19/08/19時点で、本編クリアのトロフィーが1.1%の超レア。
フリプでとりあえずDLしたけど手をつけていない方が多そうですね。
そこでクリアした感想を踏まえて本作の面白さ、そもそもどういうゲームなのかを紹介します。
「フリプ落ちするぐらいだからどうせイマイチなんだろ?」
「ワイプアウトオメガコレクションのオマケだろ?」
なんて舐めてかかると想像以上に楽しめちゃって良い意味で裏切られ、没頭して時間を奪い取られるでしょう。
PS4/Switch版はオンラインの協力プレイ対応です。画面分割の協力プレイも可能。
僕はCOOPする友達がいないので当記事はソロプレイの感想になります。
ワイワイとCOOPしているプレイ動画が凄く楽しそう。一緒に遊ぶ友達がいる方はより楽しめそうですね。
もくじ
Aegis Defendersってどんなゲーム?
Aegis Defendersとは、「探索型アクション+タワーディフェンス」です。
と言われてもなんのことやらですよね。
とりあえずぱっと見、ゴチャゴチャして難しそう。
実際、難しいです(笑
でもタワーディフェンス初心者の僕が楽しめたのでたぶん大丈夫。
カジュアルなゲーム専門の方も遊べるはず。
テキパキ操作するのがコツなので要慣れです。
操作が手になじめばクリアできます。
攻略サイトとか見なくても自分の創意工夫で突破可能。
ただどうにも難しいステージがいくつかあり、そこは苦労するかと思います。
厳しいときは難易度「やさしい」に下げましょう。難易度はいつでも変更可能です。
ステージは、
・タンケンフェーズ:2つ探索型の横スクロールステージ
・ボウエイフェーズ:タワーディフェンス
の2種類で構成されています。
後に詳しく説明します。
6エリア全18ステージ。
スムーズに進めば1ステージ20分、6時間でクリア可能です。
何度もリトライして10時間ってところ。
収集アイテムなどのやり込み要素やクリア後ボーナスステージがあり、ボリューム十分です。
タンケンフェーズ:探索型アクション
タンケンフェーズは、上下に広がるエリアに探索要素がある横スクロールアクション。
俗に言うメトロイドヴァニア※に近いです。
※メトロイドヴァニアとは
語源は「メトロイド+キャッスルヴァニア(悪魔城ドラキュラ)」
特徴は、
・サイドビュー型アクション
・分岐のある広いエリアを探索
一本道ではなく複数のルートがある。探索をサポートするマップ機能がある場合も。
・パワーアップアイテムでキャラクターを強化しつつ、進行可能なエリアを広げていく
メトロイドヴァニアと違のは、ステージが区切られたステージクリア型な点。
攻略ルートが決まっています。
仕掛けを解くのに必要なパワーアップアイテムとかもありません。
なので半メトロイドヴァニアといったところ。
自由度が低い分、道に迷わないのでとっつきやすいです。
操作は「十字キーで移動、ジャンプ・攻撃・キャラ固有アクション」とシンプル。
敵やオブジェクトの性質に合わせて、
・操作キャラ切り替え
・仲間の「追従・待機」切り替え
・設備作成
と臨機応変にシステム・キャラの特性を活かします。
シンプル操作とはいえ、状況に応じた素早い操作を求められるので慣れないうちは混乱しました。
特に、操作キャラ切り替えと追従・待機の使い分けが慣れるまでややこしい。
2人でもけっこう大変なのに中盤3人、終盤4人まで増えます。
キャラが増えた分、対応ギミックも増加してさあ大変。
前半のレベルデザイン(進行に応じた難易度のバランス)は良好です。
自然と操作に慣れて、いつの間にかサクサクと操作できるようになります。
自分の上達ぶりに気づいてテンション上がる。
着実に進めばクリアできる構成です。
シビアなジャンプや高度なテクは必要ないのでアクションが得意じゃなくても大丈夫。
キャラ切り替えを駆使してスイッチを同時に押すパズルなど、どちらかというとアクションより謎解きがメインです。
難易度は総当りでテキトーにやってればなんとかなる程度。
面倒くさがりの僕でもイラつくことなくクリアできました。
ただ、チュートリアルに無い操作を求められる数カ所で詰まりました。
詰まったときはプレイ動画を観ると良いかと。一発で解決します。
ここまでタンケンフェーズについて紹介してきました。
タンケンは小手調べに過ぎません。
メインディッシュは次に紹介するボウエイフェーズです。
ボウエイフェーズ:タワーディフェンス
ステージの奥まで行くと「ボウエイフェーズ」となり、タワーディフェンス※が始まります。
※タワーディフェンス
味方キャラや砲台などを配置し、自陣に向かってくる敵を撃退して本拠地を防衛します。
本拠地を守りきると勝ち。一定数の敵が本拠地に辿り着くと負け。
国内産では「勇者のくせになまいきだ。」が有名。
敵が押し寄せる「ウェーブ」開始前に「セツエイ」時間があります。
この間に、敵が来そうな場所にタレットやトラップなどの設備を配置します。
1つのウェーブが終了すると、設備作成に必要な「リソース」がステージ内に復活。
急いで回収して新たな設備を配置し、次ウェーブに備えます。
5ウェーブ耐えきるとクリア。
