DMCシリーズまとめ↓
もくじ
「デビルメイクライ4」ってどんなゲーム?
「デビルメイクライ4」は、デビルメイクライ(DMC)シリーズ4作目。
2008/1/31発売。
PS2からPS3/Xbox360に移行した最初のDMCです。
シリーズの時系列は「3→1→4→5→2」。
1作目の後を描きます。
主人公は新キャラ「ネロ」。
旧作主人公のダンテは中盤まで出番少なめ。
ゲームの基本はほぼDMC3です。
・ミッションごとに限られたエリアを探索
・スタイリッシュ演出
・コンボゲーな軽快アクション
PS3水準に進化
グラフィックがPS3水準(HD・60FPS)になりました。
開けた遠景のスケール感にPS2からの進化を感じます。
過去作にはなかった、昼間の街や森など明るい場所が新鮮。
また、過去作の固定カメラと違い右スティックで視点を動かせます。
PS2とは一味違う迫力。
最初からクライマックスな演出は健在。
ただ、クリア後に振り返ると「最初がクライマックス」でした…
新キャラ「ネロ」
ネロは、ダンテに劣らず魅力的なキャラです。
主人公らしい性格のイケメン。
ヤンチャで熱血。愛する女性「キリエ」を救うために戦う。
アクションの基本はダンテと同じで、違和感なく操作できます。
シリーズおなじみの「撃つ・斬る」に新アクション「デビルブリンガー」(悪魔の手)を組み合わせて、つかんで引っ張って、つかんでドカッ!
悪魔の手でぶっきらぼうに殴るモーションは、ダンテのスマートな殺陣とは違う緩急があり気持ち良いです。
相手によってモーションが変わるのも面白いところ。
リーダー天使にはバックドロップ!ボスにはド派手な個別フィニッシュブロー!
ダンテにも出番があります。
というか、中盤からの主人公はずっとダンテです。
ダブル主人公な二部構成。
時系列がDMC1の後でくぐってきた修羅場の数が違うダンテ。
ネロに負けじとDMC3からアクションが進化しました。
悪魔の手が無い分、斬撃モーションがキレッキレです。
「スタイルチェンジ」が戦闘中リアルタイムで切り替え可能になり、アクションの自由度が大幅アップ。
プレイした感想
DMC3の延長線上にある作品。
いわばDMC3.5な印象です。
画質はPS3水準になったものの、グラフィックに大きな進化は感じません。
結局は引き視点で暗い城内をウロウロする場面が多く、暗い閉所のグラフィックはPS2と大差ない。
明るい開所は移動距離が長い一本道ばかり。
新世代機のパワーを見せるためムダに長くした感があり、移動がダルいです。
ボリューム感は過去作以下に感じます。
なぜなら、マップ・ボスの使い回しが目立つから。
使い回しのためのルート構成なのが過去作以上にあからさまです。
例えば、ダンテはネロが通ってきたのと同じルートを逆走します。なんと道中のボスまで同じ。
ボス戦は序盤の方が印象的でした。
最初のベリアル戦が最もガチで戦った気がするし、演出もここが最大の見どころ。
プレイ時間稼ぎのような嫌がらせギミックも目立ちます。
高所足場わたりを失敗すると下層に落ちて無限湧き雑魚ラッシュ。
高所足場×失敗ペナルティでストレス掛け算です。
リトライ地点が難所から遠いのもダルい。
特にイラついたギミックは次の2つ。
・スゴロク
6周期で回ることに気づくまで運ゲー。延々と敵と戦うハメになってツラい。
・エレベーターエリアのレーザー罠
スイッチで時の流れを遅くしつつ、レーザーの合間をかいくぐって先に進む仕掛け。
カメラ位置の関係でレーザーの当たり判定がわかりずらく、1発当たると吹っ飛んでまた次のレーザーに当たってイライラ。
これ系アクションが嫌いだと投げかねません。
ギミックだけでなく、敵も面倒です。
DMC3に比べて正面から戦えない敵が多い。
飛んだり盾ガードしたりでいちいち面倒くさい。
特にウザいのが以下3体。
・メフィスト:フワフワ飛び回る。霧バリアが硬い
・カットラス:地面に潜る。攻撃を当てにくく、攻撃を避けづらい
・ブリッツ:放電中は近接が効かない。硬い
