ロックマンの一人称が「僕」に対し、
エックスは「俺」。
頭身が高く格好いいドット絵の新ロックマン「エックス」が登場。
エックスは見た目だけなく、性能も格好いい。
新アクション「壁蹴り」と「ダッシュ」で、敵をなぎ倒しながらハイスピードで駆け抜ける。
普通のロックマンとは違うシリアスな雰囲気でハードな作風。
パーツによるパワーアップなど新システムを導入。
一方で、
「ボスを倒して特殊武器を入手し、8ボスを倒した後に最終ステージ」
の流れは本家ロックマンと同じなので安心して遊べる。
初代にして完成度が高く、主な要素は既に揃っている。
そのため、「アニバーサリーコレクション」でシリーズ全作遊ぶなら、まず最初におすすめしたい作品。
もくじ
ロックマンXとは
グラフィック・サウンドを一新
グラフィック・サウンドをロックマンから一新。
ハードの性能を使い切るドット絵。
スーパーファミコンの後期に発売された「X3」まで引き継がれる素晴らしい出来。
ロック調BGMも格好良い。
SEも大迫力。溜めバスターSEの「ビヤーウ!」が最高に気持ちいい。
このSE、シリーズを重ねるほどなぜか迫力のないものに変わっていく。
成長する主人公
本家ロックマンと違い、ステージ中の隠しアイテム入手でパワーアップする。
エックスはまだ成長途中のB級ハンター。
暴走したロボットを鎮圧する「イレギュラーハンター」の中では格下だが、
潜在能力は最高ランクの特A級を凌ぐとウワサされる。
B級ハンターなのでプレイ開始時はライフは短いしダッシュもできない。
オープニングステージすらライフバーが短いのでけっこう危ない。
しかし実戦の中でその潜在能力を発揮。
能力がめきめきと成長していく。
・各ステージに1つ隠されている「ライフアップ」で体力最大値が伸びる。
最終的にはボスを超えるライフ量になる。
・「強化パーツ」(足・腕・胴・頭)を入手すると新しい能力を得る。
脚はダッシュ追加、胴はダメージ半減、
腕は特殊武器チャージ可能、
頭は頭突き追加。
パーツを入手するとエックスの見た目がどんどん豪華になっていく。
「パワーアップしてる」感があって嬉しい。
シリアス&ハードなストーリー
本家ロックマンの100年後が舞台。
近未来の「ロボット同士の戦い」がテーマ。
「ロボットを悪用する科学者(ワイリー)」と戦うロックマンとは違い、
自らの意思で反乱を起こしたロボット達(元同僚)と戦うハードな物語。
終盤でさらにハードな展開があり、エンディングも重い。
ハイスピードアクション
ダッシュと[ジャンプ、壁蹴り、攻撃]を組み合わせることで、慣性をつけながら動ける。
それによって、敵を倒しながらハイスピードで駆け抜けることができる。
ただ、
ダッシュジャンプの入力は2ボタン同時押しなので少々やりづらい。
(X2から「ダッシュボタンを押しながらジャンプ」に改善)
当時、どうやって軽快にバスター溜めながらダッシュジャンプしてたのか謎。
今は親指がバスターとジャンプ、人差し指がダッシュを担当。忙しい。
特殊武器が全体的に優秀。
シリーズ中でもかなり強い方。
通常バスターの最大溜め時間が続編に比べて長いため、よけいに強く感じる。
上手く利用することで爽快に進める。
・ストームトルネード
敵や地形を貫通。連続ヒットするので硬いザコも一撃
・カメレオンスティング(溜め)
一定時間無敵&トゲ無効化
・エレクトリックスパーク(溜め)
貫通、高威力、広範囲
最速ルートでサクサク攻略
アイシー・ペンギーゴ
・フットパーツ
シリーズ中唯一、カプセルが道中にでーんと置いてある。
vs アイシー・ペンギーゴ
[弱点:ファイヤー]
「ロックマンの氷ボスは弱い」
という噂はエックスでも本当だった。