左右、複数の場所からやってくる敵に対応するマルチタスクな処理能力が求められます。
リソースの組み合わせにより強力な設備が作れるので、リソース配分も考えどころ。
料理が上手い人はこういうの上手そうですね。
ウェーブのパターンは固定なので、僕みたいなテキトープレイでも何度もやれば先読みで対抗できます。
プレイ内容によりクリア報酬が増減します。
グダグダだと報酬が無くなり、後の戦いがより厳しくなる悪循環。
でもクリア済のステージが周回できるので「稼ぎ」可能です。
テキパキ操作するタンケン&ボウエイフェーズの他、
・ストーリーパート
・装備のアップグレードなどができるキャンプ
があります。
ストーリーについては割愛。
失われた古代兵器が出てくる感じのファンタジーで、ナウシカっぽい感じです。
キャンプで何をアップグレードするかは悩みどころ。
「これ使いやすいな」と思ったものから強化していくと良いと思います。
レトロフューチャーなグラフィック
レトロフューチャーなグラフィックが美しい。
僕のように、SFC時代からゲームを遊んでいる30代半ばのオッサン世代にドンピシャです。
あえてガビガビなクセのあるドット絵と鮮やかな色彩、凝ったアニメーション。
懐かしい感じのBGMも良い感じ。
視認性は少々悪いです。
デブリ床やダメージ床などのギミックに気づきにくい。地形に敵が同化して見逃しがち。
中盤から急カーブで難度が上昇
前半の難易度バランスは絶妙で、気持ちよく遊ばせてくれます。
ゲームオーバーになっても「ちくしょう!次は上手くやってやる!」って感じ。
しかし、中盤から急カーブで難度が上昇します。
その変化へ心の準備が必要です。
タワーディフェンスのエリアが広がり、4キャラで2エリア分のスペースを守ったり拠点が二ヶ所になったり。
設置、修理、リソース集め、操作キャラ変更、と2人プレイ前提のような忙しさ。
設備を敷き詰めて敵の足を止めようにも、設置時間があるので臨機応変には置けません。
配置が的外れだと簡単に突破されます。
前半~中盤にも難所があります。
以下、苦労したステージを紹介。
・2-2「大水路」
トラップを置ける場所は上下移動床だけ。
床が下がった状態では置けないので、いったん上げてトラップを敷き詰めてから下げます。
・2-3「沈没のとりで」
下の大型タレットを相方に使わせるのがコツ。(タレットを使用した状態でキャラ切り替え)
中二階のような足場が攻撃しづらくて厄介なのでトゲトゲを複数置いて敵の足を止めます。
・3−2「忘れられた寺院」
中盤の山場。左右3ラインから飛行・スライムなど様々な敵が押し寄せます。
下は斜面に阻まれ、上は段差飛び越えや飛行敵に攻撃が通りずらいのが厄介。
後半はさらに難しくなります。
特にキツいのが計3回ある強制スクロール面。
初動をミスるとどうにもならない初見殺し。
設備を置いてもスクロールしちゃう。リソース回収する意味もない。
しかも長い!長すぎる!
強制スクロール面は8ウェーブもあります。リトライは最初から。
先に進むにつれ作業量が増えてしんどい。
終盤のタワーディフェンスは敵も味方も物量作戦。
増えるキャラ数、リソースに比例して作業量が増えます。
作業量が多すぎて「リソース回収してはセツエイ」の流れがゲームというより仕事みたいになってしまう。
ラストのディフェンスは「早く終わってくれけ~」な感じでもうテキトーにやりました。
味方NPCが
・追従:攻撃できない
・待機:一歩も動かない
の2択なのがツラいところ。
追従状態では攻撃してくれません。
一方、待機させるとデクの棒。
攻撃範囲にクセがあるので、配置がズレると全然攻撃してくれません。敵が真上にいてもスルー。
「なんでそこで棒立ちなんだよ!敵きてんじゃん!」ともどかしい。
結局、味方と協力するというより「移動可能なタレット」のように全て自分で扱う状態なので忙しい。
もう少し臨機応変に動いてほしかったです。
特にオッサン、修復ぐらい勝手にやってくれよ。
リトライが毎回、最初の準備フェーズから始まるのも面倒です。
一部のラッシュがキツいのに、リトライのたび最初から。解除したギミックも元に戻ってしまう。
ウェーブのパターン固定なので、リソース回収と敵の進行ルートに慣れた後やることはだいたい決まっています。
特にウェーブ合間のリソース集めは毎回同じことの繰り返しで、まさに作業。
何度もゲームオーバーになるうち、リトライで最初から始めるのがダルくなってきます。
設置物の使い道に幅がないのもダルい要因。
設置物はほぼ砲台・トラップ。
最初から始めるたび、設置物をひたすら積み重ねることになります。
後半はリソース精製装置が登場するけど、結局はそれを使って砲台を作るわけで。
もっと色々なタイプの設置物があれば、色んな攻略法を楽しめたかなと思います。
まとめ
探索型横スクロールとタワーディフェンスの組み合わせは安定の面白さ。
レトロフューチャーなグラフィックは美しく、操作しているだけで楽しいです。
後半は膨らみ続ける作業量に追われてウンザリしがち。
とはいえ、総合的に見れば良作といえます。
定価2200円の価値は十分にあるのでぜひ。