ユービーアイ・ザ・ベスト アサシン クリード4 ブラック フラッグ 【CEROレーティング「Z」】 – PS4
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どうも、シリーズは2と3をすぐ投げたアサクリ初心者です。
今回は、そんな私でも楽しめたアサシンクリード4を紹介します。
「このシリーズにはあまり興味ないんだよな~」
「海戦メインならアサクリの意味なくね?」
なんて思っていませんか?
僕は思っていました。
しかしプレイしてびっくり。
陸上ではステルスプレイ、海上では派手にドンパチが楽しめる。
高い自由度と開放感がある傑作箱庭ゲーに仕上がっているではないですか!
本シリーズにはあまり詳しくないので知識浅めですが、アサクリ初心者だからこそ先入観なしで感じた魅力をザックリ解説します。
もくじ
アサシンクリード4ブラックフラッグとは
「暗殺&海戦」欲ばりな要素が上手く噛み合う
舞台は18世紀初頭の西インド諸島。
カリブの海賊でおなじみ、海賊黄金時代の末期です。
アサシンクリードといえばパルクールから華麗にターゲットを暗殺するステルスアクションが特徴。
本作ではそれに加え、パイレーツオブカリビアンのような海賊船による本格的な海戦が楽しめます。
一見、
・己を律する暗殺者
・自由奔放な海賊
は水と油のようですが、想像以上に相性が良い。
僕は「暗殺と海戦が両方楽しめる」と聞いて、プレイする前は「どっちつかずで中途半端になるんじゃね?」と心配でした。
ところが、プレイしてみると暗殺・海戦が両方楽しめることで互いを良い具合に引き立てあっている!
陸と海の開放感は別物、かつ相性抜群。
静かに暗殺した後は海賊船の大砲で派手にドンパチ!このメリハリ。
アサシンに育成要素が無い分は、船の強化で楽しめます。
船の乗り降りはスムーズでロードは短く、船から島に降りるときはシームレス。
暗殺・海戦が別々の要素ではなく、ちゃんと同じ世界で展開されている感があります。
まるで今までのシリーズに足りなかった部分を海賊要素が補っているかのよう。
アサクリのシステムは本作のために作られたのではないかと思うほど上手く噛み合っています。
フードの下の素顔、悪い顔してますよ(笑
主人公がならず者なので、規則に縛られない開放感があります。
今作の主人公「エドワード・ケンウェイ」はロクでもない奴。
アサシンでもなんでもない、カリブ海で大儲けするためイギリスの片田舎から出てきたならず者です。
アサシンの服を着てなりすましているだけなのに、なぜか最初からアサシン技が使える天才!
なりゆきで海賊とアサシンという2つの顔を持つことになったケンウェイ。
この2面性が魅力で、今までのアサクリ主人公より感情移入しやすいキャラになっています。
こんな奴が主人公なのでアサシンクリードっぽくない雰囲気。
おかげで、ロクでもない好き勝手なプレイをしても不思議としっくりきます。
寡黙な暗殺者というアサクリ主人公のしがらみを抜け出した感があり、アサシンだからといって堅苦しいプレイを強いられないのが嬉しい。
そんな、ならず者が色々あって精神的にアサシンになっていく物語も引き込まれます。
1章90分弱で12章。まっすぐメインを進めてクリアまで15時間ぐらい。
飽きっぽく、時間の限られた大人にとってはこれぐらいがちょうど良いです。
膨大な収集要素があり、やり込もうと思えば長く遊べます。
2014当時水準のグラフィックは1世代前の質感ですが、今見ても見応えあります。
迫力は2019年最新ゲームに負けていません。
オブジェクトやNPCの密度、細かい反応にはゴージャス感があり「海賊の黄金時代」な雰囲気が出ています。
大波と敵艦が押し寄せる海戦の表現は他のゲームでは味わえないもの。
アサクリ初心者でもスムーズに遊べる親切設計
僕はゲーム開始時、高いところから飛び移るといった一手間かかることを何もできなかった初心者アサシンです。
そんな自分にも気持ちよくクリアさせてくれる親切設計。
幅広いアクションが可能ですが、チュートリアルを全部忘れた簡単操作でもOK。
ゴリ押しプレイでもなんとかなるのが楽しいです。
ワンボタンでバットマンばりに無双。
逃げ回りつつカウンターに集中すれば相手が何人来ても勝てるし、仮に負けてもちょっと前のチェックポイントに戻されるだけでデメリット無し。
アサシンの皮を被った海賊なのでやりたい放題も違和感がありません。
スリがばれたら逆ギレで全員始末!
もちろん可能なら綺麗に暗殺決めた方が気持ちいいですよ(笑
一方、パルクールは慣れないと難しいかも。
あらぬ方向に飛んでいってしまいます。
登れる場所、行ける場所も分かりづらい。
1ミスアウトな状況が多いのもツラいところ。
操作に不慣れな状態で放り出される最初のジャングルが最大の難関なので、ここは頑張りましょう。
R2押しっぱで勝手にアクションしてくれるので、下手にXで飛ばずR2押しっぱだけで移動するのがコツ。
本作で「草むら」が追加されています。
この草むらがステルスプレイで非常に便利。
ガサゴソっと入るだけで勝手にステルス状態になり、目の前で飛び込んでも敵が見失います。
街中にも親切に草むらが配置されているので、屋上を飛び回ったりしなくてもステルスプレイが可能。
草むら有り・無しではとっつきやすさが全然違う。
総じて、
アサクリ初心者でも遊べるとっつきやすさ、上手くなれば色んな攻略を試せる自由度を兼ね備えておりストレスフリーで楽しめます。
次は本作のメインディッシュといえる、海戦について紹介します。
大波&硝煙でワイルドな海戦が楽しい!
