概要
帯の通り、希望の国(日本)のグランドデザインを描く本。らしい。
メモ
日本は欧米のシステムをつぎはぎして、その場しのぎで取り入れてきた。
頻繁にアプデすればそれで良いが、アプデが全くない。
軸がないので時代とズレたら機能しない。
結果、マスコミの先導もあり個人の拝金主義になった。
バブル期のトレンディドラマがその象徴。
拝金主義には「社会に価値を生んでいるか」の視点が欠けている。
曖昧なままを取り込んだ「欧米」により、
機能しない民主主義、流動性が無い大学、変な男女平等など様々な弊害が生まれている。
それでは今後の日本が危うい。だから「欧米」を再考する必要がある。
例えば、カースト制度。
日本でいう「士農工商」はこれからの時代に合っているのではないか。
百姓とは生業が百あるという意味。つまりマルチクリエイターであり多動力。
これから日本人はみんな百姓になる。
感想:希望=俺
「希望を体現するのが、大学に属しながら多岐にわたる活動をする俺。」
と言いたいのかなと思いました。
著者は、自分のやりたいことにパワーが必要だから、大学に新しい組織を作り学生を何十人と育てているらしい。
たしかに本書で語られるようなマルチクリエイターなのかもしれません。
で?
「日本再興戦略」は?
日本人は全員マルチクリエイターになれってこと?
と頭が真っ白になる一冊でした。
落合陽一ファンにおすすめ。