シリーズ全9作もあると全作遊ぶのは大変。
どうせなら出来の良い作品からプレイしたいですよね。
そこで、ロックマンXシリーズ全作品プレイし全作品レビューした私が「ロックマンXシリーズのおすすめ作品ランキング」を作りました。
これからXシリーズをプレイする方が作品を選ぶ目安になるかと思います。
作品説明の後に個別レビューのリンクを貼りました。より詳しく知りたい場合はそちらをご覧ください。
もくじ
ロックマンXシリーズのおすすめ作品ランキング
上からおすすめ順。
ロックマンX2
「ロックマンX2」は、一作目にして既にハイスピードアクションを確立した前作「X1」の正当進化版。
Xシリーズらしいステージを駆け抜ける爽快感と、アクションの楽しさを堪能できます。
ハードな世界観を表現したグラフィック&BGM。
爽快感重視のハイスピードアクション。
どの要素をとっても非の打ち所がない、蛇足な要素がない。
シリーズ最高傑作として1本あげるならやはり「X2」です。
ロックマンX4
「ロックマンX4」は、PS/SSで発売された最初のシリーズ作品。
その内容は、爽快感に振り切った次世代のハイスピードアクション。
SFC作品を上回るスピードと、周回しやすいボリュームと低めの難易度で気軽にサクサクとプレイできます。
次世代機ならではの丁寧に描かれた緻密なドット絵と美しいエフェクト。
アニメムービーを挿入するなど演出にも力が入っています。
エックスとゼロ、全く性能の違う2キャラが使える「ダブルヒーロー制」で二度楽しめるのも嬉しいところ。
エックスは貫通ショットをぶっぱなし、ゼロはサーベルをブンブン振って突き進めます。
SFC三部作と比べると粗い部分もありますが、美しくなったグラフィックでエックスシリーズらしいハイスピード感が楽しめる傑作。
ロックマンX
「ロックマンX」は、シリーズ初作。
シリーズの基本は既に完成の域。
敵を倒しながらダッシュジャンプで爽快に駆け抜け突き進む、ハイスピードアクションの醍醐味を存分に味わえます。
さすがに次作「X2」に比べると完成度は一歩劣ります。
アクションのスピード感とステージ構成がチグハグで、ステージがスカスカだったりリズムが悪く感じることがある。
とはいえ、最初にエックスシリーズを遊ぶならシンプルに遊べるSFCの3作、中でも物語の始まりとなる本作から手をつけるのが良いと思います。
イレギュラーハンターX
「イレギュラーハンターX」は、初代「X1」をモチーフにした作品。
3Dグラフィックと多数の追加要素で、初代が生まれ変わりました。
SFC版とは設定が大きく異なり、ゲームバランスにも手が入っています。
よってリメイクというより「X1」をベースにした新作、いわゆる「リブート」に近いです。
さらに、
・「VAVAモード」ではVAVAが使用可能。
・前日談を描くアニメ「The day of ∑」つき
と盛り沢山な内容。
グラフィックは3Dですが、SFC版のスピード感を再現した安心の2Dアクション。
後述する「X7」「X8」のようなかったるい3Dアクションはありません。
総じて出来は良い作品です。
でも何というか…結局、オリジナルのドット絵の方が格好良いと感じてしまう。
全体的に親しみやすい画作りで、エックスがアップになると等身が低くてマヌケ顔。
オリジナルの方が格好いいハードな雰囲気が出ています。
なので、まずはオリジナル版をプレイすることをおすすめします。
ロックマンX3
「ロックマンX3」は、SFC最後のエックスということで大ボリュームと高めの難易度。
爽快にサクサク遊べる前2作とはひと味違う遊びごたえのある作品です。
・ゼロ使用可能
・チップ
・ナイトメアポリス
・4種のライドアーマー
など豊富な新要素を導入。
しかし、新要素の仕様が全体的にかみ合っていません。どの要素も蛇足な印象です。
その影響でステージはダラダラと長く、アクションのテンポは悪化。
突進系ボスが多かったり、ボスの登場演出がカットされていたりと演出の劣化も気になります。
総じて完成度、アクションの楽しさで前2作に一歩劣るかと。
洗練して良くなりそうな可能性は感じます。でも本作の要素を引き継いだ続編は出ませんでした。
ロックマンX8
「ロックマンX8」は、PS2で発売されたナンバリングの最終作。
前作「X7」から大反省し、問題点の多くを改善。
スタイリッシュ2Dアクションの原点回帰を目指して作られた作品です。
・完成したキャラ交代システム
・「クラッキング」「ダブルアタック」
・チップ収集のやり込み要素
