湾岸デッドヒートってどんなゲーム?
湾岸デッドヒートとは、助手席にギャルを乗せて公道を走るレースゲームです。
タイトルから湾岸ミッドナイト的な内容だと思ったら大間違い。
売りはギャルゲー要素です。
(当記事は少々アダルトな画像を含みます。成人の方のみご覧ください)
レースの前に、助手席に乗せるギャルを選択します。
レース結果が良ければギャルは上機嫌、悪ければ不機嫌。それぞれ対応したムービーが入ります。
本戦で1位になれば助手席で水着になってくれます。
登場するギャルは当時活躍中のグラビアアイドル。
川崎愛、松田千奈、木内あきら、中森友香、井上麻美の5人。(1人は隠し要素)
個人的に4人中2人はハズれです。
おっ、この娘良いじゃん!
調べたところ、この娘は川崎愛さんだそうです。
1995年、第6回ヤングジャンプ全国女子高生制服コレクションで準グランプリ。
(同年グランプリは麻生久美子)
・スーパーJOCKEY
・とんねるずの生でダラダラいかせて!!
・タモリのスーパーボキャブラ天国
などに出演。
画面上のギャル表示は3枠。4人いるのに紛らわしい。
方向キー左右を押すとトランプみたいにクルっと切り替わるのも紛らわしい。
枠を送ったと理解するのに数秒かかりました。
もしかして画像をスクロールする技術が無かったのでは。
「いやいや、そんな基本的なプログラムが組めないわけないだろ」と思われるかもしれませんが、本作を遊べば全然ありえることがわかります。
毎回アピールレース(予選)からスタートし、クリアすると本戦へ。
本戦は
・アーバンサイトハイウェイ
・ウインドブレスハイウェイ
・ベイサイドロードハイウェイ
の3戦。
3戦全て1位になると2周目のナイトレースへ。
お色気要素を推すだけありレースの出来は悪いです。
「テテッテッテッテレ♪」とやる気ないタイトル画面BGMでいきなり萎えます。
グラフィックは当時の3Dレースゲームの中で最低ランク。
粗すぎて見通しが悪く、コーナーの角度もわかりません。
挙動はさらに粗い。
車重を感じないのに滑る謎すぎるフィーリング。例えるならやたらと滑るラジコン。
アクセルオフかブレーキで急に滑ってグラグラが収まらず、壁にぶつかるとガタガタとひっかかって動けません。
ナイトコースは明度を落としただけ。全く夜間に見えません。
特撮の夜間処理っぽい。(昼間のシーンに暗いフィルタかけて夜に見せるやつ)
ちなみに、難易度イージーは挙動がイージーになります。
イージー挙動の方が楽しいです。
ドリフトで流せるドリフトゲーに変化。劣化版リッジって感じ。
ただしドリフト中、カメラが全く動かないのでコースの先が見えません。
当時(1996/8/30)は、
・1994/12/3:リッジレーサー
・1995/4/1:デイトナUSA
・1995/12/29:セガラリー
が既に発売されています。対して本作の出来は厳しいです。
肝心のお色気シーン。
残念ながらこちらもクオリティが低いです。
グラドルが棒読み。
「喜んで乗せてもらうわ」
「もうカンゲキ~」
「おめでとー1位よ。やっぱり走ってるときのアナタって素敵」
仕事でやってる感が伝わってきて引きます。
レースは3戦。毎回ギャルを選び直します。
同じ人を何回選んでも同じムービーの使い回し。
毎回、初対面みたいな絡みから始まって不自然です。
3コース全1位でクリア後のムービーは、なぜかグラドルの自己紹介。
せっかく俺の彼女にしたのに「仕事だったのよ」と言われたようで寂しいです。
さらに致命的なのが背景。
スタジオ丸出し。
なんですかこの青い謎空間は。全く臨場感がありません。湾岸で撮影してくれ。
本作はディスク二枚組です。
ディスク2は丸々、メイキング映像を収録。
これもテキトーな作り。
メイキング映像は本編の裏側を楽しむものだと思います。
しかし本編がスタジオ丸出しだから表も裏も無い。
「実はこんなスタジオで撮っていました~」って感じで観せられても「知ってるわ!」と言いたくなります。
チャプター選択がないのも痛い。
スタートボタンでチャプタースキップできるので川崎愛さんまで連打!
こんなテキトーな作りだけど、当時はディスクメディアでお色気映像が観れることに価値がありました。
ファミ通のちょっとしたお色気イラストすら貴重だった覚えがあります。
まとめ:レースゲームはオマケ
「ゲームと全然関係ない話が多いな」と思われたかもしれません。
だって仕方ないじゃないですか、クソゲーなんだから!(逆ギレ)
レースゲームはイメージビデオのオマケだから良いのです。
私は川崎愛さんを助手席に乗せて湾岸を走り、幸せな気分になれました。
アラフォー世代で5人の中に当時好きだったグラドルを見つけた方はぜひ。