ゴジラ怪獣大決戦ってどんなゲーム?
ゴジラ怪獣大決戦とは、ゴジラをモチーフにした2D格ゲー。
PCエンジン「ゴジラ爆闘烈伝」の移植にあたります。
その内容はキャラゲーの枠に収まらない、本気で遊べる仕上がりです。
・全キャラに特徴的な必殺技、超必殺技がある本格派2D格ゲー
キャラの特徴を表現したモーションで、動かすだけで楽しいです。
操作レスポンスも良い。当時の格ゲーにしてはコマンドを入れやすく、十字キーでも難なく必殺技を出せます。
・1発のダメージが重いゲームバランス
コンボゲーとは違い1発のダメージが重い。怪獣の戦いならではの迫力と緊張感があります。
キャラ性能がとんがっているので大味といえば大味。でも操作感が良いし、システムやキャラの作り込みにより伸びしろを感じるので意外と飽きがきません。
・グラフィック
肌の凹凸や質感のディティールまで丹念に描かれたドット絵。見応えあります。
「爆闘烈伝」から多少劣化したとはいえ、SFCではトップクラス。
UI、フォントのデザインは今見てもオシャレで格好良い。
・サウンド
怪獣ごとのテーマBGMがあります。
ゴジラのテーマ以外はオリジナル。作曲者はゴジラ映画の担当者というこだわりよう。
元がCDロムのゲームなので鳴き声の再現度が高いです。迫力が凄い。
・キャラ
キャラ (怪獣)は、
ゴジラ
アンギラス
メガロ
ガイガン
キングギドラ
昭和メカゴジラ
ビオランテ
平成メカゴジラ
以上の8体+α。
ゴジラ好きのツボを押さえたラインナップといえます。
カセット容量の関係で「爆闘列伝」からラドン、ヘドラ、メカキングギドラ、バトラ、スーパーX2が削除。
対戦相手に応じてゴジラの姿やギミックが変化する仕様も削除。
かわりに隠しキャラのスーパーメカゴジラ、戦艦・轟天号が追加されました。
システム解説
基本システムを解説します。
技は、
弱・強攻撃
組み技
必殺技・超必
咆哮
の4種類。
「爆闘烈伝」の、必殺技の気力消費は廃止。必殺技使い放題です。
新たにショックゲージと怒号ゲージ※を追加しました。
※詳しい解説
・ショックゲージ
いわゆるスタンゲージ。攻撃を受けると溜まり、一杯になると気絶状態になって無防備になります。
時間経過で回復。
・怒号ゲージ
ショックゲージと同じく攻撃を受けるたびに溜まります。
一杯になると体が赤く点滅して攻撃力アップ。超必殺技が使用可能に。
この間はショックゲージが上昇しやすいので諸刃の剣。
気絶するか超必殺技を使うとゲージが空になります。
・組み技
プロレスゲームのように相手を掴まえた後、追加入力で攻撃。
組み中にレバガチャで投げ抜け可能。
・咆哮
相手のショックゲージを大きく溜めます。体力ダメージは無し。
ノーマルモード(CPU戦)をプレイした様子
私には対戦相手がいないので、とりあえずノーマルモード(CPU戦)をゴジラでプレイしました。
ちなみに本作ではゴジラ以外の怪獣も使えます。(「爆闘烈伝」のシングルモードで使えるのはゴジラのみ。)
ストーリーはありません。
とはいえ怪獣ごとに原作を再現した固有ステージで雰囲気は抜群。
暴れると大阪城が壊れるなど、細かい演出が凝っています。
ゴジラは近距離が弱点。
長い尻尾攻撃と放射熱線で間合いを維持し、飛ばせて落とす波動昇竜キャラです。
当時らしくCPUが超反応なのがツラい。
ガードが硬すぎて地上はほぼノーチャンス。対空も超反応。
ひたすら丸まって尻尾を置くか、離れてひたすら熱線連打のチキン戦法を徹底してなんとか勝利を重ねます。
攻撃が届かない高さで常時滞空するモスラ(CPU専用)にも苦労しました。
通常ラスボスは平成メカゴジラ。
条件を満たすとスーパーメカゴジラか轟天号になります。
まとめ
怪獣が豪快に技を振り回す迫力を堪能できる。
技の使い分けを考えたりショック・怒号ゲージで展開に緩急をつけたりする面白さがあり、格ゲーとしての奥深さも感じます。
グラフィック、サウンドの作り込みも素晴らしい良作。