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ドラゴンフォース2 神去りし大地に【攻略/評価】ゲームの神も去りし大地に

投稿日:2018-10-25 更新日:






セガサターンの名作「ドラゴンフォース」に待望の続編が登場。

発表から発売予定日まで短かった上、さらに前倒しで発売したらしい。
延期は数あれど、前倒しは前代未聞じゃないだろうか。

その内容は、ゲームの神も去りし大地
よって前作ファンからは黒歴史扱いとなっている。



ドラゴンフォース2 神去りし大地に

「ドラゴンフォース」待望の続編

シュミュレーションの名作「ドラゴンフォース」待望の続編。

前作の500年後、前作と同じレジェンドラ大陸を舞台にしている。
しかし地形は前作とほぼ別物。「500年で変わりすぎだろ」という感じなので前作ファンはガッカリするかも。

雰囲気も、華やかな前作の面影がない。
画面が全体的にグレーでなんだか暗い。BGMも暗い。
神が去り、世界が輝きを失ったことを表現しているのかもしれない。

 

500年後なので前作に登場した英雄達の子孫が国を率いている。
前作でくっついた君主もいたはずだが、国は統合されなかったらしい。

 

前作からの主な改良・変更点

前作からシステムに改良・変更点がある。以下、主なものを紹介。

■フィールド時間の早回し
これは嬉しい機能。快適。

■内政の改善
・探索・築城・捕虜会見が委任(オート化)可能
・武将の好感度が一覧からマークで分かる

これも嬉しい。
前作では機嫌を確認して報酬を与えるのが面倒くさかったので、好感度が無関係の忠臣だけを活用していた。
また、手動で探索するのが面倒で、ドラゴニア勲章以外は無視していた。

本作ではその難点が解消されて忠臣以外の武将を使えるようになったし、探索の手間もない。快適に内政ができる。

 

その他、

・兵種が2倍に増えた
・2種類の兵科を使える
・アイテム研究(合成)

など多数の新要素がある。

一見凄く面白そうな要素に見えるが、詳しく言及する必要がないほどゲーム性に活かされてないので省略する。

 

3、4種類の兵科が入り乱れる戦闘画面は前作にはなかった光景で、見た目は面白い。

 

戦闘システムにも色々と変更点がある。
前作で猛威をふるった、システムの穴を利用した戦術が使えなくなったのは改良といえる。しかし面白味を削いでいる面もある。
具体的な変更点は以下。

 

■マップ・城

・敵キャラが初期レベルのまま上がらない
これは改悪。
前作は自軍の君主キャラのレベルに比例して敵キャラのレベルが上がる。そのため終盤まで一応は国取り合戦をしてる感があったし、敵の君主を1人残して放置するとレベル上げの手間が省けるので便利だった。
対して本作は敵が強くならないので国取り合戦感がない。後半仲間になったキャラのレベルが低いため使いづらい。

・落とした城が最初から徴兵されている
兵士0になった前作と違いすぐ次の城へ攻め込める。

・城から退却する敵を追撃できない
すぐ城から出撃すると追撃できるテク「追撃戦」が無くなった。
当然、逃した敵と再び戦うことになるので手間が増えるが、後述する「一騎打ち」や「引き分け」の仕様変更によりトントンになっている。

 

■戦闘

・一騎打ちしやすい
体力差があっても敵が乗ってくる。魔法キャラも一騎打ちから逃げない。

・引き分け後、両者が再出撃可能

・「待機する側が一方的に強い」仕様が無くなった
前作では進行する兵に対して待機する兵が10:0つくぐらい強かったため、陣形が無意味と化していた。

・メイジ、アーチャーの射程距離が短い
画面内の敵も撃てないぐらい射程距離が短い。前作のように初期位置から敵将をスナイプできない。かわりに近距離のヒット率は高い。
また暗転中に攻撃しなくなったので、前作で猛威をふるった必殺技暗転を利用した射撃連携が使えない。

 

・武将が強い
ザコ兵の攻撃に対してやたらと硬い。前作のドラゴン武将ぐらい硬い。
大型武器なら2、3体まとめて倒せる上に攻撃スピードが早いので30人ぐらいは簡単に処理できる(される)。その気になれば200人はいけそう。

・新しいタイプの必殺技を追加
武将にバフ効果がつくなど無意味な技が多い。
回復魔法は瀕死でも全快するぐらい強力。回復魔法を持つ武将はMPが高いので何度も全快できる。敵に回すと非常にダルい。

 

ゲームの神も去りし大地に

ここからは見た目の話。
正直、システムの変更点なんでどうでもいい。本作は見た目・雰囲気に華が無い。それが前作と最も違う点である。

地味なキャラデザ

イラスト(顔グラ)のテイストが変わった。
前作の華やかさが無い。魅力が無い。

ただ前作で目立っていた武将の顔グラ使い回しが無くなったのは良い点。前作では無個性と化していた忍者武将もみんな違う顔。

 