プレイする前は「どうせ海戦なんて離れてドンパチするだけで退屈だろ」と思っていました。
ところが、やってみると楽しい!
どこでも好きなように航行し、目につく艦はいつでも襲撃できる。この自由度の高さ。
大波に大砲が遮られ、波に隠れて相手の船すら見えなくなる様はこの世のものとは思えない光景。
「うおぉーみんな大丈夫かぁー!?」と船員が心配になります。
実際、ひと波で何人か行方不明になりますが。
フル火力の側面を向けて大砲をドドドーン!
硝煙で目の前が真っ白になってもお構いなしに撃ちまくる、ワイルドな戦いが楽しめます。
砲は側面に並んでいるので火力を出すには側面を向けたい。でも側面を向ければ同時に被弾率も上がる。
なので相手の後ろに周り込み相手の射角外からフル火力を叩き込むのがコツ。
その立ち回りが上手く決まった時が爽快なんです!
あらわになった弱点を旋回砲で狙い撃つアクションも良いアクセントになっています。
敵船に瀕死までダメージを与えたら、船をくっつけて乗り込むチャンス。
白兵戦に勝利すれば、兵士を含めた沢山の物資が入手できます。
この「片っ端から奪ってる感」がたまらん!
明らかに勝てそうにないボス級大型艦との死闘や、沿岸砦との手に汗握る戦いもあります。
船は乗り換えできませんが、アップグレードや外装のカスタムが可能。
キャラに育成要素が無い分、船の強化でRPG的な育成を楽しめます。
海戦の醍醐味を味わえる一方で、航海の面倒な部分は大胆に簡略化。
「水・食料・燃料」
という航海における3大必須要素が潔く省かれています。
船上で売買や船のアップグレードまで可能。
敵船を落とせば補給・修理ができるし、通常弾は無限。特殊弾の補給以外、陸に上がる必要なし。
継戦能力が高いのでつい連戦したくなります。
プレイする前は「海なんてだだっ広いだけで移動が退屈そう」とも思っていましたが、そんなことはありませんでした。
海上のどこでも使えるファストトラベルがとにかく便利。こまめに配置された砦とビューポイントへ飛び放題。
そのため移動がダルいと感じることは皆無。
「海は酔うんじゃないか?」と思った方もご安心感を。全く酔いません。(個人差があります)
総じて、海戦は想像以上の面白さ。
僕は箱庭ゲーを遊ぶと、フィールドがイベントをつなぐ中だるみ区間のような気がして面倒くさくなってしまうんです。でも本作の海はそんな自分でも楽しめました。
もちろん、海戦を存分に楽しめるのは、陸に上がったときアサクリのシステムでちゃんと遊べる安心感があるから。両方必要なんです。
難点:面倒なパートもある
褒めてばかりではアレなので、最後にちょっと気になった点にも触れておきます。
少々ダルい追尾パート
かなり頻繁に組み込まれている追尾パート。
長々とターゲットの散歩についていくのですが、これが始まると「ああ、またこれか…」とダルい気分になります。
・ついていく系はダルい
・追いかける系は難しい
どちらも良い印象がありません。
失敗すると最初に戻されたり、操作と順路がわかりづらいパルクールを1回ミスっただけで失敗になるのもツラい。
海の開放感が楽しいだけに、追尾パートが余計にダルく感じます。
「これいる?」現代パート
アサクリの設定をよく知らない自分としては「現代パートいらねー」と思いました。
カリブの海賊と世界観が違いすぎて没入感を削がれます。
TPS視点からFPS視点に変更され、やることといえば目的地にゆっくり移動するだけ。
たまに面白くもないパズルゲームをやらされます。
このパズルがけっこう難しくて、「早くあのパイレーツ・オブ・カリビアンな世界に戻してくれ!」とイラつきます。
しかも本作においては、現代とのリンクが物語とあまり関係ありません。
この現代パート、丸々無くても問題ない。
まあシリーズ的には必要なんでしょうね、たぶん。
まとめ:今からでもプレイする価値あり
今からでも遊ぶ価値がある作品。
やりたいことをストレスフリーでやらせてくれる素晴らしい箱庭ゲー。
開放感のある暗殺稼業&海戦で、他のゲームでは味わえない体験ができます。
本格的な海戦とアサシン仕事が違和感なく融合してるのが凄い。
どちらかの要素がオマケになったりせず、一本のゲームとして完成しています。
アサクリの枠に収まらない、ある意味「アサシンクリードを超えたゲーム」。
よってアサクリに興味ない方もプレイする価値あり。僕のようなアサクリ初心者にうってつけの作品。
シリーズ最高傑作といわれているのもうなずけますよ。
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