もくじ
redoutってどんなゲーム?
「Race Faster Than Ever」
redoutとは「Race Faster Than Ever」(これまでのどんなレースゲームより速く)を謳う超ハイスピードレースゲーム。
制作陣は「WipEout」「F-Zero」の後継者を自負しています。
この衝撃的グラフィックをご覧ください。
視認性なんて無視!
コーナーを曲がるだけで色味が変わり、強烈なモーションブラーがかかります。
やりすぎな味つけが気持ち良い。
未来的な、フラットでカクカクなデザイン。
あえてローポリ(ポリゴン数が少ない)風味でSFC・PS時代を彷彿とさせるレトロ感を表現しました。
このキレキレなデザインにド派手なエフェクト、光と影のコントラストが乗っかり前代未聞にバッキバキなグラフィックが味わえます。
耳に残るテクノ系BGMも気持ち良い。
ケイブ弾幕STGみたいな一昔前のアーケードゲームに近い雰囲気。ちょい古なテイストがカッコ良い。
姿勢、スピードに合わせて画面だけでなくBGMの調子も変わります。
SEも気持ち良い。
ライバルやオブジェクトとすれ違ったときに「フィーン」と気持ち良いSEが鳴ってスリル満点。
このグラフィック・BGM・SEがシンクロし、かつてない陶酔感を生み出します!
機体は「WipEout」「F-Zero」のように反重力の浮遊状態。
地面に吸いつく飛行機みたいなフィーリング。
重量感やグリップは無く、地面を離れるとはるか彼方へ飛んでいきます。
そんな機体で、上下左右へ立体的にうねり、宙返り、ジャンプ、チューブトンネル、ブーストステップなどのギミックがあるコースをマッハ超えの速度でかっ飛ばします。
360°グルングルン回る中、過激なエフェクトでもう何が何やら。
初見コースでは、何が起こっているのかも理解できません。
「画面がピカピカしてるなぁ~俺の機体がどこかへ飛んでいったなぁ~」と唖然とします。
ゲーム性
もはやレースゲームではありません。ジェットコースターゲームです。
レースゲームのように丁寧に減速してコーナーを綺麗に曲がると負けます。
減速するより、壁にぶつけながらブーストでゴリ押した方が速い。
機首をコーナー出口に向け、軽くケツを壁に当てて余った慣性を消した後にブースト。これがベストです。
壁に張りつくとロスが大きいので、壁走りでクリアできるほど甘くはありません。
テキトーにぶつけると機体がすぐ大破。ダメージコントロールも必要です。
挙動は大味でも求められるプレイは異様に繊細。
マリカーのような、レース中のアイテム取得はありません。
妨害系装備は目くらまし程度の効果で弱い。そのためバトル要素は薄いです。
というか速すぎてライバルと絡むヒマがない。
豊富なコース・機体
豊富なコース・機体でボリューム満点です。
DLC込みで12ロケーション。
1つのロケーションにコース5種類。計60コース。
砂漠、雪原地帯、ジャングル、海底、宇宙空間、VR空間までロケーションも様々。
どのコース、どの瞬間を切り取っても絵になるほど端々まで作り込まれています。
レースイベントの種類も豊富。
同じコースでも、異なるルールによって全く違う印象になります。
次クラスに上がるとき立ちはだかるボス戦は、1ロケーション全5コースを通しで数周、4分を超える長丁場で1ミスも許されないシビアな戦いになります。
大ボリュームと難しさ(後述)が相まって、好みにハマれば長く楽しめます。
機体も大ボリュームの7タイプ×4クラス。
どれも凝った造形でカッコイイ。全機体欲しくなります。
クラスが上がるたびデザインがイカつくなるのも燃える。
カラーとパターンの組み合わせは22×48=1056通り。
機体それぞれの形状に合わせてパターンが入る凝りよう。
ランダムにいじくり回すだけで楽しいです。
カラー作る→レース中の映え具合を確認→作り直す~
この繰り返しで延々と時間を潰せます。
システム紹介
操作方法
(デフォルト設定)
・ステアリング:左スティック
・スライド・ピッチ:右スティック
・アクセル:R2
・ブレーキ:L2
・ターボ:L1
・パワーアップ:R1
スライド・ピッチ操作が独特。
飛行機のように機首を左右上下に平行移動。
ステアリング操作と併用して旋回力を上げます。
上下に激しく動くコースで、縦軸も合わせた立体的な操作が求められます。
まあいくらスライド・ステアリングを併用しても曲がりません。
アクセルは入れっぱなし。ブレーキはほぼ使わない。
綺麗に曲がるより、前述の通り上手く壁にぶつけるのが重要です。
ジャンプ時はピッチ操作も必須。
機首を上下に動かして飛距離を調節します。
ターボブーストで飛び出し、高高度で飛び続けて遠くへ着地する力技も可能。
失敗すればコースアウトで1発大破。
ダメージ
壁にぶつかるとダメージが蓄積し、限界を超えると機体が大破。
コースアウトでコース外壁にぶつかると1発大破。
テキトーな壁走りではゴリゴリ削られてあっという間に大破します。
ガードレールが少ないコースは道すら見えないままコースアウトで大破。
クリーン走行の時間経過でダメージ回復します。
大破からの復帰時間ロスは大きく、1ミスでトップから3位以下に落とされます。
それでも多少ムチャな走りの方がダメージ回復狙いの抑えた走りより速いため、常に全開走行が求められます。
武装
武装にあたるパワーアップパーツ2種類「アクティブ・パッシブ」をレース前に購入し、装備します。
それぞれ6種類あり、最大3回アップグレード可能。
装備は機体以上に重要です。
アクティブは「ターボブースト」がおすすめ。
ブーストエネルギー最大時に強化ブーストが使えます。
通常ブーストとは比べ物にならない圧倒的な加速!