ボスも面倒な奴が目立ちます。
特に気になるのが次の2体。
・ダンテ(2回目)
溜め射撃以外何も通じない。
・神
ゴッドオブウォーから逆輸入したような巨大ボス。
足場を渡ってコアを破壊する流れが作業的。
調べたところ、上記の難点は低予算のせいらしい。
HD画質のシャンデリア一つでDMC3のステージ一つぶんのデータ量があるにも関わらず、予算はDMC3とほとんど変わらず。
PS3本体発売からまだ2年で技術が成熟していない上に、リソース(予算)の限界。
厳しい制約がある中で良作アクションに仕上げたDMC開発チームは良い仕事をしていると言えます。
スペシャルエディションの追加要素だけで買い
スペシャルエディションとは、PS4/Xbox One/PCで発売されたDMC4完全版。
本編発売の7年後、2015/6/18発売。
スペシャルエディションにより、DMC4はシリーズ中トップクラスの熱中度とボリュームを誇る作品になりました。
追加キャラと新モードを筆頭に追加要素が盛り沢山です。
具体的には、
・新プレイアブルキャラ「バージル」「トリッシュ」「レディ」
・新コスチューム
・レジェンダリーダークナイトモード
・ターボモード(速度1.2倍)
その他、
・日本語ボイス追加
・ゲームバランス調整
・オートセーブ実装
新プレイアブルキャラとレジェンダリーダークナイトモードの追加でDMC4が別ゲーに化けます。(詳しくは後述)
よって前述の難点は忘れてください。
通常版の本編はオマケにすぎません。
スペシャルエディションの追加要素だけで買いです。
追加キャラ
追加キャラはバージル、レディ、トリッシュの3人。
最初から本編で使えます。
ただ、凝った演出は期待できません。
ミッション内容は使い回し。ストーリーは無理やり。
最初にダンテとバージルが戦うなど変な状況が多発して面白い。
3人とも性能が個性的かつ強い。良キャラです。
・バージル:使いこなせばどこまでも伸びるテクニカルキャラ
・トリッシュ:わかりやすい強技があり使いやすい
・レディ:射撃武器が超火力。めんどくさがりに最適
反面、ネロ・ダンテが見劣りします。
主役の2人には何かしらの追加・強化性能が欲しかった。
以下、3人の特徴を紹介します。
「バージル」
斬撃と幻影剣の同時攻撃でやりたい放題。
あまりの高性能に私の操作が追いつきません。
「レディ」
3種の銃火器を使い分けます。
それぞれ適正距離で使うと威力アップ。
・近距離:ショットガン
・中距離:ハンドガン
・遠距離:カリーナ=アン(グレラン)
ボタン長押しで3段階強化。最大強化はどれも超強力。
でも近寄られたら弱いんでしょ?
と思った方、ご安心ください。
デビルトリガーに相当する「バーストアタック」で自分中心に爆破し、周りをまとめて吹っ飛ばします。
「トリッシュ」
スパーダを敵に投げる「ラウンドトリップ」が強い。
持続中に本体が動かせる上、一部の攻撃を重ねるとラウンドトリップの威力と持続が強化。
これ投げてるだけで強いし武器切り替えが必要ないため、簡単操作で強い立ち回りを堪能できます。
レジェンダリーダークナイトモード
レジェンダリーダークナイトモードは、いわゆるサバイバルモード。
画面を埋め尽くすほどの敵をひたすら蹴散らし、思う存分バトルを楽しめます。
追加キャラも使用可能。
本編2人+追加3人。5人それぞれの動き方を追求するのが楽しくて延々遊べる。
本編のバトルは少々薄味で不完全燃焼だったけど、レジェンダリーダークナイトモードで完全に燃え尽きました。満足です。
まとめ
DMC3からの大きな進化は無く、マップ・ボスの使い回しが目立ちます。
とはいえ、DMCシリーズへの信頼を裏切らない良作アクション。
スペシャルエディションは追加要素で別物に化けました。
本編がオマケに感じるほど遊びごたえがあります。
これぞDMC4完全版!といえる内容なのでDMC4プレイ済の方もぜひ。
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