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SS アドベンチャー

【慟哭 そして…】レビュー/評価/攻略:脱出サスペンス×ギャルゲー=死にゲー

投稿日:2018-11-08 更新日:




はじめに

密室サスペンスアドベンチャー


脱出ゲーム、サスペンス、ギャルゲーなどの要素を融合。
ちなみに「慟哭」とは「声をあげて激しく嘆き泣くこと」。

PCゲームの移植っぽいけど意外とサターンオリジナルソフト。
サターン後期(1998/2/26)ならではの高い完成度。


キャラクターデザイン・原画、横田守。この絵は今でもイケる。
豪華声優陣のフルボイス 。瞬きはするけど口パクは無い。(リマスター版は口パクあり)


生々しい状況描写の文章も魅力。

■あらすじ

ある日、密かに想いを寄せていた幼馴染、笹本梨代と一緒に下校することになった主人公。


乗っていたバスが山道で乗用車と衝突事故。主人公は気を失う。
気がつくと目覚めると見知らぬ廃屋の一室に監禁状態。
なんとか外に出るが、同じバスに乗っていた梨代、先生、怪しげな老人もこの人里離れた廃屋に閉じ込められていた。
その他、別の場所から迷い込んできた者の姿も。

謎の学生失踪事件の犯人によって周到に仕掛けられた罠が待ち受ける中、主人公達は仲間の救出や廃屋からの脱出を目指す。
探索の過程で事件の真相とキャラクターたちが持つ謎が明かされていく。


オープニングの緊張感が凄い。すでに名作の臭い。

■個性的なキャラ

笹本梨代:いかにもメインヒロインらしい優しい性格。


椎名真理絵:学校の先生。27歳でこの貫禄。


羽鳥いつみ (画面左):少々頭がイタい。初対面でいきなり失礼な奴。
青木千砂 (右):物静かで凛とした弓道の天才少女。ロングも良いけどポニテも可愛い。俺の嫁。

本当の嫁:【サクラ大戦1&2】


神田川国昭:こんな非常事態をもスケベに楽しむスケベジジイ。


ノーマ・ウェンディ (左):変な関西弁の太眉パツキン美少女。
白川子鈴 (右):ノーマの屋敷に仕えるメイド。根っからのメイドなので知らない屋敷のメイド服も見事に着こなす。


柴田桂:20歳、大学1年生でこの貫禄。
テラ子安で完全に高橋涼介。


田辺浩之:31歳、職業不明。
気が弱くて挙動不審。人づきあいが下手。リアル俺。


廃屋にいた謎の少女。

 

脱出ゲーム×ギャルゲー

脱出ゲーム


行動範囲はバイオハザードみたいな廃屋のみ。
クォータービューのマップで移動。斜め視点なのに十字キー対応なのでけっこう動かしづらい。右を押したら右斜め上に歩く。


室内やイベント時はクリック型アドベンチャー。
怪しい場所を調べて引き出しを開けたり絨毯をひっぺがしてアイテムを入手・使用しながら探索を進めていく。

全体的に画面が暗く判定が厳しいのでどこをクリックしたらいいかわかりにくい。怪しい場所が光ったりすることも無い。
割と総当たりで調べまくる。


謎を解かない限り進展しない。攻略なしではツラい。

ギャルゲー


脱出が目的だが途中でそんなことを忘れるほど人間関係・恋愛要素が濃厚。
脱出の過程で美しいヒロイン達のピンチを助けて親密になる。


シビアな状況からの脱出と恋愛という相反するような要素の融合。
ダークな世界でヒロイン達とどこまでも落ちていくような、どこか妖艶な雰囲気が漂う。


妙に下半身にフォーカスした執拗なまでのパンツ描写。
ムフフな描写もただのオマケではなく演出として効いてる。
緊張感とともにサービスカットがやってくるので、もうこっちの世界に逃避したくなる。


サスペンス×ギャルゲーが成立する完全なファンタジー世界。
死体が発見されて危険性がわかった後もどこかお気楽で緊張感の無い登場人物達。
さっきまで一緒にいた仲間が死んでもまるで無反応・ノーリアクション。誰もそのことに触れない。その後もそれぞれがテキトーに自由行動。


序盤、得体の知れない廃屋でヒロイン2人が入浴。
「弟切草」といい、なぜ若い女は廃屋で風呂に入りたがるんだ。


ガムとってとってー!


薬品を浴びて気絶したヒロインの服を脱がせて下着姿にする主人公。
やってることは間違ってないような気がするが、何かがオカシイ。

 

シビアなフラグ管理


ストーリーが分岐するマルチエンディング。このフラグ管理が非常にシビア。

1つ選択肢を違えただけで手遅れ。
数回のプレイでは全員救出はまず無理。ノーヒントでは何回やってもたぶん無理。
攻略を見ながらでもどこかしらフラグが抜けてることが多々ある。


殺人事件は前触れもなく「瞬殺」といえるほど短い時間で起こる。必殺仕事人のような鮮やかな手際。
どのヒロインも容赦なく殺されてしまうので1周目の緊張感は半端じゃない。


どのヒロインも最低1度はピンチに陥り前触れもなく救出パートに入る。このとき必要なアイテムを持っていないと詰み。
同じ場面でも正解が複数あり、イベント内容やフラグに影響する。

・「TDSシステム」(トラップ・ディパージェント・ストーリー)
操作にリアルタイム性は無いが、行動に応じてゲーム内部の時間が経過。時間が進むと手遅れになる。


「ちょっと使えそうなもの取ってくるわ」とその場から立ち去るとだいたい死亡。


閉じ込められた経緯・理由、謎の真相がわかるのは特定ヒロインのグッド(黄金)エンドのみ。それも1人分では断片的な情報なので周回必須。

初見プレイで6時間、2周目からは2時間程度でクリアできる。
初見はヒロインを助けられず1人で脱出、次周からは詰まったところだけ攻略を参照、みたいな感じで少しずつ謎に迫っていくのが良いかと。

ただ分岐といってもメインの流れはほぼ同じ。メインパートと救出パートが別れているような構成なので、誰が死んでも何事もなかったかのように淡々と同じ展開をなぞる。
そのため周回前提の作りだが周回する楽しみは少ない。分岐ポイント前でセーブしておきたいところ。

 

おわりに


独特の緊張感と妖艶な雰囲気は体験する価値あり。

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