eスポーツの流れで格闘ゲームが盛り上がり、有名プレイヤーがプロ化する昨今。
元祖、格ゲー有名プレイヤーといえるブンブン丸、新宿ジャッキー、池袋サラ、柏ジェフリーら「バーチャ鉄人」が開発にたずさわった伝説の作品を紹介します。
「評価は知っているけど遊んだことはない。今さら遊ぶ気もない」
みたいな方が多いのではないでしょうか。
そこで、実際にプレイして感じた魅力・難点を解説します。
御意見無用ってどんなゲーム?
御意見無用は、簡単にいうとバーチャっぽい3D格ゲーです。
グラフィックはそれなり。
操作性も当時の標準以上です。
スムーズに技が出るし、コンボが簡単に入ります。
最大の特徴は、鉄人の趣味嗜好を表現したシステムとデザイン。
・オレ様ルール
・内輪ノリ臭が強いキャラデザ
・鉄人のキャラ化
これらにより、「俺らのルールで遊んでみ」的な上から目線を感じる作品です。
以下、詳しく紹介します。
オレ様ルール
攻めが強いです。
ガード崩し技と連携が強力。
対する守る側が厳しい。
・しゃがみ移行に1秒かかる
・ジャンプがない
・離れてバクステすると転倒
鉄人は屈伸と逃げ行動が嫌いなのでしょう。
「お前らなんかとチンタラ遊んでられるかよ!」
鉄人の魂の叫びが聞こえます。
内輪ノリ臭が強いキャラデザ
キャラデザの狙ってる感が寒いです。
悪ふざけみたいなキャラばかり。
ヤンキー、コギャル、変なサラリーマン、変なおばさん。
こんな出来損ないのラストブロンクスみたいなキャラでは動かしたいと思えません。
技も全体的にふざけ気味。
ちなみに、キャラデザ担当はバーチャ仲間だから参加したらしい。
鉄人のキャラ化
なんと鉄人自らがキャラとして登場!
他のキャラセレ絵はイラストなのに鉄人は実写取り込み。世界観や統一感は無視。
私はリアルタイムの鉄人人気を知らないので「こんなガラ悪いヤカラが出て嬉ぶ人なんているのか?」と疑問です。
実写取り込みの時点でキツい中、よく見るとプロフィールのコメントが寒い。
例えば趣味。
・子づくり
・探検(チョモランマ登頂)
・楽しいこと全て
技名も寒い。
「ホットドッグとチョココロネ」
「ショエー!」
池袋サラの主力技は、バーチャのサラそのもの。いいのかコレ?
鉄人と戦える「鉄人モード」
「鉄人モード」では、鉄人をイメージしたCPUと対戦できます。
・超反応
・ふざけたボイス
・挑発
・執拗なまでの死体蹴り
これらを搭載したCPUにボコられて、鉄人と対戦した人の気持ちになれます。
ストレスが溜まったら鉄人キャラを使いましょう。ボコられるのも鉄人なのでストレス半減します。
まとめ
有名プレイヤーが作っただけあり、ちゃんと遊べる格ゲーです。
しかし、内輪ノリに付き合わされている感が鼻について気持ち良く遊べません。
バーチャ仲間でゲラゲラ笑いながら作る光景が思い浮かびます。
良くも悪くも、こんなのをフルプライスで売る時代がありました。
時代の空気を知れる一品です。機会があればぜひ。