ティリスの顔を見て愕然とする。

プレイヤーの気持ちを代弁するように、他のキャラが「年増」「ババア」などと散々な言い方で罵る。
制作者もわかってるなら顔変えてやれよ。

 

君主が地味。
モブキャラと見分けがつかない。

前作のファンタジーの王道をいく格式高い君主達と違い、性格も人間臭い。
良く言えば親近感を持てる、悪く言えばやはりモブキャラと見分けがつかない。

 

前作では個性豊かだった忠臣武将も、本作ではパッとしないキャラばかり。

前作はサブイベントや対戦時の因縁あるキャラ同士の会話が面白く、世界観を広げるのに一役買っていた。

本作は忠臣以外の因縁キャラにサブイベが無くなってしまった。
物語の本筋と関係のない因縁は豊富に設定されたが、攻略本でしかわからないような裏設定になっておりゲーム中の絡みが少ない。そのため特徴的な台詞は唐突すぎて意味不明。

戦闘台詞もひねりがない。ダサい。
「勝つでござる!」「一騎打ちだ!」みたいな見ればわかる、見たままの表現ばかり。

総じて、前作に比べてキャラが立っていない。

 

「遊び」がないマップ

動きのないマップを言われた通りの一本道で進む、RPGのようなマップになった。
具体的にいうと、

・砂漠や山、海が多くて進行ルートがほぼ1本道
・さらにどう考えても勝てない強敵を配置してルートを一方向に制限
・攻略順もいちいち指示される
・マップが狭い。体感で前作の半分以下。スケール感が無い

こんな具合なので攻略の自由度がない。

前作のマップはルートのつながりが絶妙でどこからでも攻略できるし、積極的に動く敵勢力がぶつかり合う激戦区もあった。
それが生き生きとしたマップ上の動きが独特の国獲り合戦感につながっていた。

本作のマップにはそういう「遊び」が無い。

しかも敵勢力がほとんど動かない。敵師団が近づくと向かって行ったり、逃げていく動きも無くなっている。
マップ上の動きが乏しく、動いてるのは自分だけなので国獲り合戦感が無い。

 

さらに敵AIがバカすぎて萎える。

・5人いる城に1人で攻め込んでくる
勝算がないのに次々と1人でやってくる。嫌がらせとしか思えない。

・必殺技を使うべきタイミングで使わない
一発撃てばトドメを刺せるのに使わないナメプをされる。

・敵が劣勢だと戦闘開始して刃を交えること無くすぐ撤退
トドメを刺す時間もない。やる気がないなら出てくるなと言いたい。前作にも同じような傾向はあるが、もう少し粘ってくれていた。

 

1部隊で攻略できる点は前作も大差ない。
しかし、ルートの自由度や複数部隊を使って効率良く勢力を拡大できるなど、前作には攻略の「遊び」があった。

本作は5人の精鋭部隊で1本道を蹂躙するだけのプレイになるのが必然。

 

テンポが悪い戦闘

武将だけが活躍する無双ゲーになった。

武将がザコ兵に対して強すぎる。
いくらザコ兵の相性差で数的優位を作っても敵将の体力をロクに減らせないから意味がない。
武将の必殺技で直接、敵将の体力を削って倒すことになる。MP残量だけが重要。

ドラゴンフォースといえば100vs100人戦闘だが、もはや見た目だけの要素になってしまった。

前作の「追撃戦」や暗転を利用したテクはほとんど削除されたのも残念なところ。
上記のようなシステムの穴をついた変なテクも、工夫の余地・攻略の「遊び」になっていた。

遊びのないゲームにされた上で、作りの粗さを利用した「遊び」も禁止されては楽しめない。

 

戦闘のテンポが悪くなっている。

戦闘開始時、まず自キャラの方を映す→敵側を映して敵将が一言→また自キャラを映す。

この無駄な往復が非常にダルい。
やはり面白味のない台詞を喋るのでストレス倍増。

 

必殺技の演出が地味。暗い。

一部の必殺技があまりにも手抜き。黒一色に消えていくだけとか。そういう技ほど高性能だから嫌になる。

 

必殺技を撃つ時の台詞がカッコ悪い。
「ぬぅ~」「おお!」「ふ~ん」「ぬ~ん」「オラオラ!」とか。

たいしたことを言わないクセに、フリーズしたのかと思うほど長い間をとる。

 

まとめ

まさに「神去りし大地」。サブタイトルに偽りなし。

ゲームの神は去り、なんだかよくわからないシュミレーションRPGもどきになってしまった。
前作の良い部分が全て潰されている。

逆説的に、前作は本当にゲームの神が宿っていると思えた。

 

前作のレビューはこちら↓








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