
もくじ
ワイルドトラックスってどんなゲーム?
SFC初の3Dレースゲー

『ワイルドトラックス』はスーパーファミコン(SFC)初の3Dレースゲームです。
スーパーFXチップ(3D強化回路)を搭載してガチ3Dを実現しました。
F-ZERO、スーパーマリオカートのような擬似3Dではありません。(実は本作も厳密にいえば疑似)
同じくスーパーFXチップを採用した『スターフォックス』の3D技術を応用。
スターフォックスの一方向の奥スクロールから、3Dフィールドを自由に走り回るレースゲームに。技術的進化を感じます。
斬新な表現を実現した上でゲームとしてしっかり作り込んであります。
グラフィックとサウンドの雰囲気作りはさすが任天堂!と思わせる出来です。
カントリー調のBGMは、初プレイから20年たった今でも耳に残る名曲ぞろい。

スピード感の表現に限界があるので低速域を楽しむゲーム性です。
そのため操作性も斬新。
視認性が悪い&挙動のクセが凄い。
慣れるまでロクに走れません。
以下、ちょっと詳しい説明。
・グラフィックが粗い
ハード性能の限界によりレース画面が小さく、画が荒くて遠近感がわかりにくい上、フレームレートが低いので常にラグってるような感じです。
これにより独特の難しさがあります。
・挙動のクセが強い
車の重量、強度、ステアリング、グリップ、路面形状の影響を細かく調整した本格派。
コミカルな見た目に反してもっさり挙動です。
フレームレートの低さも相まってハンドルが重い上、車体がグイングインと揺れるのでクセが凄いです。
本作の思い出
生まれて初めて買ったゲームソフトは『スペースインベーダー』でした。
親父の薦めで選んだけど、当時は面白さが全くわからなくて一晩で飽きました。
同時に妹が買った『スーパーマリオコレクション』と比べてずいぶん見劣りしたのもデカい。
「親父のせいでクソゲー買っちまったじゃねーか」的な圧を出して翌日、さっそく買ってもらったのが本作です。うちの親は甘やかしすぎですね。
結局、2本目の本作にもいまいちハマらず、妹のマリコレを奪って自分のものにしました。
そうして、ハマらないゲームを2本連続で親に買わせてしまった罪悪感が20年以上残る思い出の作品になりました。
凝った設計のコース

3クラス×4コース。
立体交差やトンネル、高低差がある凝った設計です。
ギミックや演出が盛り沢山。岩、雪だるま、コーン、バリケード、ダンボールなど多種多様な障害物があります。
周回ごとにコースになんらかの変化があります。
飛行機が突っ込んでくる、シマウマが横切る、イルカがジャンプ、カモメが飛び回るなど。
天候、昼から夜へ時間帯が変化するコースもあります。
以下、印象的なギミックを紹介。

名物、チューブブリッジ!
外側に落ちると即リタイア。
吸い込まれるように外側に寄っていくから不思議です。

海中トンネル内の残響音が雰囲気を盛り上げます。
この粗いグラフィックで海底の美しさを表現しているのが凄い。

落石にぶつかると車体が弾け飛んで大ダメージ。
ガツーンと伝わる衝撃の手応えが素晴らしい。

雲の中に入ると視界が真っ白。
フレームレート低下も酷くてもう何がなにやら。

さりげなく人気キャラの看板があって楽しいです。見ていると事故ります。
ワイルドなマシン達

マシンは全4+1種類。
ヘッドライトが目になりキャラ化されているけど、喋るわけでもなく淡々と走ります。
以下、システムの解説。
・ダメージ
壁・障害物・地面に衝突するとダメージ。
赤メーター(画面下)の限界を超えるとクラッシュして強制リタイア。
耐久力の低い車は後ろから突っ込まれていきなり大破することも。
コース上の赤石を取るとダメージが回復します。
・ブースト
Yボタンで青メーターを消費して加速。青石で回復。
・ドリフト
L・Rを押すとハンドルの切れ角が鋭くなります。
では、4種類+αのワイルドな車達を紹介します。
「4WD」

モンスタートラック。
最高速度160km。加速、耐久力、安定性が高い。
小学生のとき、こんなラジコンを持っいてる同級生いませんでした?
「COUPE」

スポーツカー。
最高速度190km。全体的にバランスが良い。
まずこれに乗って本作に慣れると良いかも。
「F-TYPE」

フォーミュラカー。
最高速度は220kmでトップ。コーナリング性能も良い。
耐久力の低さが弱点です。
ジャンプすら痛いダメージを食らうので、普通に走ってもいつの間にか瀕死になります。
「2WD」

バイク。
F-TYPEと同じ最高速度220kmで耐久度が並。
でも2輪特有のクセが凄くてグデングデン。
マスタークラスをクリアすれば全モードで使用可能。
「TRAILER」

大型トレーラー。
ボーナスコース限定で使えます。
小回りが効かないので思ったラインを走れない、絶妙なもどかしさを味わえます。
ゲームモード
SPEED TRAX

4コースで構成されたグランプリを勝ち抜く、本作のメインモードです。
4台でレース。
実はCPUはダメージ無し。
制限時間があり、中間ポイントとゴール通過で時間が加算されます。
残った時間は次コースへ持ち越し。さらにボーナスコースで時間を加算できます。
最初のうちは時間切れでゲームオーバーになりがち。
僕は小学生のときクリアできませんでした。
二十歳を過ぎた頃、埃まみれのSFCを引っ張り出してようやくクリアできました。

コースはバリエーション豊富で見た目も楽しいです。
ノービス・エキスパートクラスを両方クリアするとマスタークラス出現。
マスター最後は街中に穴開きチューブリッジ!
STUNT TRAX

段差、起伏が激しいコースで星を取っていくモード。
こちらも制限時間制。
ゲート通過時の星の数で時間加算。
特に何と競うわけでもなくひたすら星を取るだけのストイックすぎるモード。
BATTLE TRAX

対戦モード。
専用4コースのみ。
1人用コースを走れないのは残念です。
画面サイズが元々小さい1人用からさらに2分の1以下になってこの有様だけど、意外と走れるから不思議です。
まとめ:さすが任天堂
大人になるほど良さに気づく作品です。
唯一無二のグラフィック・挙動がクセになります。
1人用コースはバリエーション豊富だし、グラフィックやBGMも素晴らしい。
「さすが任天堂」といえる傑作です。