初期ライフ&バスターでも余裕。
ストーム・イーグリード
・ライフアップ
最初のリフト頂上から左にジャンプ
・サブタンク
伸びる棒に乗ってジャンプ。ガラス窓の管制塔
・ヘッドパーツ
ガスボンベを爆破した先
vs ストーム・イーグリード
[弱点:スティング]
ひたすら上空ダイビングアタックを繰り返す。
だんだんリズムが早くなるので、要慣れ。
バーニン・ナウマンダー
・アームパーツ
足場の左端からジャンプ→ブロックに頭突き。
難しいので何度も挑戦。
・サブタンク
同フロアの頂上から左壁へジャンプして頭突き。
・ライフアップ
ペンギーゴを倒した後はマグマが凍る。
同じフロアの凍ったマグマに降りて右端。
vs バーニン・ナウマンダー
[弱点:ストーム]
シリーズおなじみの、どっすん系ボス。
ストーム撃って終了。
ブーメル・クワンガー
とりあえずストーム撃ってサクサク進む。
・ライフアップ
外に出てハシゴを登った一番上。
溜めアイスで足場を作る。
かなり難しいのでまた来てブーメランで取った方がいいかも。
vs ブーメル・クワンガー
[弱点:ホーミング ]
この段階では弱点武器がないので強敵。
「ブーメランカッター」中は集中攻撃のチャンス。
「ワープ~デッドリフト」をダッシュで回避すると目の前に出現して被弾しがち。
ダッシュジャンプで飛び越えて壁に登れば安全。
スティング・カメリーオ
・ボディパーツ
上に登って隠しエリアへ。
vs 中ボス「RT-55J」
「ロボット大相撲トーナメント」横綱の力士型メカニロイド。
力士らしく耐久力が高い。ブーメランが弱点だがボスに使うので半分ぐらいは残しておきたい。
ボスに無敵時間がないので通常バスターは溜めずに連発すると良い。
・ライフアップ
中ボスからすぐ下のさらに下へ。
上3ブロックを頭突き、溜めアイスを乗せてジャンプ。
vs スティング・カメリーオ
[弱点:ブーメラン ]
左右交互に撃つとパターンにハマる。
■アイシー・ペンギーゴ
ここでいったんアイテム回収。
・ライフアップ
ライドアーマーからジャンプ。
要塞をファイヤーで破壊。
取ったらEXITで出る。
スパーク・マンドリラー
道中から中ボスまでストームでなぎ倒す。
・サブタンク
下に降りてダッシュジャンプしながらブーメラン
(飛距離が伸びて届く)
vs 中ボス「サンダースライマー」
「1つの細胞をどこまで大きくできるか」
という謎実験で生まれた巨大細胞型メカニロイド。
・ライフアップ
突き当り右上
vs スパーク・マンドリラー
[弱点:アイス]
凍って動きが止まってしまう。哀れ。
アーマー・アルマージ
・サブタンク
最初の破砕機の後ろ。
上に登ってスカすか、溜めスティングで抜ける。
・ライフアップ
2回目の破砕機の先。
足場を壊される前に倒すか、先行して取る。
vs アーマー・アルマージ
[弱点:スパーク]
シールド破壊するまではスパークも背中で弾かれる。
貫通する溜めスパークを1発入れて破壊。
ヘッド砲はリズムが絶妙で、なんか当たってしまう。
ランチャー・オクトパルド
中ボスが面倒なステージ。
vs アングラーゲ
アンコウ型メカニロイド。
密着スティングが効く。
vs ウツボロス
ウツボ型メカニロイド。
海底に潜ったり、グルグル動く。
当たり判定は頭と尾のみ。
攻撃チャンスが少なくて面倒だが、溜めストームですぐ倒せる。
・ライフアップ
水流ゾーンの戦艦を破壊して下へ。
そこのウツボロスを倒した先。
vs ランチャー・オクトパルド
[弱点:シールド]
誘導魚雷「ホーミングトーピード」(通称ゴミ)は回避困難。
竜巻「エナジードレイン」中は無敵。
面倒くさいのでゴリ押しでさっさと倒す。
腹立つ顔が出てきたけどちょっと寄り道。
■アーマー・アルマージ
