バトルモンスターズってどんなゲーム?
こう見えて国内産
バトルモンスターズとは、サターンで発売された実写取り込み&プリレンダCGの2D格闘ゲーム。1995/6/2発売。
一見、ネタゲーっぽいけど実は良作。
グロ少なめ。グロ以外で勝負してます。
当時、サターンを持っていた僕も全くノーマークの作品。
当時の格ゲーはアーケード人気作品を移植するのが普通なので、家庭用ハードで出る頃には既に知名度が高いものです。
一方、本作は家庭用オリジナルでいきなりこのアクの強さをぶっこんできました。
当然注目度は低く、当時僕が読み込んでいたサタマガなどのゲーム誌の扱いも小さい。
あの頃はゲーム誌の情報が全てなので、ゲーム誌で大きく取り上げられない作品は存在しないも同然。
それでこのパッケージ絵では、そりゃ手が出ません。
洋ゲー臭が半端じゃないけど、開発元のナグザット(現:加賀テック)は日本の会社。国内産です。
それまでSTGやピンボールゲームを作っていたナグザットによる初の格ゲー。
初でこれって、一体どういうセンスしてるんでしょうか。
「モータルコンバット」に毒されてしまったのか。
実写取り込みだと、誰が作っても洋ゲー臭が出てしまうのか。
とりあえず、せっかく良いゲームなのでもう少しマシなパッケージ絵にしてほしかったところです。
キャラはみんな化け物で大味なデザインに見えるけど、妙にそそるものがあります。
国内産ゆえの、どこかしっくりくる感じ。
化け物、フランケン、蛇女、双子(?)…
言葉ではどう表現していいかわからない、微妙なラインを攻めてます。
高低差の攻防と良質なフィーリング
ステージが広く、距離に応じてカメラが寄ったり引いたりするので遠くに離れることができます
そのため間合い取りの自由度が高い。
凝ったステージギミックも見どころ。
オブジェクトに乗ったり、壊したり、コスタリカの石球みたいなのを転がして攻撃したり。
足場から落下するとダメージ、リングアウトすると食虫植物に喰われて即死など。
高低差を利用した、まるでスマブラのような攻防ができます。
動きは軽く、コマンドは簡単。
見た目に反して軽快に動かせます。
ただ、攻撃がヒットしたときの手応えが薄いのが物足りない。
ヒットしてるのかガードされてるのかもわかりません。
体力は少めで、技によっては1発で4割減るので緊張感があります。
コンボゲーでは無いけど空中ふっとび時の滞空時間が長いので空中コンボの自由度は高い。即死コンボもあり。
当時の格ゲーにしては珍しくCPUの反応はユルいので1人で遊びやすいのが嬉しいところ。
まとめ
やってみると、洋ゲー臭の中にどこか国内産ならではの気の利いた作り込みを感じます。
そのため意外と遊べてしまう良作。
ゲーム屋で中古を見つけたらぜひ。
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