パッシブでブースト回転率を上げ、ターボブーストでゴリ押すのが基本です。
シールド、リペア、ブーストなど妨害系は自分で使うと効果薄いのにCPUが使うのがウザい。
機体・パーツ構成に迷ったときはリーダーボードのランキングからオンライン上位の構成を確認してパクれば間違いないかと。
難点:ムズすぎ
本作の難点はズバリ、ムズすぎる点です。
最大の問題はコースレイアウトの凶悪さ。
理不尽すぎて完走すら困難です。
例えば、
・ガードレールが無い
道のうねりが見えない、超スピードで眼が追いつかないのにアウト側にガードレールがありません。滑るように為す術もなく落ちます。
・大ジャンプ
ジャンプした時点で終わっている。
軌道が悪いと飛んだ時点でコースアウト確定。空中でどうあがいても手遅れです。
高度が悪いと空中オブジェクトにぶつかったり、着地点が正面からズレた場所にあったり。初見殺しがあからさまです。
・チューブトンネル
いきなり謎の筒状空間に放り込まれて方向感覚を失い、グルングルンと回転が止まりません。そのまま出口であらぬ方向に飛ばされてコースアウト。
ブースト状態でチューブに入ると、どう操作してもムリ。入った時点で終わっている。
初見で意味不明、てか何度やっても意味不明です。
クラス4、宇宙コースはマジで無理ゲーです。クソゲーです。
コースがあって無いような、マジの無重力レースをやらされます。
壁なしコーナーのコースアウトで終了。
ジャンプ時の姿勢が悪いと挽回不能で終了。
ジャンプ後、少しでも軌道を逸れたら終了。
こんな1ミス終了ゲーをボス戦では一周4分3周やらされます。
クラス4まで頑張ってきた私も、あまりの惨状に開いた口が塞がりません。
激難アクションゲームのノーダメージクリアとかが好きな方は楽しめるかも。私はムリです。
上記の凶悪コースレイアウトに加え、ライバルの速さが容赦ないのがツラい。
1位のペースがぶっちぎりで速い。チュートリアルがわりのクラス1すら1位を取れません。
ギリギリ3位入賞してなんとかクラス2に上がるともう雲行きが怪しい。
いくら走り込んでベストを尽くしても先頭集団が遠ざかります。
得意イベントだけ回して貯めた資金で機体を強化し、ブーストゴリ押しでクラス3に上がると本作がいよいよ本性を現します。
スピード域が上がり制御困難な上、コースレイアウトが凶悪化。
こちらがまともに走れない一方でライバルのペースはさらに上がりつけ込む隙が無い。
ノーマル難易度がキツすぎて、私はクラス3から難易度「ルーキー」に下げました。それでも鬼のように難しい。
クラス4は…ご自分の眼でお確かめください。
私はクラス3を一通りやった後またクラス2に戻して遊びました。
個人的にはクラス2程度が楽しめる限界です。
クラス2までは楽しいなぁ~良いゲームだなぁ~
日本語翻訳がテキトー&UIまでスタイリッシュすぎてわかりにくいのも難点です。
レースイベントが任意選択できることすら気づきにくい。私はLV18でようやく機体アップグレード、色変更できることに気づきました。
まとめ:新しいゲーム体験がここにある
新しいゲーム体験を求めている方にオススメ。
「Race Faster Than Ever」に偽り無し。
未体験のグラフィック、スピード感を味わえます。
難点は、難しすぎてクラス3からまともに走れない点。
とはいえ、完全クリアできなくても買って良かった、遊んで良かったと思えます。
スクショを見てビビっときた方はプレイして損はないはずなのでぜひ。