・波動拳
入手条件が面倒。
ノーヒントでは絶対ムリ。
・条件1
隠しアイテム全入手&8大ボスを倒す。
・条件2
「ライフ満タンでボス前の崖上にある回復アイテム大を取る(近くまで登る)」を5回繰り返す。
リトライもカウントされる。
最後のトロッコは後ろに乗れば被弾しにくい。
テンションがおかしいライト博士。
「ばくふ言うても江戸幕府のことではないぞ」とオヤジギャグ炸裂。
波動拳はライフ満タンのとき波動コマンドで発射。ボイスつき。
地上のみ、発射までにスキあり、弾速遅いので当てづらい。
見た目も一直線に飛ぶ貧弱そうな弾。ザコには使いづらい。
しかし8ボスには一撃必殺の超威力。
最終ステージで大活躍するのでお楽しみに。
シグマステージ
■シグマステージ1
シグマステージの道中は厳しい。
溜めスティングなど特殊武器を活用して抜ける。
vs VAVA (ヴァヴァ)
波動拳で刺し違えて勝利。
ここからの8ボスは波動拳を狙う。
よほど波動拳を撃ってほしいのか、ボス前はライフ回復用のザコが出る。
vs ボスパイダー
設計ミスで地面にぶつかると弱点が出る。
完全に失敗作。
未だにあみだくじ攻撃の見切り方がわからない。
■シグマステージ2
「ペンギーゴ」
「イーグリード」
vs ランダ・バンダ
[弱点:スティング]
「壁画メカニロイド」という新ジャンルを開拓。
シグマがイレギュラーハンター隊長だったとき、東南アジアの遺跡で見つけた壁画がモチーフ。シグマ思い出の一作。
左右の壁で押し潰すはずが、設計ミスで半分しか閉まらない。
これまた失敗作。
■シグマステージ3
「カメリーオ」
「マンドリラー」
「オクトパルド」
「ナウマンダー」
vs D-REX
「肉食恐竜型メカニロイド」。
体長30mの巨大メカニロイドになる予定だったが、シグマ基地が思いのほか早く発見されてしまったため頭部だけの戦車になった。
てかこの状態はダメだろ。
未完成すぎて恐竜の原型がない。
シグマさー、失敗作ばっかりやん。
■シグマステージ4
vs ベルガーダー
vs シグマ
飼い犬ともども波動拳で葬る。
vs ウルフシグマ
[弱点:シールド]
腕と下半身は未完成。
最後の最後までアンタさー。
完成したら一気に世界を我が物にする計画を立てていたらしい。
それもうなずける悪夢のような強さ。
炎、電撃、手の稲妻、トゲ、どれも特大ダメージ。
初見では何もできないままやられる。
手と壁に隙間が開くタイミングで壁を登って手に乗る。
体半分乗るぐらいにズラして稲妻を回避。
回避と同時にジャンプ撃ちすれば手に着地しやすい。
エンディングが渋い。
まとめ
適度な歯ごたえ、アイテム入手のやり込み、全く古臭さを感じないアクションのフィーリング。
シリーズ初代にしていきなり完成度が高い傑作アクションゲーム。
続編の「X2」「X3」と比べると少々気になる点はある。
道中はダッシュ、壁蹴りのスピード感と地形デザイン、敵配置のリズムが合ってないためステージがスカスカに感じることがある。
一方、敵が多すぎて無敵で抜けるしかないような場所があったりとチグハグ。
8ボスは無敵時間がやたら長い攻撃や、クワンガーのように延々ワープしたりでテンポが悪いときがある。
とはいえ、シリーズの基本は本作の時点で既に完成しているので、敵を倒しながらダッシュジャンプで爽快に駆け抜けるエックスシリーズの醍醐味を十分に味わえる。
PSにハードを移した「X4」からは、次世代ハードの性能を活かすために少々ムリヤリな演出・ギミックが入る。
そのため、最初にエックスシリーズを遊ぶなら、シンプルに遊べるスーパーファミコンの3作、中でも物語の始まりとなる本作をやっとけば間違いない。
本作の後にプレイすべきゲームはこれ↓