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前作:ゴジラ
次作:キングコング対ゴジラ
ゴジラと暴竜アンギラスが大阪で激突!
あらすじ
岩戸島に着陸した飛行艇パイロットの2人は、激しく戦う2体の巨大怪獣を目撃する。1体はゴジラ、もう1体の新怪獣は「アンギラス」と命名された。
オキシジェン・デストロイヤーが使えないのでゴジラを倒す手段はない。
光に向かっていくゴジラの性質を利用して、灯火管制を敷いて市街地から遠ざけるしか対策はなかった。
しかし、脱走した囚人が起こした爆発事故がきっかけでゴジラは大阪に上陸してしまう。あとを追うようにアンギラスも上陸。大阪を舞台に2頭の怪獣による戦いが始まった。
どちらの怪獣が勝つのか、どうやって怪獣を撃退するのか。その答えは未だ誰にもわからない…
公開:1955/4/24
初代からたった5ヶ月後の公開
「ゴジラの逆襲」は初代の大ヒットを受けて制作され、初代からたった5ヶ月後に公開された続編です。
ちなみにモノクロのゴジラ映画は初代と本作だけ。
初代からたった5ヶ月後の公開ということで、特撮は手間を省いた作り方になっています。
灯火管制を敷いてる設定なので街中に人がいません。逃げ惑う描写は脱獄囚だけに絞ってモブキャラを減らしています。
一方、前作のヒットを受けて特撮用の環境はパワーアップしており、新設されたステージに前作より大規模なミニチュアセットが組まれています。
中でも大坂城が豪華で、ここで繰り広げられる暴竜アンギラスとの戦いは大迫力。
この大阪決戦までなら良作です。
しかし、なぜか大阪壊滅の後にほのぼのとした結婚式の話に移ります。
壊滅した大阪を背景に笑いが絶えない
「小林さん、女の子はちょっとお魚とは違うんですからね」
「またやられたw」
「ふつつかな男でございますが」
「このやろうw」
焼け野原になった大阪を背景に笑いが絶えません。
この辺の描写がリアリティに欠けます。
その後、北海道支社に移った後の話が30分も続きます。
つまり、前・後半の二部構成みたいになってる。
この後半がとにかくダルくて、2大怪獣決戦の印象が薄れているのがもったいない。
結婚式や恋愛フラグを前半に回して、大阪決戦後にすぐゴジラを追ってラストシーンの方が良かったと思います。
コマ落ち撮影でカックカク!
怪獣の動きが本作だけカックカク!初代キングコングみたい。
というのも、撮影手法のミスがきっかけで「スローモーション」ではなく「コマ落とし」で撮影されています。
特技監督の円谷英二がミスった映像を気に入って採用されたらしいのですが、今観ると明らかに変。
まとめ
「初代とほぼ同じスタッフが作ってるはずなのに、作り方によって出来に雲泥の差がでるもんなんだなー」と思いました。
そういう意味で、初代とセットで観ると面白いかも。