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ゴジラ

ゴジラ対メガロ【感想/評価】世界よ、これが映画だ。

投稿日:

ゴジラ対メガロ <東宝Blu-ray名作セレクション>
東宝 (2019-05-22)
売り上げランキング: 59,397







ゴジラ映画はついにここまできた

■あらすじ

197X年、アリューシャン列島の核実験は太平洋の大部分に影響を与えた。
怪獣島ではゴジラが目覚め、シートピア海底王国は環境被害を受ける。

シートピア人は地上人に報復するため、海底王国の守護神メガロを使い地上攻撃を開始。
さらに地上のシートピア人が等身大ロボット・ジェットジャガーを強奪。

しかし、良心回路を発動したジェットジャガーは人間の味方となる。

ジェットジャガーは怪獣島へゴジラを呼びに行き、自身は巨大化してメガロに立ち向かう。
シートピア人はこれに対抗しガイガンを呼び寄せる。

ゴジラとジャガー、メガロとガイガン。
世紀の「怪獣タッグマッチ」が始まる!

公開:1973/3/17

 

「ゴジラ対メガロ」は低予算臭が目立つ後期昭和ゴジラ作品の中でも、極限の低予算で作られた作品。

 

全体的に画が寂しい。地味でスカスカ。

登場人物はほぼ3人。ヒロイン無し。
オッサンと子供が湖で遊んだり、カーチェイスするだけ。

子供向けの作品にはヒロイン必要ないってことで、まず綺麗どころの女優が削られますね。大人としては寂しいです。

 

極端に予算の制約が厳しいためか、シナリオもめちゃくちゃなことになっています。

冒頭からさっそく使い回しの島破壊シーンでスタート。
使い回しを知らなければ大作の予感ですが、直後の湖で子供がボートに乗るシーンでもうダメな感じが出ちゃってます。

「地震だ~」って言うけど、岩がまがらに落ちてくるだけで全然揺れてるように見えません。
どう見てもミニチュアのイルカボートが水洗トイレのにように吸い込まれる。これが地割れ発生シーン。

相当な大災害ですがその後、何事もなかったかのように夕焼けをバックに帰宅。

 

自宅に帰るとすぐに襲われてカーチェイスシーンが始まります。

街中ではなく、ただの荒野。
「特撮の撮影現場以外にこんな場所、日本のどこにあるんだ?」
と思うようなロケーションです。
ハンドルをどう切っても丸見え。こんな場所では逃げ切れないだろ、と思うけど逃げられてしまう。

後でまた荒野のカーチェイスシーンがあります。なぜ逃げているのか、追われてるのかは忘れました。
低予算なので人間ドラマ部分の見せ場はカーチェイスに絞っています。

 

自宅で襲われた後日、
強盗の犯人が捕まっていないのに子供が無警戒、1人で外出して誘拐されます。この緊張感のなさ。

誘い出されて3人とも捕まってしまい、ロボット技術者は貴重ということで子供と一緒に2人拉致されます。
しかしこれがまた汚ったないトラックにコンテナ。シートピア人、貧乏か?

人質を見張っている銃装備のシートピア人は、椅子に座ってる人質にタイマンで負けます。
トラックで逃げている1人は銃で脅しているにも関わらず、運転手にトラックから蹴落とされます。
シートピア人、弱すぎ!

見張っていた奴は、人質に逃げられてからもなぜかずっと主人公の家に居座っている(笑
当然、主人公達や警察が来るだろ。なぜ無警戒なんだ。

 

シートピア海底王国のセットがしょぼすぎて、「キングコング対ゴジラ」の頃が懐かしい。
「ムリヤリ外人を使った感」も安さに拍車をかけています。
そして特に説明もなく雑にメガロ復活。

 

シナリオが意味不明な以前に、低予算臭が気になって話に集中できません。

初見ではジェットジャガーの正体、主人公達が敵に捕まった経緯、そもそも誰と戦っているのか、とか何も覚えていませんでした。
全体の流れを理解したいなら、キツいと思いますが3回は観ましょう。

 

低予算が前面に出ちゃってる特撮

使い回しが目立つ

特撮は使い回しが目立ちます。

新たに撮られた部分は雑で、宙吊りが丸わかり。ワイヤー見えちゃってます。

漁村の避難シーンは「モスラ対ゴジラ」の使い回しが丸出し。
そもそも、なぜいきなり漁村が出てくるのか謎。シーンのチョイスにも問題あり。

 

バトルはプロレス感あふれるノリで、今観ると厳しいです。

カーチェイスが荒野でしたが、怪獣の対戦場所もずっと荒野。
夜間処理された暗い画面で同じアクション、同じカットの繰り返しはキツいです。

蹴る殴る投げるなど、どのアクションも2~4回繰り返すのがダルい。

ガイガンの4連続体当たりとか本当にダレる。
ゴジラの2連続水平飛行ドロップキックはモーションも不自然すぎて「俺はいったい何をみせられているんだ」感があります。

 

ダム崩壊シーンの1点豪華主義なのでここは見応えあります。

でも壊した張本人のメガロが棒立ちで流されてくるのは笑う。
その後凄い勢いで殴り飛ばされたコンテナから2人生還するのも笑う。

 

ジェットジャガーの存在自体が意味不明

顔がアントニオ猪木風の謎ロボット。

最初はロストテクノロジーか何かかと思っていたのですが、青年科学者・伊吹吾郎が1人でゼロから作ったものです。
まず「なんでこんなものを作ってるのか、作れるのか」の説明がありません。

自衛隊はなぜか伊吹を信用してジェットジャガーを使った作戦に乗っかるし、謎が多すぎ。

 

シートピア人がこのロボットを狙うのも謎。
良心回路を発動するまではただの等身大ロボットですよ。(ただし飛行速度マッハ3.5)
こんなんいらんやろ。メガロを案内するロボぐらい自分で作れよ。

 

途中から命令関係なく自分の意思で行動します。
手旗信号のようなジェスチャーでゴジラとコミュニケーション、そして巨大化。
この人知を超えた超常現象に全く説明なし。

それを見た子供、
「ジェットジャガーがあんなに…」
リアクション薄っ。わーおっきくなってるー!とかじゃない(笑

 

メガロの良さが活かされていない

メガロ自体は良キャラです。
相方のガイガンに引けを取らない格好良さ。

しかしメガロの街破壊シーンは全て使い回し。
メガロの顔アップと使い回しのカットを交互に映すというわかりやすさ。
エフェクトも引力光線の使い回しなので、せっかく良キャラなのに個性半減です。

口から爆弾(地熱ナパーム弾)吐いたり、縦に分割された両手ドリルを合体、とか面白い攻撃方法を持ってるのにもったいない。

また、戦う相手が主にジェットジャガーなのが残念。
ゴジラが登場する頃にはスタミナ切れなのか、いつの間にか劣勢になり良いとこ無しです。

 

まとめ

低予算臭が酷すぎて今見ると逆に楽しめます。

レギュラー入りするかに思えたジェットジャガーですが、登場は本作限りになりました。

メガロ&ガイガンのタッグは格好いいです。ドリル&ノコギリ!
しかし低予算の割を食ったメガロも本作限りになりました。残念。

ゴジラはどこから歩いてきて、どこへ歩いて帰っていくんだ(笑

最後は主題歌「ゴジラとジェットジャガーでパンチ・パンチ・パンチ!」でなんともいえない余韻が残ります。







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