ゲーマーを卒業しかけた頃、アクションゲーム熱と困難に立ち向かうゲーマー魂が自分に残っていることを教えてくれた作品です。
良い点・悪い点をまとめる通常のレビュー記事では魅力を表現できない気がするので思い出を語ることにしました。
俺を救った神ゲー
約2年前、PS4を買う前。
当時、私のゲーム熱は下がっていました。
どんなゲームをやってもいまいちハマれない。
潮時か…
私も「ゲームみたいな子供の遊びは卒業した」なんて言うダサい大人になってしまったのか。
と諦めかけた自分に、最後のチャンスを与えるため思い切ってPS4本体を購入しました。
そして最初に買ったソフトが数ヶ月前に発売された「ダークソウル3」、通称ダクソ3。
評判の良さが耳に入っていたし、好きなタイプのゲームだという確信がありました。(ソウルシリーズは未プレイ)
これを楽しめなかったらさすがにムリ。
ダクソ3でゲーム熱が上がらなければ、買ったばかりのPS4を売ってゲームを卒業しよう。
今ならPS4箱は無傷で梱包揃ってるから高く売れるだろう、なんてケチくさいことを考えつつプレイ開始。
2時間プレイした結果、いまいちハマれない。どうもテンションが上がらない。
灰の審判者グンダはすんなり倒せたものの、次エリアで敵集団にハメ殺され、ロスリックの騎士(強いザコ)にタイマンで何度も敗北。
難しい。てかダルい。
先に進めない以前に、なぜこんな苦行をしなければいけないのか。そこからわからない。
やはり私はゲーマーとして潮時なのか…別の趣味を探すしかないのか…と諦めかけました。
とはいえ、私は在宅ワーカーで仕事も少ない。
やる気がなくても時間だけはあるのでテンション低いままプレイを続けました。
最初のショートカットを開けて冷たい谷のボルドに挑んだ頃でしょうか、面白くなってきたのは。
何度もやられながら「そうか、ケツに張り付けば良いのか!」と気づいてザクザクと攻撃。
徐々に勝ち筋が見えてきたらもうやめられない。
体力ギリギリ、紙一重の戦いの末に初撃破した達成感は格別でした。
ビール片手に勝利の余韻にひたりたい。でも次のエリアに行きたいからコントローラーが手放せない。
こんな具合で、ジワジワとハマりました。
指数関数的なカーブを描いてゲーム熱が上がっていく。
これだよ、これがやりたかったんだよ!
やっぱりゲームって面白いじゃないか!
ゲーム熱が再び燃え上がりました。
攻略を考え必死で先に進む。一歩でも先を目指す。
やればやるほど、のめり込むこのフィーリング。
スーファミ時代の横スクロール2Dアクションにも通じる、シンプルな面白さがあります。
PS3とは一味違う美しいグラフィックはPS4を買った意味を実感させてくれました。
本編クリアだけは飽き足らずDLC2つも迷わず購入。
最初のキャラはDLC込みで8周しました。
レベル帯別にキャラを作って周回し、プレイ時間は計150時間超え。
ダクソ3にハマった流れで「仁王」DL版をシーズンパスつきで買いました。こちらもハマって150時間超え。
PS4でプレイ時間が100時間超えたゲームはダクソ3、仁王の2つだけです。
(もうすぐソウルキャリバー6が加わる予定)
仁王のプレイ感想は当初、旧ブログに書きました。
無双オロチと仁王の記事はなぜかPV数が多いので記事作りに熱が入り、その流れで立ち上げたのが当ブログです。
以降、レトロゲームのレビュー記事を300本作って今に至ります。
つまり当ブログがあるのはダクソ3のおかげ。
いまだにゲームをやっているのはダクソ3のせいともいえます。
全然興味ない人が嫌々やってもハマる
死にゲーに全然興味ない人まで取り込むのがダクソ3の凄いところ。
以下、少しリア充なエピソードを紹介します。
ダクソ3をクリアすると、クリアした自分の凄さを誰かに伝えたい気持ちが湧き上がってきました。
そこで、当時つきあっていた(今もつきあっている)彼女にダクソ3をムリヤリやらせました。
彼女はキャラ愛でバイオシリーズ全作クリアするような人。重視するのはストーリーとキャラ。
ダクソとはあまり相容れない趣味嗜好の持ち主です。
プレイ開始すると案の定、
「え、なにこれーあっという間に死んだー」
「ストーリーが無い」
と文句ばかり。
励ましつつ順路を教えてプレイさせるけどロスリックの高壁で、
「あー目の前が全部グレーに見えるよ~」
「うーん、あんまり好きじゃないかな」
と早くも投げ出しました。
なぜこの美しいグラフィック、ズシりと響くサウンド、重量感あるフィーリングがわかんないかな!これだから女は!
とキレそうになりつつ「やってればそのうち楽しくなるからさ、もうちょっとやろうよ」と引き止め、なんとか先に進ませました。
ようやく中盤まで進み、結晶の古老を倒した日、
「ダクソはストーリーやキャラで満足できないから、逆にプレイや攻略に集中できて、私もアクションゲームもできるかもってはじめて自信がてきたー^ – ^」
と喜びのメールが来ました。
エルドリッチ戦の頃には、自宅で上手い人の動画を観てイメージトレーニングするまでに成長。
この女がスポーツ選手みたいな努力をしてくるなんて!と驚きました。
「エルドリッチ強いよー。私がエストがぶ飲みっちになっちゃうよー」とわけわかんことを言いながらパターンを1つ1つ見切り、3日かけて撃破。
その後、私が2時間かかって倒した英雄グンダを「パリィしたら弱―い」とパリィ攻撃を連発してあっという間に撃破。
ラスボス戦は白熱し、エルドリッチ以来の3日がかりの挑戦となりました。
初撃破を録画してyoutubeに上げたけどurlが行方不明。お見せできないのが残念です。
クリア後、
「ダクソの経験が活きてモンハンも上手くなったしアクションゲームに対する考え方が変わった!」
とテンション上がっていました。
クリアから数年経った今も、彼女にダクソの話をすると変なスイッチ入ってテンション上がります。私がついていけない所まで上がる。
ダクソ3はプレイヤーのゲーム観を変えるほどの力があるゲームです。
おわりに
ダークソウル3という神ゲーはゲーム卒業の危機から私を救ってくれました。
各本体で最初に買ったソフト(初ソフト)は重要かもしれません。
ハードの印象を決定づけるし初ソフトの思い出はずっと残る。
セガサターンは初ソフト「スチームギアマッシュ」の印象が強いから、個人的にサターンはハズれハードの印象が強いです。
PS4の初ソフトがダクソ3で良かった。
おかげでPS4は当たりハードのイメージが残り、ゲーム熱が再び燃え上がりました。
スルーした方も今からプレイする価値のある一作です。
特に、ゲーム卒業の危機に瀕している方はぜひ。
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