマったのがm-flo。
そしてm-floの最高傑作を問われたら迷わず「miss you」と答えます。
それどころかm-flo に限らず私のベストワンがmiss you。
LISAが抜けてコラボシリーズ 「loves」が始まった2003~2005年。
アルバム「ASTROMANTIC」「BEAT SPACE NINE」の流れは神がかっています。
中でも大ボスといえるのがmiss you。当時のライブはmiss youが大トリです。
m-floはmiss youで「come agein」を超えた 。
(ちなみに、miss youのライブ映像は「COSMICOLOR」(横浜アリーナ)のが好き。)
どんな曲かと問われたら返答に困ります。
歌詞を見ればカップルが口喧嘩しているだけ。
にも関わらず、曲が生み出す世界観は宇宙。まるで銀河鉄道のように宇宙を旅する気分になります。
私は音楽について詳しくないので、とにかく「凄い」としか言いようが無い。
素人なりに凄さを語ると、まず☆Takuのサウンドが凄い。
音の一つ一つが宝石のように美しい。
DJや打ち込み音楽は持っている音で差がつく、という話を聞いたことがあります。
miss youを聞けば納得です。
この音を使えば、どんなボーカルを合わせてもそれっぽい質感になります。
ニコ動発の、Perfumeのボーカルを合わせた mod動画「幾三 cruising Love」は今もたまに観る。
その☆Takuサウンドに乗せてボーカル2人、melody. と山本領平の魅力が限界突破。
2009年、ハリウッド俳優・MIYAVIと結婚したmelody.は2003年当時21歳。
若さあふれる神々しい美しさ。ライブでは腰フリで見るものを悩殺します。
LISAを思わせつつ違う味を持つ女性ボーカルを、格好いいトレンディエンジェル斎藤さんこと山本領平がブースト。
m-flo+メロディアスな女性ボーカルに合わせるなら、これ以外に無いというドンピシャな歌声です。
Wikipediaによると、
「日本にもアメリカにもそれまでなかった、アッポテンポなトラックにスウィートな男性ヴォーカリストとスウィートな女性ヴォーカリストのデュエット + ラップという新たな形を打ち出した楽曲である」
とのこと。
たしかにこんな曲は聞いたことが無いし、miss you後も同じような曲が無い。
(強いていうなら、BENNIE K 「a love story / with SEAMO」が一番近いと思う。)
残念ながら、どんなに良い曲も何度も聞けば飽きるものです。
良い曲ほどヘビーローテするから早く飽きる。
でもmiss youだけは何度リピートしても飽きません。
これはもう、何かしらの奇跡が起きちゃったと考えるしかない。
私は19歳のときmiss youをソニーストアからWebMoneyでDL購入しました。
ソニーの音楽アプリ「SonicStage」が全てにおいてクソすぎてそのデータは消えたけど、曲は今でもずっとリピートしています。
m-floにまつわる思い出は色々あります。
大学生のとき、miss youを焼いたCDをズボンのポケットからおもむろに取り出し「この曲良いんだぜ」と彼女にプレゼントしたことがあります。
彼女いわく、ポケットから裸のCDが出てくる光景が衝撃的だったらしい。
深夜によく、大声でmiss youを歌いながら誰もいない山道を原付きで走ったものです。
たまに工事の交通整理で警備員がいて、白い目で見られたのは苦い思い出。
山道では1人3役で歌いました。
melody. パートは裏声で再現、VERBALパートも反復練習して再現。
普通に歌唱力が問われる山本領平パートが一番再現しにくかった。
大学で1人だけ、miss youを歌える女性に出会って一回だけ一緒に歌えたのも良い思い出。
その人は留学経験があって英語話せるから、英語部分を歌うのが恥ずかしかったなぁ~。
一応、私の山本領平は似てると評判でした。
あと、携帯のメルアドを「the Love Bug」(m-flo loves BoA) の歌詞を引用して「soft and sweet (名前)@~」にした時期があります。
知り合いの間でネタになったのは確実でしょう。
そんな話はどうでもいいとして、miss youはPVも格好いい。
登場人物はメンバーの4人のみ。
白い部屋で常にカメラが右に流れ4人が絶え間なくフレームインするだけという割り切ったPV。
派手なCGも無くあまりお金をかけていない感。
ところがこの格好良さはどうよ。
映像的な起承転結をあえて薄くし、カメラが一定速度で右に動き続ける中で心地よく4人の「画」がリズムを奏でる。
そう、これはまるで音楽のような構成。
「come again」PVのような曲のイメージ映像ではなく、音の映像化。
無限リピート可能なmiss youを体現したようなPVなのです。
PVの最後は、曲の途中でVERBALが消灯して終わります。
消灯しないと無限リピートしちゃうからこの終わり方しかないよね、と納得。
曲といいPVといい、2020年に観ると「17年経っても本当に良いものは良い」と痛感させられます。
ちなみに、miss youのカップリング曲はケミストリーとコラボした「Astrosexy」。
カップリングまで神曲だからもうどうしようもない。
m-floはLISA離脱以降、色んなアーティストとコラボして色んなコラボ神曲を生み出しました。
どの曲にも共通するのは、コラボ相手の魅力を最大限に引き出していること。
コラボ曲がしっくりきすぎて、私的にはコラボ相手の代表曲が全部「m-flo loves~」です。
melody. はmiss you、 BoAは「the Love Bug」、Soweluは「SO EXCLUSIVE」、日之内エミは「Summer Time Love」。
VERBALは、「Loves シリーズにおいて『miss you』が毎回ヒントとなっており、一つの基準になっていた」と述べています。
コラボシリーズ初期にmiss youの圧倒的クオリティーで基準が上った結果、後に多数のコラボ神曲が生まれたといえます。
コラボしたアーティスト達は、今は若い方でも40代前後。
センスと若さがまぶしいほどに輝くあの「loves」はもう戻らないのかもしれません。
でも輝きを詰め込んだ曲と、曲にまつわる私の思い出は永遠に輝き続けます。