これらの新要素がうまく噛み合っています。
全体としては良作アクションといえる仕上がり。
とはいえ「X5~7」の駄遺産がまだ足を引っ張っているようで、
・縛りの強いギミック偏重のステージ
・前作以上のトラウマ面「ダイナスティ」
・本筋からズレた設定・ストーリー
この3点は気になります。
また、3Dグラフィックに絵的な魅力が薄く、バスターの反動も感じないモーションなので操作感が悪いです。
軽快なアクションが楽しめるとはいえ「X2」「X4」には及びません。
X7から盛り返したことで過大評価されている感はあります。
ロックマンX コマンドミッション
「ロックマンX コマンドミッション」は、シリーズおなじみのアクションではなくRPG。
しかも「RPG要素のあるアクション」などではない、ド直球のコマンド式RPGです。
知名度は低い作品ですが、コマンド戦闘が好きな方を絶対楽しませるRPGに仕上がっています。
限られたリソースを秀逸な戦闘システムに突っ込んだ一点豪華主義。
その上で「かゆいところに手が届く」作り込みも感じる良作。
各ボタンに武器を割り当て、攻撃がテンポ良く重なって連携のようになる戦闘システムが楽しいです。
最初はザコ・ボス共に堅く感じるけど、システムに慣れてカスタムが上手くハマるようになれば爽快なダメージを叩き出して瞬殺可能。
ただ強い武器を買って攻撃力を上げるだけではないパワーアップシステムにも、他のRPGにはない面白さがあります。
開発はあの「ブレスオブファイア」シリーズを手掛けたチームとのことで、出来が良いのもうなずけます。
エックスシリーズが好きな方だけでなく、「戦闘が楽しい、PS2の良作RPG」を探している方にもおすすめ。
ロックマンX6
「ロックマンX6」は、一言でいうとで魔改造エックス。
前作「X5」をベースに、ナイトメアソウル収集やアナザーボスなど様々な要素を追加。
結果、魔改造されすぎて、敵をなぎ倒しながらダッシュでサクサク駆け抜けるのが楽しいエックスシリーズの面影がありません。
さらに、
・初見殺しステージギミック
・やたら攻撃が激しくて硬い敵
が相まってやたらと難易度が高いです。
こちらも特殊武器&カスタムの超性能で対抗可能。
今までにない刺激的で粗いアクションが楽しめます。
「X5」に比べると強制スクロールやロープつかみのようなテンポを削ぐ要素が少ないので、腕さえあればハイスピードアクションが可能、かも。
楽しむには割り切りが必要。
私は粗いものと割り切って遊んだので意外と楽しめました。
ロックマンX5
「ロックマンX5」は、伝統のシリーズに新たな試みを多数取り入れた作品。
全体的に作りが粗く低予算な印象です。
・なにかと面倒くさいダブルヒーロー制
・必須ではない8ボスステージ攻略
・新アクション「ロープつかまり」「しゃがみ」
・それを活用したギミック要素が強くてテンポが悪いステージ構成
などなど、シリーズの面白さを潰すような試みを多数導入。
マッコイーンステージの恐ろしく遅い強制スクロールや、レベル最大8ボスラッシュは心折れます。
中でも最悪なのが一歩進めばエイリア通信。
アーマー集めや開発パーツなどやり込み要素は豊富です。
低予算臭を受け入れてスピンオフだと思えば楽しめるかも。
ロックマンX7
安定の最下位。
まずプレイ開始1分でわかる操作感の悪さ。
ダッシュ壁蹴りが慣性が無くなるため真上に飛んでしまう謎仕様。
操作でストレスを与えた上で、
・眼がシバシバする粗い3Dグラフィック
・進行方向もロクに確認できないカメラワーク
の合わせ技。
青・オレンジの補色対比に上下反転&操作反転という、やりたい放題なステージも登場。
プレイ中に気分が悪くなり体調を崩しました。
ボスはウザさが限界突破。「ヒャッホーヒャッホーモエローヒャッホー」を数分間聞かされます。
総じて、悪い夢のようなゲームです。
Xシリーズの中で唯一、クリアを諦めました。
まとめ:X1~4がおすすめ
「X2」「X4」のツートップがおすすめ。
バランスならX2、好き勝手できるのがX4。
SFCの3部作はやはり安定して面白いです。
3Dグラフィックの「X8」「イレハンX」も良いけど、私はドット絵の方がカッコいいと感じます。
あと、「X8」はダイナスティがトラウマすぎて…
「X5~X7」はやめたほうが良い、と言いたくなります。
ただ、出来の悪い作品の方が言いたいことが沢山あるので筆が進みます。
話のネタを求めている方はぜひ。
ロックマンX アニバーサリー コレクション 1+2 – PS4
売り上げランキング: 754